ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 今回は大学生組が主役!
 基本的に『新日常』は高校が舞台なので、絵里たちの大学生活を詳しく描くのはこれが始めてですね。でも今回の話が日常になっているのかと思うと……(苦笑)


エリーチカとのんたんの、にこにー変態更生計画

 

 私、絢瀬絵里と、親友である希、にこは同じ大学に通う大学1年生。初めての大学で入学当初は不安があったけど、μ'sの活動で少しは顔が知られていることもあったためか話し掛けてくれる人も多く、入学してからもたくさんの友達ができた。零のお姉さんであり私たちの先輩に当たる秋葉先輩にも色々とお世話になってるし、今のところは順調に大学生活を過ごすことができている。

 

 あれだけ勉強が苦手だったにこも、私たちが目を見張るくらいの成績で前期の授業を突破したし、もうこれで心配することは何もなし!

 

 

 

 

 ――――――と思っていたんだけど、最近危惧しなければならないことが……。

 

 

 

 

 それは実を言うとにこのことなのよね。さっきも言った通り、勉学に関しては何の問題もないし、μ'sとしての活動が疎かになっている訳でもない。交友関係も良好だし、毎日楽しいキャンパスライフ送っている。

 

 

 それじゃあ何が問題なのかって?それは――――――

 

 

「はぁ~……」

「にこっち、またため息ついてる。まあ何となく理由は分かるけど」

「そりゃあため息だってつきたくなるわよ。だって今日は遅くまで講義があるから、零と一緒にいられる時間が少ないんだから!!」

「昨日は講義が早く終わってずっと一緒にいられたから、今日ぐらいは別にいいんと違う?」

「ダメよ!!にこは零に毎日会いたいの!!毎日会ってアイツのエネルギーを補給しないと、1日で枯渇しちゃうんだから!!」

 

 

 私たちは教室棟の廊下を歩きながら、愚痴を垂れるにこの様子を後ろから見守る。

 このようににこは、零に会える時間が少ない日は決まって『零、零……』と、壊れた時計のように彼の名前を連呼する。激しい時には、本人が意識せずとも漏れ出していることもあったわね……あの時私たちが注意したら、にこ本人が一番驚いてたから。

 

 

「あ~……想像するだけでも目の前に零がいるように見えるわ……」

「絵里ち!!遂ににこっちが幻覚を見始めた!?」

「わ、私に言われても……!!」

「あっ、零が腕を広げてにこを迎えてくれてる♪今行くわ♪」

「待ってにこっち!!それはただの自動販売機!!」

 

 

 希はにこの腰に腕を回して、自動販売機に飛びつこうした彼女を必死に抑える。

 初めは零に一途なにこを見て、私たちも微笑ましい限りだったけど、ここまで来るともう本当に末期ね……にこが大学生になってから零へのスキンシップが増えた理由は、まさにこれなのよ。特に今日みたいに零に会える時間が少ない日は、にこを1人でキャンパス内を歩かせるのが怖いわ……。

 

 

 実は……これだけだったらまだ可愛い方。彼女の真価は妄想の飛躍によって発揮される。

 

 

「最近欲求不満なのよねぇ~……あぁ零に抱きつきたい!!抱きついてキスしてその流れで服を脱がされて……いや、零が脱がさなくても自分で脱いじゃうんだから♪」

「また妄想がいけない方向に……いつかウチら、零くんと間違って襲われてしまうかも」

「ちょっと希!!縁起でもないこと言わないでよ!!」

 

 

 そう言って反論する私だけど、本心では危惧していることは確か。だって穂乃果やことりみたいに、公衆の面前でも破廉恥なことを言い出すんだから!

 

 もちろん私や希だって零と一緒にイチャイチャしたいと思っているわよ!!私たちは恋人同士なんだから、キスの1つや2つ毎日したいとも思ってる!!高校と大学で離れ離れになってしまったからこそ、彼と一緒にいる時間を大切にして愛を深め合いたいわよ!!でも3人全員が暴走したら誰が私たちを静止するっていうのよ!!

 

 

 と、取り乱したわ……。と、とにかく私と希はにこほどの暴走じゃないけど、零への愛はにこにも負けてないわ――――って、何言わせてるのよ!!もう、零のことになるとつい冷静さを失っちゃうわ……。

 

 

「零……零……れい♡次一緒にお風呂に入った時は、にこが主導権を握らせてもらうんだから♪」

「零君と一緒に入浴する妄想まで……もう手遅れかも」

「ま、まぁ入浴くらいだったら、私も妄想しないと言えば嘘になるけど……」

「え、絵里ちまで!?」

「い、いや彼氏なんだしそれくらいはいいかなぁ~って……そういう希はどうなの!?」

「えっ、う、ウチ!?ま、まぁそれは絵里ちと同じ考えやけど……うん、恋人同士だから変なことではないと思う……多分」

 

 

 もしかして、私と希も相当末期!?でも恋人同士なんだし、会いたいと思う気持ちは嘘じゃないわよ。嘘じゃないけど、やっぱり一緒に入浴する妄想は変かしら?これはにこのせいで私たちにまで破廉恥な妄想が移ったのか、それとも私たちの意志で想像しているのか……どちらにせよ恥ずかしい!!

 

 と、とりあえず私たちのことは置いておいて、目下の目標は――――――

 

 

「とりあえず、この前零のカバンから盗んでおいたこのタオルで、自分を慰めるしかないわね……ちょっとトイレに行ってくるわ!」

「ちょっ!?もうちょっとで講義始まるよ!?それに大学のトイレでなんて……!!」

「離しなさい希!!にこは……にこは……零が欲しいのよぉおおおおおおお!!」

 

 

 零を求めて発狂寸前(?)にまで陥っているにこを、私たちの手で更生させなければならないわ……。親友が苦しんでいる姿なんてみたくないもの、にこにとっては苦痛かもしれないけど、更生すればきっと気持ちも軽くなるから。

 

 

「にこ!希!」

「わっ!?急にどうしたのよ大きな声出して……」

「絵里ち……?」

 

 

 もうこのまま放っておく訳にはいかないわ。にこのためにもここは――――――

 

 

 

 

「特訓よ!!!!」

 

 

 

 

 こうして私と希による、にこの変態更生プログラムが始動した。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 2時間目の講義が早めに終了し、更に昼食も食堂で素早く済ませて昼休みの時間をたんまり用意した私たちは、人の往来が少ないキャンパスの裏手に来ていた。

 

 

「特訓ってどういうことよ?まさかにこと零の愛を、アンタたちは消し炭にしようとしてる訳!?」

「違うわよ!せめて普通のキャンパスライフが送れるよう、今のにこをちょこっと更生させてあげるだけよ」

「今のにこっちはあまり見てられない言動も多いからなぁ~」

「えっ、にこそんなにヒドイ……?」

「うん。少なくともさっきの講義の前は……ね」

「嘘でしょ。このスーパーアイドルにこちゃんが、公衆の面前でそんな恥ずかしいことをするなんて……!!」

「ウチらが必死に止めるくらいには……」

「な゛っ……!!」

 

 

 多少冷静さを取り戻さなければ、自分がどれだけの奇行をしているのか分からないなんて……これは相当重症ね。これは私たちも初めから本腰を入れていかないといけないわ。

 

 

「不本意だけど、アンタたちがそう言うのならそうなんでしょうね……しょうがない!付き合ってあげるわよ!」

「どうして上から目線……?」

「とりあえず本人がやる気になっただけでもプラスだわ。希も気合を入れて頑張って頂戴」

「もちろん!それに、零君に会えたくても会えなくて悶えるにこっちを見るのは楽しいし♪」

「希……もしかして楽しんでる?」

「零君も言っとるやん、何事も楽しむことが重要って♪」

 

 

 ま、まあ動機がどうであれ、希もやる気になったならそれでいいのかしら……?希も悪乗りして妙なテンションになることがあるから、特訓の軌道が逸れてしまわないようにしないとね。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

□エリーチカからのレッスン:抱きつきたくなる衝動を抑えよう!□

 

 

「で?具体的には何をするのよ?」

「初めから厳しくしても途中でギブアップしちゃうでしょうし、まずは軽めにこんな感じで――――」

 

 

 にこを私たちと少し離れた位置に立たせ、彼女の足元の地面に木の枝で直線を引く。

 この直線こそが、にこが理性を抑えられるかのデッドラインとなるわ!

 

 

「いい?今から何があってもその線から飛び出してはダメよ?」

「にこっちの場合、自分の欲望に忠実になり過ぎていることが問題やから、少しは自分を抑えてもらわないとね」

「ふんっ!にこに不可能なんてないわ!とっととこの特訓を終わらせて、トイレで溜まった欲求を発散するためににこにーするんだから!!」

「…………」

「…………」

 

 

 前言撤回、全然冷静になってなかったわ……もうこれがいつものにこだと認知している辺り、私たちの方が毒されているのかも……?それは穂乃果やことりにも言えることだけどね。にこはその2人とは違って学校生活でも常に一緒にいる訳ではないから、尚更零への愛情が漏れ出してしまうのは分かるけど。

 

 

「じゃあそんな自信満々のにこ!まずはこれを見なさい!」

「えっ!?そ、それは……!?零の写真!?」

「そうよ。以前私だけが先に部室に向かった時があったでしょ?その時に見てしまったの、零が部室の机に身体を預け、座りながらスヤスヤと眠っているところをね」

 

 

 私は携帯でにこに、零が気持ちよさそうに眠っている姿が写った画像を見せびらかす。

 画像ぐらいだったら耐えられるはず――――と思っていたのは早計、にこは瞬く間に目の色を変え線を超えぬよう身体を前のめりにして携帯を覗き込んできた。

 

 

「零の無防備な寝顔……可愛い~♪普段のかっこよさも崩さずに、どことなく垣間見える可愛さ……流石零!にこの心をくすぐってくるわね♪それに頬っぺにちょっと垂れている涎が子供っぽくて……舐め取りたい!!」

「でしょ?私もこの写真と撮った時から、もう何度見返したか分からないくらいなんだから♪この少し顔を傾けてすぅすぅと寝息を立てている零がもうかっこよくて可愛くって♪」

「絵里ち!!にこっち化してる!!」

「ハッ!しまった!!」

 

 

 うぅ……零のことになると彼への想いが少なからず暴走してしまうのは、もうμ'sの特性みたいなものなのよね。そう、私だけじゃない私だけじゃない私だけじゃない私だけじゃない私だけじゃない……よし、これだけ言い聞かせれば大丈夫!にこの特訓に戻りましょう!

 

 

「絵里!!その写真にこにも頂戴!!お昼寝する時に隣に置いておくと、安眠快楽できる自信があるわ!!だから頂戴!!」

「ダメよ。この写真を渡したら、今まで以上に暴走するのは目に見えているもの。だから我慢我慢」

「ぐっ、飛びつきたい……今すぐあの写真の零に飛びつきたい!!」

「いかんよにこっち、その線から一歩でもこっち側に来たら」

「う゛ぅううううううううううううううううううううう!!零!!れーーーーーい!!」

 

 

 にこは自分の理性を何とか押さえ込みながら、線の手前で身体をプルプルと震わせている。僅かでも緊張の糸が切れたら、今にも襲いかかってきそうな獰猛さね……。

 

 それにこの状況を傍から見たら、私たちがただにこをイジメているだけのようにしか見えない気が……。彼を想う気持ちは私たちも同じだから心は痛むけど、これもにこのことを思っての特訓なのよ、許して!!

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

□のんたんからのレッスン:変態を抑えよう!□

 

 

「はぁ、はぁ……」

「大丈夫にこっち?特訓開始早々息が上がってるけど……」

「思ったより過酷なのね……はぁ、はぁ。でもこれを耐えた先に、零が待っていると思えば!!」

「あれ?ウチらそんなこと言ったけ?零君へ欲望を抑えるための特訓やのに、最後に零君が出てきたら本末転倒やん!」

「今のにこだったら、さっきのレッスンを耐えられただけでも褒めるべきなのかもね」

 

 

 結果的ににこはファーストレッスンを耐え切った。だけどその代償として、己の内に潜む零への欲望をより肥大化させてしまったことは間違いないわね。

 

 でも大丈夫!今から変態発言や卑猥な妄想が欲望と共に漏れださぬよう、私たちがみっちり特訓してあげるから!

 

 

「つ、次はにこに何をしようっていうの……エロ同人みたいに!!あっ、でもにこと零の官能本なら見てみたいかも♪誰か書いてくれないかなぁ~」

「またにこっちの妄想が飛躍してる……」

 

 

 妄想で零との行為を想像して、そのシチュエーションを口に出してしまうくらい症状は悪化している。それを聞いてたまにちょっぴり興奮してしまう私たちも私たちなんだけど、今は私たちのことよりにこのこと!!さっきの特訓を耐えた勢いで、この特訓も耐え抜いてくれると……いいわね。あまり自信がないのが心配だけど。

 

 

「次の特訓は、その桃色の妄想を口から漏れ出さないようにする特訓ね」

「それじゃあ次の特訓の指揮はウチにやらせて?」

「希が?別にいいけど……にこの欲望をこれ以上肥大化させてはダメよ」

「分かってるって♪」

 

 

 高校時代から希とはずっと一緒にいるけど、どうも信用ならない時があるのよね。特に、取り繕っていないように見えるこの笑顔。今まで散々にこのことを弄ってきた希にとって、この特訓は合法的ににこで遊べる絶好の機会とか思ってそう……。

 

 

「次の特訓もその線から出ちゃいかんよ。それに変態発言も禁止!これがウチの特訓や」

「更なる条件が!?それまで禁止にされたら、零への愛をどうやって叫べばいいのよ!?」

「所構わず叫ぶこと自体が間違ってるってこと、まだ分かってへんみたいやね……まあとりあえず、これを見てにこっち!」

「へ……?な゛っ……あっ、あ゛っ……そ、それは……!?!?」

 

 

 にこの顔が急激に赤くなったわ。流石にいつも妄想を垂れ流しているにこでも、ここまで顔を赤くするのは珍しいわね。ま、まさか希、破廉恥な画像とか見せてるんじゃないでしょうね……私は希の後ろにいるから携帯の画面は見られないけど。

 

 

 気になるから覗いてみようかしら?

 

 

 私は希とにこの間に割り込んで、希がにこに見せびらかしている携帯を覗き込む。

 そこに映っていたのは――――――

 

 

「の、希!?あ、あなたねぇ!!!!」

 

 

「フフッ♪怒られること承知でこっそり撮った、零君の脱衣動画や♪」

 

 

 動画に写っていたのは零の脱衣シーンだった。それにこの脱衣所、どこかで見覚えがあるような……あっ!ここは希が住むマンションの部屋の脱衣所だわ!!何回か泊まらせてもらって見覚えがあるから間違いない!!恐らく零を自分の部屋に泊めた時に撮ったのね……全く。

 

 

「大変やったんよ?零君にバレたら大目玉は間違いない。だから呼吸音すら消しながら、脱衣所の扉の隙間から携帯を構えてたんやから」

「もうただの犯罪じゃない……」

「でも絵里ち、さっきからこの動画を凝視し続けてるのはなんでかなぁ~??」

「う゛っ!気のせいよ気のせい!!零の裸が見たいとか、そんなことは一切……ないんだから」

「ちょっと間が空いたのも気のせいかなぁ~??」

「の~ぞ~み~!!今はにこの特訓でしょ!?」

「まぁまぁ落ち着いて♪本当にもう、にこっちも絵里ちも可愛いなぁ♪」

「か、可愛って……もうっ!!」

 

 

 希ってば、にこだけじゃなく私を弄るためにレッスンの指揮を名乗り出たのね……まさか自分までこんな辱めを受けるなんて、完全に予想外だったわ。でも恋人の脱衣動画とかを見せられたら、そりゃあ……ねぇ?

 

 

 コホンッ!私のことはいいとして、にこの様子は――――って、今にも希に飛びかかりそうになってる!?身体を縮めて、足さえ踏ん張ればもう飛べる体勢に入ってるじゃない!?正しくは希じゃなくて、希の携帯の動画に映っている零にだけど。

 

 顔も真っ赤だし、目を大きく見開いて、零の行動や仕草を1つ1つ逃さぬよう事細かに監視をしている。吐息も荒くなってるし、これはもしかしなくても興奮状態に陥っちゃっているわね。上手く抑えられればいいんだけど、希はにこの欲求を高ぶらせる気満々だし、これって本当に特訓なのかしら……?

 

 

「希!!もっと携帯をこっちに近づけなさいよ!!零の身体が見えないでしょうが!!」

「おっと、それ以上動いちゃいかんよ!これは特訓なんやから♪」

「だったらその笑顔をやめなさい!!にこを煽っているようにしか見えないのよ!!あっ、零が上の服を脱いだ。零、こっち向いて!!よ、横顔が見えたぁ!!」

「これは重症やなぁにこっち」

「一部あなたのせいでもあるけどね……」

 

 

 でも意外にも、にこは感情を高ぶらせつつもデッドラインを超えることは一切ない。何度かこっちに飛びかかってきそうな時はあったけど、デッドラインに足すら掛かることはなく、まだ線は地面に綺麗に残っていた。

もしかすると、思ったより特訓が上手く言っているのかしら?それににこのことを少し過小評価し過ぎてたとか?でもこの2人の会話を聞いていると、全然そんな実感はないけどね……。

 

 

 だけどここで、にこは零の脱衣動画で興奮し悶えながら大声で叫びだす。

 

 

「まさか希、夜な夜なその画像で自分を慰めてるんじゃないでしょうね?ズルいわよ!!にこは零の脱いでいる動画は愚か、そんな画像なんて1枚も持ってないのに!?脱いだ動画さえあれば、自分磨きが捗ること間違いなしよ!!だって零の程よい筋肉質の腕に包まれてみたいとか、裸だといつも厚い胸板がより逞しく見えるとか、それに下半身を直に見ると意外に大きいとか♡――――って、その動画に下を脱いでいるシーンは入ってるの!?早く見せなさい!!もう毎日にこの小さいにこにーに零のをぶち込まれる想像してるけど、もう妄想だけでは満足できなくなってきたんだから!!」

 

 

「ちょっとちょっと!落ち着きなさいにこ!!思っててもそんなこと口に出しちゃダメ!!希!どうするのよこれ!?」

「あちゃ~失敗失敗♪」

 

 

「あぁ~もうダメ!零に会いたくなってきた!!次の講義抜け出そうかな……確か欠席は4回まで大丈夫なのよね。だったらまだ一度も欠席してないにこは問題ないはず!!れい~♪今会いに行くからね♪」

 

 

「どうしてこんなことになってしまったんやろ……プッ!」

「あなたねぇ……最後で笑ったの隠しても無駄だから」

 

 

 結局その後、お昼休みの時間を全て費やして何とかにこをなだめることができた。最終的には私がさっき見せた零のおねんね画像や、希の見せた零の脱衣動画を渡すことで解決したんだけどね。でもこれのせいでまた新たな火種になりそうで怖いわ……。

 

 

 

 

 あっ、そう言えばこの件に関して、私たちが謝らなければならない人が1人――――――

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

音ノ木坂学院の部室にて――――

 

 

 

「零♪会いたかったわ♪とりあえずキスにする?それとも、に ・ こ ?もうっ、がっつき過ぎよぉ♡それは、にこの部屋でゆっくりと……ね♪」

「なぁ、今日のにこ、いつもよりスキンシップが激しいんだけど何かあったのか!?」

 

「えっ、まぁ……いつも通りじゃない?」

「うんうん、ちょっと気持ちが高ぶってるだけだと思うよ♪」

「なんだ希のその笑顔は……絶対なんかあっただろ!?」

「零~♪」

「うわぁ!!にこ!?倒れる!!椅子が後ろに倒れるから!?」

 

 

 にこは部室に着いた瞬間、溜まりに溜まっていた零への愛情を爆発させ、椅子に座っている零の膝の上に飛び乗り、今の今までずっと零に抱きついたまま離れない。

 

 

 これは確実に……私たちのせい、よね?

 

 

「ねぇねぇ零!子供は何人がいい?4人?も~う♪そんなににことしたいの?仕方ないわねぇ~♪」

「何も言ってないんだけど!?!?」

 

 

 零、ゴメンなさい!耐えて!!

 




 にこを更生させようと思ったら、更にヒドくなってしまった件……


 今回はにこの溢れ出る欲望と変態を更生させよう!という算段だったのですが、やっぱりにこは零君に一途でエッチなところがあった方が個人的には可愛いです!!じゃなかったらこんなキャラに仕立て上げませんしね(笑)

私はμ'sメンバー(1年生組を含む)箱押しなのですが、特に穂乃果、ことり、にこが大好きなのです。そしてこの3人は尽くこの小説で変態キャラと化しているという……可愛いと思うんですけどねぇ淫乱な女の子(開き直り)


 最近はハイテンションは話ばかり続いたので、次回は割と落ち着いた話にする予定です。


 現在、『新日常』のアンソロジー企画小説として『ラブライブ!~μ'sとの新たなる日常 Anthology~』が『新日常』と同時連載中です。ハーメルンのラブライブの作家様たちが集まって『新日常』の話を執筆してくださったので、そちらも是非ご覧下さい。
投稿日時は11月1日から23日まで、3週間近く毎日21時に投稿予定です。


新たに高評価をくださった霧兎さん、ありがとうございます!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia
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