駒を操る劣等生 作:夕陽
駄文です。
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ディスプレイに映る、闇夜の戦闘。
考え方によっては最も危険な場所なのに、平然と自然体で歩いていた。
敵は、闇夜に向かって銃を構えた。
闇夜は短剣を取り出して止まった。
しかし、銃を恐れて止まった様には見えない。
放たれた銃弾が、闇夜の頭や胸に飛んでいく。
しかし、闇夜には当たらなかった。
な、何が起きたの?
「お母様、今何が起きたのですか?」
深雪もわからなかったみたいなので、ホッとした。
「真夜から聞いたことがあるわ。彼は、銃弾を斬ることができるらしわ。他にも銃弾を掴んだこともあるらしいわ。それに、彼には 駒 がいるのだから、この戦場で傷を負うことは無いわね」
それでも、私は画面から目を離すことが出来なかった。
達也くんと合流し、何か話した。
次の瞬間闇夜は消え、達也くんの周りには砂埃が舞っていた。
「あ、闇夜!深夜様!闇夜は、何処に?」
「……砂埃の様子から海の方向に行ってるわね。おそらくは、艦隊を撃退するつもりでしょう。あるいは、達也のための時間稼ぎかしら。どのみち、危険なことには変わりないわ」
「そ、そんな」
怪我をしないって約束したのに。
「風雪、貴女が闇夜さんを信じてあげなくてどうするの。闇夜さんやお兄様は、私たちを護って下さってるのよ」
「……そうよね。信じて待ちましょう。2人の無事に帰ってこられるのを」
帰ってきたら、文句を言わなければなりませんね。
だから、きっと無事に帰ってきて。
「さて、これからどうすっか」
今ようやく、敵艦の上空に着いた。
空を飛ぶとスピードがガタ落ちだな。
確か達也の射程距離は20㎞だったはず。
でも今海岸から約20㎞ぐらいの地点まで接近していそうだ。
とりあえず、達也の準備が出来るまで足止めをしとくか。
『闇夜、聞こえるか?』
「達也か?聞こえているぞ」
『状況はわかっている。時間を稼いでくれ。あと、7分以内に準備を終わらせる』
「了解だ。……あと、海岸から少し離れていてくれ」
『どうしてだ?その分、相手に接近を許すことになるのぞ』
「これから海が荒れそうなんだ。だから、海岸にいたら津波に呑み込まれてしまう」
『……そうゆうことか。わかった。海岸から50m離れて準備する』
「よし、頼んだぞ」
『……闇夜、無理だけはするなよ』
「わかってるって。あっ、敵も気付いたようだ。また後でな」
敵艦隊は俺に標準を合わせてきている。
「とりあえず、足場を崩すか」
俺は、海水が流れる方向を数回変えた。
そうすると海は荒れに荒れた。
水を使うCADにサイオンを流し、海から水を受け取り巨大な大剣を作った。それで余った水で、空中に小さな水球を無数に作った。
「チッ!海を荒らして無駄だったか。……撃って来やがったな」
次々と俺に向かって放たれるミサイル。
面倒だが今は全て撃退しなければならない。
とりあえず、片っ端から大剣で斬って撃退さした。
3分ほどで大剣の水が無くなったので、今度は小さな水球をぶつけて撃退していた。
反撃するために、もう片方のCADを取りだし、砲台に向かって腕が見えない速度で振って壊していく。
それを数分していると、
『闇夜、あと一分ほどで終わる。撤退してくれ』
「了解!では、最後に……」
短剣に持ち変えて、刃の部分が黒く光った。
「『闇斬り』」
斬り付けると剣撃が飛んだ。
その剣撃は、闇の様に暗く光っていた。
結果を見届ける前に退避を開始した。
陸に向かう途中、一応『千里眼』を使い敵艦隊の様子を見てみた。
達也が放った銃弾が敵艦隊の上空に到達し、エネルギーに分解された。
達也の戦略級魔法『マテリアル・バースト』だ。
それは、熱、光エネルギーになり敵艦隊の全てを飲み込んだ。
「ナイス、達也!」
『闇夜こそ、8分も待たせて申し訳ない。次はもっと早くする』
「おいおい、こんなこと次があってたまるかよ」
『もっともだな』
通信機越しに笑いあった。
もう少し行けば、達也たちのいる場所だ。
その時、体が相当疲弊していることがわかった。
「チッ、あれだけの規模の連続戦闘は初めてだったからか。……同化のし過ぎで体力が無くなって来やがった」
『闇夜、どうした?』
「何でもない。ただ、体力を激しく消耗しただけだ。それに風雪が怒ってないか心配なだけだ」
『十中八九怒ってるだろうな。今回に関してはお前が悪い。今の内に覚悟しといた方がいいぞ』
「おどかすなって。会いにくくなるだろうが」
ふぅ、やっと着いた。
達也たちと合流し、同化を解除した俺は風雪たちの元に戻ることにした。
風雪は、俺を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。
「闇夜!大丈夫ですか!」
「よぉ!帰ってきたぜ、風雪。……ほら、約束通りに無傷だぜ」
「怪我をしなければ、良いという問題ではありません。たった一人で撃退するなんて何を考えているんですか」
明るく振る舞ったのが、簡単には許してくれないらしい。
……疲れてるから無理したのに。
目に涙をため、此方を見ている。
「心配かけたよな。……悪かった」
「本当に、闇夜はバカです。……でも、無事で良かった」
とうとう泣き始めた。……俺の胸の中で。
背中をさすってあげたら少しずつ泣き止んできた。
……周りの視線が辛いな~。正直、逃げ出したい。
「よし、泣き止んだな。もう離れていいだろ?」
「……はい」
風雪が泣き止んだので体を離す。
風雪が不満気だったのは、見間違いだ。
「すまない、待たせた」
「気にすることはない。こちらも同じようなものだ」
達也を見ると、達也と腕を組んでいる深雪の姿が見えた。
風雪は、深雪を見て、次に俺を見てきた。
そんな羨ましそうに見られても……。
こうして見ると、兄妹の雰囲気には見えないな。
「そういえば深夜と桜井さんは?」
「先にお帰りになりました」
「そっか。なら俺たちも帰るか」
「闇夜?どうしたんだ?」
「なにがだ?」
「鼻血が出てるぞ」
達也言われるまで気が付かなかったが確かに血が出ていた。
「えっ?……あー、ヤバ」
そのまま倒れこんだ。
「闇夜!大丈夫ですか!」
「闇夜!」
「闇夜さん!」
意識が朦朧とするなか、
「疲れたから数日寝るわ」
と言って意識を失った。
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