四捨五入して三十路の俺と嫁がISの世界で楽しく生活する話 作:銭湯妖精 島風
ユノはキレたら手が付けられません、はい
春、それは新生活の始まり
俺は嫁のユノと共に、IS学園の門扉をくぐった
そんな訳で入学式も終え、教室にいる
「あ、お前は・・・!」
辺りを見回していた一夏が俺を見て声を上げた
「どうかしたか?織斑一夏」
カタフラクト用の拡張装備の図をスケブに描きながら尋ねる
「あ、いや・・・俺を覚えてないか?」
ちら、とユノが一夏を見た
そして、何か言いたげに俺を見つめる
「自分が助けた人間くらい覚えている、お陰でユノの機嫌を損ねてしまったしな?」
一夏の方へ向き直りユノの頭を撫でながら言う
「ユノ?」
一夏は首を傾げた
「俺はレン、コイツがユノ」
ユノを指差し、一夏に示す
「あぁ・・・どうも」
「どーも・・・」
ユノと一夏が挨拶を交わす
「で?俺に何か?」
「あぁ、いや・・・あの時、助けてくれてありがとう。礼を言いたかったんだ」
照れ笑いを浮かべ、彼は言う
「通りすがりに誘拐現場に遭遇するとは思わなかったぞ?まぁ、無事な様で良かった」
そしてユノをチラ見し
「言いたい事は言え・・・」
取り敢えず頭を撫でる
「別に。なんでもありません。あと、頭を撫でないでください。髪型が崩れます」
おおっと、ご機嫌斜めなようだ
「すまん」
撫でるのを止め
「取り敢えず、2人しかいない男子だ・・・仲良くしようぜ?」
右手を一夏に差し出し言う
「あぁ!」
ニコリと笑い、一夏は俺と握手を交わす
あー周りのギャラリーがワーキャー五月蝿い・・・腐女子が多いのか?此処は・・・
そんなこんなしていると、先生が入ってくる
まぁマヤマヤだが
うん、生で見た感想は、やはり成人してる様には見えないな
「レンくん、胸見てるでしょ」
ボソリと、ユノが呟く
「お前の方がデカいのは理解した」
小声で返答する
「・・・バカ///」
一夏がこちらをチラチラ見てくる
取り敢えず無視していると、自己紹介が始まり一夏の番で千冬さんに出席簿アタックの餌食になり、騒がしくなったが一喝で静かになった
「盛岡、お前からだ。続きを始めろ」
「はい」
千冬さんに言われ立ち上がり考える
まぁ普通に名乗っておくか、常用の方を
「盛岡レンだ、見ての通りハーフ。取り敢えず二重国籍を持っている、趣味は珈琲ブレンドと身体を動かす事。将来は技術者になりたいと思っている、よろしく頼む」
最後に軽く頭を下げ座る
「では、次」
俺の後ろにいたユノが立ち上がる
「美山、ユノです。日本人で、あの、趣味は読書です・・・よろしくお願いします」
ペコ、と頭を下げ、ユノはそのまま座った
目立ちたくないんだな、此奴は・・・メッキが剥がれない事を祈ろう
そんなこんなで自己紹介が終わりSHRが終わり授業が始まる
やはり基礎は基礎な訳で、一夏以外は問題無さそうだ
既に昇天気味な一夏を横目に続きを描いていると、一夏が箒に連行されて行った
「・・・」
ユノはユノで、真剣な顔をして教科書をめくっている
「どうした?ユノ、予習か?」
鉛筆を置きユノへ尋ねる
「うん・・・そんなとこ」
俺への返答が、上の空気味に返される
「お前、一夏みたいに必読の参考書・・・捨てて無いよな?」
「そんなバカなことしてるわけないじゃん」
ギロ、と睨まれる
「そのバカが俺の隣席の男子なんだがな?まぁ良い、分からなかったら聞いてくれ。大概は分かる」
「それがさ、全部覚えちゃった」
教科書を閉じ、彼女は言う
「流石だな、俺もだ」
チート万歳!!!
はい、そんな訳で2時間目が始まりISの基本授業を受ける
一夏が自分の姉から叱責を受け、山田先生がこけた
大丈夫か?マヤマヤ・・・威厳が磨り減って行く
二時間目が終わり、休み時間 必読の参考書を捨てた一夏に噛み砕いて復習させていると
「ちょっと、よろしくて?」
コロネがエンカウントしてきた
主に、一夏へだが
「よろしくない、後にしてくれ」
きっ、とコロネは俺を睨む
「まあ! なんですの、その口の利き方は! わたくしに話しかけられるだけでも、光栄と思っていただきたいですわ!?」
この手の輩は嫌いだ、女=偉いと考える奴だ
ISの当時で女尊男卑の風潮は多少致し方ないのかもしれないが、あからさまな奴は嫌いだ。うん
「そうか、それはラッキーだ。だが邪魔するなセシリア・オルコット」
あと、あまり煽るな
後ろにいるユノから、殺気がくるから
「あら、わたくしの名前をご存知なのですわね。なら、わたくしが次に取る行動もわかるでしょう?」
「自席に帰って次の準備だな、うん」
ワナワナと、コロネの肩が震える
「ま、まぁ、良いですわ。試験官を倒したわたくし、セシリア・オルコットが貴方達のような愚民に色々教えて差し上げますわ」
「必要無い、お前程度に習う事は存在しない。何故なら・・・俺も試験官を倒したからな」
溜息を吐き、コロネを見る
「な、なんですって!?」
オーバーリアクションなコロネ
「あ、貴方も倒したですって!?」
「あ、俺も」
一夏が手を挙げる
「わ、わたくしだけと聞きましたが?」
「知らん」
「女子ではってオチじゃないか?」
一夏に1票だな、多分そうだ
大体、男子は2人だけだし試験官も男子相手で少し動揺したんだろうな
「・・・ちなみに、あたしもなんだけど」
本から眼を上げずに、ユノが言う
そのセリフにコロネが何か言おうとしたが、チャイムが鳴る
「っ・・・・!また後で来ますわ!逃げないことね!よくって!?」
「よくない、くるな」
俺の言葉に再び俺を睨みコロネは自席に帰って行った
そんな訳で3時間目が始まり、クラス代表を決める事になった
中途半端な時間だよなぁ〜うん
他薦で俺や一夏の名前が挙がる中、コロネがキレた
まぁ原作通り色々と問題になりそうなセリフな訳だ、うん
取り敢えず一夏が口を滑らせる前に先手を打つか
「よく動く口だな?代表候補生?そんなに不満なら、お前がなればいいだろう?」
座ったまま注意してみるが、テンションが上がったコロネには火に油だったようだ
「まぁ、そうですわね。そこの猿どもに、クラス代表などと・・・荷が重すぎますわ」
直後、後ろからガタッ、と立ち上がる音がしたので振り返る
「ユノ?」
俺の声に反応もせず、ユノはコロネの所に行った
「な、なんですの?」
バンっ、とユノは机を叩く
「ガタガタガタガタ抜かすんじゃねぇよ、小娘が。なぁにが、極東の猿だサーカスだ。その極東の猿が作った乗り物に乗って、鼻高々してんのはどこのどいつだよ。イングランド人は、自分が偉いとでも思ってやがんのか? いけしゃあしゃあと、ご高説言ってんじゃねぇぞ?」
完全にキレているユノを見て溜息をつき
「ユノ」
「黙ってろ」
ギロリと、殺気がこもった目で睨まれる
「・・・・はい」
ダメだ怖くて止められない
「な、なんですの貴女は!?」
「うるせぇんだよ、何回も言わすな。お前の声がカンに触んだよ・・・あぁ? 気にくわねぇって顔してんな? 『わたくしは代表候補生なのに、なんでこんなブスに罵られなければなりませんの!?』 とか思ってると見た。そんなにあたしを黙らせたきゃ、放課後バトルしようぜ? 完膚なきまでに叩き潰して、そのお高いプライドギタギタにへし折ってやんよ」
コロネもバンっと机を叩き、ユノに言う
「その挑戦、受けて立ちますわ! わたくし、セシリア・オルコットとブルーティアーズのワルツで、屈服させて差し上げますわ!」
嫁、メッキが半日も持たなかったな
「・・・ユノ、これ」
ユノの右手にアル物を握らせる
彼女はそれを見、コロネの前に投げ捨てた
「ほら拾いなさいよ。あんたらの流儀に則ってやんよ」
コロネはそれを拾い、にっと笑った
ありゃ嘗め切ってるなぁ可哀想に
それから、織斑先生が来週、代表を決める戦闘をすると宣言した
時間は過ぎ、昼休み
俺はユノの向かいに座り、昼飯を食う
「目立ってしまったな?ユノ」
牛丼を食べながら言う
「うぅ・・・つい、頭に血が上って・・・」
塩ラーメンをすすりながら、ユノは俯いていく
「頭に血が上りやすいしな?お前」
苦笑しつつほうじ茶を飲む
「うぅぅ・・・」
「ま、大丈夫だろ」
ユノの頭を撫でて慰める
そして放課後
「あんまり無茶苦茶するなよ?」
雛桔梗は第四世代相当だ、束さんに眼を付けられると面倒だしな
スレイプニールは展開装甲付いてないから3・5世代機といった所だろう
基本は量産機だし
「大丈夫」
ユノはそう言い、アリーナに飛んでいく
正直、大丈夫と思えない件
アリーナ席に来ると、一夏が隣に座った
「一夏、タメにはならないだろうが一応見ておけ」
「お、おう」
空中を見上げると、ユノとコロネが対峙している
「逃げなかったことを、褒めて差し上げますわ」
「・・・やっぱさ、あたしあんた嫌いだわ」
織斑先生のアナウンスと共に、コロネが武装展開した
「さぁ、踊りなさい。わたくしと、ブルーティアーズの奏でるワルツで!」
「踊んのはてめーだよ」
ユノの背後から大量の光の渦が出現し、その中からビット兵器が出てくる
その数、100を超えていた
無茶苦茶するなと言ったろうに・・・
「さながらウニだな」
《ウニ言うな、生やすぞ》
プライベートチャネルに、そんな通信が入る
《ナニをだ?》
雛桔梗のビット兵器の多さに若干引いている一夏を放置し取り敢えず返事をしておく
《ウニの棘》
コロネのビット兵器を避けたり、破壊したりしてユノは高笑いをあげた
「さぁ、落ちな! 極東の猿に負ける、代表候補生様よぉ!?」
「くっ・・・!」
100基もあるビット兵器を避け、コロネはわずかな隙間を潜り抜けた
あーあ・・・罠にまんまと・・・冷静に判断したら不自然な事に気がつくだろうに
ユノもユノで意地が悪いな、うん
「はい、いらっしゃーい」
サブマシンガンで、残弾が無くなるまでヘッドショットをし続ける
コロネが体勢を崩そうとも、落ちるまで撃ち続けた
「エグいな、うん」
《うるせぇ、喧しい》
冷たいユノの声が聞こえる
《さーせん》
そんな訳でコロネとユノの決闘が終わった
「おつ、余裕だったな?」
一夏と分かれピットに移動しユノへ話かける
「疲れた・・・」
雛桔梗を解除したユノは、その場に座り込んだ
「マルチタスクを使うからだ、まったく」
苦笑しユノの頭を撫で更衣室へ横抱きにして連れて行く
「ん・・・レンくん、ありがと・・・」
「構わんよ、嫁の世話をするのは得意だ」
前も今も、な
この光景を他人が見たらリア充爆発しろって言われるだろうな、うん(笑)
どーも、相方の鎖月です。
現在、2015年4月5日の午前1時前。
鎖月さん、28になりました。
相方は気づいていない模様です。
そんなこんなで、飽きっぽい相方はこれを原作出てる分まで、書き終えられるか・・・そこが心配です。
面倒見がいいので、そこは相方としてありがたい限りなのですが。
それでは、物語をお楽しみください。