カッコつけて死んだら生きてた   作:まsけd変態

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2日に1度の更新が出来ればいいなと思っています。


Aの授業/ファンタジーな世界

朝食は生前の園崎家での食事を多少豪華にした感じの、なんと言うか元小市民の私には重すぎるメニューだった。隣のピンク少女は平然と朝からクックベリーパイなんて物を食べているのだから私ももう年なのかもしれない。

 

 

「なに辛気臭い顔してるのよ。これから授業よ、シャキッとしなさい」

 

「辛気臭い…?」

 

そう言って顔を触れば確かに何時もの営業スマイルが崩れていた。この程度で崩れる様では売人失格だな…と思いかけて今はもう売人である必要が無いことを思い出した。

 

私は今園崎家絡みのしがらみは無いのだ。第二の人生をここで送るのも悪くないだろう。

 

そんな事を考えていると先生と思われる妙齢の女性が教壇に立った。授業の内容は錬金に関する事だった。初めはふざけているのかと思ったが皆大真面目に授業内容をノートに取っており、極め付けは先生が赤土から金属を創り出したのだ、これでは認めざるを得ない。

 

奇妙な生物が沢山居たり、魔法があったりと、どうやらここは一昨日までいた世界と違うようだ。まさに私が望んだ人類の進化というわけだ。

 

「それではミス・ヴァリエール。自分の思うように錬金をかけて下さい」

 

気がつけば私の主人、ルイズが錬金とやらを実演するようなのだが…何故か周りの生徒たちが机の下に潜り込んでいる。まるで避難訓練みたいに–––

この後滅茶苦茶爆発した。

 

「ゴホッ…大丈夫ですか?ルイズさん」

 

「これを見て大丈夫なんてよく言えるわね」

 

煙が晴れれば壁に半分ほど埋まりながら目を回す先生、飛び散った教卓の破片、真っ黒に煤けたルイズと居た。

 

「…とりあえず、お顔をこれでお拭き下さい。煤けてますよ」

 

「感謝するわ…」

 

この後目を覚ました先生から授業は終わりと言われ、ルイズは先生から片付けを命じられた。

片付けを手伝いながら先程の爆発を考える、と言ってもどのガイアメモリが当てはまるかといったものだが。爆発はそのままエクスプロージョンメモリがあるのだが錬金はまだ当てはまるメモリが見つからない。何しろ原理が分からなさすぎる。金の錬金より真鍮の錬金の方が難しいとか。メタルのメモリなら出来るのだろうか…

そもそもここは地球なのか?ガイアメモリが通用するのかも分からない。せめて1つメモリがあればいいのだがガイアドライバーすら無い。そい言えばバードのメモリがあった筈…

「ルイズさん。ちょうどこの破片程のサイズの赤いものを見ませんでしたか?」

 

「見てないわ。それよりあんた、少しは手伝いなさいよ。さっきからずっと座って」

 

考える事に集中しすぎたようだ。それにメモリに関しても収穫なし、と。この左手の甲にある生体コネクタのお陰でメモリさえあれば取り敢えず試せるのだ。まぁ、メモリ無い今はどうしようもないが。

 

「それは申し訳ありません。それでは後は私が片付けますので着替えになって下さい。制服もだいぶ汚れています」

 

さて、怒られない様にさっさと片付けますか。試したい事もあるし。

 

「イル・アース・デル」

 

さっき先生がやっていた錬金のスペルを瓦礫に向かって唱える。思い浮かべるのはガイアメモリ。何のメモリでもいいから出来てほしかった。

 

「…やはりそう簡単にはいきませんか」

 

結果は失敗。よく考えれば先生もルイズも杖を持っていた。

もう一度今度は杖っぽく見える破片を握りながら唱える。

 

「イル」

 

もっと具体的に

 

「アース」

 

頭の中をそれで埋め尽くすように

 

「デル」

 

教室が再び光に埋め尽くされた。

–––結果は失敗。持っていた杖もどきも灰になり、瓦礫は瓦礫のままそこにある。

 

さっさと掃除を終わらせてしまおう。ルイズに任せとけと言った手前、中途半端は許されない。

 

 

 

「ルイズさん。もしかして、お昼も朝みたいなメニューなのでしょうか?」

 

「あたりまえじゃない。もしかして不満?ならいいわよ、食べなくても」

 

「そういうわけではありませんが、少々胃が重くなりますね。年でしょうか?」

 

今いるのは再び食堂だ。掃除が終わった頃にルイズが現れ一言。

 

「ついて来なさい」

 

というのでそれに従い扉を開けば今いる場所という訳だ。

 

ご飯は相変わらず美味しいけどあまり量は食べれないものだった。

 

「しかしあんた、テーブルマナーがちゃんとわかってるなんて、本当に平民なの?」

 

「まぁ昔貴族だったもので」

 

こちらの貴族とは別ですが、と心の中で続ける。風都は…仮面ライダーがキチンと守っているだろう。風都くんストラップもあげたんだ。それくらいの働きをしてもらわなくちゃ困る。

 

「ふぅん。あんたも大変だったのね。これ、あげるわ」

 

食べなさいと言われ渡されたのはクックベリーパイ。もう胃が限界です。

 

 

そんな風に楽しく過ごす時間も唐突に終わりが来る。

 

 

 

 

「嘘だ!さっきモンモラシーのこと言ってたじゃないか‼︎」

 

何事かと思い声の方を向くと修羅場があった。あれは1人の男対女2人プラス男1人といったところか?

 

「ルイズさん。ここでは同性愛は認められているんですか?」

 

「んなわけないでしょ。あれは大方グラモンのバカが二股してばれた。あのデブ、マリコヌルが妬んでるってところかしらね」

 

なるほど。グラモン君はバイな上三股なのかと思ったが違うようだ。おや?グラモン君。責任転嫁は頂けないな。

 

「あ、ちょっとあんたどこいくのよ」

 

 

 

 

 

「諸君‼︎決闘だ‼︎」

 

どうしてこうなった。

 

 

 

 

 

 

 




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