次からできるだけ早くできるよう頑張ります……。
それでは、どうぞ!
「……っ、うん……?」
零が目を開けた。すると、目の前に、帽子を被った少女が見えた。その少女は笑みを浮かべて、
「起きたのね。」
と言った。零は、頭の中で色々と考えていたが、すぐに分かったのは、恐らくこの人が助けてくれたということと……今、膝枕をされている状態だということだ。
零は、それを理解すると、急いで離れようとした。が、少女はそれを押さえつけ、
「少し待ちなさい。すぐに知り合いが来るから。」
と言った。零は、冷静に冷静に、と考えつつ、
「このままで、ですか……?」
と聞いた。すると、少女はこくり、と笑顔で頷き、
「ええ。このまま。」
と返した。そして、しばらくすると……。
「お姉さま?何をしているのです?」
という声がした。見るとそこには、髪を一つに結んでいる少女がいた。
「来たわね、依姫。レイセンはいた?」
お姉さま、と呼ばれた少女は、その声をかけてきた少女にそう聞いた。すると、依姫は、
「ええ、いたんですが……。すごく警戒されて、近づくことも難しそうでしたよ。」
と返す。少女は、そう、と呟いたが、それ以上は何も言わなかった……否、言えなかった。なぜなら……。
「私の学校の生徒に何か?綿月豊姫、綿月依姫。」
という声と共に、紫が現れたからだ。すると、依姫は刀をすぐに抜けるようにする。そして、豊姫は、笑顔で、
「別に?ただ、この子は貴方達の元に置いておけるような子じゃないな、と思って。なら、いっそ連れていこうかな~、と。」
と言った。すると、紫は、
「零、今すぐ離れなさい!」
と叫んだ。零は一瞬驚いて遅れたが離れようと動く。が、離れられそうにない。すると、
「悪いな。今は、学園長先生に話を聞きたいからな。」
という声がして、零は解放された。見ると、正義が依姫の腕を掴み、朱鷺宗が豊姫の腕を掴んでいた。依姫と豊姫は何とかしてその二人から距離を取った。
依姫と豊姫、紫と正義と朱鷺宗。その二組が睨み合う。
が、突然豊姫が、
「やめやめ。」
と言って、手をひらひらと動かした。その途端、その場にあった緊張感がなくなった。
「今回はここまでにしておくわ~。」
豊姫が笑顔のままそう言った。依姫が、
「お姉さま!?よろしいのですか!?レイセンとこの少年を連れてこい、という指令だった筈です!」
と豊姫に言った。豊姫は、「いいのいいの。」と言って、手をひらひらと動かしている。そして、紫の方を見て、
「今日はこんなもので済ませておくわ。ただ、次は、レイセンと零、連れていくから。」
と言った。紫は、
「そう上手くいくと思わないで頂戴。私の学園、強者がいっぱいいるから。」
と返す。豊姫は、笑って、
「大丈夫、手はあるから。」
と言った。そして、今度は零の方を見て、
「零。貴方の力、そこらの者達には理解もされないわ。やがて、人は貴方を一人にする。少し考えてみた方がいいわ。どこにいるべきかを。」
と笑みを消して言った。零が黙っていると、正義が、
「心配すんな。俺達はそんなことするつもりはないからな。」
と零に優しく言った。朱鷺宗も笑顔で、
「一応これでも人外だしね。」
と言った。すると、零も安心したのか、頷いて返す。それを見た豊姫は、笑顔になって、
「成る程ねぇ……。まぁ、一応、零。貴方の家に、フードが付いた服を用意させてもらったから、赤い目は隠した方がいいわよ?それじゃあね~。」
と言って、歩き出した。すると、依姫が、
「待ってください、お姉さま。貴方、他人の家に勝手に入ったんですか!?」
と言って、豊姫を追いかけた。
「ふぅ……。これでひとまずは安心できそうね。」
紫が呟いた。すると、朱鷺宗が、
「……色々と、話してもらえませんか?」
と紫に聞く。紫は、少し黙ったが、
「……分かったわ。私が分かっている限りの事は話すわ。ただ、まだ零に話せることじゃないから、こっちに来てちょうだい。」
と言って、歩き出した。朱鷺宗がそれについていく。正義は、その場に残っていた。そして、零の方を向くと、
「散々だったな、零。多分これからも色々起こるだろうけど、頑張れよ。」
と笑顔で言った。零は静かに頷くと、全員の所へと戻っていった。
そして、全員プールから学園へと帰った。
というわけで……。プールはこれで終わりです。
せっかくキャラクターを貸してくれる方がたくさんいるので、そろそろ出したいですね。
それでは、次もお楽しみに!