ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回は真姫個人回の後編となります。
 前回はヤンデレ色が強かったのですが、今回は過去に類を見ないくらいの変態話となってしまいました。

 零君の妄想全開でお送りしますので、読者の皆さんも是非頑張って彼について行ってください(笑)


零と真姫、鎖繋ぎの2人(後編)

 

 前回までのあらすじ!!

 真姫との自宅デートで心も身体もウキウキしていた俺は、突如彼女にモノホンの手錠で拘束され、更にそのもう片方は彼女の手首に……。

 

 そこまでならまだ許容範囲なのだが、俺たちが愛を深め合っている最中に真姫が放った衝撃の一言で、俺は2人だけの世界から現実世界に引き戻された。

 

 

 

 

「…………悪い、別に難聴キャラとかそういうのじゃないんだけど……なんだって?」

「お花を摘みに行きたくなったんだけど……」

「…………」

 

 

 どうやら聞き間違えではなかったようだ。

 『お花を摘みに行く』って、女の子界隈の業界用語でトイレに行くってことだよな……つまり真姫は今トイレに行きたいと。そして今俺たちは手錠の鎖で1つになっていると、なるほどなるほど…………ゴクリ。

 

 

 あっ、翌々考えてみたら鍵を使って普通に手錠を外せばいいじゃん。なんか"あの時"の印象が強すぎて、永遠にこのまま拘束されっぱなしだと思ってたわ。

 

 

「それなら鍵で手錠を外して、垂れ流さない内に早く行ってこい」

「嫌よ」

「は……?トイレに行きたいんじゃないの?」

「今日1日は、ずっと零と繋がってるって決めたもの」

「じゃあ俺が動かなかったら……」

「私もずっとここにいることになるわね」

「でも我慢してるんだろ!?」

「零がそんなプレイを望んでいるというのなら、私は……」

 

 

 す、凄く頬を赤く染めてらっしゃる!?!?トイレ焦らしプレイなんて、あのにこでさえ抵抗したんだぞ!?それを自ら進んで実行し、更にちょっと興奮しているだと!?

 

 頑固なのか一途なのか、どちらにせよこのままでは真姫が垂れ流してしまう。俺としてはそんな彼女の姿を見てみたくはあるのだが、これが彼女のお母様にバレた場合、俺が西木野家のパワーで抹殺されるのは明白だ。

 

 

 ど、どうする……?

 

 

「れ、零……」

「真姫、お前声震えてるぞ……まさか?」

「もう、出ちゃいそう……」

 

 

 あ゛ぁああああああああああああ!!!!俺に身体を寄り添わせて脚をモジモジさせながら『出ちゃいそう……』だなんて卑怯過ぎるだろうがぁああああああああああ!!そんなことされたら、俺の理性がプッツリと切れちゃうよ!?今すぐにでも下半身を刺激して、目の前で真姫の黄金水を放出させてやりたいよ!!悪いか!?!?

 

 

 だがここは俺の部屋じゃない、彼女の家で真姫の部屋だ。俺の部屋ならば最悪楓に見つかるだけで事なきを得る(恐らく脅しのネタに使われて、また一週間お風呂を共にされる)だろうが、さっきも言った通り、西木野家からの重圧に潰されたくはない。

 

 

 うん、ここは穏便に済ませよう。少々危険あるが……。

 

 

「分かったよ真姫、一緒にトイレ行こう」

「やった、ありがとね零♪」

「ぬほっ!」

 

 

 こんな満面の笑顔の真姫に抱きつかれるなんて、ここは楽園ですか聖域ですかサンクチュアリですか!?その聖域で俺の欲望を発散させちゃうよ?まあ今から真姫の聖域から黄金水が放たれるんだけどな!!――――――うん、今まででトップ3に入るくらいの最低発言なことは分かってるから。引かないで。

 

 

 それにしても真姫の奴、急に俺に抱きついたりしたら――――――

 

 

「お前、身体を激しく動かすと……出ちゃうんじゃ?」

「あ……」

「お、おいまさか!?」

「出そうだった……」

「ビビらせんな手遅れかと思っただろ!!まあとにかく、そうと決まったら早く行こうぜ」

 

 

 このまま外の世界へ旅立とうとする黄金水を必死で塞き止める真姫を、焦らしプレイの一環として眺めておくのもまた一興かもしれない。聖域に溜まりに溜まっていた聖水が、この世に流れ出す光景を見るその興奮と言ったら……。

 

 聖水を放出し、やってしまったと涙目になる真姫、遂に解き放つことができたと気持ちよさそうに身体を震わせる真姫、どっちを妄想しても今夜の自家発電の電力として使えそうだ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 俺たちはこっそりと部屋を抜け出し、誰にも見つからないようにトイレへと向かった。

 いくら恋人同士でも一緒にトイレなど常識的に考えて御法度だし、そもそも誰かに見つかって部屋を抜け出した理由を説明していたら、真姫が耐え切れず聖域からシャワーが漏れ出してしまうだろう。

 

 

 彼女の黄金水を拝んでいいのは俺だけだから!!ぜってぇ誰にも見せねぇからな!!

 

 

 なんとかトイレの前まで来た俺たちは、これまた無駄に高級そうな扉のノブを音を立てずに回し、彼女の身体を刺激しないよう手を引いてゆっくりとトイレに侵入する。

 

 トイレの中は高級ホテルのように、用を足すのも恐れ多いほど綺麗で豪華な造りとなっていた。

 だがどんなに綺麗トイレを見せられようと、どれだけ素晴らしい景色を見せられようと、今の俺には真姫の黄金水より美しさで勝るものはない。もうそれだけしか考えられていなかった。

 

 

 『もうすぐだから堪えてくれ』とか『もう大丈夫だ』とか、そんな気の利いた声は絶対に掛けない。

 その言葉で真姫が安堵してしまった場合、今まで必死に押さえ込んでいたダムが決壊してしまう可能性もある。そんな大惨事になるくらいなら、初めから黙って彼女をトイレへ導いた方がいい。

 

 

 そんなことに気を付けながら、真姫をトイレの便座の前まで誘導する。そのままゆっくりと右手を離そうとするが、ジャラ、という鎖の音を聞いて俺は直面している現実が真姫ダムの決壊だけでないことを思い出した。

 

 

 

 

 そう、今俺たちは手錠で繋がっているのだと――――――

 

 

 

「そうか俺、ずっとここにいなきゃいけないんだ……」

「えぇ。私はあなたとずっと一緒にいたい、そう言ったでしょ?」

「お前こそいいのか?俺はお前が花を摘むところを見て興奮する、ただの変態だぞ」

「いいわよそれくらい。だって恋人同士なんだから……フフッ」

 

 

 今の真姫にとって俺に花を摘む姿を見られるのは"それくらい"で済む程度なのか……いやぁ、俺もメチャくちゃ興奮を煽られてるけどね!

 

 女の子がお花を摘むシーンなんて、これまで薄っぺらい本やアダルティックな動画でしか見たことがなかったのだが、また1つ、媒体でしか拝めなかった光景が現実のものとして俺の目の前に具象化されようとしている。

 

 ここまで何度も妄想しているだろうが、もう一度真姫がトイレを我慢している姿を思い浮かべて欲しい。そして彼女の秘所から溢れ出す、黄金の聖水を。その解放感に浸る彼女の表情を。どうだ高まってきただろ?

 

 

 相変わらず天を突き抜けるくらい妄想を飛躍させていると、真姫が俺の服の袖を摘んで何度も軽く引っ張っていたことに気が付いた。

 

 

「ねぇ、ねぇってば」

「わ、悪い。どうした?」

「スカート……脱がしてくれない?」

「は?お、俺が……?」

「手錠で繋がれて手が上手く動かないの、だから脱がせて」

 

 

 ま、まさか、真姫からこの言葉が聞けるなんて……いつかは言わせてみたいと思っていたのだが、今このタイミングで聞けるとは思ってなかったから少し驚いた。

 

 真姫のスカートか……穂乃果やことり、にことは違って、彼女を脱がすのはどこか神聖感が漂う。脱いでいる姿ですら美術になるというか、ここのトイレを一目見た時と同様に僅かながらの申し訳なさもある。穂乃果たちのスカートだったら喜んで脱がすのに。

 

 

 だがしかし!!だからこそ興奮するってものだ!!本来ならどう足掻こうが彼女のガードが固くて突破できないのだが、今回は彼女自ら自分の痴態を俺だけに晒してくれるらしい。このチャンスを生かさず彼氏を名乗れるかってんだ!!全て脱がしちまえば、その先には女神の聖水。ここまで来たら俺もとことん欲望を吐き出してやる!!

 

 

「分かった、俺も男だ。女の子が困ってたら助けるのが男の役目、俺に任せろ」

「早くしてくれない?もう寸前まで来てるんだけど」

「もう少し耐えてくれ。それで……どこから脱がせばいいんだ?」

「ここよ。少しスカートを上げて、このジッパーを下げてちょうだい」

 

 

 真姫はジッパーが俺の正面に来るようスカートを回す。そして俺はジッパーを摘んでゆっくりと指を降ろし、同時に反対の手でスカートの裾を掴んで脱がしながら彼女の聖域へと一歩、また一歩と近付いて行く。

 

 

 

 

 そして遂に、真姫の下着がこの世に降誕する。

 

 

 

 

 基調としている色は彼女のイメージカラーでもある"赤"。下着の両端にある赤いリボンが一際目立ち、上部には豪華な刺繍が施されている。その下着だけを見ても相当綺麗なのだが、それが真姫の綺麗な白い太ももと相まってよりアダルティックに見えるのが何とも唆られる。

 

 

「綺麗、だな」

「あ、ありがと……」

 

 

 俺は一瞬トイレに来ていることや手錠で繋がっていることなど何もかもを忘れ、ただただ真姫のランジェリー姿に目を奪われていた。真姫も恥ずかしくはないことはないのか、頬を赤くして俯いたままそっぽを向いている。

 

 でもよく考えてみればこの下着、日常生活で着けるには派手過ぎるし、装飾も凝っている分脱ぎにくそうではある。だが俺のためにこれを着てくれているのだと思うと、今にも彼女の下半身に飛びつきそうになってしまう。もちろんそんなことをすれば、女神の聖水を顔面で受け止めることになってしまうが……。

 

 

 真姫の秘所を拝みたい、そんな欲望が渦巻いて段々と俺の性的衝動を刺激する。

 俺と彼女の聖域を阻む壁はあとあの1枚。その壁さえ取り払ってしまえば、彼女の花園に辿り着くことができるのだ。花園にある黄金を放つ噴水、日本三大絶景如きでは越えられぬ絶景を、俺は拝みたい。

 

 

 俺はそんな衝動に耐え切れず、真姫の下着に手を伸ばそうと左手を動かした時だった。さっきまで顔を真っ赤にして俯いていた真姫が、突然顔を上げる。

 

 

「脱ぐから……少しの間、あっち向いてて」

「え……?脱がせてって言ったのはそっちだろ?」

「流石にスカートだけよ。そんな、いくら零でも自分の大切なところを見られるのは……は、恥ずかしいじゃない」

 

 

 ま、マジかよ!?てっきり俺は真姫の下を全て脱がせられるものとばかり思っていた。だが真姫は身体をモジモジさせながら、横目+上目遣いのコンボ攻撃で俺に静止を求める。

 

 うぐぐぐぐ……そんな可愛い行動をされたら、素直に従うしかねぇじゃん!!もう今日だけで何度真姫の表情や行動に心を打ち抜かれたか分からない。そのせいで無理矢理見ようとする俺の欲望塗れの思考に罪悪感を感じる(もちろん初めから罪しかないのだが)。折角花園の入口にまで漕ぎ着けたっていうのに、くそぅ……。

 

 

 名残惜しいが、ここは最悪の状況が起きる前提でシナリオを考え、見なくてよかったと思えるように全てを正当化しよう。

 

 

『俺が無理矢理真姫の噴水を見てしまう』

『真姫がそれに驚いて、噴水を暴走させてしまう』

『噴水から噴き出す黄金水が俺にブッ掛けられる』

『後々真姫の母親にそのシミが見つかって、"あら?どうしたの零くんその黄色いシミ……こ、この匂いはまさか!?"と追求される』

『GAMEOVER』

 

 

 うん、こうなる危険性があるから初めからあっちを向いておこう。こうしてでも自分に言い聞かせないと、自分も気付かぬ間に横目で真姫を見てしまいそうだからな。

 

 

 そして俺はその場で180度回転し、トイレの純白な壁と向かい合う。その白さを見習って、俺の思考もしばらくの間"無"にしようと思っていたのだが、そもそも俺たちは手錠で1つに繋がっている身、すぐ後ろで真姫がパンツを脱いで聖水を放出するシーンを妄想するだけで、今にも身体が再び180度回転しそうになる。

 

 

「ぜ、絶対に振り返らないでよ!?」

「……分かってるって」

「一瞬間があったような……」

「気のせい気のせい、あぁ気のせいだ」

「零のことだから油断できないわ……」

「待て待てーーい!!元々お前が手錠で拘束さえしなければ、こんな状況にはなってなかったからな!?それに俺と一緒にトイレに行って欲しいって言ったのはお前だろ!?鍵がどこにあるのかは知らないが、あんな甘い誘われ方をして、最終的にはあっちを向いてろだって?そんなの生殺しじゃねぇかぁあああああああ!?」

「うるさい!お母さんに見つかる!!」

「あっさり一蹴しやがって……分かった分かった、黙って壁とでも話していればいいんだろ」

 

 

 このままだと真姫がパンツを脱ぐ前に噴射するお漏らしプレイになりかねないので、言いたいことは全て後回しにしよう。彼女のお花摘みが終わったあとも、誰にも見つからず彼女の部屋に戻るというミッションが残されているため、こんなところで無駄に体力を消費したくはない。

 

 

 そんな無音の最中、布が肌に擦れるような音が聞こえてきた。

 いやこれは"ような"じゃない、まさしく真姫が下着を脱いでいる音だ!!真剣に耳を澄ませていないと聞こえないくらいの小さな音で、太もも、次にふくらはぎと、下着がスルスルと微弱な音を立ててを彼女の美脚を上から下へ通過していくのが容易に想像できる。

 

 

 よく考えてみれば、自分でパンツが脱げるなら俺にスカートを脱がせる意味はあったのか?そこまでは羞恥心の歯止めが解放されていたけど、流石に自分の秘所を見せるのは積極的な真姫でも躊躇われたのだろう。

 

 

 

 

 そして俺の右手首が手錠につられて後ろに引っ張られる。どうやら真姫は下半身を纏うモノを全て脱ぎ去り、トイレに股がったようだ。『真姫が股がっていいのは俺の腰の上だけだ!!』と自分でも一歩引きそうになるくらいのツッコミを考えたのだが、速攻で脳内の奥底に封印する。

 

 

 ここまでの道のりは長かった。突然真姫に手錠を掛けられ俺たち2人は一体となり、いつも通り愛を確かめ合ったあと、まさかのお花摘みに行く宣言。それに半無理矢理同行させられた俺は、彼女のスカートを器用に脱がし、そして今、俺の後ろでは黄金の聖水を外界へ放つ神聖なる儀式が行われようとしている。

 

 

 

 

 ここからは描写的にアウトなので、俺が実際に聞いた"音"と共に、想像と妄想で解説をする。

 真姫のぷにっとしたマシュマロの裂け目から、ジョロジョロと外界へ放たれる黄金水。これまで水を溜めに溜めてきたダムの壁を取り壊したかのように、彼女の小さな裂け目を目一杯広げて聖水が流れ出す。その時に彼女の口から『あ、んっ……』と気持ち良さそうな声も漏れ出していた。

 

 聖水の放出される音が段々小さくなってくると、またしても真姫が『ふぅ……』とエロい吐息を漏らし、身体を軽くブルブルっと震わせる。彼女のすぐ隣にいる俺は、当然黄金水の流れる音も彼女の微弱な嬌声も吐息も、全てが直に伝わってくる。それに手錠で1つに繋がっていることで、真姫が身体を少しでも動かせばその動きが俺の右手首にもシンクロする。まさに俺と彼女は一心同体になっているかのようであった。

 

 

 

 

 そしてお花摘みが終わって、真姫が下着とスカートを履き直したところで。

 

 

「ようやくスッキリできたわ」

「俺は行きどころのない欲望が溜まって全然スッキリできてないけどな」

「フフッ、それは……また誰かに発散してもらったら?」

「えっ?真姫はしてくれないのか!?」

「どうしようかしらね♪」

「おいおい……」

 

 

 今日は手錠の件といいトイレの件といい、真姫に主導権を握られているような気がするぞ……ちょっぴりSっ気があるのも彼女の魅力の1つだけど、ここまで焦らされるとは――――って、あれ?焦らしプレイをされていたのって、実は俺の方だったんじゃ……。

 

 

 

 もう今日はこのトイレでの騒動だけで体力も精神も全て持って行かれた。

 その後は再び誰にも見つからずトイレから彼女の部屋に戻ったり、真姫のお母さんのご好意でお昼を頂いたり(もちろん手錠を見つからないように)、一緒に作曲をしたりしたが、トイレという修羅場をくぐり抜けた俺にとってはその場面を割愛するほど他の場面を切り抜けるなど容易であった。

 

 

 ちなみにだけど、あとでちゃんと真姫に欲求の処理をしてもらった。

 やっぱ焦らしプレイだったんじゃねぇか!!!!

 

 

 

 

 そして真姫のお母さんに、

 

 

 

 

『やるならもう少し声を抑えて……ね♪』

 

 

 

 

 と言われて、背筋が凍りそうになったのは内緒……。

 

 

 あのメチャくちゃ嬉しそうな笑顔はなんだったんだ……?

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 そして休み明けの朝。学院にて。

 俺は登校中の真姫の背中を発見し、駆け足で彼女を追い掛ける。

 

 

「お~い真姫、昨日は――――」

 

 

 そう言いかけた瞬間、真姫は素早く後ろを振り返り、俺の駆け足より数倍も早いスピードで鬼のような形相をして詰め寄って来た。しかも昨日のトイレの時よりも顔を赤くしながら。

 

 

「よ、よぉ真姫……どうした?」

「忘れなさい」

「は……?」

「昨日のトイレのこと、全て忘れなさいって言ったのよ」

「いや聞こえてたけど、急にどうした?」

「今朝起きて冷静になってみたら、私ってばなんて恥ずかしいことを……!!」

「なるほど、賢者になったってことね……」

 

 

 こうして後々反省して悶え苦しむ辺り、まだまだ真姫もウブってことだ。でも彼女がお花を摘みに行くたびに俺をトイレへ連れ込むようなキャラになったら?自分が用を足しているところを見られるのが快感になってしまったら?…………折角の清々しい朝だ、これ以上考えるのはやめよう。

 

 

「いい!?この話、絶対他の人にはしないでよね!?」

「言われなくてもしねぇから!!そんなことをしたら俺が犯罪者扱いされるわ!!」

「もうずっとこのこと引きずりそう。黒歴史ってこのことを言うのね……」

「トイレを我慢するお前、可愛かったけどな」

「だからその話題禁止って言ったでしょ!?」

「お前が話題振ってきたんだろ!?」

 

 

 先日のPVといい、真姫に次々と黒歴史が刻み込まれていく。俺からしてみればPVの真姫もトイレを我慢する真姫も、どっちも可愛かったんだけどなぁ~、本人は俺の記憶から抹消したいほどの過去らしい。人間なんて黒歴史を作ってナンボだろ。そんなことを言ったら俺なんて毎日どれだけの黒歴史を生み出してんだって話だし。

 

 

「もうこの話は終わり!!早く行くわよ!!」

「お、おぅ……」

 

 

 真姫は自分から振ってきた話題をバッサリと切り捨て、逆走してきた道を再び歩き始める。手錠で繋がれていた時と同じ手で、俺の手をギュッと握り締めながら――――――

 

 

 うん、やっぱり俺はどんな真姫も大好きだ!

 

 




 黄金水、聖水、シャワー、聖域……(今回大活躍の比喩軍団)


 今回は前後編通しての真姫個人回でした。
 個人会で2話連続というのはこれが初めてだったのですが、自分的には個人回というよりもお漏らし我慢回という位置づけの方がしっくりくるんですよね(笑)
今回の描写は全体的に初挑戦なところが多く、どこまでの描写がセーフでどこからがアウトなのか、自分なりにラインを決めて模索しながら執筆していました。正直もっと書きたい描写はあったのですが、この1話で話を収めなければならない都合上、他の描写はカットせざるを得ませんでした。
具体的には手錠で繋がれたまま、お風呂、食事、夜の描写などなど……それは他のメンバーの個人回でやらせましょうかね。


 現在、『新日常』のアンソロジー企画小説として『ラブライブ!~μ'sとの新たなる日常 Anthology~』が『新日常』と同時連載中です。ハーメルンのラブライブの作家様たちが集まって『新日常』の話を執筆してくださったので、そちらも是非ご覧下さい。
投稿日時は11月1日から23日まで、3週間近く毎日21時に投稿予定です。


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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