問題児が異世界で白夜叉とラブコメするそうですよ?   作:竜葵 時雨

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今回から本格的にオリジナルキャラが入ってきます。
楽しみにしてくださいね♪

あと、読んでくださってる方。お気に入り登録してくださった方。
ありがとうございます!

投稿はこれから遅くなるとは思いますが、
精一杯皆さんを楽しませたいと思いますので応援よろしくです!


第8話

「さて、白夜叉様とのゲームも終わりましたので、我々〝ノーネーム〟皆さんをご案内いたします!」

 

 そんな黒ウサギの言葉を聞き、席を立つ一同だったが白亜が、

 

「あ、すまん。俺はちょっと昔のコミュニティのやつらに顔を見せないといけないから、ここに残って白夜叉に二桁まで送ってもらうんだが、いいか?」

 

「YES! だって、白亜さん。・・・・・・〝ノーネーム〟に帰ってきてくださるんですよね?」

 

「何回言わせるんだよ。同じコミュニティの仲間だろ? 少しは信頼しろよ」

 

「っ! YES!!」

 

 俺の苦笑いを含めた答えに、黒ウサギは満面の笑みを浮かべる。

 

「では、御三人方参りましょうか」

 

「おう。んじゃあ、またノーネームでな白亜。白夜叉もまたな」

 

「なるべく早めにそっちに行くよ」

 

「早くおんしらとゲームができるのを楽しみにしておるぞ」

 

 そう言い、黒ウサギ達四人は〝サウザンドアイズ〟二一〇五三八〇外門支店を後にした。

 

 

 ◇◇◇

 

 

黒ウサギ達が去り、現在白夜叉の私室に残るは、白夜叉と白亜のみ。

 

部屋に二人きりとなり、白亜が口を開ける。

 

「さてと、白夜叉」

 

「っ!?」

 

 俺の問いかけに、二人になってから急に静かになり俯いていた白夜叉の肩がビクッと動いた。

 

「改めて、お前に言わないといけないな・・・・・・」

 

 俺はそういうと未だ表情が前髪で見えない白夜叉に向き直り――

 

「ただいま、シロちゃん。遅くなってすまん。心配をかけた」

 

 そういうと、白夜叉が隠れていた顔を上げた。

 

 瞳は赤く充血し、まるで決壊したダムのように涙を垂れ流していた。

 

 そして、白亜の胸にギュッと抱き着いた。

 

「ホントに・・・・・・ホントに心配したんだぞ!! お前がいなくなってからの長い間、どれだけ寂しい思いをしたか!! ホントに・・・・・・生きててよかった・・・・・・・・・・・・」

 

 白夜叉は抱き着いたまま、すり寄ってきた。

 

 俺はそんな白夜叉を安心させるようにギュッと抱き返した。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 抱き合ったまま数十分経ち、ようやく落ちついたようで、白夜叉は腕を解いた。

 

 だが、未だに瞳と頬は赤いままだ。

 

「すまない。取り乱してしまった」

 

「なに、気にすんな。元はといえば俺のせいなんだ。仕方ない。・・・・・・それにあんなに素直で可愛らしいシロちゃんを見たのは久しぶりだからな」

 

 後半はからかうように笑いも含めて言う。

 

 その言葉に白夜叉はさらに頬を朱く染め、

 

「な!?/// あ、あれは・・・・・・その・・・・・・と、とにかく!/// さっきのは忘れてくれ! 分かったな!!///」

 

 白夜叉は慌てたように白亜に責め立てる。

 

 今の白夜叉は普段の彼女には見られない、まさに恋する乙女であった。

 

 だが、当の白亜はまったくそんな心情に気付きもしないのであった。

 

「そ、そんなことはさておき! ハクよ、おんしユグドラシルに向かうんじゃなかったのか?」

 

「ん? あぁ、そういえばそうだったな」

 

 あまりにも白夜叉が可愛らしいんですっかり忘れてしまっていた。

 

「まったく・・・・・・。ハクは相変わらずじゃの」

 

 白夜叉はそう言いながら柏手を打った。

 

「さてと、二桁に着いたぞ」

 

「おう、ありがとう」

 

 そう言い、俺は白夜叉と共に外へ出る。

 

 相変わらず仕事が早い。

 

 そして、眼前に広がるのは白銀の世界だった。

 

 空から降るのはキラキラと輝く雪の結晶。

 

 そして、眼の前の広場のど真ん中にはクリスマスツリーのようなものが立っていた。

 

「今は、冬なのか? シロちゃん」

 

「そうみたいだな。でも、冬は冬でも暖冬だな」

 

「なるほど」

 

 確かに、言われてみれば、寒くない。

 

 というよりむしろ暖かい。

 

 半袖でも過ごせる程度に暖かい。

 

「さてと、早速あいつらに会いに行くとしますか」

 

「そうだな。桜のやつもハクがいなくなって、結構寂しがっておったぞ?」

 

「シロちゃんみたいに?」

 

「ちょっ!? だからさっきのは忘れてって言ったじゃろ!?」

 

「はは、悪い悪い」

 

 からかってやると、白夜叉は拗ねたように頬を膨らませる。

 

 そんな膨らんだ頬を指でつついてやるとプフーと空気が漏れた。

 

 そしてなおも頬をつつき続ける。

 

 柔らかくて気持ちがいい。

 

 案外、白夜叉も満更ではないようだ。

 

 そんなことをやりながらも、俺は内心ウキウキしていた。

 

 なにせ、あれから数千年近く経ったのだ。

 

 今の〝ユグドラシル〟がどうなっているのか楽しみで仕方がなかった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 広場から街の中心部に向かうにつれ、人の数が増え、にぎやかになってきた。

 

 そんな人の間をすり抜け、歩いて十数分経った頃、眼の前に赤レンガ造りの大きな建物が見えてきた。

 

 門らしきところには、大きな樹木の紋章。

 

 そう。あれが今回の目的地、コミュニティ〝ユグドラシル〟。

 

 その門らしきところでは、割烹着姿の女性が箒で掃除をしていた。

 

 その女性がこちらを見つけると、丁寧にお辞儀をした。

 

「これは、白夜叉さん。お久しぶりですね。それにしてもどうなされたんですか? お一人で(・・・・)

 

「なに。ちょっと、桜に会いたくなってな」

 

「そうですか。桜さんでしたら、二階のお部屋で幹部の方々とお茶会をしておりますよ」

 

「うむ、ありがとう」

 

 そう言い、白夜叉と俺は(・・・・・・)建物の中に入った。

 

 今の会話から分かるように、周りには俺の姿は見えない。

 

 白夜叉の隣にいるのにも拘らず。

 

 理由は簡単、俺の姿が白夜叉以外には見えないという想像をしたから。

 

 相変わらず俺のギフト万能すぎだな。

 

 ん? なぜそんな事をするかって?

 

 そんなの決まってんじゃん。

 

 驚かせたいからに決まっるだろ。

 

 だって、ただ普通に行ってもつまらないじゃん?

 

 この提案を白夜叉にしたとき、白夜叉は悪戯っぽい笑みを浮かべた。

 

 やはり白夜叉は分かってる。

 

 なんてったって箱庭は面白くてなんぼだからな。

 

 

 まあ、そんな事を考えてるうちに目的の部屋に着いたようだ。

 

 中からは懐かしい声が聞こえており、自然と笑みが零れた。

 

 そして、白夜叉が扉を開ける。

 

 中では、ピンク髪のポニーテールの元気そうな女の子がクッキーを食べており、その向かいには黒くて長い髪の毛で和服を着たいかにも大和撫子といった女性が紅茶を飲んでおり、その隣では寝起きのようにぼさっとした白い髪に犬耳の生えた女の子がポニーテールの女の子と一緒にクッキーを食べていた。

 

 その中のポニーテールの女の子が白夜叉に気付き、

 

「あれ? 白夜叉さんじゃないですか! お久しぶりです! どうしたんです?」

 

「やあ、桜。久しぶりじゃの。なに、桜たちに会いたくなっただけじゃよ。それよりも私たちもお茶会に混ぜてくれ」

 

「どうぞ、こちらに」

 

 すると、黒髪の女性が椅子を一脚出してきた。

 

 白夜叉が苦笑いを浮かべ、

 

「ありがとう、楓。じゃが、すまんが椅子をもう一つ出してくれんか?」

 

「? はい、分かりました」

 

 不思議そうに首を傾げる黒髪の女性――楓が、椅子を出してくれた。

 

 俺たちは出された椅子に座る。

 

 すると、ポニーテールの女の子――桜が白夜叉に問う。

 

「それにしてもどうしたんです突然。確かに今までにも何回かこっちに遊びに来てましたけど、今回のように連絡もなく急に来たのは初めてじゃないですか?」

 

「ん? まあ、ちょっと色々あってな」

 

「ふーん。まあ、別にいいけどね」

 

 そう言い、桜はクッキーを口に放り込む。

 

 すると、白夜叉の向かいで紅茶を飲んでいた楓が、

 

「それにしても、白夜叉さん。さっきから気になっていたんですが、なぜ椅子を二つ出すんです?」

 

「ああ、これはちょっと・・・・・・な」

 

 と、白夜叉がチラッと隣の空いた椅子を見る。

 

 すると、さっきまで静かだった犬耳の女の子がくんくんと何かを嗅ぐように、鼻を揺らす。

 

 嗅ぐのは空いた椅子の方向。

 

 そんな様子を見た桜が何事かと問う。

 

「ちょっと。どうしたの、イリス?」

 

 

「・・・・・・なんか、懐かしいにおいがしたから」

 

 イリスと呼ばれた女の子は、しきりに椅子の方をくんくんと嗅ぐ。

 

「懐かしいにおい? といいますと?」

 

 すると、イリスは嬉しそうに答える。

 

「なんかね、ハクのにおいがするの」

 

 その答えに、桜と楓が驚く。

 

「え!? に、兄さんの!?」

 

「ホ、ホントにですか!? イリス!?」

 二人はイリスに詰め寄る。

 

 イリスは先程まで嬉しそうだった表情を暗くする。

 

「でも、そんなわけないよね・・・・・・気のせいに決まってる。だって・・・・・・ハクは・・・・・・」

 

「「・・・・・・・・・・・・」」

 

 その言葉に興奮気味だった二人も静かになり、場の空気が暗くなる。

 

 ただ一人を除いて。

 

 その一人を見て、桜が問う。

 

「・・・・・・どうしたんですか、白夜叉さん。ニヤニヤして」

 

「いやなぁ、ちょっと。もうそろそろいいんじゃないか? ハク」

 

「「「・・・・・・え?」」」

 

「・・・・・・それもそうだな」

 

 唖然とする三人をよそに、空いていた椅子に俺が姿を現す。

 

「「「・・・・・・ッ!!?」」」

 

 三人はさっき以上に唖然となる。

 

 どうやら眼前の状況に思考が追いついていないようだ。

 

 そして言葉をなくし固まっている三人に俺は、

 

「ただいま桜、楓、イリス。帰ってきたよ」

 

 俺は微笑みながら告げる。

 

 その言葉を聞き、ようやく思考が追いついた。

 

 そして、桜とイリスが胸に抱きついてきた。

 

「この馬鹿兄さん! 遅すぎるんですよ!!」

 

「とても、心配したんだから!」

 

 二人は先程の白夜叉のように涙を流し、ギュッと腰に手を回す。

 

 抱き着いてくる二人の後ろでは楓が口元を手で隠し泣いていた。

 

 隣では白夜叉ももらい涙を流していた。

 

 この様子を見て、俺は改めて思った。

 

 

「帰ってきて、本当に良かった」

 

 

 桜とイリスの頭を撫でながら、俺はそう呟いた。

 





白亜君の妹、桜ちゃんが登場しましたね。


ちなみに余談ですが、
桜ちゃんのスリーサイズは上から88、・・・

とこれ以上言うと、本人にぶちのめされそうなので遠慮したいと思いますw
っでは、また今度!!



やめて! そんな怖い顔でこっちに来ないで! 冗談だから!
ギャーーーーーーーー!!!
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