東方交流学園   作:judgment

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どうも、judgmentです!

交流学園の更新は、結構久しぶりな気がしますね。というわけで皆様、大変お待たせしました!

それでは、どうぞ!


21話

保健室へ行くと、永琳が椅子に座っていた。そして、零が片目を押さえて保健室に入るのを見た途端、永琳は立ち上がり、

 

「……何があったのかしら?」

 

と慌てている様子の鈴仙に聞いた。そして、鈴仙が永琳に説明すると、永琳は零の方を見て、

 

「……診るわね。こちらに来て頂戴。」

 

と言った。零は頷くと、永琳の方へと歩き、椅子に座る。

 

「一度、手をどかして貰えるかしら?」

 

永琳に言われ、零は押さえていた手をどかした。そして、永琳はその目を診る。

 

少しすると、永琳は顎に手を当てて、何かを考え始めた。

 

「師匠?どうなんですか、零さんの目は?」

 

鈴仙が永琳に聞くと、永琳は、

 

「問題は、あまりないとは思うわ。うどんげ、一回貴方は授業に戻りなさい。零は、もう少し話があるから、残ってて。」

 

と指示を出した。鈴仙は、一回だけ零を見たが、すぐに永琳の指示通り、保健室の外へ出ていった。永琳は、一度息を吐くと、零の方を見て、

 

「さて、一応言うと……。目は、そこまで深刻な状態にはなってなかったわ。水でよく洗えば、問題ないでしょう。」

 

と診察の結果を伝えた。零は、その結果を聞いて、ほっと息をつく。すると、永琳は、零を睨むような目で見て、

 

「私が残るように言ったのは……。貴方の目の力についてよ、黒月零。以前のエアホッケー大会の時のこと、覚えているわよね?」

 

と聞いた。零は、静かに頷き、永琳の次の言葉を待つ。永琳は、零が喋らないことを確認すると、

 

「その時に、貴方は何らかの力を使い、倒れた。その時に、目が赤くなっていたのも、分かってる?」

 

と更に聞いた。零は、再び頷くことで返す。永琳は、一度息をつくと、

 

「私が、その時に調べ、更に今見たことを合わせて考えると、貴方の使っていた力……。月の兎が使っていたものと、ほとんど同じものだったわ。一体、貴方は何者?黒月零。」

 

と恐らく一番聞きたかったであろうことを言った。零は、顎に手を当て、考え込む。自分は、一体なんなのかを。

 

すると、保健室の扉が開き、中に少女が入ってきた。少女は、そのまま歩いていき、堂々とベッドに座った。

 

「ふう……。輝夜?授業はどうしたのかしら?」

 

永琳が、呆れたように少女――――輝夜に言った。すると、輝夜は、

 

「サボりよ?」

 

と当たり前のように返した。そして、零を見ると、

 

「ふーん……そいつが、鈴仙の言ってた奴?」

 

と永琳に聞いた。永琳は頷くと、

 

「ええ、そうよ。」

 

と返した。輝夜は、零へと近づくと、

 

「……本当にこいつが、ね……。鈴仙の勘違いとかじゃないのかしら。」

 

と呟いた。永琳は、溜め息を吐いて、

 

「今は、何とも言えないわね。彼本人は、何も言っていないし。」

 

と言うと、零を見て、

 

「今回は、もういいわ。ひとまず、目を念入りに洗って、教室に戻りなさい。授業に出る分には、問題ないと思うから。もし、目に痛みが走るようなら、また教えてちょうだい。目薬を出すわ。」

 

と戻っていいという許可を出した。零は、

 

「分かりました。……ありがとうございました。」

 

と言って、ペコリと頭を下げると、保健室から出ていった。

 

「……永琳、よかったのかしら?聞きたかったことを聞かなくて。」

 

零が居なくなった後、輝夜が聞いた。永琳は頷き、

 

「ええ。あの様子だと、彼はよく覚えていないようだし……。それに、あまり問い詰めて、ウドンゲに反抗されても困るしね。」

 

と言って、笑った。輝夜も、そんな永琳につられて、笑い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零は、保健室から出て、すぐに言われた通りに目を洗った。すると、後ろから気配を感じ、振り返った。そこには、朱鷺宗と正義、そして鈴仙がいた。

 

「目の方は大丈夫?」

 

朱鷺宗が聞いた。零は、頷いて返事をした。それを見た正義は、笑顔で頷き返すと、

 

「よかったな。あと、実技テストは、今さっき家庭科が終わったぜ。」

 

と終わったテストのことを伝えた。朱鷺宗は正義と同じように笑顔で、

 

「と、いっても……男子は、君が抜けていたのもあって、また他の時にやることになったけどね。」

 

と正義の言葉に捕捉した。零はそれを聞いて申し訳なくなり、「すみません」と言って、頭を下げた。朱鷺宗は、まさかそう返ってくるとは思わなかったのか、少し慌てて、

 

「いや、ごめんね。言い方が少し悪かったみたいで……。」

 

と言った。すると、正義が、

 

「まぁ、とりあえず、そろそろ行こう。次のテストもあるしな。」

 

と冷静に言った。朱鷺宗と零は頷き、歩き出そうとする。しかし、零は、思い出したようにいきなり止まって、

 

「そういえば、鈴仙さんは何かあったんですか?」

 

と鈴仙を見て聞いた。鈴仙は、

 

「え、あ、えっと……。ちょっと、様子を見に……。」

 

と少し慌てながら答えた。零は、それを聞いて笑みを浮かべると、

 

「ありがとうございます。」

 

と言って、頭を下げると、また歩き出した。

 

 

 

 

 




はい、というわけで……。次回は、他の実技試験になります。なるべく、早めに更新したい、とは思います。

それでは、次もお楽しみに!
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