楽しみにしていた方はお楽しみください。
今回は紹介する順をいつもと違うようにしました。
特にセイバーとキャスターどちらを最後にするか迷いました。
では、本編をどうぞ。
多くの並行世界の聖杯戦争では高いレベルのものから低いレベルのものまである。
これは数多の並行世界の中でも類を見ない、聖杯戦争の根本を解き明かす聖杯戦争である。
【ランサー陣営】
驚くほど無能なサーヴァントを召喚してしまった。
そのサーヴァントはステータスも低いし、ドジを踏むし、何の役にも立たない。無駄飯ぐらい。
しかし、彼の一言でケイネスの評価は変わった。
「ケイネスさん。この聖杯戦争……なにかおかしい」
「なんだと?」
「ヒントは3つ。一つ目は聖杯のありか、二つ目は俺たちサーヴァントの構成。三つ目は第二次聖杯戦争の記録。答えは一つだ。この聖杯戦争に参加する外来の魔術師は御三家にとっての餌だと思う」
「なん……だと?」
「単なる数合わせ、最初から問題にしていないかもしれない」
「しかし、それでは話が違うではないか……」
「外来の魔術師を招くために聖杯は願望機として有名にしているんだ。御三家はより深い謎を秘めている」
ケイネスはがっくりと崩れ落ちた。
ランサーは拳を握りしめ、まだ見ぬ御三家を倒すと誓う。
ケイネスには言わないが第三次聖杯戦争の記録。なにか嫌な予感がした。
【元ネタ 原作:天樹征丸、作画:さとうふみや
『探偵学園Q』 連城 キュウ】
【ライダー陣営】
「うわああああああああああああああ!」
ウェイバー・ベルベットは疲れすぎて悲鳴を上げる。
自分勝手で我儘なライダーはマスターであるウェイバーはこき使う。さらには自分の宝具である彼もこき使う。
「ヴィクトリカはいつもこんな感じだよ」
宝具である久城一弥は人の良い笑顔で言う。彼のおかげで色々と楽になった。
魔術協会の本を霊体化して取りに行くなど実に便利である。極東からイギリスまでの距離を考えるとものすごいことである。
当のサーヴァントは周りに数冊の本を置いて同時に読んでいた。
絹とレースをふんだんに使った衣装、背丈の小さい長い金髪の美少女。
ふむ。と呟いてから自分だけ納得する。
「どうしたんだよ? ライダー」
「いや、自分のマスターであるウェイバーがものの見事に罠に引っかかったことに呆れてしまってね」
その容姿には似つかわしくない、老人のようなしわがれた声。
ウェイバーは憤慨する。
「な、な、な、な、なんだと! どういうことだ」
ウェイバーはライダーに聞き返すが、ライダーは無視してパイプをくわえる。
久城一弥はライダーに呆れながら言った。
「こら。ヴィクトリカ。いじわるしないで教えてあげてよ」
ふん。と鼻を鳴らす。
「湧き出る智慧の泉を……混沌の欠片を再構成してやろう」
そして語りだす。
ウェイバーと久城一弥が用意した混沌の欠片を再構成する。
聖杯戦争のこと。聖杯のこと。御三家のこと。
それにより、彼らの陰謀を解き明かす。
しかし、まだ謎は残る。
ライダーは彼らが用意する。混沌の欠片を再構成しながら真実を解き明かしていく。
欧州ヨーロッパにおける灰色狼の伝説を触媒に召喚した彼女はまさしく……英雄だった。
【元ネタ 原作 桜庭一樹 GOSICK-ゴシック- ヴィクトリカ・ド・ブロワ】
【パーサーカー陣営】
召喚した英雄は最強と言える英雄だった。
召喚した直後、間桐臓硯は大いに喜んだ。
そして、直後に殺された。
「貴様が吾輩の奴隷か?」
凄惨な笑みを浮かべながら、化け物は笑った。
召喚して数日後、バーサーカーは間桐雁夜と間桐鶴野を様々なトラップや拷問で楽しんでいた。
「ううううううううッ……」
ギリギリ死なないレベルである。
本来なら一日で物理的に聖杯戦争を終わらせることが可能な反英霊。しかし、化け物はしなかった。
最大の望みは究極の謎を解き明かし、喰らうこと。
では、聖杯に望めば……と聞いたらものすごいトラップで虐められた。
曰く。養殖の謎に興味はない……だそうだ。
本人は聖杯そっちのけで聖杯の謎を解き明かそうとしている。
この聖杯。どこかおかしい。
それは間桐臓硯と同じ言葉だった。
【元ネタ 魔人探偵脳噛ネウロ 脳噛ネウロ】
【アーチャー陣営】
遠坂時臣が召喚した英霊は幸運値以外はごく平凡な英霊だった。
未来の英雄。
並行世界の英雄だった。
平凡を自称し、少し前向きなことが唯一の取り柄であると言う。
しかし、時臣は知らない。彼は世界を救った英雄。
絶望に打ち勝った希望。
正しき英雄。
現代において、英霊の座に押し上げられた英雄。
彼は真実を追い求める。
聖杯戦争の真実を追い求める。
なぜ、魔術師、英霊どうしで戦うのか?
その真実にたどり着く。
言霊の弾丸を持って、論破する。
「超高校級の希望」の英雄。
【元ネタ ダンガンロンパ 苗木 誠】
【アサシン陣営】
「あんたは運がイイ! 何でも捜し当てる当て屋の椿さんを召喚するなんて、あたしの
言峰綺礼が召喚した英霊は目の覚めるような美しい女。彼女はしゃなりと着物を優雅に着こなし、人懐っこく笑った。
彼女は悪戯好きで、アーチャーを言葉で責めて遊んでいた。
彼女は猟奇的な謎を好んだ。
「謎々ってのは理屈の重なりでできてる。あたしはその理屈が好きなんだよ」
理屈を重ね合わせ、謎を解く英霊。
私は衛宮切嗣に問う前に、彼女に答えを聞いたみた。
おのれの心を……空虚を。
今までの人生を彼女に言ってみた。
彼女は小指の爪を噛みながら考え、マスターのことを理解した。
空虚の理屈。言峰綺礼の本質。
現世では生きにくい、浮世でしか生きられない人。
彼女は答えを知りながら、綺礼に教えなかった。
言峰綺礼はそのことに半分絶望し、半分希望を抱いた。
あぁ、誰かに理解できるものなんだと……。
問わねばならない。衛宮切嗣に。
綺礼は部屋から出て行った。
部屋にはアサシン一人。
「あーーーー。くそ、くそ、くそ! 因果な商売だよ。当て屋なんて! くそったれ!」
頭をかきむしるアサシン。
「馬鹿な男だね。綺礼。全てには理屈がある。分別をわきまえるのが人ってもんさ」
ワインを飲み干す。
「おのれ空虚も、その理由がわからないことにも……ちゃんと理屈はあるんだよ」
知りすぎてはいけない。知ることも欲してはいけない。
そんな謎と理屈が……。
【元ネタ 当て屋の椿 椿】
【セイバー陣営】
ブスリッ!
「ほにゃららららららら~~~~」
衛宮切嗣は奇妙な声を上げた後、ゆっくりと椅子に倒れ込んだ。
「「切嗣!」」
アイリが心配そうに駆け寄るが切嗣が静止した。
「大丈夫だよ。アイリ」
「でも……」
「それよりも皆を呼んできてくれないか?」
アイリは訝しみにながらも城にいる者を呼んできた。
「何の用だ? 衛宮切嗣?」
アハト翁は不快そうに眉をひそめた。
「いえね。僕なりに聖杯戦争のことを調べたんですよ。そしたら無視できないことがわかりましてね」
「………なにぃ?」
「聖杯を求める七人のマスターと、彼らと契約した七騎のサーヴァントがその覇権を競う。他の六組が排除された結果、最後に残った一組にのみ、聖杯を手にし、願いを叶える権利が与えられる」
言葉一旦止める。
「以上が聖杯戦争の“表向きのカタチ”です」
アハト翁が驚愕の表情を浮かべる。
「冬木の聖杯戦争のシステムを作り上げた御三家の本来の目的は、サーヴァントとして召喚した英霊の魂が座に戻る際に生じる孔を固定して、そこから世界の外へ出て『根源』に至る事。小聖杯は溜め込んだ七騎分をもって大穴を空けるためにある。つまり、本当は殺し合いなどする必要は無いのでは?」
「貴様、一体どこでそのことを……!」
「「あれれ~~~、これはなんだ~~~?」」
「!?」
二人の少年と少女の声が響き渡る。セイバーとイリヤだ。その二人は書物を持っている。
「セイバー。ありがとう」
セイバーは切嗣に書物を渡す。
「それは!」
その書物はこれまでの聖杯戦争の記録を書き記したものだ。
「第一次聖杯戦争。もともと御三家にはこの儀式を聖杯を奪い合う戦争にする意図はなく、「聖杯戦争」というシステム自体が発足しておらず、この時には令呪すらなかった。しかし、聖杯を使えるのは一組だけであることが発覚し、御三家の間で聖杯の所有権を決めるための諍いが発生する。にこの頃は令呪が存在しなかった為サーヴァントが制御不能になるなど大規模な混乱が発生し、儀式としての体をなさず失敗に終わる」
アハト翁の顔は歪む。
「第二次聖杯戦争は##外来の魔術師は聖杯の起動式を知る事だけを報酬として招かれ、本来は御三家だけが争う予定だったが、御三家が決裂していることをチャンスと見て他の4組も聖杯獲得を狙うが儀式は失敗に終わる」
そして―――
「第三次聖杯戦争は帝国陸軍やナチスが介入し、帝都で戦いが繰り広げられる。そしてアインツベルンが必勝を期して「復讐者」のサーヴァントを召喚する」
切嗣の声が怒りへと変わる。
「セイバーから聞いたのですが、そのような「復讐者」のサーヴァントが召喚されたら聖杯そのものが穢れていると予想してくれました。アハト翁はどう思いますか」
「ふんッ」
アハト翁は悪びれずに言った。
「そのようなこと些末なこと、第三魔法に至るためならば極東の小国など、どうでもよいではないか!」
なにも感情のない声で言った。その様子があまりにも恐ろしく、アイリ、イリヤ、そして感情のないホムンクルスでさえも恐ろしげなものを感じた。
「貴方がそのような考えならば悪いですが協力できません」
「………なにぃ!?」
アハト翁は怒り狂い、攻撃用の魔術を行使する。
「切嗣ッ!」
アイリが叫んだ。
しかし、魔術が切嗣に当たることはなかった。
「させるかよ!」
セイバーがサッカーボールを尋常ではない力で蹴り上げる。
「ぐああああああああああッ!!!」
魔術ごとアハト翁は吹っ飛ぶ。
「おのれ、サーヴァントごときが……貴様は一体何者だ!?」
そのサーヴァントは皆を護るためにアハト翁の前に立った。
「……江戸川コナン……探偵さ!」
【元ネタ 名探偵コナン 江戸川コナン】
【キャスター陣営】
彼の英霊は探偵にして魔術師。
謎を解く者から謎を深める者として、魔術師となった存在。
二つ名は「黄金の魔術師」または「無限の魔術師」
彼はとある女性のために、ただ一つの謎を守り通してきた。
黄金の魔女……ベアトリーチェ。愛おしい君に……愛を奉げよう。
彼は願う。
この謎を解き明かされぬよう。
彼は願う。
もう、ベアトリーチェを悲しませぬように……
彼は願う。
永遠の愛を……
彼は魔術師の英霊として……探偵として、聖杯戦争の聖杯の謎を解き明かした。
黄金の言霊と黄金の剣を操る。
さぁ、始めよう。
絶対に解き明かされぬ謎を作り上げよう。
未来永劫解き明かされることはない謎を……。
その謎は解き明かされない。
「愛がなければ視えない」
【元ネタ うみねこのなく頃に
探偵としての名は右代宮戦人 ベアトリーチェの魔法を継承し、魔術師としての名はバトラ】
この聖杯戦争は過去に例を見ない、静かでありながらも、最も白熱した戦争だった。
聖杯戦争の謎を解き明かす。
全ての英霊がそれを目的に動いた。
殺し合うことはなかった。
むしろ、協力し合った。
最大の敵はキャスター。
聖杯の完成を目的に、宝具を使い。殺さずに聖杯を満たそうとした。
謎を解き明かし、解体する。
それを目的に動く英霊たち。
謎を解き明かすセイバー
謎の理由を理解するランサー
謎を暇つぶしにするライダー
謎を喰らうバーサーカー
謎の真実を追い求めるアーチャー
謎の理屈を好むアサシン
そして……愛ゆえに謎を完成させるキャスター。
聖杯戦争が始まる。
バーサーカーは最強の英霊ですがキャスターの謎を解くことができません。
魔人であるがゆえに……
いやー、セイバーとキャスターどちらを最後にするか迷いました。
アーチャーは最初、金田一一の予定でしたが、アーチャークラスに相応しい苗木君がいたのがよかったです。
書いてて言うのもなんですが聖杯戦争の謎ってなんだ?
追記
だれかー!
ランサークラスで適性のあるキャラを教えてくれー
自分で考えた結果、ほぼ史実の人になってしまった。
一応、活動報告にも書きました。できるだけそちらに書いてもらうと嬉しいです。
では、また近いうちに……