問題児が異世界で白夜叉とラブコメするそうですよ?   作:竜葵 時雨

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お久しぶりでございます。数日後に学校の生徒会選挙を控える作者ですw


温泉回後半となります。

お楽しみください。


第21話

「あぁ、もう! そうだ! 私はハクの事が好き! いつも、ハクの事を考えてしまうくらい、ハクの全部が大好きだ!!」

 

 白夜叉はそう叫んだ。

 

 女性陣が黄色い声をあげる。白夜叉は顔を朱くし、はぁはぁと息切れを起こしていた。

 

 すると、女湯の隣からバシャンッという音がするとともに慌てる声と笑い声がした。

 

「も、望月さん!? だ、だ、大丈夫ですか!?」

 

「・・・・・・ヤハハハッ――おいおい、大丈夫かよ白亜。あら、鼻血出して気絶してらぁ」

 

 隣の男湯からジンと十六夜の声が聞こえ、女湯のメンバーは「あ、そういえば隣男湯だったな」と今更ながら思い出した。そして、女性メンバーの視線がとある一点に集中する。

 

 皆からの視線を一斉に浴びる白夜叉は、一瞬キョトンとしていたのも束の間、急激に顔真っ赤にして慌てだす。

 

「・・・・・・え!!? い、いや、あ、あの、これは・・・・・・ん? てことは、今叫んだことがハクにばれ・・・・・・っ!? えっ! う、うそじゃろ!? え、えっと、おお、どうすれば・・・・・・って、皆そんなニヤニヤした視線を向けるでない!? こ、こ、これは――――」

 

 普段見られない、白夜叉が本気で慌てるシーンを目の当たりにしニヤニヤしている一同。だが、これでは埒が明かないので、黒ウサギが落ち着くよう促す。

 

「し、白夜叉様! お、落ち着いてください!! 良かったじゃないですか、告白(?)が出来て」

 

「告っ!!? ・・・・・・ふきゅうぅぅぅ」

 

 だが、黒ウサギの言葉がとどめを刺し、白夜叉は意識を失った。

 

 しかし、その時の顔は、今までに見たことがないほどの笑顔だったらしい。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 白亜と白夜叉が意識を失う十数分前。

 

 ――男湯にて。

 

 俺は、脱衣所で服を脱ぎ、先に湯殿へ向かった十六夜とジンを追うようにして扉を開く。

 

 眼前に広がったのは、とても広い露天風呂。上には満天と広がる星空。絶好の露天日和である。

 

 ふと、十六夜とジンの姿を探すともう風呂に肩まで浸かっており、極楽気分を満喫していた。十六夜に至っては、「あぁぁぁああ」とじじくさい声を上げていた。

 

 俺はゆっくりと身体を洗い、湯船へ浸かる。

 

「あぁぁぁああ」

 

 肩までつかると、身体の芯まで暖かさが届き、思わず俺までじじくさい声を上げていた。まぁ、年齢的にはじじぃを軽く超えてるが。

 

「あぁ、やっぱりこういう風呂は最高だなぁ。なぁ、おチビ様」

 

「はい。とても気持ちいいです。でも、コミュニティの皆には少し悪いと思いますが・・・・・・」

 

「・・・・・・なら、いつか、コミュニティにこれよりもでけぇ風呂作ってやろうぜ」

 

「っ! はい!!」

 

 十六夜とジンはそんな風な感動的な事を話し合っている。

 

 そんないい雰囲気になってきているところへ、雰囲気を変える声が隣から聞こえてきた。

 

「それにしても、黒ウサギはデカいねぇ」

 

「へ? ひゃわぁぁああ!?」

 

 その声にこの場の全員が反応した。

 

 十六夜はニヤニヤとした表情を浮かべ、ジンは顔を真っ赤にする。さすがに子供にジン君には少々刺激的すぎるのだろう。ちなみに俺はというと――

 

「ヤハハハッ、おチビ様ならいざ知らず、白亜まで顔真っ赤ってどんだけ耐性ないんだよ」

 

 ジン君に負けず劣らず顔を真っ赤にしていた。

 

 それから数分間、聞こえてくる色声で変な妄想をしようとする自分の頭を必死に無心にしようと励んでいた。

 

 それからしばらく経ち、頭の中で素数を87107まで数えた頃、何かの視線を感じ、数えるのをやめて視線の元のところを見ると、十六夜がこちらを見ながらニヤニヤしながらこちらを見ていた。ジン君までこちらをジッと見ていた。どうしたんだ――と口を開こうとするとき、女湯の方から声が聞こえた。

 

「え!? し、白夜叉様がですか!?」

 

 と、リリが声を上げていた。

 

(ん? シロちゃんがどうしたんだ?)

 

 そんな疑問を浮かべる。どうやら今もシロちゃんは何か喋っているようだが、小さな声でしゃべっているのか、こちらからは聞こえない。

 

 俺はさらに頭に?マークが飛び交うが、それは白夜叉の言葉で吹き飛んだ。

 

「あぁ、もう! そうだ! 私はハクの事が好き! いつも、ハクの事を考えてしまうくらい、ハクの全部が大好きだ!!」

 

 そんな言葉が聞こえてきた。

 

 ・・・・・・って、はぁぁああ!? ど、どういうこと!? え、告白!? え、は!? い、いや嬉しいは嬉しいけど・・・・・・はぁああぁ!? というか、今シロちゃん俺の事『好き』って『俺の全部が好き』って言ってたよな。えっ! えぇぇぇぇええ!? ・・・・・・・・・でも・・・・・・

 

 あまりにも突然の出来事に頭が追いつかず、ついには許容範囲を超え、意識を失う。

 

 意識を失う刹那、俺は口を開く。

 

「・・・・・・ごめん」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 意識を失ってしまった二人をとりあえず部屋に寝かせた後、手持無沙汰となったい一行は、風呂場の隣にあった談話室に設置されていた卓球台を見つけ温泉卓球勝負をしていた。

 

 皆、それぞれワイワイと騒いでいる中、ひとり椅子に座り、何かを考えるようなそぶりを見せていた。

 

 その人物に卓球で負け、罰ゲームとして顔に墨で落書きをされた黒ウサギが声をかける。

 

「どうしたんですか? 十六夜さん。参加しないんですか?」

 

「ん? あぁ、今はちょっと考え事しててな。・・・・・・それより、その顔どうしたんだ? 面白いことになってるぞ」

 

「こ、これは、ちょっと罰ゲームでして・・・・・・うぅ、まさかこの黒ウサギがこんな姿を見せるとは・・・・・・」

 

 と、黒ウサギは額に書かれた『肉』の字をさすりながら言う。

 

「ずっとそれでいいじゃねぇか」

 

「イヤです! なんでそんなことを――っと私の番が来たようです。十六夜さん、早く来てくださいね! 今度は私が十六夜さんに落書きしてあげますので!」

 

「いいだろう。待っとけ、お前の頬になるとを書いてやる」

 

 黒ウサギは去り、十六夜はまた考える。

 

 十六夜が考えているのは2つ。すべて白亜に関することだった。

 

1つ目は、十六夜が気絶した白亜を担ごうとした時、白亜の背中を見た。そこには背中全体にやけどの痕が痛々しく残っていた。さらにその上から、右肩から左わき腹にかけて鋭利な爪で抉られたような傷跡が三本残っていた。

 

白亜は強い。それも箱庭でも屈指の実力を持つコミュニティのリーダーだ。そう易々と傷をつけれるような者ではない。

 

そんな白亜にここまでの重傷を負わせる者がいること。

 

 そして、二つ目。どちらかというとこちらの方が、今の十六夜が悩んでいる原因であった。それは白亜が気絶する前に発した言葉、「・・・・・・ごめん」。この意味が全く分からないのだ。

 

 

 白夜叉は見た目はロリで、少々変なところもあるが、美少女でありなんだかんだで仲間思いのいい奴である。変な奴だが。

 

 そんな白夜叉にあそこまで好かれており、さらに今までの二人の態度を見てもお互い好きあっているのは、明らかだ。

 

 なのにあの言葉。

 

 さらに極めつけとして、今部屋で休んでいる二人だが。

 

 白夜叉はあんな事を叫んだが、きっと言いたいことが言えてすっきりしたのか、はたまた、好きな相手に好きと伝えることが出来たことに対してなのかは分からないが、とてもいい笑顔で眠っている。

 

 それに対して、白亜はというと――――

 

(なんで、そんな顔をするんだよ)

 

 十六夜は見た。意識を失い、悲しみを帯び、苦しそうな表情をする白亜の瞳から一筋の雫が流れ落ちたのを。

 

 




あれーどうしてこんな展開になったんだろー(棒)ww


という訳でまさかの意味深展開の第21話でした。

これからの展開に乞うご期待です♪
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