面倒くさがりやの異世界道中   作:黒月雫

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やっとヴァーリ編終わります。最後に原作登場人物がでます。知っている人には簡単ですが、誰だか分かりますか?

それではどうぞ!


特攻しかけます!後編

漆side_______

 

私はあの部屋から出て、敵を切り裂いたりしつつ他の道を走っていた。途中で監視カメラやコンピュータを見つけては破壊していく。映像を残されたら困るし、どうせデータを取るなら端末の一部よりメインコンピュータからのほうが効率がいいからな。

 

 

途中ヴァーリと出会っては別れを繰り返しながら走り回り、とうとう最後の侵入してない部屋に突入した。

 

 

「うわぁ……大きいな」

 

 

目の前の壁一面が映像パネルで部屋の中央にぽつんと台座が鎮座していた。台座に近付くと、台座にはキーボードのような文字盤がつけられている。ここから動かしているのか。

 

 

さて、USBの差し込み口差し込み口……お、見つけた。文字盤の右上か。ってこの姿だと差せないな。持てないし力加減間違えて破壊したらいけない。

 

 

一端私はフュージョンを解き、ポケットからUSBを差し込む。そして、フォルダごと全てコピーする。

 

 

このコピーがいつか脅しに使えるかも知れないからな。ん?パスワード?それは帰ってから拓斗に任せるさ。機械関係は苦手だし、拓斗の能力があれば簡単に解除されるだろ。

 

 

コピーが完了したのを確認してUSBを取り外し、私はオレクシスにフュージョンしてその部屋を完全に機能不全にしてから出る。

 

 

部屋を出ると、目の前にヴァーリがいた。最後に見たときよりも服が血に濡れているが怪我は無さそうだ。

 

 

「終わったか?」

「ああ、けりがついた」

「ならばさっさと此処を離れるぞ。応援が来られたら面倒だ」

「分かった」

 

 

ヴァーリが頷いたのを確認して来た道を戻り、入り口まで出た。入り口付近に生えている木の近くに横になっている3人の子供と、別れてから遭わなかった拓斗がいた。子供たちが眠っていることを確認し、フュージョンを解く。

 

 

「拓斗、その子供達は?」

「お疲れ、地下牢に閉じ込められてた生き残りだ。こいつら以外はいなかった」

「そうか。ヴァーリ、見覚えはあるか?」

「いや、ない。恐らく、俺が逃げた後に連れてこられたんだろうな。最後に見たときは俺しか生き残りはいなかったから」

「ちっ、あいつら。反吐が出る」

 

 

舌打ちした拓斗が施設を睨むと、刀を杖状にして向けた。ルナがチカチカと点滅している。何をする気だ?

 

 

「わっかりました!魔力充填オールクリア!いつでもいけるッス!」

「これが!俺の!全力全開!スター・ライト・ブレイカあぁぁぁあああああああああぁぁあああああああぁああああ!!」

 

 

叫ぶと同時に杖から暗紫色の魔力が砲撃の用について飛んでいき、爆発した。土煙が収まって見えたのは、施設があった場所が更地に変わった姿だった。

 

 

「おおー、凄いな」

「んな……?!」

「ふぅ、スッキリした」

 

 

ヴァーリが目を白黒させて現実を理解しようとしているのを見つつ、拓斗は笑いながら言った。さすが。

 

 

「あの……すみませんッス。今ので結界解けちゃったッス」

 

 

……

 

 

「「「は?」」」

 

 

不味くないか?普通でも深夜に子供しかいない状態だと補導されるし、今私達は怪我がないにしても血塗れで服がボロボロの姿だ。……確実に勘違いされるか逮捕されるか補導されるな。

 

 

「と、とにかく、逃げるぞ!」

「あ、ああ。って俺もか?!」

「このままだと三人とも事情聴取か逮捕か補導されるぞ?」

 

 

そう言っているとサイレンの音が近づいてきた。パトカーだな。本気で不味くなってきた。

 

 

 

そして、私達はそれぞれ子供を背負って一斉に逃げ出した。ハラハラしたが、家まで帰ってきた時、緊張が一気に解け、笑いが止まらなかった。その声に気付いた遥輝が私達に抱きつき収拾が当分つかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、この三人での特攻は無事に終了した。

 

 

まず、ヴァーリを含めた子供達は全員帰る場所が無かったため、結局家族になり、全員了承した。ただ、ヴァーリの苗字は有名すぎるので、それを隠すため別の苗字を名乗ることになった。その際、遥輝と兄弟になることを嫌がったので苗字は拓斗と同じ御影となり、戸籍上拓斗の弟になった。

 

 

他の3人は連れてこられた際、仲の良かった家族を皆殺しされたらしい。前の家族から貰った名前だけでも大切にしたいらしかったので、3人の名前はそのままだ。

 

 

因みに3人は女の子2人と男の子1人だ。名前は玖珂昂、香月梓、クラウス・ミクヴァだ。

 

 

次の日、増えた家族の歓迎会を一日中して家族の仲を深めた。これから更にこの家は騒がしくなりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side_______

 

ここに悪魔が住み着いた、違法の実験施設がある聞いて飛んできた。その施設では俺達堕天使に対抗する為に、死にかけた人間から神器を抜き取って他の人間に埋め込む実験をしているらしい。

 

 

それをあいつに教えて貰って、神器を研究していた俺にデータよこす代わりに潰すよう珍しく困った顔で頼まれたから来てみれば、その場所は空き地だった。

 

 

だが、これはただの空き地じゃねぇ。何か大きな攻撃によって地面にえぐられた跡と、気付かない程小さな血が落ちた跡が残ってやがる。明らかに誰かに潰された後だ。それも血の色からしてつい最近。

 

 

「どうなってやがる……」

 

 

ここで何が起きやがった?

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