各々の持ち味を開花させたお花畑のような物語。
終わりも見えないまま暗中模索で回された小説は、二人の主人公を怒涛の如く振り回す。
今回のテーマは「ラブコメ」
果たして、非リア充達が書く"ラブコメ"とは一体なんだろうか―
己の理想までも託された二人のカップルの行く末、とくとご覧あれ
※(この物語はフィクションです。実在する人物、団体、その他名称とは一切関係ありません)
またまたそんな呟きから生まれた今回の物語。
今回のスポットは新婚の
二人の先に待っている
何が「白色」なのか
よければそちらも合わせて考えてみて下さい
※<〇〇〇>は執筆者名となっております。
執筆者それぞれの癖を見つけてみるのも面白いかもしれません…
<kuroha07>
これは、とある山荘で起こった出来事…
「ねえ悠紀、ここって出るらしいよ?」
「嫌だ、聞きたくない。そんな事言っている由斗こそ、本当は怖いんでしょ?」
「何だってこんな所を福引の特賞にしたんだろ私の町は!」
「予算の問題だと思うけど…さすがにこんなオンボロに、来る人なんでいるのかなー?」
カラン
「お邪魔しまーす。誰かいませんかー?」
「はいはい。どなたでしょうか?」
「予約していた、森山です。」
「あぁ!あなたがたがあの!私は女将を勤めさせていただいてます、山神と申します。」
「では、さっそく…「では、お部屋をご案内いたします。」…あ、はい。」
「こちらになります。」
そう言って案内されたのは雪景色が綺麗な二階の部屋だった。
「では、ごゆっくり」
そう言って女将は部屋から出て行った。
「ふう、疲れたなー」
「本当、初めての新婚旅行がこんなところなんて…まあ、飽きずには済みそうだけど。」
<takeshim>
「まあ、でも新婚旅行ができて良かったじゃない」
こんこん。
「失礼します。」
女将が部屋に入って来た。
「晩御飯のお時間は19時からます。お風呂のお時間は、10時~30時までとなっております。」
「あっはいわかりました。」
「後、最近この旅館の下の方にある町で不審者が出たという話しがありますので外に出る時は、お気おつけください。それでは、とう旅館を存分に楽しんでくださいまし。」
「不審者だって、やっぱそういう奴は何処でも出るんだね。」
「うんそうだね。」
由斗は少し心配そうな声で言っていた。
「大丈夫。俺が絶対に君を守ってみせるよ。」
「悠紀、うんありがとう。」
由斗の顔がいつものように明るくなった。
「それじゃあ、これから何をしようか」
「うーんとね」
由斗は楽しそうに悩んでいた。
こんな所でも由斗は楽しんでくれている。
それが、今一番嬉しかった。
「それじゃあ、これからこの旅館の近くにある公園に行ってみない。」
「へぇ、この旅館の近くに公園なんてあったんだね。」
「うん、さっきのバスの中で他の人たちが話しているのを聞いたんだー。」
「俺は、そんな話し全然聞いていなかったぞ。」
「そりゃあ、そうだよだって悠紀寝ていたんだもの。」
「それじゃあ、早速その公園に行ってみるか。」
「うん。」
<中之島>
ザクザクと雪を踏む音が響く
「やっぱり少し寒いね…」
「もう日没だもんな…」
「もうちょっと引っ付いていい…?」
「ん?ああ」
華奢で少し細めの腕が俺の腕に絡みつく…
ほのかなシャンプーの香りが漂い、そして暖かい
「引っ付きすぎじゃないか?」
「いーの、私達以外は誰もいないんだし、こっちの方が暖かいでしょ?」
「そうだが…」
「あっ!もしかして照れてるの〜?」
図星だ…
「んもぉ、普段はクール振ってるくせに、こういうとこは可愛いんだから〜」
俺は何も返せなかった…
俺たち二人は銀世界に歩を進めた…。
丁度、輝き始めた双子座のように二人並んで…
「あ、あの公園よ!」
「お、あれか…」
そこは想像していた公園とは少し違い、小さな噴水とベンチといった、極めてありきたりな公園だった。
日もすっかり落ち頼りない街灯の他、灯りといえばあの月ぐらいだろうか
「ちょっと休憩しよっか」
「お、そうだな」
そうして俺たちは近くのベンチに腰掛ける
地面にはまだ残雪があるがベンチには誰かが掃除したのか、雪はなかった
「ヒャッ‼︎」
悠紀が声を上げた
ベンチは冷蔵庫で冷やしたのかというほど冷えていた
この気温ならしょうがないか…
咄嗟に上がった悠紀の声が可愛いと思ったのは黙っておく…。
空気が乾燥しており、星空を眺めるには中々良い空となった。
(月が明るすぎるというのもあるが…)
「あれがカシオペヤ座よね?」
「ああ、そうだな」
自らの美しさを知らしめさせたいばかりに哀れな運命を辿った一人の王妃…
彼女は今、どんな気持ちで眺めているだろうか…
そうやって俺が哀愁に浸っていたら…
「ん?何かしら…?」
悠紀は茂みを指差し訪ねた…
「ん?どれだ…?」
「ほら、そこよ」
そういって彼女は茂みへ向かう
今思えば止めるべきだった…
―そうすればあんなこともー
茂みへ入った悠紀は突如、顔を蒼白にし叫んだ…
『 キャァァァァァァァァァッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎ 』
それはキャの音ではなかったかもしれない…
先ほどとは全く異なる種類の、言葉では表現できないような、そんな叫び声が閑散とした公園に突如轟いた…
『どうしたっ悠紀っ‼︎‼︎』
俺は一目散に…
いや、一目なんて余裕も無かった…
資格的情報が脳に到達するずっと前、まるで脊髄反射の如く俺は彼女の元に駆け寄った…
彼女の目線の先
暗くなっているが ソレ は判然と見えた
そう、それは誰もが見たことのある見慣れた「モノ」
そしてほとんどのような人が毎日のように目にする「モノ」
そして ーー
そこにあってはいけない『モノ』があった…
青白く、生気を完全に失った…
左 手 首 ガ 、 ソ コ ニ ハ 在 ッ タ …
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その青白く腐った「モノ」を左手だと脳が理解した時、俺は突然の嘔吐感、そして偏頭痛と共に何故か既視感を憶えた。
頭がズキンズキンとなる中、胃から消化しきれていない食べ物と胃酸が喉元まで上がってきて、口の中に苦酸っぱい味が広がる。
しかし、それを下唇をグッと噛んで飲み込む。
今は悠紀の方が少なくないショックを受けている筈だと考え、地面に腰が抜けたようにへたり込んでいる悠紀に声をかける。
「おい、大丈夫か!? 悠紀! 」
肩を揺さぶっても、悠紀はずっと嗚咽をあげながら泣いている。
とても、話しが通じる状態じゃないと俺は判断し、悠紀を抱えて旅館に帰ることに決めた。
こんな所に居ては危ない。
俺は悠紀を無理矢理抱き抱え、走り
去った。
<kuroha07>
「…紀……ゆ…紀…悠紀!」
ん…ここは…確か、私公園で…なんでだろう
…思い出せない。
「大丈夫か⁉︎悠紀‼︎」
「う、うん。大丈夫。でも、何で旅館にいるの?私、どうかした?」
「覚えてないのか?…なら、いいんだ。」
「そう…わかったわ。」
しかし、この時から私、悠紀は由斗が何か隠していることが分かってしまっていたのです
それが…『あんな事』になるとは…
オモッテイナカッタカラ
<takeshim>
こんこん
「失礼します。」
女将が心配そうな声で言いながら入って来た。
「お客様一体どうかなさったのですか?うちの店員の娘が、あわわただしく帰って来たと言っていたので少し様子を見に来ました。」
「心配させてすいません。さっきこの旅館の下の方にある公園に行って来ました。」
「まさか、お客様この旅館の近くにある公園に行ってきたのですか。」
女将が何か驚きと恐怖を感じるような感じで聞いてきた。
「はい、そうですが?」
俺は少し疑問を残しまま、女将の質問を答えた。
「そうですか」
「どうかしたんですか?」
「あそこの公園には、100年ほど前からの悪霊が住み着いているという噂がありましてね。」
女将はあまり気乗りしないのか、少し躊躇った用に話している。
「それでも、今まであの公園に遊びに行った人々はそんなのいなかったと言っていましたし、おもしろがって公園で肝試しをした人々がいましたが、幽霊なんていないのではかという噂がたってきました。」
「ちょっと、待ってくれ」
「それじゃあ、俺たちはその悪霊に会ってしまったということなのか。」
俺は女将にといただすように質問した。
「はい、おそらくはそうかと思われます。」
女将は少し残念そうな感じで答えた。
「その悪霊に会ったら一体どうしたらいいんだ。」
「これは、言い伝えなのですが。この近くにある神社で悪霊と会った人とその人が大切な人と一緒にお参りすればいいと伝えられています。」
「わかりました。それではその神社に行ってきます。一体その神社は何処にあるのですか。」
「この旅館の上の方にある、山に行く道の一番最後にあるそうです。」
「わかりました。今すぐその神社に行ってきます。」
俺は悠紀を救うために早くその神社に行きたかったしかし、
「もうすぐ、日が沈みますので明日の方がいいでしょう。」
「わかりました。」
俺は少し落ち込んでしまった。
「それでは、私は失礼します。」
ホントウのことを言えなくてすいません。
<中之島>
「そういうことだから早く寝るか…」
そういい、俺たちは眠りに着く…
「悪霊」
その一言に俺は悩まされ、中々寝付けなかった…
俺はそういう類のモノは信じない方だが、あんなものを見たからには、何かしらの手を打たなければならない。
そうして熟睡出来ぬまま空は次第に色付いてきた…
7時丁度にセットしたアラームは慌ただしく鳴り響く
俺はアラームを止め悠紀を起こす
朝が苦手な悠紀はちょっとやそっとの目覚ましじゃ起きない…
「おーい、悠紀ー」
「起きろよー」
そういい俺は彼女の体を揺らす
「ん…」
「むにゃむにゃ…」
そう言ってまた寝た…
俺はもう一度悠紀の体を揺らす
「おーい!朝だぞー!」
「うぅん… 由斗ぉ………?」
「俺意外に誰がいるんだよ」
まだ寝ぼけている悠紀に俺は呆れ顔でそう言った…
「それとぉ…… 女将さん……?」
「えっ⁉︎」
俺は慌てて周囲を見渡す
しかし寝ぼけまなこの悠紀以外には誰もいない…
「あぁ〜… 気のせいみたい〜」
「なんだ…驚かせるなよ…」
「ごめんごめん〜」
「じゃあ、あと30分〜 ぐぅ…」
「まだ寝るのかっ⁉︎」
布団に潜り込む悠紀を無理やり引っ張り出し、俺たちは朝食を食べに行くために食堂へ向かう
白いご飯に味噌汁、魚とお惣菜、お漬物といった典型的な和風の朝食だった。
だが、これが美味しい
「おかわりもありますから、よろしければお召し上がりください」
「あ、ありがとうございます」
「由斗、このあとはどうするの?」
「山の中腹にある神社へ行く」
「神社かぁ、こんなところにもあったんだね」
寺社マニアの彼女は目をキラキラ輝かせて言う
あのことはまだ、彼女には黙っておこうと思った…
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それから俺たちは、飯食って牛乳飲んで風呂入って牛乳飲んでイチャイチャして牛乳飲んで昼寝して牛乳飲んで昼飯食って牛乳飲んでイチャイチャして牛乳飲んで夕方になって牛乳飲んでから神社に向かった。
<kuroha07>
神社への道のりは案外遠い様だ…
なんであんなに牛乳飲んだのだろうか。
そんな事を考えながら、階段をひたすら登って行く2人。
「ねぇ、由斗…喉が渇いたよー」
「しょうがないなー、これでも飲みなよ」
差し出した水筒に入っていた牛乳を飲み、再び階段を登る。
ふ、と空気の質が変わった…様な気がした。
次の瞬間には、自分がどこにいるのか分からなかった。
あれ?なんでそこに自分の体が?
急激に暗くなる視界の端に、愛しの彼女と鎌を持った死神の姿が見えた…
次の日…
帰るのが遅いと思い、2人を探しに来た女将さんが見たのは、手を繋ぎ、絡めあう二つの首のない死体だった。
BadEnd…