駒を操る劣等生   作:夕陽

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オリジナルの技名が思いつきそうになかったので、よくありそうな技名をちょっと変えて出してみました。

誤字脱字や不適切な所がありましたら、報告していただけると幸いです。


第2話

「どわぁぁぁぁぁ!」

 

どうも、雪柳闇夜だ。

 

今の状況を説明しよう。

 

空から落下中!

高度 不明。

手元には、ハンカチサイズの袋と袋にくっついている手紙。

 

手紙には、

 

『無事転生出来て良かったね。早速超能力の出番になっているだろうから、頑張ってね♪言ってなかったけど、念動力はイメージするだけでいいから。予知は、意識して使うことが現在では出来ないと思うよ。千里眼も同じくね』

 

と書いてある。

 

つまり、現在超能力は、念動力しか使えない。

 

それで、どうにかするしかない。

 

「えっと、イメージすればいいんだよな」

 

見えない何らかの力を。

 

自分を覆い、空中に浮かばせる。

 

 

そして、地面に降りる。

ちょっと勢いがついて、足が痛かったが大丈夫だろう。

 

 

さて、ここはどこの世界かな?

何の説明もしてくれなかったから、わかんないや。

 

 

『ドオォォォォォォン!』

 

 

何か凄い音がしたな。

何が起きてるんだろ?

 

「急げ!速く連れていけ!」

 

 

男達が、一人の少女を抱え、ヘリの中に乗り込んでいる。

 

「あぁ、『劣等生』か。しかも『少年少女魔法師交流会』の現場か」

 

このあと、起きることによって四葉姉妹が不和になるんだよな。

 

 

とりあえず、追いかけてみよう。

千里眼が使えないらしいから見失うとダメだから、気を付けないと。

 

 

 

 

 

 

 

「やっと着いたか。二時間位とんでんじゃねーよ。駒の『能力説明書』きちんと読めたからいいけど」

 

駒の『能力説明書』は、駒の特性や持っているかもしれない武器が書いてあった。

因みにその『説明書』はハンカチサイズの袋に入っていた。……絶対に入る大きさでは無いのに。

他に、兵士の駒が10基 剣士の駒が8基 聖女の駒が4基 忍者の駒が5基 女王の駒が2基 王の駒が1基 入っていた。

 

説明書には、簡単にすると

 

『兵士の駒は、攻撃力と耐久力が高い近距離戦闘型~狙撃銃を使う遠距離戦闘型まである。万能タイプ。投げた時に必要なタイプの兵士が現れる。同化した場合、同化した駒の特性によって扱う武器が変わるが、身体能力が上がる。

剣士の駒は、剣の扱いの上手さとスピードが速い。近距離戦闘型。剣は、大剣や双剣 片手剣など色々使える。同化した場合、身体能力が上がり剣を自在に扱えるようになる。

聖女の駒は、相手の傷を癒す力がある。ただし、傷を1度に治せるのは一人のみ。治療型。同化した場合、自分の傷も癒せ、その他の人の傷を1度に5人まで癒すことができる。身体能力は上がらない。

忍者の駒は、攻撃力が高くとスピードが速い。小太刀や手裏剣などを扱う。隠密行動・奇襲型。情報収集を得意としている。同化した場合、攻撃力と速さが上がる。隠密行動が出来るようになり、奇襲しやすくなる。

女王の駒は、攻撃力と耐久力がとても高く、魔法を使うこともできる。ただし、干渉力は低い。同化した場合、身体能力が兵士や剣士、忍者より上がり剣や銃を扱うことが出来るようになる。

王の駒は、半径五メートル以内にいる全ての駒の能力を2倍にする。ただし、王の駒は戦場には1人しか出せない。同化した場合、半径十メートル以内にいる全ての駒の能力を2倍にする。身体能力は上がらない。

駒に戻すには[役目終わり]といえば駒が袋の中に戻ってくる。駒が殺されても無傷のまま袋に戻ってくる

同化を止めたければ『同化解除』と言えばいい。同化の時間よって体力の消費が変わるが、1日中同化していると死ぬ』

と 書いてあった。

これ以上増えたら、覚えきれるかな? と思った。

その反面、これこれで結構チート能力だな と思った。

 

 

閑話休題

 

 

建物の中に入られたら困るから、入る前にケリをつけないと。

 

 

まず兵士5人と剣士2人、忍者を1人 出しておこう。

 

兵士は、銃と軍用ナイフを持っていた。

剣士は、メインに片手剣。サブに双剣みたいだ。

忍者は、流石に武器はよくわからなかったが小太刀を持っていることはわかった。

服装は、普通の服で流行のものらしいが、その辺は無関心だからよくわからん。

……それにしても駒の能力値がわからないのは少し痛いな。

 

まぁ、それはしょうがないとして、どうやって真夜を助けるかだな。

 

……よし、成り行きに任せよう。

 

 

「やっと着いたか、さっさと運べ!」

 

「へーい、後で好きにしていいですよね?」

 

「構わん。好きにしろ」

 

こんなゲスな話聞くに耐えん。

さっさと救出しよ。

 

「俺が合図したらアイツら殺していいぞ」

 

さて、真夜はどこにいるかな~?

あ、いた。

 

「な、何だ。女が急に浮き出したぞ」

 

「隊長!女が逃げ始めました。どうしますか」

 

「さっさと捕まえんか!」

 

「了解!」

 

「あれ?あの女は?」

 

「こっちだよ~」

 

空気を読まない能天気な声の人物を男達は睨み付けた。

 

「何だ!クソガキ!どっから入ってきた!」

 

その人物は、真夜をお姫様抱っこしていた。

それは、俺だった。……うん。定番ネタだね。

 

 

「さぁ~、どこからでしょ~?」

 

「クソガキ、状況わかってんのか?」

 

「お前も魔法師だな。なら、お前ら二人とも実験しっかり行き決定だ」

 

ニヤニヤ笑いながら、武装した人が10人程銃を構えていた。

 

「状況がわかってないのは、そっちだと思うんだが。……まぁいいだろう。一応忠告しとく、この女から手を引け。さて、どうする。隊長さん」

 

「答えは1つだ。死ね」

 

一斉に銃を構えた。

だが、銃から弾が出る前に男達の前から姿を消した。

と いうよりも駒のところに戻った。その速度が速かっただけで。

 

俺は、もう銃を構え打つ準備の出来ている駒に向かって

 

「殺っていいよ」

 

と 言った。

その瞬間、銃が火を吹き、剣士が敵に突っ込んで行き、忍者が姿を消した。

 

 

駒が戦っている間に、真夜を寝かせて 参戦しようとしたときには、終わっていた。

 

流石にものの数秒で終わると思っていなかった。

駒たちはかなり好スペックみたいだ。

 

驚いていると研究所の方から悲鳴が聞こえたきた。

 

この場にいない忍者が研究所で研究者を殺しているのだろう。

 

 

数十秒すると悲鳴が止んだ。

 

数秒後に忍者がこちらにやって来た。

 

「研究所にいる研究者を皆殺したのか?」

 

と聞くと、 コクリ と頷いた。

 

 

研究所の方は後で確認するとして、男達が死んでることを確認して

 

「おーい、起きろぉ」

 

ペチペチ頬を叩いてみても起きなかったので

 

「兵士4人と剣士3人は研究所に生き残りがいるか確認してきてくれ。兵士1人と忍者はここで真夜を見ていてくれ。俺は、この近くの地図を研究所から探してくる」

 

そういって兵士4人と剣士3人を連れて研究所に入った。

 

 

 

 

 

数十分後、近くの地図を持って出てくると兵士5人と剣士3人と忍者が待っていた。

 

 

そこで、兵士3人と剣士1人に一番強い技で研究所を攻撃してもらった。

 

兵士「シャドウイング・ストレート」

兵士「エアリアルセイバー」

兵士「フレアフック」

剣士「雷雲の太刀」

兵士の1人が3人に分かれ右ストレート

兵士の1人が宙返りすると足の向きに沿って剣撃みたいなものが飛んでいき

兵士の1人が炎を纏った拳で横から水平に殴り付け

剣士は雷を纏った剣で切りつけた。

 

 

すると研究所が元の形がわからない程度に……いや、元の形が全くわからない程壊れた。

 

 

……駒は、とてつもなく好スペックのようだ。

 

 

流石に研究所が壊れた音で、目が覚めたかな~ と思ったが、まだ寝ていた。

余程強い薬で眠らさせたか、ただ単に寝つきが異様にいいのか、そのどちらかだろう。

 

 

「もうそろそろ、起きてほしいな。おーい、起きろ」

 

少し強めに頬を叩いた。

 

「ん、ここは? はっ、キャァァァァァ!」

 

「落ちつてくれ。俺は、あんたを助けに来たんだから」

 

「え?助けに?私、拐われて……」

 

「そうだな。男達に拐われてたからひとまず追いかけたら成り行きでこうなった」

 

「……で 私を拐った人たちは?」

 

「あそこで死んでるよ。因みに、行き先だった研究所はついさっき壊された」

 

「へー。……もしかして目の前にある瓦礫の山は研究所跡地?」

 

「そうだな」

 

「誰がどうやって壊したのか気になるわね。貴方、知ってる?」

 

「あぁ、コイツら」

 

そういって後ろにいた兵士たちを指差した。

 

「……本気で言ってる?」

 

「言ってる。……これからどうする?」

 

「私は……君はどうするの?」

 

「俺か?俺は、他の研究所を潰し回ってくるよ」

 

「……そっちの人達は?」

 

兵士の1人が、

 

「主に着いていきます」

 

「……主って?」

 

「あぁ、それ俺のこと。言ってなかったけど、コイツらは俺の手先だ」

 

真夜は驚いた表情でこっちを見ていた。

 

それは無視して、駒たちを元に戻しておくか。

 

「ご苦労様」

 

「ありがとうございます」

 

「では『役目終わり』」

 

言った瞬間、目の前にいた者たちが消えたので、袋の中を確認してみると、全基入っていた。

なので、挨拶をして行こうと真夜に顔を向けると、驚愕の表情をしていた。

……まぁ当然である。人がいきなり消えたのだから。

 

暫くすると真夜は

 

「さっきの人達どこいったの!?いきなり消えたように見えたのだけど、それってどうやったの!?」

 

キャラ崩壊していた。

 

「落ち着けって。説明するから落ちつてくれ」

 

数分後に落ち着いてくれた。

 

「説明聞けるほど落ち着いてくれたな……。なら、説明するぞ」

 

 

 

~説明中~

 

 

「つまり、あの人たちはこの駒で貴方の力で人になるという こと?」

 

信じられないという表情でこちらを見る。

 

何回も説明し直すのが、疲れてきたので研究所を潰しに行こうしたら、

 

「そういえば、自己紹介してなかったわね。私は、四葉真夜。貴方は?」

 

「俺は雪柳闇夜。そろそろ研究所を潰し行こうと思うから。また今度な、真夜」

 

言って立ち去ろうとしたら、

 

「私も連れていって!闇夜の力を見てみたい!」

 

そんなことを言われた。

 

 

 

 

 

 

あれから3日たった。

 

3日で数十の研究所を潰した。

1度、兵士の駒で同化をしてみた。

同化中はとても強い力を発揮したが、たった1時間でフルマラソンを走った後の様な疲労感になった。

あまり同化に頼ろうとしてはいけないと理解した。

 

そして今、最後研究所を兵士3人と剣士3人と忍者1人で破壊している。

 

その様子を上空から俺と真夜が眺めていた。

 

「やっと終わりだな」

 

「そうね。それにしても闇夜の駒って強いのね。あっという間研究所を壊していく」

 

「そうだね。もしかしたら俺10人より駒3人の方が強いかもな」

 

自虐気味に笑った。

 

「そんなことないと思うけど……。あっ、終わったみたいだよ」

 

視線の先では、研究所が崩れさっていった。

 

研究所は壊滅したし、研究者も生きてないだろう。

 

「よし。『役目終わり』」

 

袋の中に駒が戻ってきた。

 

「前から気になってたんだけど、その袋何なの?そんな小さな袋に駒が何個も入るとは思えないのだけど」

 

「さぁ?俺もよくわかんないけど使い勝手がいいから使ってるだけだし」

 

間違っても神様からもらったとは言えない、言ったらまた質問責めだ。

 

 

「それはさておき、帰るか」

 

「どうやって帰るの」

 

「そりゃあ――」

 

「真夜ぁぁぁぁ!」

 

「おろ?誰だ?あれ」

 

研究所の敷地にギリギリ入ってない場所に黒服の集団。その先頭に立っていた男がこっちを見て叫んでいた。

 

「お父様だわ」

 

「へー、ちゃんと自分で助けに来たのか。部下だけで行かせる奴の方が多いのに」

 

「……行きましょう。闇夜」

 

「りよーかい。……ってどっち行ってんの?」

 

「私が誘拐されて3日もたってるのよ。遅すぎると思わない?」

 

「……いや、知らせを受けて3日で場所を突き止め、あんだけの精鋭部隊を連れてきてるんだから、速くはないが遅くもないだろ」

 

真夜は、少し嬉しそうではあるが闇夜を睨んだ。

 

「はぁ。まぁいい、行くぞ」

 

真夜の腕を掴んで、無理矢理地面に降りて行った。

地面に降りた時には黒服とは反対の方向を向いていた。

 

「はじめまして。俺は、雪柳闇夜です」

 

「四葉元造だ。娘を助けてくれたようで、感謝する」

 

「そうですけど、来るのが少し遅かったですね。俺がいなければ、真夜はじんた……どんな酷い目にあわされたかわからないよ」

 

「それはその、申し訳ない」

 

「俺に謝ってどうするの?謝るなら、真夜に 謝るべきだろ」

 

「真夜、すまない。助けに来るのが遅れてしまった」

 

ずっと後ろを向いている真夜に小声で

 

「素直になれよ、真夜」

 

といい、元造と向かい合わせた。

 

「……遅いよ!私、怖かった」

 

「すまない。すまない」

 

2人が抱き合う瞬間、景色が変わった。

 

……ドラマの感動シーンを前にしてチャンネルを変えられた気分だ。

 

「早速原作をかえたみたいだけど、どうだった。『劣等生』の世界は?」

 

横には、神様がいた。

 

 

 






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