東方交流学園   作:judgment

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どうも、judgmentです!これを読んでくださっている皆様、今日はクリスマスです!というわけで、メリークリスマス!

今回は、ちょっとカットが多めになってしまいました。

それでもいいという方は、どうぞ!


19話

「来たぜ。あれが、洩矢諏訪子……。理科の担当教師だ。」

 

魔理沙が言った。零は、諏訪子を見る。そして、成る程、と思った。

 

「確かに、特徴のある帽子だね。」

 

朱鷺宗が呟く。朱鷺宗が言っている帽子は、少し不思議な姿をしていた。

 

形だけを見たら、普通に帽子なのだが、諏訪子の被る帽子には、まるで生き物の様に、2つ目がついている。

 

「はいはい、皆、話はそこまでにして、席に着いてー。」

 

諏訪子が、掌をパンパンと叩きながら言った。そして、全員が席に着くのを確認すると、

 

「よし、それじゃあ……。理科のテストを始めるよ。紙は裏返して後ろに配ってね。」

 

と指示を出して、テストを配った。

 

「全員に渡ったね。それじゃあ、始め!」

 

諏訪子のその言葉を合図に、全員一斉に鉛筆を動かす。

 

「(あれ、これって……。)」

 

テストの問題をやっていると、零が何かに気付いた。そして、零は、改めて問題を見直す。

 

「あの、先生。」

 

「はいはーい。」

 

零がそう言って手を上げると、諏訪子がスタスタ、と歩いてくる。そして、諏訪子が近くまで来ると、

 

「あの、これって……。印刷ミス、とかではないですよね?」

 

と零は聞いた。すると、諏訪子は

 

「うん、印刷ミスではないよ。」

 

と返した。零は、それを聞いて、確信したように頷くと、

 

「分かりました、ありがとうございます。」

 

と礼を言った。

 

 

 

やがて、少し時間が過ぎ――――――

 

キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴った。そして、チャイムが鳴り終わると、諏訪子が、

 

「はーい、それじゃあ後ろから集めてきてー。」

 

と指示を出した。そして、後ろの人が集めてくると、それを受け取って、

 

「じゃあ、皆お疲れ様ー。」

 

と全員に言って、教室から外へ出た。

 

そして、時間が過ぎ――――――

 

「それじゃあ、皆お疲れ様。残るは、体育や情報等の実技だけだ。」

 

慧音が言った。霊夢がそれに対して、

 

「やっと終わったわー。」

 

と反応すると、慧音は苦笑いをして、

 

「まあ、筆記はこれで終わりだ。実技テスト、頑張れよ。それじゃあ解散!」

 

と全員、応援の言葉を言って、解散の指示を出した。

 

「……零、ちょっといいか?」

 

正義が、零に聞いた。零は、少し考えた後、こくり、と頷いて、正義についていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、零。本当にテスト前の時、何もなかったのか?」

 

正義が零に聞いた。零は、頷いてその質問に答える。正義は、じっと零を見つめていた。零も、静かに次の言葉を待つ。

 

二人の間に、沈黙が流れる。

 

先に、正義が沈黙を破った。

 

「嘘、だな。」

 

正義が呟いた。零は、僅かに驚きの表情を見せたが、

 

「嘘じゃありません。」

 

と返す。すると、正義は、少し厳しい口調で、

 

「いいや、嘘だな。俺は能力で嘘を見破れる。嘘ついても、無駄だからな。」

 

と言った。零は、俯いて、黙りこんだ。

 

「零。教えてくれないか?何があったのか。」

 

正義は、静かにそう言うと、口を閉じた。零は、諦めた様に一度息を吐くと、

 

「実は……。」

 

と言って、不良に脅され、不正行為をさせられた事を話した。

 

「……ということです。」

 

零は、そう言って、話を終わらせる。すると、正義は、

 

「……そっか。ありがとな、話してくれて。」

 

と優しく零に言った。そして、後ろを向くと、

 

「だってさ、先生。」

 

と言った。すると、影から、紫と藍が現れる。

 

「成る程な、あの時のはお前の仕業だったか。」

 

藍が静かにそう言った。零は、小さい声で、

 

「すみません。」

 

と謝る。すると、紫が、

 

「藍、そんな怖い声で言っちゃ駄目よー。さて、零。貴方は、今回不正行為を手助けした訳だけど……。どうするのかしら?」

 

と笑みを浮かべながら零に聞いた。零が首を傾げると、藍が、

 

「今回のは、脅されたという理由があるし、実はとある教師に言われて、対策をしておいたんだ。お前が持っていったのは、偽物の答えだったんだ。」

 

と説明をする。零は、僅かに考えた。そして、ちらっと正義を見る。すると、正義は笑顔で頷き、「お前次第だ」と言った。零は、それを聞くと、何かを決意したように頷き、すうっと息を吸って、

 

「結果がどうであれ、僕は不正行為の手助けをしたには違いありません。ただ、僕の意見としては、やはり脅されたからやったんだ、というのもあります。なので……。しばらくの間、奉仕活動をして、学園の為に働きます。」

 

そこまで言うと、また息を吸い、一気に、

 

「それで、許して下さい。お願いします。」

 

とまで言って、頭を下げた。すると、紫が、

 

「分かったわ。」

 

と言って、頷く。そして、

 

「それじゃあ、明日から、頼むことにするわ。今日はもう帰りなさい。」

 

と続けた。零と正義は頷くと、その場から去った。

 

 

 

 

 

「紫様。良かったのですか?あのような処置で。」

 

零と正義の姿が見えなくなった後、藍が紫に聞いた。紫は、

 

「ええ。下手なことは出来ないのよ。それに、零と同じクラスの数人に、彼の意志に従ってほしい、と頼まれたしね。」

 

と答えた。藍は、静かに、「そうですか」と反応し、その場を去った。

 

「零。あの子は……。可能な限り、優しく育てないとね。こんな紙が来た以上……。」

 

紫は、静かに呟くと、スキマを開き、その場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、じゃあ零。明日から、頑張れよ。」

 

正義は零にそう言うと、背中を向ける。零は、正義が行く前に、と考え、慌てて、

 

「正義さん、色々とありがとうございました!」

 

と礼を言って、頭を下げた。正義は、その言葉を聞いて、振り向くと、

 

「どういたしまして。じゃあな、また明日。」

 

と笑顔で言って、去った。零は、それを見届けた後、自分の両頬をパン、と叩き、

 

「ああ言ったからには、頑張らないと!」

 

と言って、自分の家へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、というわけで……。次からは、実技テストになります。そして、零の奉仕活動についても、書けたらどんなことをするのか、書きたいと思います。

それでは、次もお楽しみに!
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