pixivのやつのリメイク。
幻想郷で霧雨魔理沙を知る人間は皆、口を揃えてこう言う。
ーーーーー『人の身にて人の道を踏み外した、愚かな親不孝者』だと。
幻想郷で霧雨魔理沙を知る妖怪は皆、口を揃えてこう言う。
ーーーーー『人間の分際で調子に乗る、愚かで莫迦な存在』だと。
人間にも妖怪にも愚者と罵られ、決して相入れる存在として扱われない。
それ故に霧雨魔理沙は孤独であった。
そんな魔理沙も、ある時期は孤独ではなく、幸せであったのだ。
戦いの中で友と呼べる存在ができたから、ライバルがいたから。師匠がいたから。
だが、その友は、魔理沙を残して逝ってしまった。
理由は分からない。
気付けば神社に見慣れた巫女の姿は無く、別の少女が呑気にお茶を飲んでいて。
そこにはいる筈の騒霊やメイドロボ、そして自らの師匠迄もが存在を消していた。
里の人間に聞いて回り、帰ってきた答えは『今代の博麗の巫女は博麗 霊夢であり、靈夢など知らない。』という非情なものであった。
好敵手であった筈のアリスや幽香まで自らの事を忘れていると事実が判明した頃には、もう、乾いた笑いしか出なかった。
ーーーーーここは私の知る幻想郷ではない。
それに気付くと、自分がやっている事が馬鹿らしくなった。
第一、始めから可笑しかったのだ。
何時もなら飛ぼうと思えば箒無しでも飛ぶ事が出来たのに、今は箒で飛ぶにも疲れてしまう。
羽だって出せやしないし、妖精を追い払うのに使った魔法も何時もの威力の十分の一にも満たなかった。
泣いた。私は人恋しさに、久しぶりに声をあげて泣いた。
今まで修行がどんなに辛くとも泣きはしないと決意し、ずっと守り続けていた。
でも、この現実は私の決意をいとも容易く打ち砕いてしまった。
暫くすれば、泣くのも嫌になってしまった。
私は霧雨魔理沙。
泣けば無く程、其の確証が持てなくなるような気がして。
それからというもの、私は今までとは口調を変えるようになった。
違う世界なのに同じ自分でいる事が、何故かすごく嫌だったから。
自分が、壊れてしまうようで。
口調は可能性世界から来たという夢美の助手から借りた。
自分が今いるのも可能性世界なのだろうから、一番ピッタリだろう。
それからというもの、私は蔑みの視線を向けられようとも、弱いと罵られようとも耐えてきた。
男らしい勝気な口調で、軽快に笑い返し、やってみなきゃ分からないだろ、と。
こっちの幻想郷には、誰もが対等に戦えるルールがある。
"弾幕ごっこ"と言うらしいが、そのルールは私が強がるのには丁度良かった。
「待っててね、靈夢、魅魔様、夢美、幽香、アリス。私、必ず帰ってみせるんだから。」
幻想郷は、回る。
ただ一人、私だけを取り残して。
これで魔理沙が元の世界に戻るまでの長編書こうかな・・・・