これは夏休みになっておらずまだハワイに行く前の話。夏の前の4ヶ月間…あっという間だったけれど色々あった。春の二年の頃はゴスロリのミッテルトっていう少女が堕天使だと思わなかった。クリザリッドさんが人間じゃなくてクローンだったこと。
転生者の怖さとか、色々体験した。
悲しいことも辛いこともあったけど、解決したことは嬉しかった。
賀東はとんでもない男だったけれどもう俺達に倒されて転生することもないだろう。
その後のこと夏になる前に兵藤一誠の家が豪華になっていたことには本当に驚いた。
俺たちがハワイに行く前ーーー
「いや待て待て待て待て…えっ、え、ええ⁉︎」
「まぁ、普通に驚くよな」
朝起きて一誠の家を見ると突然、急激に変わってしまったことにびっくりした。しかも、オカルト研究会の部員である朱乃、ゼノヴィア、子猫の三人が一緒になって住んでいる。
どんなことしたらたった1日で出来るんだよ…魔法なのか。魔法って真弓さんの特典のような便利ぃーってやつなのか…しかも、完成度高けーなおい⁉︎
「一番は両親の臨機応変さが凄いよ」
「あれ見て両親驚かないのかよ!普通突っ込むぞ⁉︎」
今頃兵藤一誠の方は部長達と夏休みは合宿で冥界に行っている。俺達の方は旅行としてハワイから帰った後、夏休みの課題をイリナと二人で終わらせたりしている。
一誠達は今頃課題の方は先輩や同級生に教えてもらっているんだろうな。
そして…今度は動く、喋る、耳ないのに聞くことができる、そんな摩訶不思議なところてんに接触してしまった。
「…よしっ!じゃあ今日は鍋にしよう‼︎」
クリザリッドさんの方は天の助を見ると、すぐさまはぐらかしたりふざけていた。
クリザリッドさんのようにクローン人間とかいるわけだから…動くところてんだなんて悪魔とか天使とか堕天使とかだけでも、もう十分お腹いっぱいだというのに。
「ワーイ!やったー。じゃねぇだろぉぉぉ‼︎」
早速、天の助のツッコミが来た。クリザリッドさんもふざけたい時もあるんだろう。笑顔だし、疲れているんだろうなぁ。
「まさか全部食べる気なの⁉︎食べれられるのは嬉しいけど」
「いや、天の助って食べ物だよね?要するにアン○ンマンのように頭をとってパンをあげたりするもんでしょ」
「違うから〜その理屈はおかしいから〜」
どうやら天の助っていう生き物が言うにはなにやら元の世界に帰りたいのに転移装置だと気付かずに転移されてしまったと言っている。転移装置を作ったやつをボコボコのズタズタにして元の世界に戻りたいと…まぁ天の助を連れて家に帰ったのはいいとして、真弓さんから電話が来た。
電話に出ると真弓さんの方はイライラしながら
『その天の助は転送装置か何かで異世界からやってきたっとことよ…要はイレギュラー!理解した⁉︎』
「いや、真弓さんなんで怒ってんの⁉︎」
『大量発生してんの…イレギュラーが‼︎』
賀東の件があってから神々は色々考え、上級神によってオリ主転生による廃止が決定された。あんなことしたらそうなるよな。ゼウズの方はオリ主である賀東を転生させた神様を捜すために探している。もしかしたら悪神が転生させたのかもしれないと言っていた。
でも今度は転生者達じゃなしにイレギュラーが大量発生しているってことだ。天の助を見て別の意味で面倒なことが起こりそうな悪寒がするんだけれど。
「ところでそれ、どうするんだ」
「いっそのことリアス達に『これあげますんで気軽に食べてください』って言えば喜ぶとは思うよ。」
「だめだってぇぇぇ!」
「冗談だよ。渡したら渡したでいろいろ面倒ごとが起こるから」
ところで、天の助の寝床どこにすればいいのかな…絶対にヌメヌメしてるよね?部屋…も必要だよね?
「あ、水はやめてね。溶けるから」
「ハァァァ⁉︎」
*****
一方、カオスブリゲード内ではヴァーリからの報告によるとグレモリ達以外に変わった奴らがグレモリー家の敷地内にいたこと。真弓達を見て彼らがまだ強いかどうかは戦っておらず、
「初見だったが愉快な奴らだよ。あの真弓という女はセラフォルー・レヴィアタンの手伝いをしているそうだぞ?」
海堂真弓という女性が何かしらの方法で兵藤一誠を強くさせたのは分かった。
それを実感したのは魔界に戻ってきたリアス達の眷属である子猫を黒歌が連れ戻すために襲った時だった。だが、彼女が鍛えあげたせいで兵藤一誠に妖術を使ってもあまり効かず。悪神ロキによって出現されたフェンリル達にも怪我はしたものの死にかけることはなく、恐れなかった。
「あの一誠って子、前までは禁じ手も碌に使えなかったのに…随分変わりすぎじゃないの」
「なにやらリアスの眷属内で揉め事が起きたから強くなったってヴァーリが言ってたぞ?」
一誠が何が原因で強くなっていったかは分からないが、七つ全ての聖剣を赤龍帝の籠手に入れているために油断できない。
「…なぁ?黒歌。それにしてもこいつら…」
「私に聞かないでよ」
孫悟空の末裔である美猴と子猫いわば白音の姉である黒歌の二人が今目の前にいる彼らを見て溜息をついていた。
「ゴリゴリゴリ!」
「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラトホテプ…DE☆SU‼︎」
「「なんだ(なによ)…コイツら」」
そこにはHIGEとモンゴリアンが仲間に入れて欲しいと懇談している。そのことに二人は頭を抱えるしかできなかった。
彼らは強いが不可解な行動をしているために、彼らを抑えるにしても面倒だった。
しかし、黒歌は二人を上手く利用するためにあることを思いついた。
「あ、そうだ?いいこと思いついたにゃん♪」
*****
次の日
突然、携帯から緊急連絡によるメールが部屋にいる俺と仕事中のクリザリッドにメールが来たとのこと。
「大変なことが起こった…いますぐきてくれ」
オリジナルゼロが帰ってきた時には真弓さんのホテル内が荒らされており、青ざめて。部屋を確認したところどこでもドアがあり、なにやら変な書き置きが真弓さんの机の上に置かれていた。
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クローンゼロより
海堂真弓をさらったぞ〜ざまぁみろ〜〜結婚するのでいい食事を持ってこーい!
あとそれといいお酒も持ってこーい!
おつまみもついでに
P.S.お風呂上がりに耳掃除をすると湿っている
地図、○○の○○のところに法隆寺を作ってるので。
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これ…ほんとにクローンゼロなのか?なんか文章の方が、色々とツッコミどころがいくつかあるんだけどさ。
てか、真弓さんと結婚ってどゆこと?
「なんか…ムカつく」
「イリナと私で買い出しに行ったら、家にいた真弓さんの部屋が荒らせれていた」
どうやら真弓さんとクローンゼロの戦闘の痕跡がある。あの人が簡単に倒されるほどヤワな女ではない。
兵藤一誠を鍛えたりしていた彼女のことだから生きてるに違いない。
すると天の助が
「助けられた恩だ!俺も行ってやるよ‼︎」
なんか偉そーに変なポーズをして決まってるぜ!ってしながら言ってきた…てゆうか、俺とクリザリッドさんからまだ戦えれるけど…天の助絶対に役に立つのか⁉︎
「これでも隊長なんだぞ!あ!今お前そんなわけないだろって一瞬思ったろ!」
「うーん。ねぇ、オリゼロくん」
「…言いたいことは分かるが」
微妙な空気なんだよねぇ…天の助が強いかどうかよく分からないし、このところてん戦えれるのかよ⁉︎
「まぁ、助けに行きますか?なんでこんな夏休みに…」
「真弓さんが誘拐されたんだ。それをレヴィアタンさんが聞いてしまったら助けに行くために大暴れるだろうな。
リアス達もまだ魔界から帰ってくるのが遅い。こうなった以上我々で立ち向かうぞ」
ミッテルトの方はリアスの敷地内での戦闘ではないから戦うことはできる。一応、この件についてはリアスさんの方に連絡をしておいた。
大量に出現したイレギュラーについて協力して貰えるかもしれない。
『分かったわ。私達の敷地内での戦闘は許さないけど、敷地外で真弓さんを連れて行かれたのなら仕方ないわね。
堕天使の力を使っても文句はないわ』
「ありがとうございます。リアス先輩」
それとクローンゼロが作り出した法隆寺はリアスの敷地外の別の場所にある。そこから電車で向かっていく。
連れ去られた真弓さんからを助けに行くためにクローンゼロがいる法隆寺を書き置きされていた地図を見ながら向かうことにした。
俺、岩谷正輝
ミッテルト
クリザリッド
オリジナルゼロ
紫藤イリナ
そして、天の助。
この5…いや6人で囚われの真弓さんを助けに、クローンゼロが作り出した法隆寺まで行ってくることにしました。
「今五人って言ったよね!絶対言おうとしていたよね⁉︎」
*****
朝早く正輝達が電車に乗って、リアスの敷地外にあるクローンゼロが作り出した法隆寺に向かっているのをビルの屋上から眺めている。女性であり巫女姿をした赤い目と手には途轍もなく邪悪な黒と紅色の混ざった炎を灯していた。
「随分イレギュラーの大量発生で神々は大荒れてるのね。
こんな大それたことをする黒幕については私の方も何者なのかはまだ正体を現してないから分かんないし。
ま、大方誰がこんな馬鹿げたことをしたかは予想できるけれどさ。でも、そいつのおかげでこの世界に容易に入れる。
しかも、イグニスが転生者の処刑執行人になったり、容赦のないクリザリッドとオリジナルゼロが悪者じゃなくなったり。
さて、彼らがあのおかしくなったクローンゼロと彼の配下達にどう立ち向かうのか…拝見させてもらおうか?」
彼女の表情は笑っているが、心の内に静かな怒りが込められている。その怒りの元はなんなのかは不明である。彼女の名は…鬼巫女。彼女は赤い札を使って転移し、クローンゼロのいる法隆寺にまで飛んで行った。