では楽しんでお読みください。
多くの並行世界の聖杯戦争では高いレベルのものから低いレベルのものまである。
これは数多の並行世界の中でも類を見ない、魔王たちの聖杯戦争である。
切嗣は珍しくアインツベルンの采配に驚愕と期待をしていた。数多の魔術師は聖杯戦争において神話、歴史において有名な英雄を招来させるだろう。
それがまともな考え方である。
しかし、アインツベルンはルール違反どころかチートを使おうとしている。いや、チートじみたものだろう。ルールの範囲内だ。
英雄を超える魔王。アインツベルンは彼らを召還しようとしている。
神殺し・・・・・それを成し遂げた人間は魔術師たちの王となる。カンピオーネとなる。
カンピオーネは覇者である。
天上の神々を殺戮し、神を神たらしめる至高の力を奪い取るがゆえに。
カンピオーネは王者である。
神より簒奪した権能を振りかざし、地上の何人からも支配されえないがゆえに。
カンピオーネは魔王である。
地上に生きる全ての人類が、彼らに抗うほどの力を所持できないがゆえに。
魔術師たちの間では強さに関して議論がされている。
地上に生きた英雄はカンピオーネより弱く、英霊となった存在はカンピオーネより同等以上、英霊の一部であるサーヴァントはカンピオーネより弱く、神の方はカンピオーネより強い。
この議論は様々な意見がある。
この地上に顕現する「まつろわぬ神」は英霊であることも多い。神と英霊を同列に扱えばいいのかが議論されている。
これまでの事例からは英霊を殺せば権能を簒奪できることが確認されている。
つまり、カンピオーネはこの世に生きながら神と同等の存在なのである。
そもそもカンピオーネという称号は勝利者という意味である。究極的には強弱は関係ないのである。
話しを戻そう。
アインツベルンがカンピオーネを召還する理由は知名度補正である。いくら古い魔術が有利とはいえ宝具合戦である聖杯戦争では「古い存在=有利」とは限らない。
知名度、魔力量、実力を考えて、アインツベルンは一人の魔王を呼ぶことにした。
聖杯戦争において最優のクラスのセイバーにふさわしいカンピオーネ。
サルバトーレ・ドニ。
欧州で問題の限りを起こしているカンピオーネ。
彼は神と戦う以外に興味はないらしい。
切嗣の作戦である敵を引き付ける作戦に相応しいサーヴァントだ。
召還したのならば現代に生きる本人様よりは弱くなるはずだが聖杯戦争には確実に勝利できる。
切嗣は迷わずに剣のサーヴァントを召還した。
この判断は間違いではない。しかし、一つだけ問題がある。同じ発想をする存在である。
【剣のクラス サルバトーレ・ドニ】
ケイネスは勝利を確信していた。
自身が呼び出したサーヴァント。神速の神殺し。
彼は現代のカンピオーネの中でも比較的交渉が可能な人物である。
召還されたときは不機嫌な表情になったが、交渉の末、どうにか聖杯戦争に協力してもらうことができた。
神や英霊すら殺すカンピオーネ………この勝負、私の勝ちである。
アレクサンドル・ガスコインはこの冬木市の聖杯の違和感に気づいていた。最初は聖杯ということで喜びもしたが蓋を開けたらただの贋作であることを知った。しかし、自身が本体の劣化コピーである事、気晴らし、調べてみたいことを理由に聖杯戦争に参加した。
調べてみるとやはり真性の魔術師は最悪である。
そもそも根源、「 」、不死の領域に自力で行くのには何かしらの犠牲が必要である。ここに明言しよう。サーヴァントを七体揃えたところで根源に行くことなどあり得ない。仮に六体のサーヴァントの力を聖杯にくべても精々世界の内側を変革するだけである。根源へ行くには何かしらのカラクリがあるはずだ。自身を召還した魔術師は何かしら腹に一物があるように見える。この謎は解き明かして見せよう。
【槍のクラス アレクサンドル・ガスコイン】
ウェイバーは召還するサーヴァントをチートのような人物にしようと考えた。最近になって現れた魔術師と呪術師の王。カンピオーネ。
その名も草薙護堂。
彼ならば扱いやすいと思い召還した。最初は憤慨していたが、他の六体のサーヴァントが存在するということで戦争に参加することを了承してくれた。
【騎乗のクラス 草薙護堂】
とんでもないサーヴァントを召還してしまった。
バーサーカー故に大量の魔力を消費するのは想定していたが、目の前のサーヴァントは尋常ではなかった。只、存在するだけで魔力を消費する。召還した瞬間、雁夜は死に、桜の魔力で維持をしている状態だ。長年ため込んだ魔力や人間の命でバーサーカーを維持している。
当のバーサーカーは王者のごとく君臨し、戦いのために英気を養っている。
当代最凶のカンピオーネ……サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン。
確実に勝利できるが、確実に冬木市を滅ぼすだろう。
【狂者のクラス サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン】
羅翠蓮がキャスターとして召還された瞬間、子供を食べることを勧められ、不愉快に思い、召還者の首を跳ね飛ばした。
気絶した子供は利用されているだけなので放置することにした。
さて、方術と武術両方の奥義を極めた羅翠蓮。さらにキャスターとして召還されたことから、聖杯戦争のカラクリは半分ほど理解した。
故に憤慨する。科学を発達させた人間は堕落し、さらに至高の王である自身を使い魔のごとく扱う術。魔術師や呪術師も堕落した。
人の世の出来事に干渉しないことを決めていたが自身を利用するならば是非も無し。
この世の文明、科学を殲滅し、魔術、呪術に鉄槌を喰らわせよう。
キャスターとして召還された羅翠蓮は単独行動が可能な凶悪なサーヴァントと化していた。
そして世界の理を変えようとも考えていた。
【魔術師のクラス 羅翠蓮】
遠坂時臣は勝利を確信していた。
アメリカにいる王、ジョン・プルートー・スミスを召還することに成功した。
非常に芝居がかっており、会話するのが疲れるが、時臣は何とか王との協力の協定を結んだ。
時臣は勝利を確信していた。戦闘が始まる前は……。
【弓のクラス ジョン・プルートー・スミス】
綺礼は自身が召還したサーヴァントの性格に疲れていた。
基本的には穏やかなのだが、周囲に影響をもたらすのが尋常ではない。外に出るなといっているのに外へ出る。アサシンのクラスなのに気配遮断どころか、存在感しかないポンコツ。極めつけは戦争中なのに、綺礼たちが信仰している教会の神の信者を増やしているのだ。というよりはアサシンそのものを信仰している節があるが……
「女神さま……」「聖母さま!」「女神いいいいいーーーー! くんかくんか!」「デュフフフフフフフフフ!」「おっぱいおっぱい!」「おかーさーーーーん!」「癒しの神いいいいいいいい!」
すごく気持ち悪い人種も交じっているがアサシンは気にせずニコニコしている。
「あらあら、うふふふ」
「……やれやれだ」
【暗殺者のクラス アイーシャ】
この聖杯戦争は混沌の戦争だった。
最悪なのは召還した存在が本体のコピーだからだ。
つまり、現代に本人たちがいる。
剣の王、サルバトーレ・ドニは剣を極めるために面白がって冬木市へ向かう。
黒王子アレクは自身が二人もいる状況に我慢できず冬木市へ向かう。
草薙護堂は本当に日本壊滅の可能性があることから解決するために冬木市へ向かう。
サーシャ・デヤンスタール・ヴォバンは自身の闘争本能を満足させるため冬木市へ向かう。
羅翠蓮は自身を利用する全てを殲滅するため冬木市へ向かう。
ジョン・プルートー・スミスは正義のために冬木市へ向かう。
アイーシャは気の向くままに冬木市へ向かう。
奇しくも聖杯大戦のような状況、違うのは全員が協力するのではなく、全員が敵である事。
全員が全員殺しあう戦争。
十四人の魔王の戦争。
さらにサーヴァントとして召還された魔王は自身が劣化コピーであることから死に対して躊躇しない。自身ごと敵を殺す発想がある。
さらに劣化コピーであろうとカンピオーネ特有の性質、チャンピオン、すなわち勝者を意味する。絶大な力を持つ彼らの第一の呼称が決して強者ではなく勝者であることがカンピオーネの本質である。
神様だろうがどんな敵でも『勝ち方』を見つけて勝利する、キャリアや実力の差なんて関係ない化物であり、神と競うことすら不可能な転生前の人間の身ながらも「神殺し」を生物としての実力と運によりなした埒外の存在。
実力差に関係なく勝利できる規格外の戦士であるために魔力、呪力の量、劣化コピー、信仰の力を無視して勝利をもぎ取る埒外の存在。
サーヴァントの身であろうと、その本質は変わらないのだ。
全員が最凶で最強の魔王。
彼らの集結にまつろわぬ神、英霊……さらに集合無意識によって作られた、世界の安全装置。人類の持つ破滅回避の祈りである「アラヤ」と、星が思う生命延長の祈りである「ガイア」が動いた。
霊長の守護者が魔王を殺戮しに、まつろわぬ神霊が魔王を抹殺しに、
そして……星の抑止力により作り出され、英雄と並んで人の世を崩壊から救う者。救世主が神の願いにより顕れる。魔王殲滅の救世主。最強の鋼。最後の王。
もはや、聖杯など些末な出来後に過ぎなかった。
十四人の魔王と幾柱の神々と幾人の英霊……そして魔王殲滅の救世主。
この世の終わりが始まる。
【元ネタ カンピオーネ】
ここで重大発表。
近々、忙しくなったり、家にある漫画を売り払う予定があるのでクロスオーバーものを書くのが難しくなります。
Wikipediaなどを見てもいいのですが、キャラの口調や原作の雰囲気などの再現は難しそうです。
まぁ、元から文章力が低いので再現もクソもありませんが……
今度からはもっとふわっとした作風になるかもしれません。
ご了承ください。
二次創作やゲーム実況などが好きな自分ですが、突然終わってしまうのがこの業界ですよね。
ネット小説であり、投稿する人たちはそれぞれの現実での世界があります。
故に、突然投稿作品が終了したりします。
本業の小説家になりたいなぁ……
諸行無常 栄枯盛衰 盛者必衰
私も現実が忙しく、投稿が難しくなると思います。
読者のみなさん、ご了承ください。
また、〇〇〇聖杯戦争シリーズとはまた違うものをシリーズにしようかと考えています。「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」のような感じだったり、純粋なクロスオーバーものだったりと、今、考えております。
また、感想欄に運対(リクエスト・設定改変の強要・アンケートの回答)多いので、それに抵触する人は活動報告に方に用意しておくので、そこにお願いします。
では、みなさん近いうちに