IS~空を舞う蒼き鋼~   作:ぬっく~

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第12話

クラス対抗戦当日。張り出された表には予想通り一組対二組、三組対四組と出されていた。

私は白式改を展開して、鈴の前に立つ。鈴も専用機『甲龍』を纏い私を待っている。

 

『それでは、お互い指定の位置まで移動してください』

 

鈴は青竜刀らしき物を二本を展開し、私は雪片弐型を展開する。

試合開始のブザーが鳴った瞬間、私たちは一気に間を詰めた。

 

「チェイサー!!」

 

「甘いよ!」

 

片方の青竜刀をクラインフィールドでガードし、雪片弐型で一気に攻める。

鈴は候補生の端くれでも、たった二年でその地位についただけの実力があり、なかなか通してもらえない。

 

「雪片弐型……一夏の試合、見せてもらったわ」

 

「じゃあ、雪片の能力は知っているわけね」

 

「そうよ。バリア―無効能力、一撃でも喰らえば決着がつくと言う最強の剣」

 

「その通り。でも、鈴は私にダメージは与えられない」

 

蒼き鋼が所持している技術、クラインフィールドの存在により、ダメージが与えられない。

 

「ならこれで……どう!!」

 

鈴は青竜刀を突きの体制で突っ込んでくる。

私はクラインフィールドでガードするが……

 

「くっ! 無駄だよ。クラインフィールドを破れる装備など殆ど存在しないんだから!!」

 

「なら、それを証明してあげる!!」

 

お互いに一歩も譲らず、青竜刀が悲鳴を上げている。

しかし、そこで鈴は思いがけない行動に出た。

 

「『龍砲』最大出力!!」

 

鈴の肩の方に浮かんでいた物から見えない何かが打ち出され、それが青竜刀に当たる。

 

ガシャン……。

 

その音に私は目を疑った。

最強の盾であるクラインフィールドがただのIS装備に破られたのだ。

クラインフィールドを突き破った青竜刀は私の左腕に直撃する。

 

「くっ!!」

 

左腕の装甲は大破し、素手が明るみに出される。

ぽた、ぽたと赤い血を流し、ISの絶対防御ですら貫通させた。

 

「ふー、ふー、ふー。どうよ!!」

 

息を切らした鈴がもう片方の青竜刀を私に向けて来る。

私はその鈴を見て、覚悟を決めた。

 

「……これじゃあ、本気で行かなくちゃね」

 

私は白式改からあるものを取り出す。

剣、ブレードとは違い銃身とブレードが合体した装備だった。

私の本当の切り札。

 

「リミッターの解除を申請。コード『******』」

 

『リミッターの解除を受託。《ヴァール》解放』

 

ヴァ―ルから起動音が鳴る。

私は鈴に向けて《ヴァール》のトリガーを引いた。

 

「!? っ!!」

 

鈴は一度防御態勢に入ろうとするが、避ける。

鈴の横を通り過ぎたことを確認し、私は次弾を装填した。

 

「いい勘しているね……鈴」

 

私は再び鈴に狙いを定めて撃つ。

鈴は回避行動に徹底する。

 

「次はこれよ!!」

 

ヴァールから放れた物は弾丸ではなく、レーザーだった。

レーザーは一直線に伸び、私は鈴の逃げる方角に無理矢理曲げる。

 

「くっ!!」

 

鈴の後ろからは巨大なレーザーが迫って来る。

 

「なら……!?」

 

鈴が一夏がいると思われる場所に目をやるが、本人がいなかったのだ。

 

ガチャ……。

 

その音で鈴はやっと気づく。

いつの間にか正面に一夏がおり、ヴァールを構えていた。

 

「楽しかったよ。鈴」

 

ヴァールのトリガーを引き、放れた弾は鈴の腹部を完全に捉える。

鈴はそのまま後方にあるアリーナの壁まで飛ばされ激突した。

 

『試合終了。勝者一年一組、織斑一夏』

 

鈴の『甲龍』のシールドエネルギーがゼロになり、試合終了のブザーが鳴る。




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