問題児が異世界で白夜叉とラブコメするそうですよ?   作:竜葵 時雨

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この第11話からは《ノーネーム編》となります。

つまりはオリジナルストーリーから一旦、原作沿いストーリーに戻ります。


ノーネーム編
第11話


 あの今朝の事件(?)から数時間が過ぎ、現在、館の一室で桜や白夜叉たちと紅茶を啜っていた。

 

 紅茶を一口飲み、気が緩くなったところで、ノーネームの事を思い出した。

 

「あ、そろそろノーネームの方に行こうかな」

 

「えぇーー。もうちょっとゆっくりしていってもいいんですよ? 兄さん」

 

 俺の言葉に桜は甘えるように近づき、腕をからめてきた。

 

 その時に、腕に触れる柔らかい感触があったが気にしない。

 

 ちなみに、ノーネームに所属したことに関してはあの宴会騒ぎの時に説明した。

 

 ちょっとひと悶着あったが、話し合った結果、とある案を出したことで収まった。

 

 まあ、その結果〝ノーネーム〟から抜けた形になったのだが・・・・・・。

 

 それに関しては、向こうに着いて、あいつらに説明するか。

 

 また、説得させるのに時間がかかりそうだ。

 

「いや、でも顔を見せない事にはいかんだろ」

 

「それは・・・・・・そうですが・・・・・・」

 

「というわけで、俺はしばらくノーネームの方に行くよ。なに、心配しなくてもすぐに戻ってくるさ」

 

「本当ですか? 兄さん」

 

 上目遣いでこちらに問いかけるように、安心させるように頭を撫でてあげた。

 

 すると、まるで小動物のように目を閉じ、満足そうな表情をした。

 

 うん、実に可愛らしい。

 

 そんな風に桜の頭を撫でていると、裾が何者かに引っ張られた。

 

 振り返るとそこにはいつものように無表情なイリスが、

 

「私の、頭も・・・・・・撫でて?」

 

 と言ってきたのでイリスの頭も撫でてあげた。

 

 ついでに羨ましそうにしていた楓と白夜叉も撫でてあげた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「ふぅ、さてとシロちゃん。また、転移してもらったわけだけど、ありがとな」

 

「なに、たいしたことないのだから気にするでない」

 

 俺と白夜叉は〝ユグドラシル〟から出て、現在俺たちは七桁に戻ってきた。

 

 

「さてと、それじゃあ〝ノーネーム〟に行ってくるかな」

 

「うむ、気を付けてな」

 

「おう」

 

 そう言い、俺は白夜叉と別れ、〝ノーネーム〟へ向かった。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 俺は白夜叉にもらった地図を頼りに〝ノーネーム〟の移住区画に着いたのだが・・・・

 

「こりゃあ、ひでえな」

 

 眼前には一面の廃墟が広がっていた。

 

 街路は砂に埋もれ、木造の建築物は軒並み腐って倒れ落ちている。生き物の気配も全くない。

 

 これが黒ウサギの言っていた魔王とのギフトゲームの後なのだろう。

 

 そんな事を思っていると、地図でいう〝ノーネーム〟の本拠の館の方角から何かがこちらへ猛スピードで向かってくる。

 

 俺はその人物に声をかけた。

 

「どうしたんだ黒ウサギ。そんなに慌てて」

 

「はぁ、はぁ・・・・・・白亜さん、戻ってきていたのなら連絡してくれたら、お迎えに参りましたのに・・・・・・」

 

「いやぁ、なんか悪いかなと思ってな」

 

「はぁ、もう仕方ないです。さて白亜さん。皆さんもお待ちです。行きましょうか」

 

「あぁ。――と、その前にちょっといいか?」

 

 先導しようとした黒ウサギに俺は問うた。

 

「? なんですか?」

 

「魔王とのギフトゲームがあったのは数百年――いや、数年前の話だ? ざっと見る感じだと、三年前くらいか?」

 

「YES。確かにゲームがあったのは三年前ですが・・・・・・よくお分かりになりましたね? 普通でしたら、十六夜さんのように何百年前かと勘違いしそうものですが」

 

 確かに、黒ウサギの言うようにこの風化しきったこの街並みは何百年という時間経過で滅んだように見える。だが――――

 

「いや、確かにこの風景は風化しきっているが、まだ詰めが甘い。俺なら何百年といわず数千、数億年は風化させれるからな。まぁ、疲れるしめんどくさいからしないけど」

 

 そう言い俺は固まった黒ウサギをよそに、本拠の館へと向かった。

 

 黒ウサギはすぐに硬直を解いたが、内心では改めて知った白亜の実力に唖然とするだけであった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 本拠の館に着いて、まず驚いたこと。それは――――

 

「話には聞いてたが、多いなぁ子供の数が」

 

 館には視界に入るだけで、ざっと数十人の子供たちが清掃道具を持ってあらゆるところを掃除していた。

 

 そこへフードつきのローブを着た男の子--ジンがこちらに気付いたのか向かってきた。

 

「あ、黒ウサギ。おかえり。それに白亜さんもお疲れ様でした」

 

「おう。ま、そこまで疲れてないから大丈夫。ところで黒ウサギ、十六夜たちは?」

 

「十六夜さんたちでしたら、昨日行われた〝フォレス・ガロ〟とのギフトゲームでの疲れを取るため、お休みになっております」

 

「あれ、もうゲーム終わってたのか? 見れなくて残念だな。ま、とりあえずあいつらに顔を見せに行くか」

 

 と、十六夜たちに会いに行こうとしたら、先程まで掃除をしていた子供たちが周りに集まってきていた。

 

「黒ウサのねーちゃん! この人だれ?!」

 

「ねえねえ、この人もあの人たちと同じ新しい人なの!?」

 

「強いの!? カッコいい!?」

 

「YES! この人もカッコよくてとてもお強いですよ! さ、皆に紹介するから一列に並んでくださいね」

 

 パチン、と黒ウサギが指を鳴らすと、子供たちは一糸乱れぬ動きで横一列に並ぶ。

 

(改めて見ても子供の数が多いなぁ。結構、獣人族とかの子も多いな。十六夜はともかく飛鳥や耀は子供の相手は苦手そうだったけど、まあうまくいくでしょ)

 

 そんな事を思ってる間にも、俺の自己紹介が始まる。

 

「コホン。こちらの方は望月白亜さん。十六夜さんたちと同じく、コミュニティを支える力のあるギフトプレイヤーです。十六夜さんたちのように精一杯、彼らのために頑張って下さい。いいですね?」

 

「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」

 

 黒ウサギの言葉に、子供たちは耳鳴りがするほどの大声で返事した。

 

「うん。元気があるのはいいことだ。これからよろしく!」

 

「さてと、紹介も終わりましたし、白亜さん。改めて――ようこそ! 我ら〝ノーネーム〟へ!」

 

「おう」

 

 これからの生活に期待をしながら、本拠の館に入っていった。

 




作者
「・・・暑い」

白夜叉
「ん? どうしたんじゃ作者。物凄く汗をかいとるが」

作者
「暑い・・・暑すぎる!! 何だよ、この暑さは! もう春を飛び越して夏じゃん!? てか、まだ5月だぞ!? 」

白夜叉
「あぁ、まぁ確かに5月の割には暑くなっとるの」

作者
「だろ? あぁ、暑い・・・。あ、暑いといえば」

白夜叉
「ん? なんじゃ?」

作者
「いや、熱いといえば白夜叉と白亜君のアツアツぶりもすごいよね~」

白夜叉
「なっ!?///」

作者
「あ、もしかして、この暑さの原因は白夜叉たちのせいか?・・・」

白夜叉
「な、なっ、なわけないじゃろ!///」


 スッパーーーン!


作者
「痛ってぇ!? 照れ隠しに叩くなよ! てか、そのハリセン黒ウサギのだろ!」

白夜叉
「こんな時もあろうかと、黒ウサギから借りておったのじゃ」

作者
「はぁ・・・これじゃあ、これから激化する(予定)白夜叉&白亜の甘々ストーリーが心配だな」

白夜叉
「なんか言ったか?」

作者
「いや、なにも。ていうかハリセン構えるな」
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