ドラゴンボール~生き残りのサイヤ人リーク~   作:濁り

7 / 14
第七話・謝罪

あれから数分後、老人の懸命の看護により少女は意識を取り戻した。少女は数秒程辺りをキョロキョロと見回した後、先程の事を思い出したのか俺を敵意十割の表情で睨んでくる。

 

 俺は借りにも精神年齢は大人の筈だ、こう言う場合の対応の仕方もしっかりと心得ている。

 

 俺は少女に近付いていく、少女は俺を警戒して戦闘態勢に入るが、俺に戦う気は無い。

 少女の真正面まで移動した俺は、大きく息を吸い込み気合いを入れる。

 そして次の瞬間、俺の全力のスピードをもって両手と額を地面に擦り付けると叫ぶ!

 

 「すいませんっしたぁぁああああ!!」

 

 これが地球上の東洋で最も誠意が籠った謝罪…土下座だ!!

 

 少女と老人は目を大きく見開き、驚愕の表情を浮かべるが、俺はその程度で土下座をやめる程甘くはない!

 俺は額を更に地面にめり込ませる。

 

 「あ、あんた何してんのよ!」

 

 少女…嫌、セルリで良いか。セルリは俺の行動が理解出来ないのか慌てている、確かに土下座は万国共通のものでは無いから、サイヤ人も分からないのかも知れない。

 

 「これは土下座と言って、謝罪の中でも最も誠意が籠っt「土下座位知ってるわよ!私が聞いてるのは何であんたが土下座なんてしてるのかって事よ!」」

 

 なんとこの惑星でも土下座は有名らしい!もしかするとこの世界では土下座は全宇宙共通のものなのか?なんて馬鹿なことを考えているが、セルリが理由を説明しろと怒っているので土下座の理由を話す。

 

 「知らなかった事とは言え、これから一緒にチームとして戦っていく仲間を気絶させたんだ、謝るのは当然だろう?それにあの攻撃も俺の実力を測るためのテストだったんだろうから本当に悪いことをした。本当にすまなかった」

 

 それから体感時間で言えば一分程だろうか、長い長い沈黙が辺りを包んだが、セルリは突然、何かがツボに嵌まったらしく笑いはじめた。

 

 「クククッあんた本当に変わってるわね!でも良いわよ!許してあげる」

 

 セルリが片手を此方に差し出してくるので、俺も土下座の態勢を解くと立ち上がり、片手を差し出して握手をする。

 

 「良かった許してもらえて…そう言えば自己紹介がまだだったな、一応しておく。俺はリーク。下級戦士で戦闘力は4200だ!」

 

 「あんた下級戦士なのに4200ってすごいわね!次は私ね。私の名前はセルリよ!エリート戦士で戦闘力は今年の戦闘力測定で一番の6100だったわ!」

 

 セルリは胸を張って、誇らしげ戦闘力を自慢する。確かに気の増幅をしなければ、同世代で俺より強いなんて始めて見た。

 

 「セルリは強いんだな!今度俺と組み手して欲しいぞ!」

 

 セルリは褒められたのが嬉しかったらしく、尻尾を左右に揺らしながら答える。

 

 「あの光るのと大きな音出さないなら、してあげても良いわ?」

 

 「分かった。太陽拳と爆音拳は使わないから組み手してくれよな!」

 

 「それなら良いわよ!でも絶対にその太陽拳?と爆音拳?は絶対に使っちゃ駄目よ」

 

 余程トラウマなのか、その日セルリは太陽拳と爆音拳の使用禁止を何度も確認してきた。

 

 こうして俺はセルリと仲良くなれた。

 




設定
・土下座、実は宇宙全土で知られている。

・サイヤ人の尻尾は、感情に合わせて揺れたりする。

・サイヤ人は誇り高い種族なので。サイヤ人で土下座したのは長い歴史でもリークが初めて。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。