IS~空を舞う蒼き鋼~   作:ぬっく~

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第20話

学年別トーナメントはラウラのISシュヴァルツェア・レーゲンが暴走し、一夏と簪がその騒動を鎮圧した。

的確な処置により死者はなく、軽症者が一名で済んだ。

 

「天羽さんから貰った資料によるとアレ……ヴァルキリー・トレース・システムって言うらしい」

 

「それって、条約……」

 

「うん。条約違反だよ。研究所は空間消滅してしまったらしいけど」

 

一夏と簪はラウンチで今回の騒動をまとめていた。

研究所が空間消滅したのは、天羽さんたちが送り出した霧の工作員の仕業であることは言うまでもない。

霧のメンタルモデルは一人で軍を相手出来る戦力を持っている。

 

「そう言えば、もうじき臨海学校あるよね」

 

「あー。そうだね」

 

簪の臨海学校で一夏はそれがあったことを思い出す。

 

「その日の航路表を送ってもらわなきゃね」

 

「そうだね。もし、鉢合わせしたら殲滅されちゃうからね」

 

霧の艦隊は陸への攻撃を何故かしない。

しかし、一旦海に出てしまうと、問答無用で浸食弾頭を打たれるのだ。

一夏と簪ははぁ~と、ため息を吐く。

 

 

 

 

フランス。デュノア邸の森林。

 

「こちらスネーク。デュノア邸に侵入した」

 

森林の影に如何にも場違いな段ボールがあり、その中にいたのはズイカクだった。

 

「指示を頼む」

 

『…………』

 

しかし、伊402からの応答はなかった。

 

「ノリが悪いな……お母s」

 

『誰が、お母さんだって?』

 

「いいえ。ごめんなさい」

 

ここ数日、402とズイカクはフランスでの生活に馴染んでいた。

402は家事をこなし、ズイカクは情報取集をしているのだが、402の行いがお母んそのものだったため、ズイカクは402のことをお母さんと言ってしまう。

まあ、402はそれを言われるがいやなのだが、結局家事を止めることはなかった。

 

「とりあえず、今か潜入する」

 

『わかった。カウント3』

 

「了解」

 

402の指示に従う、ズイカク。

 

 

 

 

GO!

 

突如、デュノア邸の全ての電気が消えた。

停電したことにより、騒がしくなり、ズイカクはそれに乗じて走り出す。

 

「ここをと」

 

ズイカクはクラインフィールドを展開し、壁の一部を消失させて中に侵入する。

 

「奥に50メートル進んだ所に目的があるわ」

 

慌ただしい中を402の指示に従い、50メートル先の床にズイカクは手を触れ、クラインフィールドを展開する。

ズイカクは空いた穴の中に入り、とある隠し部屋に侵入した。

 

「誰かね……そこにいるのは?」

 

弱弱しい声が聞こえる。

ズイカクの目的であるデュノア氏を見つけたのだ。

 

「お迎えにきたぜ」

 

「迎えだと? 一体誰が……」

 

「時間が余りないのだ。とっととずらかるぞ」

 

そう言って、ズイカクはデュノア氏を担ぐ。

 

「なっ!? なんだね君は!?」

 

子供ぐらいの体格のズイカクが大人一人軽々と持ち上げたことに驚くデュノア氏。

そんなことを無視して、ズイカクは入って来た穴へと飛び上る。

 

「そこにいるのは誰だ!」

 

タイミングが悪く、SPの一人に出て来たところを見られてしまった。

ズイカクは自前の格闘技でSPを黙らせるが、倒すとの同時にそいつは発砲してしまい。

 

「銃声!?」

 

「こっちだ!」

 

ぞろぞろとSPが集まってくる。

ズイカクは仕方ないと近くの部屋に入りこみ、その部屋の壁にクラインフィールドを展開させた。

 

「その力……まさか!?」

 

ズイカクのクラインフィールドを見て、デュノア氏は驚きを隠せなかった。

こうして、デュノア氏を連れて無事にズイカクは脱出に成功する。

翌日の朝。デュノア邸に強盗が入ったと言う記事が上がっていた。

 

「おうおう。載っている載っている」

 

ズイカクはその記事を観ながら朝食を食べる。

ちなみにデュノア氏は402とズイカクが生活していた家に連れて帰り、後日、蒼き鋼が所有する地図に載っていない島に送ってあげた。




おまけ

やめて! エクスカリバーの砲撃で、『白式』ごと打たれたら、織斑が死んでしまう!

お願い、死なないで織斑! あんたが今ここで倒れたら、セシリアとの約束はどうなっちゃうの? シールドエネルギーはまだ残ってる。ここを耐えれば、エクスカリバーに勝てるんだから!

次回「織斑死す」。Go to the Infinite Stratos!

11巻を読んで思いました。
因みに、これは次回予告ではありません。
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