面倒くさがりやの異世界道中   作:黒月雫

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お久しぶりです。
今回は和哉視点での話です。
それではどうぞ!


和哉とアーシア

和哉side

 

いよいよ今日はアーシアと会う日だ。オカルト研究部でリアス達とイチャイチャした俺は意気揚々と下校していた。

 

 

「はうっ!?」

 

 

「ん?何だ?(よしっ、見つけた!)」

 

 

声のする方に振り返ってみると、金髪のシスターであるアーシアが派手に転んでいた。頭に被っていたであろうヴェールがかなり遠くまで飛んで地面に埋まっていた。ちょっと待て、ヴェールってこんな風に埋まるものだったか?仕方ねぇ、これも俺のハーレム形成の為だ!

 

 

俺は、埋まったヴェールを持ち上げて土埃を叩き、アーシアに近寄って手を差し出した。にしても、ヴェールってこんなに重いのか。

 

 

「君、大丈夫かい?」

「はい、大丈夫です」

 

 

アーシアは、俺の手を取るとゆっくりと立ち上がった。

 

 

「これが飛ばされていたよ」

「ありがとうございます」

 

 

俺がヴェールを渡すと、アーシアはペコリと頭を下げてヴェールを受け取った。ヤッパ、可愛い。おっと、平常心、平常心。

 

 

「さっき凄い勢いで転んだみたいだけど、大丈夫みたいだね」

「はい、ご心配をお掛けしてすいません。でも、今日は穴が開かなくて良かったです」

 

 

アーシアが苦笑しながら頭を下げた。って、こんなの原作には無かったぞ!また変な所でイレギュラーか!

 

 

「そ、それはよかった。ところでその荷物からして、この町に旅行に来たのかい?」

 

 

俺は、アーシアの傍にあるやけに大きな鞄に目を向けながら質問した。

 

 

「いえ、違うんです。実は私、今日からこの町の教会に赴任することになりまして...よろしくお願いします」

 

 

よし。ここは原作と変わって無いみたいだ。今は無理だけどもうすぐレイナーレ達の計画から助けてあげるからな!

 

 

「ああ、こちらこそ宜しく。俺は兵頭和哉。君は?」

 

 

俺は、挨拶をして手を差し出すと

 

 

「アーシア・アルジェントです!よろしくお願いします!」

 

 

そう言って彼女は、俺の右手を両手で握り締めた。掴みは上々だな。

 

 

「そ、それでですね...この国まで来たのは良いのですが、教会の場所が分からなくて...人に聞いても言葉が通じなくて......」

 

 

よし、好感度を上げるイベント来た!

 

 

「よかったら俺が案内してあげるよ」

 

 

俺は微笑みながら言うと、アーシアは頬を赤らめながら、慌てて返事をした。

 

 

「はい、宜しくお願いします!」

 

 

この調子で俺に惚れろよな!んで、このまま踏み台来んな!

 

 

 

 

 

 

 

「一つ聞いてもいいかい?」

「何ですか?」

「そのヴェール、どのくらいの重さなのか聞いてもいいかな?」

「これですか?25キロくらいだったと思います」

「え゛?」

「私の先輩が不審者にあったらこれを振り回して急所にぶつけろって言って私に渡してくれたんです!本当に優しい先輩ですよ!!」

「そ、そうなんだ…(なに凶器渡してんだよ、その先輩!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その途中、教会の通りの道にある公園で、転んで怪我をした男のガキが声をあげて泣いていた。アーシアは、そんな男の子に駆け寄る。

 

 

「もう大丈夫ですよ」

 

 

アーシアはガキに一声かけた後、擦りむいた膝に手を翳した。すると、淡い緑色の光を発しながら、ガキの傷がみるみるうちに消えていった。聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)か。回復してホッとしてるアーシア可愛いなー。おっと、平常心、平常心。

 

 

「ありがとう、お姉ちゃん!」

 

 

ガキは、一言お礼を言って走っていった。走り去った方向には、母親らしき人がいて、此方を向いてお辞儀をして公園から出ていった。アーシアは、ガキの言葉が理解出来なかったようで、困惑していた。

 

 

「あの子、君にありがとうって言ってたよ」

「そうだったんですか......ふふっ」

 

 

俺が説明すると、彼女は嬉しそうに笑っていた。よしっ、好感度上がったな。

 

 

「さっきのは何だったんだい?初めて見たけど」

 

 

俺は、さっきの事を何も知らない振りをしながら聞いてみた。

 

 

「先ほどのあれは、治癒の力です。神様から頂いた素敵なものなんですよ?」

「へぇ、そうなんだ」

 

 

アーシアは、丁寧に説明してくれたが、その表情には心なしか嬉しさは感じられなかった。まあ、そのせいで魔女って言われるようになったもんな。だが、俺がその傷をしっかり癒してやるよ!

 

 

「どうかしたのかい?」

 

 

俺は心配しているように聞いてみると、アーシアは直ぐにさっきまでの表情から笑顔に戻った。

 

 

「い、いえ、何でもありません。さあ、早く教会に行きましょう!」

 

 

「...そうだね、これ以上は日が暮れてしまう」

 

 

ちょっと雰囲気は暗くなったが、これはイベントとして仕方ないことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古くなった協会にとうとう俺達は着いた。

 

 

「今日はありがとうございました」

 

 

アーシアがペコリと頭を下げる。

 

 

「気にしないでいいよ、困ったときはお互い様」

「はい!」

 

 

俺が苦笑しながら言うと、彼女は顔を赤くしつつ返事をした。アーシア可愛い。おっと、平常心、平常心。

 

 

「また、会えますか?」

「俺達、もう友達だよ?」

「本当ですか?!」

「もちろん!」

「ありがとうございます!!」

 

 

不安そうな声に応えるとアーシアはとても喜んだ。おっしゃ!これでかなり好感度上がったんじゃね?

 

 

「それじゃあ、またです!」

「ああ、またな」

 

 

 

 

 

 

アーシアと分かれた俺は意気揚々と家に帰った。アーシアと会うのに踏み台に邪魔されなくて良かった。先に他のモブに邪魔させといて正解だったな。さて、明日はリアスに叱られたあと悪魔退治か。これで格好いい俺をリアス達に見せるぜ!

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