ドラゴンボール~生き残りのサイヤ人リーク~   作:濁り

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第四話・適正テスト後編

 男からの死刑宣告を聞いた宇宙人の顔は、一目で分かるほどに絶望に満ちていた。

 

 「やっやめてくれぇぇえええ!!!殺さないでくれえぇぇ!!」

 

 宇宙人は必死に命乞いをする。

 

 「ハッハッハ最高だろ?死の淵に立たされた奴の顔って言うのは!」

 

 男はとても楽しげに笑い、俺がどう殺すのかを楽しみに待っている様子だ。

 

 「一つ質問させて欲しい。俺がコイツをもしも殺さなかったら、コイツをどうする?」

 

 男は俺の質問がツボに嵌まったのか、とても嬉しそうに話しだす。

 

 「その場合は俺が、ソイツを散々痛めつけて遊んだ後に殺してやるぜ!そしてお前は、下級戦士以下の非戦闘タイプって事になるな。そんな質問するってことは。まさかお前本当に殺せないのか?あのバーダックの息子が殺しもできないとは傑作だぜ!ハッハッハッ!」

 

 宇宙人は懇願の表現でこちらを見てくるが、結果は変わらない。どちらにしろ俺に殺されるか、あの男に殺されるかだけの違いでしかない。

 

 (悪く思うなよ……嬲り殺しにされるよりはマシだろう。せめて一瞬で殺してやる!)

 

 掌に気を集中させ、宇宙人に向けて気弾を放つ。

 

 ドゴォォォオオオン!!

 

 「うぎゃぁぁああああ!!」

 

 宇宙人は絶叫をあげながら、塵も残らず吹き飛び床に大穴をあけた。

 

 「誰が殺しもできない下級戦士以下だって?俺はバーダックの息子だ!今度言ったらタダじゃおかねぇぞ!!」

 

 遣る瀬無い感情を吐き出すように、全身の気を高めて、男に向けて威圧する。

 

 「戦闘力8400…うっ、嘘だろ?下級戦士のがきが有り得ねぇ…」

 

 男がブツブツと何か言っていたがそんなこと気にする余裕はない。俺は近くにあるトイレに入ると、堪えていた吐き気を我慢せずに吐き出した。

 

 「オエッ、ゴホッ、ゴホッ、ウプッ」

 

 サイヤ人に産まれたのだから、殺すことも有ると覚悟していたが、実際にするとなるとそんな覚悟など、有って無いようなものなのだと思った。

 

 (これで俺の地獄行きは確定だな)

 

 なんて割りと洒落にならないことを思いつつ、気分が落ち着くのを俺は待った。

 

 その後の事はあまり覚えていない。

 

 戦闘力測定などが有ったと思うが、気付けば試験は終わっていた。俺はすぐさま家に帰り泣いた。

 母さんは泣いている俺を見て、最初は驚いていたが、何も言わずに抱き締めて、頭を撫でてくれたのが本当に嬉しかった。

 

 そして気付けば俺は、布団の中で寝ていた。母さんは何事も無かったように晩御飯を出して、何時も通りに振る舞ってくれたのが幸いだ。精神年齢が多分大人の俺が大声あげて泣きじゃくったのだ、もしもからかわれたりしたら………死ねる。

 

 

 これって黒歴史って奴じゃないか?

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 場所は代わり此処はサイヤ人の王が居る、玉座の間。

 そこにはベジータ王と一人の部下が、ツフル人との戦争の状況等の確認をおこなっていた。

 

 「戦況は上々か………所でバーダックとか言う下級戦士は、まだ生きているのか?」

 

 「ハッ!ベジータ王。バーダックは戦場の最前線でも、エリート戦士に優るとも劣らぬ、目覚ましい活躍を見せております!」

 

 ベジータ王は部下の返答が気にくわなかったのか、エネルギーを人差し指と中指に集中させる。

 

 「俺が聞いたのは下級戦士の生死の有無だ。そやつの活躍などどうでも良い!消えろ……消えてなくなれ!」

 

 バシュゥゥウウウウン!!

 

 ベジータ王の放ったエネルギー波が、部下の心臓を貫く。

 

 「ベっ、ベジータ王!なっ、ぜ?」

 

 部下は驚愕に顔を歪めながら絶命した。

 

 「全く忌々しい下級戦士だ!フンッまぁ良い。奴の戦闘力は11000、俺の戦闘力は12000だ負けるわけがない!戦争が終わりしだい、俺自らの手で抹殺してくれるわ!ウワッハッハッハッ」

 

 ベジータ王は知らなかった、リークと言うイレギュラーの存在によってバーダックの最大戦闘力が26000を超え、既にベジータ王の二倍以上も強いことに。

 




設定

・リークの戦闘力4200(最大8400)<理由遣る瀬無い気持ちとは言え、感情を爆発させた事が戦闘力を上昇させた>

・バーダックの戦闘力11000(最大26000)<理由強くなり過ぎたため、瀕死になることが無くなったが、その分気の扱いを向上させたので戦闘力が上昇した>

・気弾(気功波)とエネルギー波は名前が違うが同一のもの。

・気弾には種類がある

・気を体の掌以外の一点に集めて、束に収束して放つと貫通型、又は集中型(例・魔貫光殺砲・デスビーム等)

・気を手元などに集めて、威力を増幅して一気に放つ事も可能なものは基本型と呼ばれる。ビーム系が一般的(例・かめはめ波・ギャリック砲)球系も存在する(例・デスボール・ビッグバンアタック)

・気を爆発やエネルギー攻撃以外に変化させて、攻撃するものは変化型。切断系や刺突系が代表的。(例・スピリッツソード・気円斬)
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