あまり言うとネタバレになるので、早速最新話をどうぞ!
やっほ~!神崎楓だよ♪
学園祭も無事に終了し、次はとうとう"ラブライブ!"。学園祭でのステージはたくさんのお客さんに来てもらって、声援を貰って、アンコールを受けて……う~ん!今思い出すだけでもあの時の興奮が蘇りそうだよ!!まあ私がいるんだし、盛り上がるのは当然だけどね♪
そんな学園祭の余韻がまだ残ったまま、私たちはまたいつもの日常へと戻ってきた。
"ラブライブ!"のために気を引き締めなきゃいけないんだけど、最近は学園祭に"ラブライブ!"に向けての練習と、私にしては働きすぎる程に働いたから、ちょっとは気を緩めてもいいよね?というかたまには1日中ぐてぇ~としながら休みたい!!
最近は学園祭や受験勉強のせいだからかお兄ちゃんにあまり構ってもらってないし、私の身体からお兄ちゃんエネルギーが枯渇しちゃってるんだよねぇ~……三度の飯よりお兄ちゃん!!衣食住お兄ちゃん!!の私にとって、それは死活問題なんだよぉ~!!
よ~し!そうと決まればお兄ちゃん分を注入しに行こう!!
あっ、注入って言っても、下のおクチに貰う訳じゃないからね♪
流石の私でも、ヤル時はお兄ちゃんと2人きりじゃないと無理だよぉ~……な~んてね♪
~※~
「楓ちゃぁああああああああああああああん!!」
「うわぁ!?」
唐突過ぎて美しくない声が漏れちゃったよ!?
何が起きたのかというと、お兄ちゃん分を注入するために3年生教室へ行こうと思って廊下を歩いてたら、突如前から穂乃果先輩が爆走してきて抱きつかれてしまったのだ!!
いや私百合属性とかないから!!それに生徒会長なのに廊下をドタドタ音を響かせて走るなんて……威厳もクソもないね。元々生徒会の実権は海未先輩が握ってるから、穂乃果先輩は……マスコット?
「ちょっと聞いてよ楓ちゃん!!あのねあのね!!」
「肩ブンブン揺らすな!落ち着いて、はい深呼吸」
「すぅ~はぁ~」
「はい吸って」
「すぅ~」
「吸って」
「すぅ~」
「吸って」
「すぅ~……ケホッ!ケホッ!そ、そんなに吸えないよ!!」
「あはは♪」
やっぱり穂乃果先輩で遊ぶのは楽しいなぁ~♪穂乃果先輩だけに限らずだけど、誰かを弄ったりからかったりすることに物凄い愉悦を感じる。身体の芯からゾクゾクするっていうのかな?特に先輩たちよりも優位に立った時の快感と言ったら!!う~ん気持ちいい♪
「それで、一体何があったんです?」
「そうだそうだ!実はね、零君に新しい彼女ができたみたいなの!!」
「は………………?」
「零君に、彼女ができたみたいなの」
「は………………?」
今コイツなんつった?お兄ちゃんに彼女ができた?は…………?いや………はぁ?
はぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?
「か、楓ちゃん……顔怖いよ……」
「いやだなぁ~麗しき乙女に向かって怖いだなんて、アハハハハ……!!フフフフフフ……」
「本当に怖いよ!!穂乃果にその顔向けられてもどうしようもないからね!?」
ただでさえお兄ちゃんの周りには女の子しかいないハーレム状態なのに、これ以上増えたら私が構ってもらえる時間が減っちゃうじゃん。μ'sの皆さんはしょうがなく、ホントにしょ~がなく許してるけど、それ以外の雌豚がお兄ちゃんに色目でも使ってたりしたら…………滅殺!!
「それで?お兄ちゃんの彼女と偽っている馬の骨はどこの誰なんですか?」
「顔とか名前は見たことがないから、誰なのかはまだ……」
「はぁ?じゃあなんでお兄ちゃんに彼女がいるって言い出したんです?私を騙し遊んで陥れようとしているのなら、それこそ容赦はしませんから……」
「してないよ!!だから胸ぐら掴むのやめてぇ~!!」
背の高さ的に私の方が先輩よりちょっとばかり高いから、胸ぐらが掴みやすいのなんのって……やっぱり先輩に突っかかてビビらせるのは爽快感あるねぇ~♪
でも今はそんなことより、お兄ちゃんにまとわりつく雌豚を焼却処分するため、先輩から情報を引っかき集めないと……。
「で?お兄ちゃんに謎の彼女がいるという根拠は?」
「穂乃果が零君エネルギーを補給しようとして、後ろからそっと近付いた時に聞こえちゃったんだ。零君のボソボソ声が……」
「私と同じことやろうとしてる……まぁいいや。ボソボソ声?」
「うん。携帯を見ながら『来週かぁ~』とか、『なんか買って行ってやろうかな?』とか、『服、どれにしようかなぁ~』とか、もう絶対にデートだよこれは!!」
「皆さんの中の誰かとデートという可能性は?」
「穂乃果もそう思ってみんなに確認したんだけど、みんなそんな予定は入ってないって……」
お兄ちゃんの彼女である9人全員が違うとなると、残る可能性は雪穂と亜里沙か……。亜里沙は純粋にお兄ちゃんのことが好きだから、お兄ちゃんとデートをするとなったら舞い上がって私たちに言いふらしそう。そうなると、怪しいのは雪穂だけ。雪穂なら亜里沙とは逆で、デートのこと黙ってそうな正確だし。お兄ちゃんと2人きりならなおさら……。
「行きましょう先輩!」
「ど、どこに……?」
「真実を暴く旅にですよ!!このままお兄ちゃんがどこぞの雌豚にたぶらかされてもいいって言うんですか!?『俺はもう、穂乃果たちの身体では満足できないんだ……』って言われてもいいんですか!?」
「そ、それはダメぇええええええええええええ!!零君に触ってもらえないとか……穂乃果死んじゃう!!」
「お兄ちゃんから聞かされてはいましたが、相当末期ですね先輩……でもこれで真実を追求する理由ができたはずです!」
「うん!一緒に頑張ろう、楓ちゃん!!」
「こちらこそです!!」
私と穂乃果先輩は女同士の熱い握手を交わす。
絶対にお兄ちゃんをたぶらかす糞女の正体を暴いてやるんだから!そして事の次第によっては、浮気をしたお兄ちゃんも徹底的に私の玩具にしてあげるよ♪フフッ、楽しみになってきて今からでも涎が出てきそう……。
「じゃあ早速零君に――――ぐぇっ!!」
私はなんの考えもなしに廊下を走り出そうとした先輩の首根っこを掴んで、こちらに引きずり戻す。
本当に先輩は先走り屋さんなんだから。そんなことだからお兄ちゃんに弄られて即イっちゃうんだよ。エッチしてる現場は見たことないけど、穂乃果先輩なら即イキしそう。
「なぁ~に馬鹿なこと言ってるんですか?『あなた、浮気してますよね?』なんて言われて、素直に答える人なんていませんよ」
「だからって首根っこ掴まなくてもいいじゃん……でもまあそうだね、じゃあどうするの?」
「皆さんから情報を収集するんですよ。最近お兄ちゃんにおかしなところがなかったかとか」
「なるほど……さっすが楓ちゃん!!」
「いつもなら誇りたいところですが、これくらい普通のことですよ」
「穂乃果、普通じゃない!?!?」
「今更何言ってんですか……」
むしろμ'sに普通の人とかいるのってレベル。少なくとも私たち最年少組の目から見る限り、先輩たちのキャラが濃すぎて中々μ'sの輪の中に入って行きづらかったんだから。お兄ちゃんの恋人になってから更にキャラ崩壊が進んだ先輩もいるしねぇ~目の前にも。
「よし、それじゃあ早速行きますよ」
「ぐぇっ!!だから首根っこ掴まなくてもいいって!!楓ちゃ~ん!!」
そんなこんなで息ピッタリ(?)の私たちは、お兄ちゃんの浮気相手を探し出して締め上げるため、μ'sメンバーからの聞き取り調査を開始した。
精々私の足を引っ張らないでくださいね、相棒♪
~※~
「最近の零の様子?」
「うん!海未ちゃんもことりちゃん、何か心当たり無い?」
「…………」
「こ、ことりちゃん……?」
「ハッ、ごめ~ん♪もし零くんが浮気してた時の罰ゲームを、何にしようか考えててぇ~♪」
「この人はこの人で末期だ……」
まず初めに私たちは、3年生教室にいた海未先輩とことり先輩の話を聞きに来た。
聞きに来たんだけど、既に妄想堕天使であることり先輩はお兄ちゃんをどのようにおやつにするのか、それだけで頭がいっぱいのようだった。お兄ちゃんの話では『天使の頃もあった』らしいけど、私の目からすればどこからどう見ても腹の奥が黒に煮えたぎる性悪女にしか見えないよ……。
「私は信じていますから、零が浮気などしないと」
「海未先輩一途ですねぇ~。でももしですよ?もしお兄ちゃんが浮気してたとしたら……?」
「その時は弓道の的にでもなってもらいましょう……フフッ♪」
こわっ!!全然一途じゃないじゃん思いっきり疑ってるよこの人!?弓を持ってないのに弓を構えるポーズしてるし、隣のことり先輩も"おやつ"の盛り付けを嬉しそうに妄想してる……もしかしたらだけど、μ'sのメンツって私より変な人多くない?
「あっ、そういえば」
「何か思い出したことりちゃん?」
「今朝なんだけど、男性モノの服について聞かれたよ。『今の流行はなんだ~』とか、『服の上下ってどんな色の組み合わせがいいんだ?』とか。普段零くんってファッションにはあまりこだわらないから、珍しいなぁ~と思って」
穂乃果先輩もお兄ちゃんのボソボソ声を聞いた時に、お兄ちゃんが服を気にしているって言ってたね……確かに珍しい。だってお兄ちゃんのクローゼットを開けてみると、服なんてほんの数着しかないもん。あまりにもクローゼットがすっからかんだから、誰かに服を盗まれたのかと思うくらいには……。
「あのファッションに無頓着な零君が……なんでだろ?」
「とりあえず、他の人にも話を聞きに行きましょう」
「そうだね。じゃあ海未ちゃんことりちゃん、ちょっと行ってくるよ!」
「ちゃんと授業までには戻ってくるのですよ」
「分かってるって!行こう楓ちゃ――――ぐえっ!!だから首根っこ掴まないで」
「先輩がタラタラしてるのがいけないんです」
ことり先輩からの情報で、穂乃果先輩が聞いたボソボソ声が嘘ではないことが証明された。これで一歩真実に近付いたってことだよ。お兄ちゃんにまとわりつく雌豚を、炙り焼きにして調理できる未来も見えてきたね。そしてお兄ちゃんへの脅しのネタも……あはっ♪
~※~
「零くんのおかしなところ?」
「うん。花陽ちゃんたち心当たりない?」
「う~ん、凛は今日まだ零くんに会ってないし……分からないにゃ」
「私も。さっき連絡を貰ってみんなで驚いてただけで……ゴメンね」
私たちは自動販売機エリアに屯っていた2年生の先輩たち+雪穂と亜里沙に話を聞くことにした。
唯一事の次第を知らされていなかった雪穂と亜里沙は、穂乃果先輩の口からお兄ちゃんに10人目の彼女ができたと聞いて目を丸くして驚く。
「そ、それ本当なのお姉ちゃん!?零君がお姉ちゃんたちに黙って彼女を作るなんてそんなこと……」
「でも零くん優しくてカッコイイし、女の人の方から零くんに惹かれたってことも……」
「まだそこが分からないから、穂乃果と楓ちゃんで調査してるの」
亜里沙、相変わらずお兄ちゃんの評価値がMAXだね。でも亜里沙の言う通り、お兄ちゃんは優しくてカッコイイし頭もいいしエッチも上手いしいいカラダしてるしアレも大きいし……言いだしたらキリがないよ!!お兄ちゃんへの褒め言葉合戦なら、例えμ'sの先輩たちにも負ける気がしない。
「それで雪穂に亜里沙ちゃん、今日零君と会ったりした?」
「会ったよ。廊下ですれ違いざまに少し話をしただけだけど。言われてみればいつもと違ったかなぁ~」
「どんな感じ?」
「すれ違った時に挨拶をしたら急に『なぁ雪穂、亜里沙、俺の髪型ってどう思う?』って。零君が自分の髪型について質問するなんて珍しくない?」
「へぇ~あの零君が髪型のことを……確かに穂乃果も初めて聞くかも」
お兄ちゃんがファッションに続いて髪型まで気にしてるなんて……。基本的にお兄ちゃんは自分の身のことに関しては無頓着だからなぁ。服も髪もある程度整っていればいいやってタイプで、1日中家にいる時なんて着替えないうえボサボサ髪のままである時も多いし。
でもさっきから何か引っ掛かるんだよね、お兄ちゃんがファッションと髪型に拘るってところが。なんだろう、歯にモノが挟まって爪楊枝で取ろうとするけど中々取れないようなこのモヤモヤは……存在は分かっているのに届かない煩わしさ、そんな感じがする。
「零だったら、今日私も会ったけど」
「真姫先輩も?」
「えぇ。でも雪穂と同じで、廊下ですれ違いざまに話しただけだけどね」
「それで?真姫ちゃんは零君とどんな話を?」
「朝の挨拶をした直後に突然『なぁ真姫、日本土産って何がいいと思う?』って聞かれたわ。唐突だったからよく覚えてる」
「日本のお土産?ことりちゃんや雪穂たちにはファッションとか髪型について聞いてたのに、急に話題が変わっちゃったよ……ファッションに髪型、それにプレゼント、やっぱり穂乃果たちの知らない誰かとデートなのかなぁ」
話題のベクトルが違って見えるのは私たちだけ、絶対に今までの話題を1本に結びつける何かがあるはずなんだ。でもそれが全然思い出せない!!もうちょっと!もうちょっとで引っ掛かっている何かが取れそうなんだけど、あと誰かがひと押ししてくれれば!!
「でも凛は零くんを信じるよ!浮気なんて絶対にしないって!」
「私も!零君は私たち一筋なはずだもんね!」
割と言いますねぇ~花陽先輩も。でもここまで信頼されて愛されているお兄ちゃんとμ'sの皆さんを見ていると、妹とは言え嫉妬しちゃうなぁ~♪うん、嫉妬しちゃう……嫉妬に燃える炎でお兄ちゃんの浮気相手の雌豚を、炙って甘酢タレと香味ソースで味付けしちゃうくらいに……。そして神崎家の食卓にそれが並ぶと……フフフ♪
「でももし女の子へのプレゼントだとしたら、どうして日本のお土産なんだろう?まるで海外から日本へ旅行に来るみたい」
「!!!!」
「ど、どうしたの楓……?」
「亜里沙、さっきのもう一回言って」
「へ……?『でももし女の子へのプレゼントだとしたら、どうして日本のお土産なんだろう?』のところ?」
「違う!そのあと!!」
「えぇ~と、『まるで海外から日本へ旅行に来るみたい』」
「!!!!」
なぁ~るほど、そういうことだったの。なんか今まであぁでもないこうでもないって考えてたのが馬鹿らしくなってきちゃったよ。でもまあ先輩たちの面白い反応を見れたし、それで我慢してやるかぁ~!
「楓……その口元が緩んだしてやったりみたいな顔、何か分かったの?」
「いやぜぇ~んぜん!私、雪穂みたいに頭が良くないから分かんなぁ~い」
「何ソレ嫌味!?」
「えぇ!?楓ちゃん分かったの!?相棒の穂乃果に教えてよ!!」
「ん?なんのことやらぁ~」
「楓ちゃんが先に言い出したんでしょ!?も~う、楓ちゃ~ん!!」
「えぇい!!抱きつくな暑苦しい!!」
年上が年下の身体にしがみついておねだりするって、アンタ本当に最上級生か生徒会長か!?よくこの1年間この学院の生徒の長をやったこれたと思うよ全く……。
でも高坂姉妹のこの反応が見たかったから、敢えて答えを言わなかったんだけどね。私の思惑通りの反応をしてくれるっていうか、素直に煽りに乗ってくれるのが嬉しくて♪
とりあえず今のところはこれで解散。
答え合わせは大学生の先輩たちが部室に来てからということで!
~※~
「もし零が浮気してたら、1日中にこのラブドールになってもらうんだから!!」
「いきなり飛ばすねにこっち。そりゃあウチも気にならないと言えば嘘になるけど……」
「零に限ってそんなことするはずないじゃない。私は信じてるから……大丈夫よね?」
部室に来るなり、大学生の先輩たちもお兄ちゃんの話題で持ちきりだった。話によると、大学にいる間もずっと同じ話をしていたらしい。どんだけお兄ちゃんのことが好きなんだよ!?!?
にこ先輩は私と全く同じことを考えてるし、希先輩や絵里先輩は信じたいけど素直になれないって感じかな。もう全て分かってしまってる私からすれば、その反応だけでも滑稽で面白いんだけど♪
するとここで部室の扉がガチャリと開かれ、1日中私たちの純情な心を引っ掻き回していた元凶が、遂にμ'sメンバー全員がいるところにその姿を見せた。
「お~す……って、なにこの空気!?重い……」
やはり自分のせいで部室の空気が淀んでいることに気が付いてないみたい。でもお兄ちゃんがファッションや髪型を気にして、日本のお土産を探しているのは仕方のないことなんだけどね。私だってそうしちゃうもん。というより、私もしなくちゃいけないんだけどね。
どういう意味かはもうすぐ明らかになるはずだから焦らないで。早漏の皆さん♪
「零君……穂乃果たちに内緒だなんてヒドイよ!!」
「は?はぁ!?」
「フフフ……ことりのおやつにしちゃいます♪もちろんアッチの意味で……ね♪」
「そろそろ弓道場の的を買い換えようと思ってたんですよねぇ……」
「私、零君を信じてますから!!」
「零くんは凛たちを裏切ったりしないよね?」
「私はそんなことにあなたがうつつを抜かしたりしないと思ってるわよ。いや本当に思ってるから!!」
「零が……にこのラブドールに!!よ、涎が……!!」
「こればっかりはカードじゃなくて、零君の口から聞きたいなぁ~なんて」
「零、素直に話して頂戴。怒らないから」
「零君……ど、どうなんですか?」
「私も信じてます!零くんはμ's一筋だってこと!!」
うわぁ~みんな一斉にお兄ちゃんへ詰め寄ってるよ。お兄ちゃんってば、どれだけハーレム拡大させれば気が済むのやら……。それに先輩たちだけじゃなくて雪穂と亜里沙まで……もうお兄ちゃんのこと好きだって言ってるようなものじゃん。
でも、全てを知っているからこそこの状況を楽しめるんだけどね♪
いいぞもっとやれぇ~!!お兄ちゃん焦り苦しめぇ~!!フフッ、みんないい顔してる♪
ま、そろそろかな?
「お前らが何に怒ってるのかは知らないけど、自分の母親に会うのがそこまで許せないのか!?」
「「「「「「「「「「「………………へ?」」」」」」」」」」」
「さっきから何言ってんだお前ら……」
「「「「「「「「「「「………………え?」」」」」」」」」」」
「はーいじゃあこっからは私の出番だね~」
どうやらお兄ちゃんもみんなも事態を飲み込めていないみたいだから、私が間に割り込んで説明することにした。
「まずはお兄ちゃん」
「お、おう……」
「穂乃果先輩は、お兄ちゃんが携帯を見ながら何かボソボソ言っているのを聞いて、新しい彼女ができたと勘違いしたんだよ」
「な、なんだって!?」
「『来週かぁ~』とか、『なんか買って行ってやろうかな?』とか、『服、どれにしようかなぁ~』とか、口に出てたらしいよ」
「マジかよ……全然気付かなかった。でもそれって穂乃果のせいだろ?さっき俺が怒られたのってただの冤罪じゃねぇか!?」
そうそう、今回お兄ちゃんは全然悪くないんだよねぇ~。元はと言えば穂乃果先輩が勘違いしたのが原因だし。でもお兄ちゃんのそのボソボソ声だけを聞いたら、彼女さんである先輩たちが勘違いするのも無理ないか。
「次にみんな」
「えぇ~と、零君のお母さんって言ってたよね。もしかしなくても、穂乃果が先走っちゃった?」
「そうですよ全く、無駄な時間と労力使わせてくれちゃって……これから一ヶ月パン抜きですからね」
「ちょっと待って!?その罰ゲームだけは許して!!穂乃果死んじゃうよぉ~!!」
「だからいちいち抱きつかないでくださいって!!」
今日は穂乃果先輩のせいで本当に無駄に気を張っちゃったんだから。これは先輩を徹底的に弄って煽ってイジメないと私の気がすまないよ♪覚悟してくださいね、せ~んぱい♪
「それで、どうして零はファッションや髪型を気にしていたんですか?」
「母さんがファッションにうるさいんだよ、本人の職業上仕方ないけどさぁ。だから身形をしっかりしておかないと、久しぶりに会って早々お説教が始まっちまう」
「久しぶりって、ご両親は今どこに?日本に住んでいると言ってませんでしたっけ?」
「今は海外にいるんだよ。それで母さんだけ久々に帰って来るっていうから、帰って来られない父さんのために日本土産を探してたんだ」
「なるほど……穂乃果、凄く盛大な勘違いをしていたみたい」
まさか私も自分のお母さんに嫉妬するなんて思ってもみなかったよ……。これで分かったでしょ?私が『今まであぁでもないこうでもないって考えてたのが馬鹿らしくなってきちゃった』と言ってた訳が。つまりこういうことなんだよ。
もう怒った!!このやりどころのない怒りをぜ~んぶ穂乃果先輩にぶつけてやるんだから!!
でもその前にお兄ちゃんに言っておきたいことが――――
「どうして私にお母さんが帰ってくるって言ってくれなかったの?」
「授業中だったんだよ。どうせ部室で会うし、そこで言えばいいかなぁって」
「はぁ~……そのせいで私は無駄に振り回されたけどね」
なぁ~んかもう色々冷めちゃった、"ラブライブ!"直前だけど練習する気起きないや……帰ろっかな。
「そういや母さんが、一度お前らに会ってみたいって言ってたぞ。だから来週俺の家に集まってくれ」
「え……?零君のお母さんが?」
「ああ。生きて帰れるといいな……」
「なにその遠い目!?穂乃果たちどうなっちゃうの!?」
ご愁傷様μ'sの皆さん♪これはフラグでも何でもない、お兄ちゃんやお姉ちゃん、そして私の母親なんだから、ある程度察しは付くでしょ?つまりはそういうことなんだよねぇ……。
"ラブライブ!"の開催直前にして、μ'sに新たな試練が訪れた!!
ちなみに、贔屓目なんて一切ないから……。
そろそろ神崎家の家族を解禁するとき!!
結局全て穂乃果の勘違いだったということで、良くも悪くもいつも穂乃果に振り回されている気がしますねμ'sのメンバーは。
この話の目的としては、零君や楓の母親を登場させるための前段階としての側面がもちろん一番なのですが、折角楓というキャラが立ったオリキャラがμ'sのメンバーなので、楓と原作キャラとの絡みを密接に書いてみたいという私の我が儘も一緒に入っていたりします。この前(と言っても結構前ですが)楓と海未、真姫、絵里の3人との絡みを書いていてとても楽しかったのが理由ですね。機会があれば彼女視点で残りのキャラとの絡みの話も書いてみようと思っています。
もちろん零君たちのお母上の登場回も近々予定しています。一体そのお母上がどんな方なのかは本編の最後、零君と楓の反応を見てお察しください(笑)
現在、『新日常』のアンソロジー企画小説として『ラブライブ!~μ'sとの新たなる日常 Anthology~』が『新日常』と同時連載中です。ハーメルンのラブライブの作家様たちが集まって『新日常』の話を執筆してくださったので、そちらも是非ご覧下さい。
投稿日時は11月1日から23日まで、3週間近く毎日21時に投稿予定です。
もうラストが近付いて来ました。こちらも最後まで応援よろしくお願いします!
いつも感想や評価ありがとうございます!
これからもお声をお聞かせしてもらえると幸いです。
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