大変申し訳ありませんが、修学旅行編は終わりにすることにしました。理由としては、とても長くなってしまう可能性が高いから、です。
それでは、どうぞ!
10話
修学旅行終了後――――
季節も流れ、暑い夏になった。セミの鳴き声が教室に響く。
「暑いんだぜ……。」
魔理沙が手で自分をあおぎながら呟いた。そして、霊夢が、「夏だからね」と冷静に返す。すると、突然天井から
「暑いわねぇ~。」
と言って、紫が現れた。そして、紫は、「というわけで」と言って、
「皆で、プールに行きましょう。」
と続けた。
プールへとたどり着くと、チルノ等の幼い性格の者達は早速遊びに行った。
残りは、自分のペースでゆっくりとプールに入っていく。
「さて、と。俺も行こうかな。」
準備運動を終えた正義が言った。そして、プールへと入る。すると、朱鷺宗も、
「準備運動終わり、っと。」
と言って、プールに入った。そうしてかなりの人数が入っていく中、零はいつまで経っても入ろうとしない。
「どうした?零も来いよ。」
正義がそう誘っても、零は首を横に振るだけ。すると、朱鷺宗が、
「……もしかして、泳げないの?」
と聞いた。すると、零はこくり、と頷く。それを見た二人は納得したようで、あっさりと引き下がった。
零は、ただ全員が遊ぶ所を見ていた。
水をかけあってきゃっきゃしてる者、泳いで気持ち良さそうにしている者等、楽しみ方は十人十色、様々だ。勿論、零のやってることも楽しみ方の一つである。
しかし、ここは公共の場だということを零は忘れていた。当然、こんなことをしている者に対して、
「見てみなよ、あそこの子。一人にさせられてるよ。」
「放っといてあげなよ~。多分気にしてるだろうし。」
とひそひそと何かを言うような者もいる。零は、出来るだけ争い等を避けたかったので、無視する様にした。
「君、どこから来たの?」
そんな声が聞こえた。零がそちらを向くと、そこには、鈴仙が知らない男に声をかけられていた。鈴仙は、
「別に、どこからでもいいでしょう。」
と冷たく答え、どこかへと行こうとする。が、男に手を掴まれ、
「よかったら一緒に泳ごう?」
と言われた。鈴仙は、
「離してください!」
と言って、腕を振るが、離れそうもない。
零はそれを見て、溜め息を吐くと、その男の方に近づいた。そして、
「嫌がってるんですから、辞めてあげたらどうです?」
と言った。すると、男は、
「はぁ?なんだよ、お前。」
と明らかにイラつきながら言った。零は、まさかそう来るとは思っていなかったので、思わずどう返すかを考えてしまう。
「なんだよって聞いてるんだよ、こら。」
男はそう言って、零の胸ぐらを掴む。が、零は冷静に、目で鈴仙に離れるよう言った。鈴仙は、少し迷っていたようだが、すぐに離れる。
「別になんでもいいじゃないですか。あの人は離れるよう言った。でも貴方は離さなかった。そして、僕が止めた。ただそれだけですよ。」
零はそう答え、相手の手を叩いて離れる。すると、男はキレたのか、
「てめぇ……!」
と言って、殴りかかってきた。が、零はあっさりと避ける。
零には元々はそんな運動能力はなかったのだが、修学旅行のエアホッケー大会のあの時から、不思議とそこらの不良の攻撃等が見える様になっていた。最初の内は、避けることすら出来なかったが、今は違う。これぐらいは、避けれる様になった。
だが、男も止まらない。どんどん攻撃する。そして、零も後ろに飛んでかわす。だが、零は重要なことに気付いていなかった。
ここが、プールだということに――――
「っ!」
水しぶきを上げ、大きな音と共に零はプールの中へ落ちた。そして、急いで上がろうと手足を動かす。だが、なかなか上手くいかない。
息が続かず、零は意識を失ってしまった。
最後に、鈴仙の焦る様子と、男と正義が話しているのと、そして……。
「――あらあら、これはまずいわねぇ。」
という、声が聞こえた。
はい、というわけで、10話でした。……今考えてみると、10話も書いてたんですね。自分でもちょっと驚いてます。
それでは、次もお楽しみに!