はじまりはじまり。
これは偽りの聖杯戦争。
第三次聖杯戦争は誰もが口を閉ざした戦争。
誰もが忌まわしい戦争を語らなかった。
故にあらゆる憶測が語られる。
これは、あらゆる可能性の憶測を再現した聖杯戦争である。
時に疑問がある。
確実な情報とされるアヴェンジャー。
「復讐者」のクラスのサーヴァント。
真名は「アンリマユ」。この世全ての悪なるものを肯定する反英雄の極地であり、もとはその役割を一身に背負わされ、延々と蔑まれ、疎まれ続けた結果、「そういうもの」になってしまった普通の人間。生まれ育った村の呪いによって、人間であった頃の名前は世界から喪失している。
第三次聖杯戦争において、アインツベルンの魔術師が聖杯を得るための切り札として「殺す事だけに特化した英霊」であるこのアンリマユを召喚する。しかし、特別な人間でもなく、宝具も持たなかった彼は最初期に敗退し、大聖杯に収められる。だが、アンリマユは周りからの身勝手な願いで「この世全ての悪であれ」と摸造された「願い」その物であったがために、敗れて「力の一端」に戻り聖杯に取り込まれた際に「願望機」としての機能がその願いを叶えてしまい聖杯は汚染され、以後聖杯戦争は狂っていくことになる。
だが、本当にそうだろうか?
たかだか延々と蔑まれ、疎まれ続けた結果、「そういうもの」になってしまった一人の普通の人間ごときに、聖杯は汚染されるのか?
聖杯がその程度なら始めから破綻しているだろう。
彼は原因に過ぎず、発端に過ぎない。
真の理由は別にある。
アヴェンジャー以外のサーヴァント。
彼らにも原因があったかもしれない
もう一度言おう……これは偽りの聖杯戦争である。
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ランガルの弟子として魔術協会に潜り込んでいたアメリカ合衆国の魔術師。
ファルデウス・ディオランドは、「本当の聖杯戦争」を開始するべく自身もサーヴァントを召喚を……もう1人のアサシンと契約を交わそうと考える。
人形使いの魔術師の家系出身。冬木の第三次聖杯戦争に参加したアサシンのマスターの縁者でもあり、人形に刻んだ当時の聖杯戦争の『記憶』が一族に広く伝わっていた。
今一度、彼は当時の記憶を回想する。
あの……システムを模倣するために参考にした第三次聖杯戦争はトラブル続きの戦争を………
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現代から数百年前、どこかの学園がまだ私塾だった頃の場所。
平等なだけの人外が「天才がなぜ天才なのか」を解明し人為的に天才を創り出すという計画の下、「試験管計画」を続けていた。
大日本帝国はあらゆる願いを叶える願望機。聖杯を手に入れるため聖杯戦争に参加する。
しかし、彼らは圧倒的に情報が足りなかった。
外来の魔術師との交流はこの戦時では不可能に近い。
聖堂教会も基本的には敵である。
遠坂家も目的が根源である以上敵である。
故にマキリとアインツベルンが作り出した聖杯は日本の英雄を召喚できない……悪意すら感じさせる聖杯の機能を知らなかった。
日本古来の大英雄の遺物を揃え、唯一従わせることができた日本の魔術師の末裔に召喚させる。
誰でもいい。
どの触媒でも日本の大英雄を召喚できる。
古代の怪しき鬼道を操る魔術師。
日本を平定した最古の天皇。
神代の剣を持つ大英雄。
大和に反逆した偽りの天皇。
知略と奇襲で有名な源氏の御子。
天下を取った武将に仕えた生涯無傷の槍武者。
天下を手に入れかけた最強の武将。
天下を手に入れた下剋上の武将。
天下を簒奪した最後の武将。
日本のために新時代を築いた暗殺された武人。
どこの誰が来ても最強の英霊……のはずだった。
日本の英雄を召喚できない以上、全てが無意味。できるとしたら現在ならば可能かもしれない日本のために新時代を築いた暗殺された武人。
しかし、結局はどこの誰でもない最弱のサーヴァントを召喚した。
私塾の土地そのものを触媒に彼を召喚した。
あらゆる負を体現した……マイナスを……
to be continued?
もしよかったら感想欄を見てください。
ギルガメッシュを虐めたいだけの聖杯戦争での返信で長く書いた返信があるので……
この????????????は……まぁ楽しみにしてください……