まずは、好きな人はまずいないと思うイベントからです。
それでは、どうぞ!
16話
夏が終わり、涼しくなる季節、秋。文化祭や体育祭等、楽しいイベントも数多く存在する。しかし、幻想学園では、とあるものも近付いていた。
「さて、もう早くも秋になった訳だが……。皆、ちゃんと分かっているな?」
慧音がそう言うと、何人かは、明らかに嫌そうな顔をしたのが見えた。零達は、何があるのかが分かっておらず、首を傾げる。すると、
「もうすぐ、皆の成績を確かめるため……テストが行われる。」
と慧音が説明をした。そう、テストがあるのだ。ここ幻想学園では、小テスト等はたまに行うが、大きなテストはこの時期に行われるという事らしく、それが近付いていたのだ。
「それと、分かっているとは思うが、今年も、点数があまりに酷かったり、不正行為をした者は追試だからな。」
慧音がそう言った。そして、その後も色々と説明がされ、やがてそれが終了した。
「テスト、か……。」
朱鷺宗が呟いた。すると、正義が、
「まぁ、頑張るしかないよな。」
と笑みを浮かべながら言った。それを見て、朱鷺宗も笑顔で頷く。すると、
「おーい、零。ちょっと面貸せよ。」
という声が教室内に聞こえてきた。見るとそこには、恐らく幻想学園に通っている他の生徒がいた。髪を金髪に染めている、いかにも不良という姿をしている男だ。
零は、それを見た途端、少し顔を青くして、席を立った。そしてその不良の方に向かう。途中、豊姫や依姫が呼び止めたが、零は足を止めずにそのまま歩いていった。そして、その不良についていって、歩き出した。
「……大丈夫かな。」
「分からん。」
「こういう時に、いい人がいるんだぜ。」
朱鷺宗と正義が静かに話している所に、魔理沙が入ってきて、とある物を手に持つと、ニヤリと笑った。
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ドゴッ、という音が鳴って、零が吹き飛ばされた。どうやら、零が殴られたようだ。
「っ……。」
零は、自分の頬に手を当てる。その頬は僅かに赤くなっていた。
「痛いか?それを何度も喰らいたくなかったら、黙って俺の言うことに従えよ。」
先程、零に声をかけた男がそう言った。そして、零の胸倉を掴み、持ち上げる。
「いいか?もう一回言うぞ?……次のテストの答えを盗んでこい。教師が持っているだろうからな。」
男が零にそう言った。だが、零は首を縦に振ろうとしない。すると、男は、零を思いっきり投げ飛ばし、
「いいか?お前に拒否権はねぇんだよ。……ああ、そうだ。お前がやらないんだったら、あの鈴仙とかいう兎とかみたいな、お前の知り合いにちょっとちょっかいを出すか。」
と言って、零の逃げ道を潰した。そして、ボキボキと指を鳴らす。零は、それを聞いて、悔しそうに唇を噛むと、
「……分かり、ました。そのかわり、鈴仙さん達には、手を出さないでください。」
と言った。すると男は、
「分かればいいんだよ。んじゃあな。」
と言って、何処かへと去った。そして、零も教室へと戻っていった。
そして、その場に誰も居なくなると……。
「言われたから、見には来たが……。これはまずいことになった。とにかく、対応の方法を見つけなくては。」
という声と共に、一人の男が現れた。そして、静かにそう呟くと、そのまま何処かへと行った。
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「すいません、いきなり抜けていって。授業はまだ始まってないですよね?」
零は戻ってくると、正義達にそう聞く。そして、正義達が頷くのを見ると、安心して、
「ありがとうございます。」
とお礼の言葉を述べて、席へと着いた。すると、正義が、
「おい、大丈夫か?」
と零に聞く。零は、
「大丈夫です。」
と答えると、なんとか笑顔を作った。正義は、「ふーん……。」と反応をして、口を開く。すると、タイミングよくチャイムが鳴り出して、授業が始まった。
はい、というわけで、次からはテストに入っていきます。そして、先生の募集をした際に、貸してくださったキャラが、どんどん出てくる予定です!
それでは、次もお楽しみに!