全編花陽視点でお送りしますが今回、彼女にとって1つのターニングポイントかもしれません。もちろんアッチの意味でですが……
「ぴゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!た、体重が……!?!?」
私、小泉花陽は体重計の上で自分でもビックリするような変な叫び声を上げてしまいました。
それもそのはず、9月の上旬に比べると私の体重が……うぅ、これ以上は言いたくありません!!できれば無視したい事実なのです!!
"収穫の秋!秋といえば、何と言っても新米の季節です♪"
なんて笑顔で言っていた去年が思い出されて恥ずかしいよぉ~……。何が恥ずかしいって、去年私自身が『来年こそは食の誘惑なんかには負けません!!』とμ'sのみんなの前で意気込んだのにこの体たらく。みんなに何とお詫びをすればいいのか……。
でも、もうすぐで"ラブライブ!"だから無視できないんだよね……もし体重が増えて身体の動きが鈍ったりでもしたら、みんなに迷惑掛かっちゃうし……。
「やっぱりお米の食べ過ぎだよね……今晩もお茶碗山盛りのご飯を3杯もおかわりしちゃったし……」
毎年秋になると各地の美味しいお米を食べ漁るほどたくさんのお米を食べるんだけど、確かに今年は今までよりもパクパク食べ過ぎていたような気がする。去年よりもμ'sの練習量が多くなったから、ちょっとくらい食べ過ぎてもいいかなぁと思ってたのが失敗だったよ……。
「やるしかないよねぇ、ダイエット……」
ダイエット。
去年は穂乃果ちゃんと一緒に海未ちゃんのダイエットプログラムを強制的に参加させられたんだよね。結果的には痩せることができたんだけど、あの時は毎日のランニングにご飯がたった一杯の晩御飯、あれほどの拷問を味わったのは始めてだったよ……。
でも一つ懸念することがあるとすれば――――――
「去年に引き続いて2回目なんだよね、私……」
去年あれだけみんなに迷惑を掛けて注意もされたのに、また体重が増えたなんて知られたら、今度はなんて言われるのか……特にこのことが海未ちゃんの耳に入ったりでもしたら、もう生きて帰っては来られないかも!!去年ランニング中にこっそりお店でご飯を食べていた前科があるから、尚更怒られそう……。
だけど、やっぱりこのままって訳にもいかないよね。だって今年は雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん、楓ちゃんもいる。私より年下の3人が"ラブライブ!"に向けて頑張っているのに、私だけが妥協をするなんて許されない。ここは自分の心を鬼にして痩せる努力をしないと!!
だけど、私はそこまでダイエットのことについて詳しくない。普段からスタイル維持のために何かをしているってこともないし、具体的にどうすればいいんだろう?
こうなったら、思い切ってμ'sのみんなに聞いてみよう!μ'sにはスタイルのいいメンバーもたくさんいるし、その人から話を聞けばきっと痩せられるはずだよね!うん、痩せられる……はず!!
でも、零君と海未ちゃんに聞くのだけはやめておこうかな?
零君の私の彼氏。大好きな彼に自分の体重が増えたとは、やっぱり言いにくい。
海未ちゃんに関しても……真っ先に地獄へ赴くのは、私としてはちょっと気が引けるかな?でも解決できなそうなら海未ちゃんに頼る予定だから!!決して逃げてる訳じゃないからね!!本当だよ!?
~※~
翌日、私のダイエット大作戦はこっそりとスタートしました。
まず、聞き取り調査1人目は穂乃果ちゃん。
私と穂乃果ちゃんは去年恐怖のダイエットプログラムを共にした仲間だけど、今年の秋は穂乃果ちゃんのそう言った話は全然耳にしない。あの穂乃果ちゃんが食欲の秋に負けずどうやって体重を維持しているのか、一番気になるのです。
もし私にも有効的な方法ならば、それをそのまま実行してみようかなぁと考えていたり。
だってあの食欲魔人の穂乃果ちゃんだよ!?食欲の秋にも関わらず体重が増えていないなんて有り得ない!!これは何か効果的なマジックがあるに間違いありません!!
「穂乃果ちゃーーん!!」
「あっ、花陽ちゃん!どうしたの?」
私は穂乃果ちゃんが1人の時を見計らって、廊下で声を掛けました。
思えば、こうして穂乃果ちゃんと2人きりで話すのは久々かも。お互い食を愛する者同士色々お喋りしたことはありますが、今はダイエットの話に集中しよう!
「今、ちょっとお話大丈夫?」
「なんだか改まって、結構重要なお話?」
「私にとっては重要な話なんだけどね。穂乃果ちゃんってこの秋、毎日の3食とか間食とか、食べる量を減らしてたりする?」
「食べてる量?うぅん、全然」
「えぇっ!?う、嘘……」
「嘘じゃないよ!!むしろ今年は去年よりも食べてるかも」
えっ?去年よりも食べてる!?だって穂乃果ちゃんは私と同じでたくさん食べると体重が増えやすい体質のはずなのに、今年は体重が一切増えてないってどういうこと!?細かいことは飽きっぽい穂乃果ちゃんのこと、ダイエットが捗るとは思えない。やっぱり減量しやすくなるマジックでもあるのかな?
「そのぉ……もしかして、こっそりダイエットでもしてるの?」
「ダイエット?う~ん、ダイエットと言えばダイエットになるのかなぁ~?」
「どういうこと?」
「知りたい知りたい?」
「え……?」
穂乃果ちゃんはお得意の満面な笑顔で私に詰め寄ってきました。
でも、その笑顔の中に若干黒さが混じっているような気がするのは私だけ?もしかして私、踏んではいけないスイッチを踏んじゃった可能性が……。なにやら不穏な雰囲気が漂います。
「しょうがないなぁ~花陽ちゃんは!仕方ないから教えてあげるよ♪」
「えぇ!?私、何も言ってないないんだけど!?」
「穂乃果のダイエット方法はねぇ~……"零君"なんだよ!」
「えっ、れ、零君?」
この時、私は確信しました。あぁ、穂乃果ちゃんの変なスイッチを踏んじゃったのだと。
穂乃果ちゃんは頬を赤く染めて、まるで零君に抱きついているかのようです。それにどことなく大人びた女性の顔をしているのは、恐らく穂乃果ちゃんのダイエット方法に関係しているのでしょう。
初めからことりちゃんは避けようと思ってたんだけど、穂乃果ちゃんも同類だったね……。
「一応聞くけど、どうして零君なの……?」
「毎日零君のことを想って色々シてるとね、秋になっても汗をたくさんかいちゃうんだ。多分そのおかげかな?ご飯をパクパク食べても全然太らなくなっちゃった♪」
「そ、そう……」
「昨日の零君ってば凄かったんだよ!穂乃果が居眠りしてたらね、普通に起こせばいいのに穂乃果のパンツを脱がせてきて、そのまま零君のアレが穂乃果の大切なところに――――ズブッと。今思い出すだけでも興奮してきちゃう♪」
「そ、それって穂乃果ちゃんの妄想の話だよね!?」
なんかダイエットの話だったのに、いつの間にか穂乃果ちゃんの自分磨きの話になってる!?しかも妄想が生々し過ぎて、私の方が恥ずかしくなってきちゃったよ!!私の顔、絶対に真っ赤になってるよぉ~……だって、とっても熱いし――――――
熱い……?そうか、穂乃果ちゃんはこの熱さを利用して汗をかいていたんだ。
でも私はそんなの恥ずかし過ぎて無理だよぉおおおおおおおおおおおお!!
「ま、そういうことで花陽ちゃん、もしヤったら初感想聞かせてね~♪」
「こ、これを実践するのォ!?」
「一回激しい妄想をしてみれば分かるって、絶対に気持ちいいから!じゃ、穂乃果はもう行くよ!いい夜になるといいね♪」
穂乃果ちゃんはそう言うと、廊下をスキップしながら教室へと帰って行きました。しかも頬を赤く染めたまま……このあと零君、穂乃果ちゃんの相手大変だろうなぁ……。
それにしても気になるのは穂乃果ちゃん流のダイエットのこと。
もしかして、他のみんなも夜な夜な自分で自分の欲求を慰めたりしてるのかな……?進級してから穂乃果ちゃんたちが外でも構わず零君にアピールするようになったのは、それにも原因があるのかもしれない。
と、とりあえず他のみんなにも話を聞いてみよう。
穂乃果ちゃんのダイエット法は特殊だと思いたいから!!
~※~
聞き取り調査の2人目は真姫ちゃん。
言わずもがな、真姫ちゃんは私と同学年とは思えないほどのプロポーションの持ち主で、真姫ちゃんからダイエットなんて言葉は一切聞いたことがない。それほど綺麗なスタイルを長年ずっと保ち続けている真姫ちゃんなら、効果的な体重維持の方法についても詳しいはず!
私たちは今、日直の仕事でプリントの束を手分けして教室へ運んでいる最中。聞くなら2人きりの今しかないよね。
「ねぇ真姫ちゃん。真姫ちゃんて、スタイル綺麗だよね」
「どうしたのよ藪から棒に。褒めたって代わりにプリント運んであげないから」
「そんなことしないよぉ!!そうじゃなくて、そのスタイルってどうやって維持してるのかなぁって」
「花陽、あなたまさか今年も……」
「い、言わないで!分かってるから!!」
流石真姫ちゃん、この僅かな会話だけで私の状況を察するなんて……怒られるかもしれないけど私が悪いんだし、ここはダイエットのために我慢我慢!!
「それで、効率のいいダイエット法とか、真姫ちゃんが普段気を付けていることがあれば教えて欲しいんだけど……」
「はぁ~……あなたって人は。気にしていると言えば、普段からの食生活や生活習慣くらいかしら。気にするというよりかは、もう自然と規則正しい生活が身に付いちゃってる、と言った方が正しいわね」
そうだよね、普段から生活習慣が規則正しいいからこそのスタイルだもんね。それは真姫ちゃんだけではなく、海未ちゃんや絵里ちゃんも同じかも。楓ちゃんもスタイルはいいけど……楓ちゃんにダイエット法を聞くのは絶対に間違いだと思うやめておこう。
そして真姫ちゃんがこう答えてくるだろうってことは大体分かっていたんだよね。本番はむしろその先。これを聞いておかないと私の気が収まらない。
さっき穂乃果ちゃんが言っていたダイエット法を、真姫ちゃんもしているのかどうかを……。
「ね、ねぇ真姫ちゃん……」
「今度はなに?」
「そのぉ~、真姫ちゃんも毎晩してるの?」
「な、なにを……?」
「じ、自分磨きっていうのを……」
「な゛ぁ!?!?!?」
その瞬間、真姫ちゃんは手に持っていたプリントの束を盛大に廊下へ落としてしまいました。
大量のプリントがヒラヒラと空中を舞っていますが、真姫ちゃんはそんなことお構いなしに顔を真っ赤にしながら私を睨みつけてきます。
うぅ、ゴメン真姫ちゃん!!でも聞いておきたかったんだよ、みんなが毎晩零君を妄想しながら"そういうこと"をしてるのかを……。
「ど、どうしてそんなことを学院内で聞くのよ!?まるで零やことりじゃない!!」
「ゴメンなさい!!でもみんなが毎晩しているのか知りたくって……。それで、どうなの?」
「ど、どうって……?」
「真姫ちゃんは夜、そのぉ~……零君のことを想ってそういうことをしているのかなぁって」
「この状況でもなお答えなきゃいけないの!?」
多分だけど、真姫ちゃんは私がこういう質問をしてきたこと自体に驚いているんだと思う。猥談って言うのかな?流石に恥ずかしくて普段の会話では言い出せないから……。
でも今は体重増加という緊急事態。多少の羞恥を被っても、あのスタイルとプロポーションが共に抜群な真姫ちゃんに聞いておきたいの!零君とのあんなことやこんなことを妄想しながら、夜な夜なやっているのか否かを!!
「それで、どうなの真姫ちゃん!!」
「テンションおかしいわよあなた!?ど、どうって言われても……」
「真姫ちゃん……」
「ちょ、ちょっと涙目にならないでよ!!…………はぁ~……や、やってるわよ」
「へ、今なんて?」
「一回で聞き取りなさいよ!!やってるって言ってるのよ!!」
あの真姫ちゃんですらやっているなんて、もしかしてやってないのって私だけだったり!?凛ちゃんや海未ちゃんはどうなのかな……?この前ことりちゃんの講座を無理矢理受講させられたけど、もしかしてそれを機にそっちの方向へ目覚めちゃったとか!?で、でもでも!雪穂ちゃんや亜里沙ちゃんはやってないよね!2人共純粋だもん!!…………多分だけど。
「さっきからなに頭を抱えてるのよ。頭抱えたいのはこっちなんだけど!!」
「ご、ゴメン……みんなのやってるところを想像すると、なんだか恥ずかしくなってきちゃって……」
「もうっ!零やことりみたいに変な妄想しないでくれる!?」
「うぅっ、でも、みんなやってるのかな?毎晩……」
「知らない!!やってるんじゃないの!!」
この時の真姫ちゃんは、廊下に落ちたプリントを拾いながら自棄糞な発言をしていました。もちろんみんながやっているなんて真姫ちゃんが知るはずがありません。でも気が動転しておかしなテンションになっていた私は、その真姫ちゃんの発言を素直に受け止めてしまったのです。
つまり、私がどうなったのかと言うと――――――
(みんなやってる……?穂乃果ちゃんやことりちゃん、にこちゃんだけじゃなくて、あの海未ちゃんや凛ちゃんまで……?特に穂乃果ちゃんや凛ちゃんは私と同じくらいパクパク食べるのに……それでも体重が増えないのは、毎晩零君とやっているところを妄想して自分を磨いているからなのかな……?だ、だったら私も!!話を聞く限り気持ちいいって聞くし、それに痩せることができるのならこれ以上いいダイエットはないよね?そう思い込もう!!)
真姫ちゃんと同じく冷静な判断ができていませんでした。
μ'sのみんながやっているなら、気持ちよくなれるなら、妄想でも零君に愛してもらえるなら……そんな欲望にあっさりと負け、私は1つの決心をしたのです。
本番は、今日の夜――――――
~※~
「すぅ~~はぁ~~」
夜、自室のベッドの上。私は仰向けで寝転がりながら大きく深呼吸をしました。
今からμ'sのみんながやっていると噂される自分磨き(調べたところによると自家発電、マスターベーションとも言うらしい)を実行するため、息を整えて準備をしているところです。
そう言えば。
「まず何からすればいいんだろう……?」
普段ことりちゃんやにこちゃんの話を聞いているから、何をするのかは大体理解しているつもりだけど、自分磨きの一発目って何をどうしたらいいんだろう?とりあえず零君を思い浮かべればいいのかな……?
私は目を瞑って零君の姿を想像します。
真剣でカッコいい彼の顔、驚いた時の目を丸くした彼の顔、呆れてため息をつく彼の顔、寝ている時のちょっぴり可愛い彼の顔、私を励ましてくれる優しい彼の顔、
そして。
一緒にいるだけで元気が貰える、彼の明るい笑顔。
零君の色んな顔が次々と私の妄想を支配していきます。胸がドキドキして止まらない。身体も僅かにですが熱くなってきました。
零君の顔を思い浮かべるだけでこうなるなんて……これ以上妄想を飛躍させたら一体どうなっちゃうんだろう?まだほんの少しだけ抵抗はあるけど、今の私は身体の疼きをもっと高めたいという好奇心の方が勝っています。だから、もう妄想を止めることはありません。
そして、妄想の中の零君が私に語りかけてきました。
『花陽、今日も練習よく頑張ったな』
優しく暖かい彼の声。この声を聞くだけで頭を撫でられている感じがして、とても心が落ち着いてほっこりします。練習中に掛けてくれる些細な気遣いも嬉しくて、笑顔の彼を見るともっと頑張ろうとやる気が出て、零君と恋人同士になってから積極的な性格になれたのも、全部彼のおかげ。
零君への愛はどんどん増幅していって、留まることを知らない。そして今、私はイケナイことに手を染めようとしている……もうそれくらい、私は零君の虜となっているのです。
『ほら、こっちにおいで。ご褒美をあげるよ』
「ご褒美……?」
私は妄想の中の零君に話し掛けていることにさえ気付きませんでした。
零君は私の後ろへ回り込むと、そのまま背中から私をギュッと抱きしめました。突然のことで、私の口から小さく『あっ……』と声が漏れ出します。零君に抱きつかれ慣れている私ですが、今日はまたいつもと違った別の暖かさを感じる……。
『花陽、ダイエットに悩んでるんだって?』
「うぅ……」
『心配するな。俺が効果的なダイエットを教えてやるよ』
「え?そ、それってなに?」
『こうするんだよ』
「ひゃうっ♡」
突然零君は私の服の中に手を入れて、私の胸をゆっくりと撫で回しました。
器用な手付きで下着も外され、その手は私の胸を下から摩ったり、軽く揉んだり、乳首を優しく摘んだり、手のひらでゆっくりと転がしたり、彼の手付きは普段よりも"何故か"ぎこちないのですが、私の興奮と快楽を煽るには十分でした。
その"何故か"の理由が、自分で自分の胸を弄っていたからというのに気付くのは、まだ先の話。
『ダイエットはたっぷりと汗をかくといいんだぞ』
「私、熱くなってきました……零くぅん♪」
『うん、いい感じに高まってきてるな。次はどうして欲しい?花陽の口から聞きたいな』
「もっと……もっと激しく揉んでください!!」
『了解。じゃあ肩の力を抜いて、リラックスな』
「はい♪」
さっきまで優しかった零君の手付きが、一気に激しくなりました。
零君は親指と人差し指で乳首を摘みながら私の胸を大きく揉みしだきます。もう胸の愛撫だけで果てちゃいそう……あっ♡んんっ!!妄想の中でもえっちな声が漏れちゃうよ♪
「ひゃ、んっ♡」
『いい声だ、もっと聞かせてくれ。俺はな、女の子が俺の手によって喘いでいる姿、俺に服従している様が大好きなんだ』
「うん♪零君のためなら、あんっ♡もっともっと、んん♪えっちな子になるね!」
『いい子だ。それでこそ俺の恋人、小泉花陽だ』
「あぁああああああああああ♡零君!!」
胸だけでこんなにも熱くなってしまうなんて、私はイケナイ子なんでしょうか?でもそれでもいいんです。零君が喜んでくれて、私が気持ちよくなればそれで……。
そしてまだ零君からの愛撫は止まりません。また零君は私の耳元で欲求を煽るような甘い声で囁いてきました。
『どうやらまだ満足し足りないらしいな。だったら……』
「れ、零君……ひゃぅ♡」
『もうここはびちょびちょじゃん。女の子がここを濡らしてるってことはな、気持ちよく果てるまで弄ってくださいってことなんだよ』
「うん♪お願い零君、私の大切なところを触って!!そしてたくさん気持ちよくさせてください!!もう我慢できないよぉ♪」
『よく言った。それじゃあ今日はたっぷりと可愛がってあげるよ』
「ありがとうございます♡」
零君は私のパンツの上に人差し指を当て、私の大切な割れ目に沿ってゆっくりと指を押し込むようになぞる。私の大切なところからクチュッとイヤラシい音が漏れながら、零君は指を私の割れ目を執拗に攻め続けました。なぞり終わったらまた折り返してなぞり、またなぞり終わったら折り返して……私はずっと焦らされ続けられます。
『花陽、息がメチャくちゃ荒くなってきたぞ……声も乱れてるし、もうイっちゃうんじゃないのか?我慢できなくなったら言えよ。すぐにでもお前を昇天させてやる』
「あぁ♡んっ♪零君……私を、私をイかせさせてください!!もう!焦らされるのはもう限界です!!」
『待ってたよその言葉!』
そして零君は私のパンツをゆっくり脱がしながら、人差し指を私の大切なところに当てて――――――
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ♡♡」
あまりにも気持ちのいい快楽に昇天し、そこから私の記憶は途切れてしまいました。
~※~
「……ん?ここは、私の部屋……?」
気が付くと、私はベッドの上で仰向けに寝転がっていました。
あれ?私、零君と一緒にいたはずじゃあ……。
「あ、そっか、全部私の妄想だったんだ……」
――――ということは、零君に胸や割れ目を弄られていたのって全部私の手と指だったんだね……どうりで手や指が変に乾燥している訳だよ。途中から零君に愛撫されているものだと本気で思ってたんだよね。そう思うとずっと独り言を言ってたことに……ううっ、恥ずかしい!!誰にも見られてないけど恥ずかしい!!
でも。
「気持ちよかったな。穂乃果ちゃんたちの気持ちが、ちょっとだけ分かった気がするよ」
初めは自分で自分を慰めるなんて抵抗があったけど、いざやってみるとあっさりと快楽に負けてしまい、結果的にはとてもスッキリすることができた。これは穂乃果ちゃんたちだけじゃなくて、真姫ちゃんもしちゃうのは無理ないね……だって、こんなに気持ちいいんだもん♪
「あっ、たくさん汗かいてる……これを続けていけば私も痩せられるかも!!」
ベッドから身体を起こしてみると、全身がグッショリと濡れていることに気が付いた。
その中でも特に濡れていたのは、もちろん下半身、私の大切なところ……。
「こんなに気持ちいいダイエットがあっただなんて、これだったら毎日続けられそう♪」
もしかして、穂乃果ちゃんたちもこうしてドツボにハマっていったのかも……でも、こんなに気持ちいいのなら仕方ないよね♪私もクセになっちゃいそうだよ♪
「さて、色々濡れちゃったし、お風呂にでも入ろうかな♪」
私は自分磨きの余韻を残したまま、浮ついた気分で今晩を過ごすのでした。
そして翌朝、妙なテンションの自分を思い出し、枕に顔を埋めて悶えてしまったのはまた内緒の話です……。
遂に快楽の悦びを知ってしまった天使さん。ことりと同じ道を歩み始める!!
今回は花陽の個人回でした。実は花陽個人回は第26話の『花陽とのほんわか日和』以来、実に84話ぶりとなります。花陽推しの方にはお待たせしましたとしか言い様がないですね……本当にお待たせしました!なんせ他のラブライブ小説とは違ってμ'sが12人もいるもので、個人回を作るのが中々……。言い訳はこの辺にして、最近個人回をサボリ気味だったので、またちょくちょく挟んでいこうと思っています。
そして次回は、遂に零君と楓ちゃんのお母様が登場!
どんな人かって?それは秋葉や楓を見れば分かるでしょう(笑)
先日、ハーメルンのラブライブ!小説の作家様たちが執筆してくださった『ラブライブ!~μ'sとの新たなる日常 Anthology~』が完結しました!
あちらの小説ではこの小説では見られない個性的なお話ばかりなので、まだ見てないよという方は是非覗いてみてください!
Twitter始めてみた。
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