結人はギルフォードに慰療室へ連れて来られ、消えた腕を再生させた。
結人「す、すげぇ」
ギルフォード「俺達は全てが霊力で構成されているからな。右腕分の霊力をお前に分け与えればそれを操作していくらでも回復出来る」
ギルフォードはすぐさま室内をあとにし、次の場所へ足を運んだ。
校舎から少し離れた林草木が生え茂る場所にポツンと建つ旅館のような建造物。
結人はそこに連れて来られた。
ギルフォード「ここが隊員達の寮になる」
結人「なんか色々とモデルにされてるんだな」
そこに背後から男が近づいてきた。
?「んで俺がアンタと一緒の部屋の土橋直斗(とばしナオト)な!」
結人「よ、よろしく。そっか一応相部屋って感じなんだな」
直斗は結人に鍵を渡した。
直斗「んで結人くんの鍵ね」
結人「名前はもう知ってるんだ」
直斗「もちろん。だって凪沙ちゃんから教えてもらったし」
結人「凪沙から?」
直斗は唇を緩くして結人に小声で話しかけてきた。
直斗「なになに結人くんもまさか凪沙ちゃん目当てぇ?」
結人「な、なんだよそんなじゃねぇから」
直斗「いやいやけどわからなくもないよ。ちっちゃいし健気で何よりあのポニーテールたまらんよね~」
結人「あ、あのなぁ」
直斗「しっかし!。包容力に欠ける!。少しあのツンっとした感じはバストにも露わにされている!。包容力があるほど胸も必然と愛情に溢れゆく。凪沙ちゃんのそこがすこぉ〜し残念なのよな」
結人「は、ははは(な、何だこいつ)」
ギルフォードはため息をついてその場をあとにした。
寮内に入ると昔ながらのレトロな雰囲気で、造りは奥まで深く続き、道幅も人が5人並んで歩いても少し余裕があるくらいの開放感ある廊下だった。
途中で左右の棟にいく渡り廊下があり、左が女子寮、右が男子寮とされている。
今いる中央館は4階まであり、1階には厨房や温泉、2階に食堂、パソコン室、図書室。3階には男女一緒に共同できる開放感あるフロアリビング。
4階は多目的ホール。
寮の敷地は森林などを含む半径5km。
外の施設として鍛錬場、プール、公園などがある。
結人「すげぇなここ」
直斗「まぁな。んじゃ鍵は渡したし休みたいときに使えよ。じゃな!」
結人「え、お前はどこ行くの?」
直斗「、、、ナンパ」
当たり前のように言う直斗に少し呆れてしまう結人だった。
ため息をつき、窓を見る。
結人(女子寮、男子寮に挟まれて中央館じゃ景色なんて見れないな。、、、ん?)
男子寮の屋根に座っている男を見つけた。
赤髪でもみあげの毛は肩までつき、襟足は肩甲骨まで延び生やしていた。
結人(同じ寮のやつかな?。同い年そうに見えるけど)
すると赤髪の男はこちらの目に気づいた。
結人「!?」
気づいたせいか男はその場を立ち去った。
結人(、、、黄昏の邪魔しちまったな)
結人は霊界に来て初めての空腹を感じた。
結人(、、、食堂行ってみるか)
その頃、ナンパと言って気分を高ぶらせていた直斗は
直斗「ルンルルーン♪、、、?」
直斗の目の前に朱雀が待ち伏せしていた。
直斗「なぁに?」
朱雀「ぁあ?。テメェ忘れたわけじゃねぇよなぁ?」
直斗「、、、はたして?」
朱雀は眉をピクピク動かし槍を召喚した。
朱雀「テメェは女といいふうに遊んでいりゃ幸せかぁ?」
直斗「別に。女も遊びのうちだから飽きないようにするの結構あたま使うんだよ?」
朱雀「じゃあ聞こうか?」
直斗「?」
朱雀「俺等の任務は最低4人揃ってなきゃ外にいけないのわかってるか?」
直斗「、、、あれそぅだっけ?」
朱雀は槍を直斗に向けた。
朱雀「雨宮に松平、そして俺。他は別の任務やら依頼やら忙しい。こっちはテメェ頼みでやらなきゃいけねぇんだよ。そこは協力しろよ。なんの為のチームだ」
直斗(はぁ。めんっどくさ)
直斗は手を挙げた。
直斗「パス。別のやつ当たって」
朱雀「、、、テメェ!!」
直斗「パスって言ってんだからパス」
そう朱雀の言い分を拒否してその場をやり過ごした。
朱雀「あの、、、やろう」
結人は食堂へ訪れた。
結人は席につき、メニューを見ていた。
すると何やらカチャカチャと皿を当てる音がすることに気づいた結人は斜め前を確認した。
見ると少女がラーメンを食べいる姿に目が入った。
それはひと目など気にせず目の前のラーメンの麺を口いっぱいに含み、汁の音をジュルジュルと掻き立てながらあっという間に完食し、平然とまたメニューを開く。
更にその机には小柄な体型な少女の頭を越えるどんぶりの山が3つ立ち並んでおり、中にはカツ丼、天丼、牛丼、親子丼、もずく丼
あらゆる丼を食べ尽くしていたことがわかる。
凄まじく異様な光景だった。
結人(な、なんだこの女、、、メニュー見てるしまだ食うのかよ)
?「んにゃ!??」
結人はその少女と目が合ってしまった。
二人は暫く見つめ合った。
結人「ぅ………………」
?「……………………」
結人「……………………」
?「いみみふぁへないふぁおぁね??」
結人「食ってから喋れ!!」
……………少女は暫くして話し始めた。
?「ごめんごめん見かけない顔だったからつい口だけ動いちゃったっ」
結人「そ、そう」
?「ぁ、ごめんね自己紹介遅れたね!。私は日向花(ひなたハナ)!。花って呼んでね♪」
結人「俺は長瀬結人。よろしくな」
花「ゆいと?。変わった名前だねー!。結ぶに人かぁ?。たくさん友達が出来るようにとかそういう意味で込められてるのかな〜?」
結人「そ、それはわからないけど」
花「そっかそっか〜。じゃあ私の名前の由来はなんでしょー!」
結人「ど、どうでもいいからんなこと」
花「なんか素っ気ないぞー結人くん!。私達はもう名前を明かした友達じゃないか〜」
結人は席を立った。
結人「名前を教えるくらい普通だろうがっ」
花「名前をそんな軽々しく扱うな!」
すごく偉く達者になりきっている花だが言っていることがまるで謎で手に負えなかった。
せ
結人(なんだよコイツ〜。直斗ともいいコイツともいいどうなってンだよここは)
そんな平凡な時間の中、町の中で不審な動きをしている集団がいた。
?1「奴等のアジトはどこだ?」
?2「もうじきだ。ガーゴさんからの連絡は?」
?3「まだない」
?1「まぁいい。手下共はみんな配置につけた」
その頃、アジトでは
佐官室に長身の男が訪れた。
腰には腰にはナイフを備えており、腰までつく茶髪の髪の毛はポニーテールで束ねていた。
レム「どうしたガイア」
ガイア「大佐。町に侵入者と思われる者が入ってきております」
レムは目つきを変えた。
レム「敵か。番兵はやられたということか?」
ガイア「恐らくは」
レムは机に仕組まれている赤いスイッチを押した。
それにより隊員の携帯に情報が伝達された。
凪沙「敵!?。しかも番兵がやられたなんて。相手はレベルB以上!」
賢二が凪沙のところに駆けつけた。
賢二「行くぞ」
市民達にもその情報は知らされており、まだ敵すらも気づけない地下道へ避難をし始めていた。
結人はアジトの庭でみんなの異変に気づいた。
結人「、、、なんだ?」
封龍『何やら敵が現れたようだな』
結人「敵!?。てかお前起きたのかよ」
封龍『なにを当たり前なことを。口出しは控えるから隊員が流れる西へ迎え』
結人「わかってるって!」
そして市街地では
隊員達が魔人の集団と相対していた。
その敵側の中でも軍を抜けていたのが黒マントをした3人だった。
?1「肉体の抜け殻如きが我らデーモンに逆らうんじゃねぇ!!」
そこに凪沙と賢二が現れた。
凪沙「今、デーモンっていた?」
?1「あぁ!?」
賢二「デーモンの誰だお前?」
敵は不吉な笑みを浮かべた。
?1「このテンガ様を知らねぇとはどこの戯けモンだぁ!!」
テンガは拳に邪気を込めて殴りかかった来た。
賢二は大刀を召喚した。
賢二「はぁ!!」
大刀をテンガの拳にぶつけ威力を打ち消した。
テンガ「ちっ!」
賢二「なぁに、デーモン十闘士なら知ってるさ」
テンガ「あぁ!?。じゃあなんでンなことを聞きやがった」
賢二「わからない?。名前知らない程度で吠えた奴が一番弱そうだと思ったから」
テンガ「だとこのクソったりゃ!!」
二人の攻撃が再び交じり合った。
そして凪沙はもう一人の敵に斬りかかった。
標的は大きなハンマーで対抗した。
凪沙「お前はエイトね?。十闘士が3人も現れるなんて珍しいね」
エイト「どぉっだっていいっしょ?。それより俺のコレクションになってみねぇか?」
凪沙「くだらない」
凪沙はエイトの懐に潜り込んだ。
エイト「!?」
凪沙「死ね!!」
エイト「さぁね」
するとエイトの腹部から触手が突き出て凪沙を攻撃した。
凪沙「キャッ!」
凪沙は空中で体制を整えて着地した。
エイト「十闘士とやるのは初めてかな?」
凪沙「、、、さぁね」
エイト「じゃあ十闘士っていうのがどれほど脅威なのか教えてみせよう」
また建物の屋上では
?3「ちっ。へましたな。番兵の死ごときで騒ぎを立てるとはな。やはり魔人と人間の考えとは似ても似つかない」
朱雀「それはテメェらだけかもわからねぇぜ、、、ナインス」
ナインス「、、、知っているらしいな」
朱雀「ああ。消すリストは頭に入ってるからさ」
ナインス「同感ですよ。ここの人間はデーモンの害敵存在。私の力で町を火の海にして崩壊させてあげようと思いましたが後回しですね」
朱雀(炎撃系統のタイプか)
ナインスは口から種のような粒を放った。
朱雀はランスで振り払おうとした。
しかしその粒はランスに植えつくようにくっついた。
ナインス「その種は根を生やし相手を逃さない、、、爆弾です」
朱雀「!!」
ズガガガガガガァァァァァァン!!!
朱雀は頭から血を流しながら近づいてきた。
朱雀「ガハハハハ。そうかい、、、けどまだ温いぜ男?。もっと楽しませてみろや!!!」
ナインス「!!」
ランスの先からレーザーが放たれナインスの肩を貫いた。
朱雀「このレーザーは光速だからさ。ランス向けられたら終わりと思え」
ナインス「このぉ!!」
朱雀は飛び上がり、手から霊力で練った気団を放った。
ズガンズカン!!
ナインス「くそ!」
ズキュン!!
レーザーがナインスの脳みそを貫いた。
ナインス「…が………」
朱雀「魔人は心臓を貫かなければ死なない生き物だったよな?」
ナインス「………」
朱雀「そして脳を殺された魔人は理性を失い。魔物になる」
ナインス「ガァァァ!!」
朱雀「死ぬ前に一言言わせてもらうけどよ」
朱雀はランスを構えた。
朱雀「、、、お前は雑魚」
キュゥゥゥン
ナインスの身体は真っ二つに焼き割かれ死亡した。
朱雀「、、、眠」
そして結人は倒れている隊員達のところについた。
周りの町並みは平穏だったさっきまでとは逆転して戦場そのものだった。
結人「これは」
目の前には魔人の軍勢がいた。
封龍『よし。調度いい機会だ。剣の構えろ』
結人「言われなくてもやってる」
封龍『では朝の戦いを思いだせ。あの時の熱をだ』
結人(、、、あの時の熱)
すると体に熱が帯びてきていた。
結人「なんだ体の中が熱い」
封龍『一度成功されたことにより熱がどどまりを憶え、結人の体の中で霊力を溶け込み合っているのだ』
結人「へー」
封龍『因みに今すでに体内は100万度だ』
結人「なるほどね、、、ってまじか!?俺の体!、、、消滅しない」
封龍『主の霊体が熱を記憶為、再熱された時、霊力で体内膜を張り結人の体に害を来さないようにしたのだ』
結人「だから山場は超えたって言ったわけか!」
封龍『そういうことだ。では結人。100万度を帯びる霊力の力。ここにいる魔人に試してみてはどうだ?』
魔人がぞろぞろ結人を囲んでいた。
結人は疼くがあまりに笑み浮かべてしまった。
結人「ああ。やってみてぇな」
その頃、賢二の方は防戦一方の戦いが続いていた。
テンガ「うらうらうらうら!!。どうだこの迫力。この拳が当たりさえすれば貴様の肉体はグシャグシャだ」
賢二「それが嫌だから受け止めてるんだろ?」
テンガ「、、、それがいつまで続くかな!」
賢二「多分そろそろ」
テンガ「あぁ?」
賢二はテンガの拳を斬り裂いた。
テンガ「!?」
賢二「俺の大刀は空気中の霊力を吸って威力を増していくんだ。元々ポテンシャルの高い武器になったんだよな」
テンガ「て、テメエ!!よくも俺の拳を!!」
賢二「元々の話な?。こっからが本題。この武器の能力は邪気を吸って霊力に浄化すること」
テンガ「!!?」
賢二は大刀を肩に背負い隙を見せるような態度をとった。
テンガ「な、舐めるなぁ!!」
テンガは左拳で殴りかかった。
しかし賢二はそれを素手で受け止めた。
テンガ「!?」
賢二「気づけなかった?。俺の大刀が霊力を吸って強くなったのも言えるけど、、、アンタの攻撃がもはや子どものお遊びレベルに下がっていたこと」
テンガ(力が、、入らねぇ)
賢二「バイバイ」
賢二は大刀でテンガの心臓を貫いた。
暫くして一息をつき、空を見上げた。
賢二「、、、空はいい天気で、、、日向ぼっこ日和なんだけどなぁ」
そしてそこに1つの影が迫ってきていた。