霊界の魂霊   作:HASE36

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ep8.赤の海と黒の影

朝を迎えた空。

しかし地中の中では時間すらもわからない状況だった。

 

朱雀はセブンの能力に少し苦戦を強いられていた。

 

朱雀(ったく。攻撃が当たんなきゃ意味がねぇのにな。つまんねぇの)

 

セブンは両腕を砂にして朱雀に襲いかかった。

 

セブン「死ね」

朱雀「、、、この砂」

 

朱雀は砂に埋め込まれている霊力を感じ取り、槍を大きく回し攻撃を防ぎ続けた。

 

キンキンキキン!!

 

朱雀「剣の強度とほぼ一緒だな」

セブン「よく見抜いたな。ただの砂だと思って手や足で振り払ったいたら間違いなく落としていただろう」

 

朱雀は最後まで砂を払いきった。

 

朱雀「、、、ふぅ」

 

セブンは次々と砂を朱雀に振りおろした。

 

朱雀「だるくなった来たな」

 

朱雀の体から雷の走る音が聞こえた。

 

セブン「雷は無駄だと言ったはずだ」

朱雀「、、、っ、、ぅ」

セブン「?」

 

朱雀は一際険しい顔を見せた。

 

朱雀「早く終わらせる」

セブン「、、、ふん。望み通りにしてやろう!!。砂漠波浪!!」

 

セブンから生み出された砂嵐が朱雀に襲いかかった。

そしてとてつもない突風が巻き起こった。

 

セブン「風速の中で動く砂嵐の無限の刃を堪能しろ!」

朱雀「、、、風速か」

 

キキキキキキキキキキキキキキン

 

朱雀は自分に来る攻撃範囲内の砂の刃だけ打ち落とした。

そしてそれは槍で行ったものではなく、素手で打ち落としたものだった。

セブンはその光景を疑った。

 

セブン「な、、、な(あの砂嵐の中で刃を打ち落とした!?。いや、、、それならまだ可能なのかもしれない、、、だが、、素手でだと?)」

 

朱雀の手には傷一つなく正確に刃の威力を殺すピンポイントに手を当てていた。

 

セブン「何なんだその動体視力と反射速度は、、、」

 

バチ、、ヂチッ

朱雀の体の線を通るように雷が走っていた。

 

朱雀「雷で身体にある全細胞を刺激していることによって今の俺の反射神経速度は秒速200km、、、雷と同等だ」

 

セブンは愕然とし、その場で立ち尽くしていた。

 

朱雀「言葉が出ないか?。最後に超えられない壁を見ることがきたんだ。これで気楽に死ねるだろ?」

セブン「、、、馬鹿な」

 

朱雀の鼻から血が垂れていた。

 

朱雀(雷速による反動がもう現れてきたな。さて、、早めに片付か)

 

朱雀は体のバネを極限に使い、更に霊力を瞬間的にマックスに引き上げ一瞬にしてセブンとの間合いを詰めた。

 

セブン「!?」

朱雀「雷の速さでは動けないが、体の中の筋肉一つ一つがスローで伝わる感覚って知ってるか?。リミッターを解除して人間が制御不能な身体能力を軽々しく頭が自動に把握してそのリミッター解除の中で更に極限に身体能力を開放できる。それって、最高だよな」

セブン(、、、コイツはもしかしたらボスよりも)

 

スバァァァアン!!

ズブッ

 

朱雀はセブンの脳を斬り裂き、心臓を貫いた。

標的の死を確認したところで、能力を解いた。

その途端、朱雀の体中に激しい痛みが広がった。

 

朱雀(ちっ。少し休むか)

 

朱雀はため息をついて壁にもたれ掛かった。

 

朱雀(今の能力の名前、、、ライトニングっていう名にするか)

その頃、凪沙は

 

凪沙「はぁはぁ」

シクス「ふぅふぅ、、、まだだぁぁ!!」

 

しかしシクスの両腕は元の姿に戻ってしまった。

 

凪沙「はぁはぁ。あとは脳と胸を一気に仕留め、、、いいえ。生け捕りにしてアジトに連れて行く方がいいかもね」

シクス「デーモンの情報を吐かせようってか?。そうは行かないぞぉ、、、逆にアンタが情報を吐かされる側だ」

 

シクスは装備してた剣を抜いた。

 

凪沙「はっ!!」

 

凪沙の振りおろした太刀をシクスは剣で力いっぱい受け止めた。

 

シクス「くっ、、、うらぁ!」

 

手首を上手く使い太刀を受け流し、剣の刃先を凪沙の顔にに向けて突き出した。

 

凪沙「っ」

 

凪沙は顔をそらし頬にスレスレで躱した。

シクスの突き出し方の腕を掴み凪沙は起爆札を張り距離をとった。

 

ズガァァァン

 

シクス「ぐぁぁぁあ!!」

 

シクスはその場で跪いた。

 

シクス「はっ、、はっ」

凪沙「諦めて。もう抵抗する力も、、体もないわ」

シクス「、、、あぁ?。じゃあ大人しく捕まってデーモンのことを吐けってか?」

 

シクスは腕をまた槍状に変化させ、微力ながら腕を持ち上げた。

 

凪沙「、、、なにを?」

シクス(俺はデーモンで生きた、、、。そのデーモンを俺が汚すことになるなら俺は命を捨ててでも守りきる!!)

 

ズブッ

 

シクスは自らの脳を貫いた。

 

凪沙「み、自ら!?」

シクス「フー、、フーフー、、ヴァァァァア!!!」

 

シクスの体から霊力が溢れ出していた。

 

凪沙「す、すごいエネルギー」

 

ズガァァァン

 

凪沙「きゃっ!」

 

霊力を衝撃波にして凪沙にぶつけた。

 

凪沙「くっ」

 

そしてシクスが凪沙の胸に拳をめり込ませた。

 

凪沙「ぁ、、」

 

凪沙は壁面に衝突した。

 

凪沙「はぁはぁ、、」

 

肋を何本か持っていかれ、立てなくなってしまった。

 

シクス「ググググ」

凪沙「はぁ、、はぁ」

 

シクスが剣を振り翳した。

その時、横から宗介がシクスの腕を止めた。

 

シクス「!!」

宗介「間に合ってよかった」

凪沙「と、藤堂くん、、」

 

宗介は爽やかな笑みを見せた。

 

宗介「魔物化した魔人は少しばかり厄介だからね。よくここまで追い詰めてくれた」

シクス「グァァァアァァ!!」

 

シクスが暴れだそうとしたその時、宗介の目が一瞬にして冷たい殺気を放ちシクスの体を硬直させた。

 

宗介「そう、、いい子だ。そのまま大人しく、、、」

 

宗介のサバイバルナイフがゆっくりとシクスの心臓を貫いた。

 

宗介「死んでくれ」

 

シクスはそのままなす術無く地面に体をつけた。

宗介の冷たい雰囲気はすぐに途切れいつもの爽やかな雰囲気に戻った。

 

宗介「その状態の雨宮くんでは戦闘は無理そうだ。外に出よう」

凪沙「だ、だめ。まだ奥に結人がいるから。結人の向かった先には多分、今の十闘士なんかより格段に上」

宗介「その行き先には健二も向かったしまだあの朱雀だっている。ここは3人を信じて?」

凪沙「、、、うん」

 

宗介は凪沙を抱えた。

その時、宗介の首に謎の刻印が刻まれているのが目に入った。

 

凪沙「?」

 

その刻印を見た途端、少し寒気を感じた。

 

 

そしてようやく最後の1つの決戦となった結人とマチスは。

結人「らぁぁぁ!!」

 

結人の斬撃をことごとく素手で受け止めるマチス。

そして結人のスキをついて毛理を入れた。

 

結人「がはっ!!」

マチス「ここまで力の差が歴然だと剣を受け止めなくて無傷で済みそうだ」

 

マチスの受け止めていた素手には一切の切り傷もついていなかった。

 

結人(ダメだ力の差がありすぎる)

封龍『後ろからファントムだ』

 

結人はファントムの攻撃を躱した。

 

結人「くそ!」

 

結人は龍炎をファントムに当てた。

 

結人(ファントムに目を向けるとマチス本体の気配が全く感じられなくなっちまう、、、。どうすればいいんだよ!!)

封龍『、、、』

 

マチスは結人に霊力で作った弾丸をぶつけた。

 

結人「ぐぁぁ!!」

マチス「さて、、、どうする?」

 

結人の体力に限界が近づいてきていた。

 

封龍『斬撃の時、主は霊力の大きさと腕力だけを意識して振っている。それがいけないのだ』

結人(、、、他になんかあるのかよ?)

封龍『イメージだ。薄くも頑丈な霊力で刃先まで刃を砥がす様なイメージ。主にはそれが出来ていない』

結人(、、、イメージ)

封龍『、、、ではまず体で覚えてもおうか?』

結人(え?)

 

ドクン、、、

 

結人の動きが止まったのを見たマチスはため息をついた。

 

マチス「やる気がないのか?。戦意喪失したのであればそのまま大人しく抵抗せずにトドメを刺させてくれ」

 

マチスが近づくと結人の目つきが変わった。

 

マチス「、、、。よくわからない男だ」

 

結人が近づき、マチスに斬撃を向けた。

 

マチス「だから無駄だと」

 

ズバァァァァァアン!!!

 

マチス「!!」

 

さっきまで喰らわなかった斬撃が、今度は大ダメージをマチスに与えた。

 

マチス「ぬっ!」

結人「これがイメージをするとしないのとの差だ。、、、結人」

 

結人の体に封龍が憑依し、結人は封龍の精神空間に入った。

 

結人『す、すげぇ』

封龍(元々ワシの容量に耐え切った器だ。本来ならただの斬撃ですら計り知れないというのに。主はその一割も活用できていない)

結人『わ、悪かったな』

封龍(まぁ少し見ておけ)

 

マチスのファントムが今度は10体となり物影に身を潜めた。

 

マチス「斬撃には驚いたがファントムの能力がある以上、まだコチラが有利だ」

封龍「、、、それは今から出す力を見て言うことだな」

マチス「!?」

 

封龍から紅蓮色の波動が広がり、隠れているファントムを通り抜けた。

 

ズォォォォォオオオ

 

マチス「な、なんだこの感覚は」

封龍「龍軌」

 

封龍の頭の中に龍軌の波動を受けたファントムの位置を感じ取った。

 

封龍(龍軌とはワシ特有の気を相手にぶつけ、マーキングをつけられる能力であり、龍炎と一緒で龍軌の場合はそのマーキングが消えることは力を解く以外ない)

結人『そ、そんなのがまだ、、、』

封龍(そしてワシの力は二段階と決まっている。龍炎の祭は放出、その二段階目は龍炎の壇。留まりだ。この龍軌ならば、、、)

 

封龍は手に紅蓮の電流がバチバチと光らせた。

 

封龍「龍軌弾」

 

封龍の左腕から龍炎が弾の形状で散らばり

マーキングをつけたファントム10体と本体のマチスに襲いかかった。

 

ゴゴゴゴォォォォオン!!

 

マチス「ぐっ!」

 

結人はその光景をただ口をあけて見ていた。

 

結人『、、、すげぇ』

 

マチスは立ち上がった。

 

マチス(躱せなかった。いや躱すことが不可能なのか?。おそらくはあの波動のような電磁波を受けたからだ。そうなればファントムも無意味)

 

マチスは封龍に斬りかかった。

 

マチス(剣技でたった一突きだ。心臓を刺せば終わる)

 

ガキン!キンキン!!

 

封龍は剣を巧みに使いこなし、相手の威力を打ち消しながら交じり合わせていた。

 

マチス(力を殺されてこの男の力に圧されている、、、くっ)

 

ズバン!

 

封龍はマチスの左腕に深い斬撃を与えた。

 

マチス(さっきまでとはまるで別人だ)

 

緊張した空気の中、小鳥が宙を舞っていた。

その小鳥の視界を通して丘にいるフードを被る男が観戦していた。

 

?「遅いなぁ」

 

男は舌打ちをし、苛つきの表情を見せていた。

すると今度は冷静になり立ち上がった。

 

?「仕方ない。デーモンの男には少し非情になってもらおう」

 

 

マチスは封龍に手も足も出ない状況だった。

 

マチス(後ろには邪神の宝玉がある。あれを取ることが出来ればいい。それだけだ、、、)

 

額に汗を掻きながら試行錯誤を練っていた。

すると天井の空洞からマチスの部下達が落ちてきた。

 

マチス「!?。なんで上から」

封龍(、、、この感じ)

 

すると封龍と結人の霊体のバランスが崩れ始めた。

 

封龍「くっ、、ここまでか。変わるぞ結人」

結人『え?ちょっと待てよ!?』

 

封龍は精神空間に戻った。

結人は一気に体力の消耗を感じ、身動きが取れなくなっていた。

 

封龍『その死体から離れろ!』

結人「!?」

 

マチスもその嫌な予感を感じていた。

 

マチス「爆破する!!」

 

ズガァァァン!!

 

結人は足が動かなかった。

 

結人「ダメか、、」

健二「ダメじゃねぇよ」

 

健二が結人をその場から移動させた。

 

結人「はぁはぁ、、わり、、助かった」

健二「いいからここから出るぞ!」

 

マチスは宝玉を手に入れた。

 

マチス(、、、私の部下を知らぬ間に操っている者がいた。摩天楼か?。それとも復讐しに来た妖魔連合の生き残りか?。ここにいた霊体集団もこのことは知らない様子だった。、、、誰だ?)

 

すると密林はいたるところで爆発が起き、火の海となっていた。

結人達は外に脱出し、その光景を目の当たりにした。

 

結人「何が起きてたんだよ一体」

健二「、、武から連絡だ!」

 

健二は携帯を開いた。

 

武「健二生きているな!?。密林の南側に船をつけた。もう凪沙ちゃんも藤堂もいる!。あとお前と結人、朱雀の三人だけだ!。密林が沈むのも時間の問題だ!!。早く来いよ!」

健二「わ、わかった」

 

健二は携帯を閉じた。

 

結人「なんだって?」

健二「南側にこいだってよ。凪沙も宗介もいる。あとは朱雀なんだが」

 

するとそこに朱雀が現れた。

 

朱雀「おせぇぞ。こっちだ」

結人「朱雀!」

朱雀「お前等が頑張ってる間に少し休ませてもらった。外はこんなになってるなんて知らなかったけどな」

 

朱雀は雷光で一直線の道を力づくで開けた。

 

朱雀「行くぞ」

健二「助かるぜ」

結人「、、、」

 

島の木々が燃え尽くされ倒れてゆく、その木の軋む音たちがまるで火に苦しむ悲鳴のように結人は感じた。

 

そして3人は船に辿り着いた。

 

凪沙「みんなこっちー!!」

健二「悪いな遅れた!」

結人「よっしゃそんじゃ行こうぜ」

 

3人は船に乗り武が舵をとった。

 

宗介「それじゃ行きましょう」

武「よく帰ってこれたな!。あとは帰還するだけだ!!。行くぞぉ!」

 

そうして一行は島を後にした。

 

 

そして火を起こした張本人はまだ丘にいた。

 

?「、、、ゴーストは邪神の宝玉を手に入れた。今のところは計画通りか。あとは、、、」

 

男は結人達の乗る船を眺めていた。

 

?「こっちはゴーストよりも期待は出来そうだ」

 

そう独り言を呟き、不気味な笑みを浮かべる。

 

こうして密林でのデーモンとの接触は火の海騒動で幕をおろしたのだった。




また次から都合上、投稿までの日数が空くかもしれません!
1週間以内には投稿はいたしますので以後よろしくお願いしますm(_ _)m
感想、質問等くらいなら返信などは出来ると思いますのでこちらの為にもアドバイスでもいいのでコメントお待ちしております♪
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