IS~空を舞う蒼き鋼~   作:ぬっく~

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第16話

クラス対抗戦が中止になってしまったが、授業は普通に行われ、数日が経った。

私と簪ちゃんは企業の私情と言う名目で今日はIS学園から外出している。

 

「そろそろ、来るはずなんだけど……」

 

私たちは駅をでてすぐの所で待っていた。

 

「あれじゃ、ない?」

 

簪ちゃんが指差した先に白と赤のランボルギーニがこっちに向かって来る。

運転していたのは意外な人物に私たちは驚く。

 

「よく免許取れたね……」

 

周りの人たちも車より運転していた()()に目を奪われていた。

運転していたのはイ400とイ402だったのだ。

 

「全免許取っている」

 

「同じく」

 

そう言って二人は免許証を見せる。

確かに免許証の写真下にある種類と書かれた項目が全て埋まっていた。

 

「皆さまがお待ちなので向かいましょう」

 

「そうね」

 

400の運転する白のランボルギーニに私は乗車し、簪ちゃんは402の方に乗車した。

国道を進み、とあるホテルの地下駐車場に止まる。

私たちは二人に続き、エレベーターに乗り最上階で降りた。

 

「お久しぶりです。皆さん」

 

そこで待っていたのは、ヤマトを始めとする大物が集まっていた。

 

「挨拶はいい。さっさと始めるぞ」

 

「コンゴウは、もう少しコミュニケーションを取るべきだと思いますよ」

 

「つうか、このメンバーがここに集まる事態珍しくない?」

 

「そうね」

 

大戦艦コンゴウ、超戦艦ナガト、海域強襲制圧艦ズイカク、超戦艦ムサシのメンタルモデルがそこにいた。

へたしたらこの日本が一瞬にして焼野原になりかねない戦力がこのホテルの最上階に集まっている。

 

「では、集まったことですので、始めましょう」

 

ヤマトが取締り、今回集まった理由を話始めた。

私たちも彼女らが座る円卓に座る。

 

「もう予想は出来ているでしょうが、これです」

 

映し出された映像にはクラス対抗戦の時に乱入してきた黒いISが写し出される。

 

「乱入後、一夏と簪により跡形もなく消滅してしまいましたが、映像の解析の結果、これは無人機でした」

 

このご時世で無人機など開発できる人物はこの世でただ一人だった。その者の名前を口に出さずとも誰もが分かっていた。

 

「その程度のおもちゃで我々に対抗できるとでもおもっているのか? ヤマト」

 

コンゴウの言う通り、私たち霧にはクラインフィールドと言う最強の盾がある。

 

「ええ。そこまで脅威はないでしょうが、その日に一夏のクラインフィールドを突破した生徒がいます」

 

そのことを聞いた全員が驚く。

たかが不良品であるおもちゃのISが我々のクラインフィールドを突破したことに。

 

凰鈴音(ファン・リンイン)……。奴は要注意する人物に認定せざるをえないな」

 

「そうね」

 

ムサシも珍しく彼女に興味を持ち始めていた。

 

「あのウサギ(篠ノ之束)以上に厄介な人物にならないことを祈りましょう」

 

「そうですわね」

 

ナガトもキセルを吹きながら話に入る。

 

「ムサシ。彼女の方はどうなのですか?」

 

ヤマトはちょっと前に預けた彼女のことを聞く。

 

「いい感じに育っていますよ」

 

織斑マドカを預けてからもう一か月に成ろうとしていた。

 

「U-2501のコアを彼女に与えましたから、もう彼女に勝てる操縦者はいないでしょうけど」

 

「ほう。そこまで言うか」

 

「ええ。イギリスの所にあったおもちゃを彼女に与えましたし」

 

「あれはムサシの所の仕業だったか」

 

イギリスと言えばセシリアの所だが、表に出ていない事件が一つあった。

ISが一機、盗まれたのだ。

 

「確か、サイレントなんとかだったな?」

 

「サイレント・ゼフィルスですよ。ズイカク」

 

「そうじゃ、そうじゃ。で? そのサイレント・ゼフィルスはどれぐらい強いのだ?」

 

サイレント・ゼフィルス。イギリスが開発を進めていたBT兵器二代目だ。

一代目はセシリアのブルー・ティアーズであり、そのデータを元に改良を加えられた機体がそれだた。

 

「彼女はBT適性が高いので、IS学園の旧式(ブルー・ティアーズ)には余裕に勝てますよ」

 

「そりゃあ、たまげた」

 

ズイカクも驚きは隠せなかった。

 

「話が逸れましたが、戻りましょう」

 

ヤマトは再び話を進める。もう一つの方にへと。

 

「近日、IS学園に転入生が入ってきます」

 

そう言い、出された写真んは金髪の子と銀髪の子だった。

 

「シャルロット・デュノアとラウラ・ボーデヴィッヒです」

 

国籍はフランスとドイツと書かれていた。

 

「ドイツねぇ……」

 

私にとって、ドイツにはいい思い出と悪い思い出があった。

 

「遺伝子強化試験体の子ね」

 

「遺伝子強化試験体?」

 

「簡単にいえば生体兵器に近い試験管ベビーよ。一夏」

 

ドイツめ……。また面倒なことをやっているな……。

私は悪意が湧く。生体兵器は私……いや簪ちゃんも嫌な部類に入る研究だった。

 

「ムサシには、ドイツの探りをお願いします」

 

「いいでしょう」

 

「もし、黒なら()()()()()()()()

 

「わかりました」

 

ヤマトの指令を了承するムサシ。

そして、もう片方のフランスは……。

 

「ズイカク。あなたにはフランスの方をお願いします」

 

「あたしかい! まあ、いいけど」

 

「402も一緒に同行させるので心配はいりませんよ」

 

ヤマトは笑顔で答えるも、ズイカクは苦笑いしかできなかった。




今日の23時59分にタイトルアンケートを締めきります。
投票していない方、お早めにお願いします。

タイトルアンケートは活動報告の「そろそろ……」でやっています。
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