ディルムッドは興奮を禁じ得なかった。
目の前の敵、キャスターの強さに武者震いが出る。
最初に彼がキャスターを名乗ることに疑問を感じた。
何故なら筋骨隆々の英雄だからだ。
セイバーやアーチャーであってもキャスターはあり得ないと思った。
実際に戦ってもキャスターらしさを感じない。
剣と槍が交差し、互いの命を奪おうと喰らい合う。
「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」」
鍔迫り合いのような格好になる。
「もらった!」
ランサーは二槍使いの優位性として片方の槍を放つ。
「く…うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
キャスターは己の尋常ではない身体能力で槍を回避した。
距離をとるキャスターをランサーは褒める。
「貴公、よく躱したな」
目の前の難敵にランサーは歓喜する。
「・・・・・・いえ、貴方ほどの英雄と時を超えて剣を交えるなど・・・・・・光栄の至りです」
「・・・・・・ほう、貴公は俺の真名に勘付いたと見える」
「はい」
互いに視線を交わす。名を知られた以上ランサーは名を隠す必要がなくなった。
「フィアナ騎士団一番槍、ディルムッド・オディナ! 推して参る」
主が動揺し「愚か者!」と念話で伝えたがランサーは申し訳ありませんと短く答え、キャスターに突貫する。
一突きで心臓を抉ろうと只人では避けられない槍突きをした。
「―――ふん」
キャスターは最小の動きで回避する。
ランサーはとんでもない隙を見せてしまったがそれは想定済みの隙であった。
剣を振れない左腕の方に回避させた。
これでは攻撃されることはない。ここは一旦後方へ飛ぶとするか・・・・・・この判断自体をランサーは間違えてしまった。
相手はキャスター・・・けっして剣だけではないことを・・・・・・
「震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒート! 刻むぞ血液のビート!」
キャスターの腕が太陽の光のように輝く。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
キャスターが・・・・・・・・・・・・拳を握りしめた。
「山吹色の波紋疾走!!!」
意外! キャスターが拳で攻撃した!
「なにいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!???」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
キャスターのラッシュは己の子孫のラッシュをはるかに超えた威力の突きであった。
ランサーは吹っ飛びながら己の身体を霊体化した。
騎士としての名誉を傷つけてしまうがしょうがない。
今生は己の主のために勝利しなければならない。
霊体化しランサーは逃げ帰ってしまった。
一人、キャスターはその場で闘いの熱を冷ますように茫然とした。しばらくしたあとキャスターも霊体化した。
【キャスター陣営】 ジョナサン・ジョースター
【元ネタ ジョジョの奇妙な冒険 第一部の主人公】
次は何かな♪ 次は何かな♪