東方交流学園   作:judgment

18 / 22
どうも、judgmentです!今回は、テストの前日のお話です!

それでは、どうぞ!


17話

そして、テスト前日――――

 

「さて、いよいよ明日からテストだ。皆、一生懸命やるように。」

 

慧音が言った。その言葉に対して、返事をする真面目な生徒もいれば、嫌そうな声を出す者もいた。

 

「嫌そうな声を出すな。テストが終われば、楽しい行事があるんだぞ。」

 

慧音が、苦笑いをしながら言った。すると、霊夢が、

 

「例えば?」

 

と聞く。慧音は、そう聞かれるのは想像出来ていたのか、

 

「文化祭や、体育祭。更に、紫学園長が何か提案する可能性もある。」

 

とすぐに答えた。霊夢はそれを聞き、「ふーん」と反応した。

 

「と、いうわけで、テストが終われば、楽しい行事がある。皆、頑張って勉強しろよ。」

 

慧音は、改めて全員にそう言った。そして、そこから更に、「あと」と繋げ、

 

「あまりにもひどい点数を取ったり、不正行為があった場合、追試になるからな。不正行為は、場合によってはもっとひどい処置を取ることもある。だから、絶対に不正行為はするなよ。」

 

と続けていった。それを言われた時、零はドキッ、としたが、気付いたものはいなさそうだった。

 

「それじゃあ、今日はここまで。明日、ちゃんと来いよ。欠席も、追試になるからな。それじゃ、起立!」

 

慧音がそう言うと、全員が席を立つ。そして、

 

「それじゃあ、さようなら!」

 

と慧音が言うと、全員が続いてさようならと言って、バラバラになった。

 

「さて、テストならしっかりと勉強しとかないとな。成績が悪くて追試なんて、笑えないしな。」

 

正義が伸びをしながら言った。それを見ている朱鷺宗は笑顔で、

 

「だから、皆で勉強しよう、ということで、声をかけておいたよ。」

 

と正義に言った。そして、辺りを見回すと、

 

「で、零にも声をかけよう、と思ってたんだけど……いないね。」

 

と続けて言った。正義は、朱鷺宗と同じように辺りを見て、

 

「先に帰ったのか、それとも……。」

 

と言って、少しだけ考えるポーズを取った。すると、朱鷺宗が何かを思い出したかのように手を叩き、

 

「そういえば、前に零が不良に絡まれて帰ってきた後、何か言おうとしてたよね。結局、なんだったの?」

 

と聞いた。すると、正義は、少し真面目な顔で、

 

「あいつ、何も無いって言ってただろ?あれ、絶対に嘘だ。」

 

とはっきりと言った。朱鷺宗はそれを聞いて、

 

「この時期に、不良が考えて、なおかつ人を使う必要のあるもの……。」

 

と言っていった。すると、ある結論にたどり着いたようで、「まさか……」と呟いた。正義はそれを見て頷き、

 

「多分だが……不正行為だな。もし見つかれば、零に罪が被る。」

 

と言った。

 

――――――――――――――――――

 

「よし、俺はここにいる。行ってこい、零。必ずここに持ってこいよ。もし、変な行動をおこしたら、あの兎や、お前のクラスに来た仲良さげだった奴等にもひどい目にあってもらうからな。」

 

小さい声で、零に命令をするのは、あの金髪の不良だ。零は、その不良の言葉を聞いて、こくり、と頷くと、職員室へ向かった。

 

零は、フードを外し、いつもよりも厚着のコートを着る。そして、マスクをして、いつもとは全然違う格好をして、職員室扉の近くに立った。そして、何かを職員室の中に投げる。

 

それは、音を立てて落ちた後、コロコロと地面を転がる。そして、そのままプシューと音を立て、煙を出した。

 

「(今だ!)」

 

零はそう考えて、職員室の中に急いで入る。そんな中でも、あまり音を立てないようにしていた。そして、それぞれの教科の先生の机から、答えを盗ると、急いで職員室から出た。

 

途中、煙が消えそうになり、危ないところもあったが、もう一度先程のと同じものを投げて、煙を出していたので、見つからずに外へ出ることが出来た。

 

我ながら、随分と手馴れているな、と零は思った。そして、先程の不良がいるところへ向かう。すると、そこに、

 

「ふふ、ごきげんよう。」

 

と言いながら、紫が現れる。零は驚いて、思わず声を出してしまいそうになるが、なんとかそれを抑えた。そして、零は眼を赤く輝かせた。ようやく、零は自身のそれを、操れるようになったのだ。それを見た紫は、

 

「これは……!」

 

と驚きの声を上げる。その間に、零はさっさと不良のところへ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちゃんとやったみてぇじゃねぇか。」

 

不良はそう言って、零が差し出したテストの答えを取った。

 

「それでは、これで。」

 

零は、それだけ言うと、さっさと去った。

 

 

 

 

 

「あっ、零!」

 

帰ろうとしていた途中、朱鷺宗がそう声をかけてきた。零は振り返り、朱鷺宗の方を向く。そこには、朱鷺宗と、正義がいた。

 

「大丈夫、みたいだね。」

 

朱鷺宗は、零の全身を見てそう言った。零が、こくりと頷くと、

 

「よし、んじゃあ、零も来いよ。皆で勉強会をやるからさ。」

 

と正義が言った。零は、一瞬だけ考えたが、すぐに

 

「はい!」

 

と答えて、二人についていった。




はい、というわけで……次回からはいよいよテストです!果たして、不正行為の手助けをした零は、どうなるのか……。

それでは、次もお楽しみに!


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。