正輝&ミッテルトⅡ   作:斬刄

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久しぶりの投稿です。

前回のあらすじ
K'とクリザリッドの戦闘
そして、真弓とオリジナルゼロの元にトリコ、小松、K'を保護。


優しきディオドラ

 

「今日も早帰り?」

「まだ、事が落ち着いてないからね…」

 

俺とミッテルトは買い物をしてる。

天の助は留守番、クリザリッドさんと真弓さんから連絡はまだ来ていない。

イレギュラーの大量発生で彼女達は大忙し。こっちも運動会の行事があるから少し忙しいけど。

本当なら買い物は長くやりたいけど、真弓さんの警告で何かあったのは違いない。襲われる前に早めに帰ろうと思っていた。

 

夕方、二人で買い物帰りに家に帰っている途中で

 

「すみません、アーシアと一誠のお知り合いでしょうか?」

「?一応、そうですが?」

 

声をかけられて彼を見ると変わった格好のした男の人に出会った。たしか、この人ってアーシアに声をかけた人だっけ。なんだろ?

ミッテルトの方は俺に引っ付いて離れようとしない。まさか、僕らを狙っているのか?

グレモリーの人達と関与していたような。

 

「そう、怖がらないでほしい。僕は君達のことは初見なんだ。僕は君達を探して少し相談したい事があったんだ。内容の方はとても言いにくくて」

「…それなら、俺の家で話しませんか?」

 

まぁ、外で長々と話すわけにもいかないし。

 

*****

 

歩いている最中に、ディオドラはミッテルトのことを堕天使だと見抜かれていたけど、嫌悪はしなかった。

 

「なんでそんなことをする必要があるんだい?」

ミッテルトの方も怖がっていたが、自然と平常心に戻っている。彼は自分が悪魔だとカミングアウトし、ミッテルトを襲ったところでグレモリー眷属やレヴィアタンに喧嘩を売ることになる。

そもそも、ミッテルトを殺すつもりが彼にはなかった。

 

「お邪魔しま「遅いんじゃゴラァ!」」

ディオドラが僕の家に入ったが、天の助のバカが襲ってきて、ディオドラの方は障壁を張って守っていた。

 

「随分、大胆な歓迎だね」

「天の助は後で熱湯地獄な…」

(バカな、いつの間に壁が…)

 

天の助の方は障壁に激しくぶつかったせいで倒れている。ディオドラは能力で衝突を防いだんだろう。僕らが帰ってくるのと同時にクリザリッドも帰ってきた。

「ただい…誰だこの人は?」

「クリザリッドさん、おかえり。えーっとこの人はディオドラ・アスタロトっていう人なんだけど」

 

 

クリザリッドさんの方は如何やらイレギュラーの三人を捕獲していたらしく。

一人はクリザリッドさんに因縁のある人と、もう二人はクリザリッドの上司に深く関与している料理人とハンターがこの世界にやってきた。

 

確か…K'、トリコ、小松ってクリザリッドさんに教えてもらったかな。

捕獲した三人の方は混沌としたこの状況を鎮圧し、元の世界に戻りたいがために協力してくれるらしいけど、それでも僕らの夜道での出歩きはダメということにはなってる。

 

クリザリッドさんの方は僕の代わりに料理を作っている。

その間にディオドラの話をすることとなった。

 

「アーシアの事についてです。まず、僕と彼女が初めて会ったところから話しますね…」

 

話によると…彼はアーシアと出会う前まで上級悪魔で今までは下の者を見下していたが、その者に命を狙われて死にかけそうになっていた。性格は非常に悪く、自業自得であったが故の下の者の反逆され、いくら自分が優れていても数の暴力によって蹂躙されてた。

 

彼が逃げている際に教会前で倒れる。

そこにアーシアが大怪我をした彼を発見して、傷を癒し、治療を施した。

 

彼は復活した後にこの教会の人を人質にして逃げようと企んだが、その人質をアーシアに選んだ。

 

「けど…傷だらけの自分を看病して四六時中面倒を見てくれたことに躊躇して…諦めたんです。僕の面倒を抜け出して、他の人の治療を見てたけど…自分の時間を僕なんかのために使っている。

 

他の神父が悪魔を治療する行為にアーシアを否定していた。

彼女は敵である僕を救うことが理解できなかったけれど、僕は彼女をダシにはできなかった。

 

 

傷がだいたい治ったらさっさと出て行こうって。

これ以上面倒をかけられない。

僕がいない方がいい。

このままだと、僕が彼女に過保護にされるのを良しとして好きになることと。

彼女を陥れる気にはなれなかった。

ですが…」

 

 

ーーー次の日、起きた時に神父に実験台にされそうになったんです。縛り付けにされて。

 

 

悪魔である彼は教会の人達にとって邪悪なもの。そんな悍ましい彼を野放しにすれば、教会の人達は皆殺しにされる。そうなる前に、ディオドラを陥れようと考えていた。

 

「隣には大量の薬物、逆らわないための聖水と聖剣。いつの間にか動けないように楔を身体中に打ち込まれて。神父である彼らは、僕を嫌悪していた。僕は彼らの恐怖し、拷問にかけられていました。

 

光剣で切り刻まれたり、自白剤をのまされたり、バケツ一杯分の量の聖水を容赦なくかけたり…このままされるがままにされたら惨めに死んでしまう。死にたくないがために。保身の為に殺すしか…なかった。僕はその教会を抜け出し、必死に生きようとした。

 

まさか、僕のせいでアーシアがあんなことになるだなんて本気で思わなかったんだ‼︎僕はどうやって償えばいいんだっ‼︎‼︎

 

教会を追放され!魔女と呼ばれ!…僕は高い地位を持ってても何もできないままっ‼︎彼女に会えなくて僕は…ずっと夢で魘されてたんだ」

 

アーシアって少女についてどんな過去があったのかっていうのは知らなかったけどそういうことだったのか。魔女にさせてしまったその元凶はディオドラだけれども、彼が逃げたくなるのも分かる。

 

教会も酷いな。

確かにアーシアは敵である悪魔を助けたことによって周りかの非難を散々言われていたけれど。彼女が助けたいという気持ちは本物だっただろうし…近くで長い間見ていたのならばどんな心境なのは少なからずいてもおかしくないのに。

 

 

ディオドラは前半は酷かっただろうし、アーシアを人質にするようなことまで考えてたけど。

彼女の博愛に躊躇はしたんだろうね。

悪魔みたいに良心的なアーシアを利用してやろうと考えたけれど、踏出せれなかったってところか。

 

最終的に教会から脱走を考えたけど教会側がディオドラを拷問にかけたことだろうな。ディオドラが教会の人達を殺したことによってアーシアは魔女として追放されだってわけか。

 

 

「これが拷問の傷跡です」

 

ディオドラは自分の傷を見せた。腹部には切り刻まれた傷、右腕には注射を何度もうたれた痕跡が残っている。焼けただれた跡も残っており、身体中を痛めつけれているのがわかる。

 

 

「申し訳ない。こんな長々と話を聞かせてしまって」

「いえ、良いです」

 

ディオドラは悪魔の元に帰還した後、彼は改心した。今後は教会で被害にあい、死んでしまった人達を眷属にしている。

 

どんな人だろうが歓迎し、眷属になった人も彼を信頼した。堕天使でも人生のどん底に叩き落とされ、死にかけになっているところを転生して眷属にした。

(だからミッテルトを見ても、嫌悪しなかったんだな)

 

内容的にグレモリーには言いにくいというのも分かる。

悪魔側としては敵に心を許してしまったんだから。

 

「こんな時間か。そろそろ眷属が心配しているから、それじゃあ僕はこれで」

「あのっ、ディオドラさん。今の貴方なら。アーシアは、許してくれると思いますよ」

前は話から聞いて酷かったのかもしれないけど、ここまで更正しているのなら彼女も許してくれると思う。

 

「…それを聞いて安心したよ」

 

そう言ってディオドラは俺の家を出て、魔法陣を展開して転移した。

しかし、この時俺やクリザリッド、ミッテルトや天の助…グレモリー眷属と真弓達は思わなかった。

 

 

もう既に…犯人が俺達を陥れたいがために仕向けていることに。

『ディオドラ、兵藤一誠、岩谷正輝、海堂真弓、クリザリッド、オリジナルゼロ、ミッテルトなどの殺害…他にも殺す連中が挙げられてるがまぁ後でいいか?

賀東っていうバカカスはしくじったし。つーか、あいつハーレム好きで邪魔な他の転生者とか殺すから嫌いなんだよなぁ?

あいつが消え去られたことでマシだけどな。

神には感謝しなきゃなぁ?おかげで地獄から抜け出された。

あんな地獄、マジで二度と戻りたくねぇ。

 

さて動くか!ゼウスに転生された人物の虐殺とぉ‼︎‼︎原作通りに事を運ぼうとしない連中の制裁をよぉ‼︎‼︎」

 

地獄の囚人の何人かが本格的に動き出した。

 

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