駒を操る劣等生   作:夕陽

7 / 7


駄文です。

誤字脱字や不適切なところがありましたらご報告していただけると幸いです。




第7話

 

ディスプレイに映る、闇夜の戦闘。

 

考え方によっては最も危険な場所なのに、平然と自然体で歩いていた。

 

敵は、闇夜に向かって銃を構えた。

 

闇夜は短剣を取り出して止まった。

しかし、銃を恐れて止まった様には見えない。

 

放たれた銃弾が、闇夜の頭や胸に飛んでいく。

 

しかし、闇夜には当たらなかった。

 

な、何が起きたの?

 

「お母様、今何が起きたのですか?」

 

深雪もわからなかったみたいなので、ホッとした。

 

「真夜から聞いたことがあるわ。彼は、銃弾を斬ることができるらしわ。他にも銃弾を掴んだこともあるらしいわ。それに、彼には 駒 がいるのだから、この戦場で傷を負うことは無いわね」

 

 

それでも、私は画面から目を離すことが出来なかった。

 

 

 

 

達也くんと合流し、何か話した。

 

次の瞬間闇夜は消え、達也くんの周りには砂埃が舞っていた。

 

 

「あ、闇夜!深夜様!闇夜は、何処に?」

 

「……砂埃の様子から海の方向に行ってるわね。おそらくは、艦隊を撃退するつもりでしょう。あるいは、達也のための時間稼ぎかしら。どのみち、危険なことには変わりないわ」

 

「そ、そんな」

 

怪我をしないって約束したのに。

 

「風雪、貴女が闇夜さんを信じてあげなくてどうするの。闇夜さんやお兄様は、私たちを護って下さってるのよ」

 

「……そうよね。信じて待ちましょう。2人の無事に帰ってこられるのを」

 

帰ってきたら、文句を言わなければなりませんね。

 

だから、きっと無事に帰ってきて。

 

 

 

 

 

 

「さて、これからどうすっか」

 

今ようやく、敵艦の上空に着いた。

 

空を飛ぶとスピードがガタ落ちだな。

 

 

確か達也の射程距離は20㎞だったはず。

 

でも今海岸から約20㎞ぐらいの地点まで接近していそうだ。

 

とりあえず、達也の準備が出来るまで足止めをしとくか。

 

 

『闇夜、聞こえるか?』

 

「達也か?聞こえているぞ」

 

『状況はわかっている。時間を稼いでくれ。あと、7分以内に準備を終わらせる』

 

「了解だ。……あと、海岸から少し離れていてくれ」

 

『どうしてだ?その分、相手に接近を許すことになるのぞ』

 

「これから海が荒れそうなんだ。だから、海岸にいたら津波に呑み込まれてしまう」

 

『……そうゆうことか。わかった。海岸から50m離れて準備する』

 

「よし、頼んだぞ」

 

『……闇夜、無理だけはするなよ』

 

「わかってるって。あっ、敵も気付いたようだ。また後でな」

 

 

敵艦隊は俺に標準を合わせてきている。

 

「とりあえず、足場を崩すか」

 

俺は、海水が流れる方向を数回変えた。

 

そうすると海は荒れに荒れた。

 

 

水を使うCADにサイオンを流し、海から水を受け取り巨大な大剣を作った。それで余った水で、空中に小さな水球を無数に作った。

 

「チッ!海を荒らして無駄だったか。……撃って来やがったな」

 

次々と俺に向かって放たれるミサイル。

 

面倒だが今は全て撃退しなければならない。

 

とりあえず、片っ端から大剣で斬って撃退さした。

 

3分ほどで大剣の水が無くなったので、今度は小さな水球をぶつけて撃退していた。

 

反撃するために、もう片方のCADを取りだし、砲台に向かって腕が見えない速度で振って壊していく。

 

それを数分していると、

 

 

『闇夜、あと一分ほどで終わる。撤退してくれ』

 

「了解!では、最後に……」

 

短剣に持ち変えて、刃の部分が黒く光った。

 

「『闇斬り』」

 

斬り付けると剣撃が飛んだ。

その剣撃は、闇の様に暗く光っていた。

 

 

結果を見届ける前に退避を開始した。

 

 

 

 

陸に向かう途中、一応『千里眼』を使い敵艦隊の様子を見てみた。

 

 

達也が放った銃弾が敵艦隊の上空に到達し、エネルギーに分解された。

 

達也の戦略級魔法『マテリアル・バースト』だ。

 

それは、熱、光エネルギーになり敵艦隊の全てを飲み込んだ。

 

 

 

「ナイス、達也!」

 

『闇夜こそ、8分も待たせて申し訳ない。次はもっと早くする』

 

「おいおい、こんなこと次があってたまるかよ」

 

『もっともだな』

 

 

通信機越しに笑いあった。

 

もう少し行けば、達也たちのいる場所だ。

 

その時、体が相当疲弊していることがわかった。

 

「チッ、あれだけの規模の連続戦闘は初めてだったからか。……同化のし過ぎで体力が無くなって来やがった」

 

『闇夜、どうした?』

 

「何でもない。ただ、体力を激しく消耗しただけだ。それに風雪が怒ってないか心配なだけだ」

 

『十中八九怒ってるだろうな。今回に関してはお前が悪い。今の内に覚悟しといた方がいいぞ』

 

「おどかすなって。会いにくくなるだろうが」

 

ふぅ、やっと着いた。

 

達也たちと合流し、同化を解除した俺は風雪たちの元に戻ることにした。

 

 

 

 

風雪は、俺を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。

 

「闇夜!大丈夫ですか!」

 

「よぉ!帰ってきたぜ、風雪。……ほら、約束通りに無傷だぜ」

 

「怪我をしなければ、良いという問題ではありません。たった一人で撃退するなんて何を考えているんですか」

 

明るく振る舞ったのが、簡単には許してくれないらしい。

 

……疲れてるから無理したのに。

 

 

目に涙をため、此方を見ている。

 

「心配かけたよな。……悪かった」

 

「本当に、闇夜はバカです。……でも、無事で良かった」

 

とうとう泣き始めた。……俺の胸の中で。

 

背中をさすってあげたら少しずつ泣き止んできた。

 

……周りの視線が辛いな~。正直、逃げ出したい。

 

 

 

 

「よし、泣き止んだな。もう離れていいだろ?」

 

「……はい」

 

風雪が泣き止んだので体を離す。

 

風雪が不満気だったのは、見間違いだ。

 

 

「すまない、待たせた」

 

「気にすることはない。こちらも同じようなものだ」

 

 

達也を見ると、達也と腕を組んでいる深雪の姿が見えた。

 

風雪は、深雪を見て、次に俺を見てきた。

そんな羨ましそうに見られても……。

 

こうして見ると、兄妹の雰囲気には見えないな。

 

 

「そういえば深夜と桜井さんは?」

 

「先にお帰りになりました」

 

「そっか。なら俺たちも帰るか」

 

「闇夜?どうしたんだ?」

 

「なにがだ?」

 

「鼻血が出てるぞ」

 

達也言われるまで気が付かなかったが確かに血が出ていた。

 

 

「えっ?……あー、ヤバ」

 

そのまま倒れこんだ。

 

「闇夜!大丈夫ですか!」

 

「闇夜!」

 

「闇夜さん!」

 

 

意識が朦朧とするなか、

 

「疲れたから数日寝るわ」

 

と言って意識を失った。

 

 






お読みいただきありがとうございます。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。