ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 2015年『新日常』のラストを飾るのは、前回の予告通り海未ちゃんです!
 年内最後の大一番、海未ちゃんの乱れに乱れる姿が遂に――――!!


海未、巨乳になる

「ふっふっふ~、よく来たね海未ちゃん♪」

「いや、秋葉さんが無理矢理呼んだのではありませんか……」

 

 

 私は放課後練習から帰宅途中、突然秋葉さんからの連絡を受け、彼女の研究室にまで足を運んでいました。

 私が"無理矢理"と言ったのはあながち間違いでもなく、『研究室へ来なかったら、楓ちゃんをヤンヤンデレにしちゃうぞ♪お兄ちゃん大好きっ子の楓ちゃんのことだから、ヤンデレになると零くんの彼女である海未ちゃんたち大変かもねぇ~』なんて脅してきたのです。

 

 全く、こっちは練習で疲れているというのに、迷惑な話ですよ……。

 

 

「海未ちゃんをここへ呼んだのは他でもない――――」

「いいから早く要件を言ってください。こちらは練習後で疲れているので、早く帰宅したいのですが」

「もうっ!辛辣ぅ~!最近μ'sのみんなからも私の扱いがヒドイ気がするんだけど……」

「それは今に始まったことではないですよ。扱いを良くしてもらいたければ、顧問としてちゃんと練習に出席してください!」

「だって忙しいんだも~ん♪」

「――――――帰りますよ」

「ゴメンゴメン!でも忙しいのは本当だから許して!」

「はぁ……もちろん承知していますが、たまには顔を出してくださいね」

「ほ~い♪」

 

 

 どうして神崎家の兄妹はこうも不真面目なのでしょうか……?しかしやる時はキッチリとやるため、怒るに怒れないんですよね……。現に秋葉さん以上に、私たちμ'sのことを見てくれている大人はいないですし。

 

 

「それで、何故私をここへ?」

「私が開発したおクスリの実験台――――」

「帰ります」

「待って待って!!話はまだ終わってないよ!!」

「聞かなくても、どうせまた変なことに巻き込むんですよね!?」

「違う違う!!今回ばかりは海未ちゃんに朗報なんだよ!!」

「は、はぁ?」

 

 

 秋葉さんは必死に私の腕を掴んで帰宅を阻止してきます。いつもならおちゃらけた笑顔で私たちを実験台にするはずなのに、今回ばかりは本気で私に懇願しているご様子。それに私にとって朗報とは一体……とりあえず、話だけでも聞いてみましょう。判断はそれからでも遅くはないでしょうし。

 

 

「一応聞いてあげます。ですがくだらない話だった場合、即帰らせてもらいますから」

「ありがとう海未ちゃ~ん!それで早速なんだけど、自分のおっぱいを大きくしたいとは思わない?」

「な゛っ……!!か、帰らせてもらいます!!」

「待って待って待って待って!!だからまだ話は途中なんだってば!!」

 

 

 秋葉さんは私の腰に巻きついて、全力で私の帰宅を阻止してきます。逆に私は秋葉さんを引きずりながら、また妙なことに巻き込まれない内にこの研究室から退散しようとしました。

 

 秋葉さんの実験台という時点で、良からぬことしか頭に浮かばないので当然です!!

 

 

「破廉恥な話なら、穂乃果やことりにすればいいでしょう!?」

「違うんだって!これは海未ちゃんにしかできない相談なの!海未ちゃんが一番適任なんだよ!」

「ど、どういうことです!?」

「今私はとある会社から頼まれて、おっぱいを大きくする薬を作ってるんだけど、それが実現できそうなんだよ!だから海未ちゃんには最初に使ってもらいたくて!!」

 

 

 む、胸を大きくする薬ですか……なんとも破廉恥極まりないですが、実は興味がない訳ではありません。自分と同い年の穂乃果やことりは胸がどんどん大きくなっていくのに対し、私は去年からほとんど変わっていませんから。それを零にも指摘されて嘲笑われる始末……。

 

 

「あっ、今零君のこと考えてたでしょ?」

「えっ!?な、何故!?」

「顔に書いてあるもん♪零君おっぱい大好きだもんねぇ~」

「仮に私が零のことを考えてたとして、一体どうするつもりです……」

「素直じゃないなぁ~!その薬さえあればおっぱいが大きくなって、今まで海未ちゃんのことを貧乳と馬鹿にしてきた零君を見返すことができるかもしれないんだよ?」

「別に見返したいだなんて思ったことありませんけど」

「それだけじゃないよ♪」

「えっ……?」

 

 

 秋葉さんのこの悪い笑顔……今から明らかに何か良からぬことが起きそうな、そんな予感がします。この先の話を聞いてしまうと、もう後には引けない様な気がしてなりません。帰宅するのなら今しかない……今しかないのですが、さっきの豊胸の話に靡いてしまう私をどうか許してください!!

 

 

「おっぱいが大きくなれば、それだけ零君に愛してもらえるかもよ?」

「!?!?」

「零君はおっぱい好きだからね。そのおっぱいが大きくなるだけで、零君がもっともぉ~っと海未ちゃんのことを見てくれるかもしれないよ?」

「零が……私のことを?」

「うん♪あわよくば、手を出してくれるかも……」

 

 

 そ、そんな!!私は穂乃果やことりみたいにところ構わず発情するような淫乱な女性ではありません!!それに零が手を出して来ずとも、彼は私のことをちゃんと好きでいてくれているはずです。わざわざ身体で繋がらなくても、心で繋がっていればなんの問題もありません!!

 

 

「は、はれん――――」

「破廉恥?私が?違うでしょ?破廉恥なのは海未ちゃんだよ♪」

「え……?」

「本心では零君に手を出されたいと思ってるんでしょ?穂乃果ちゃんやことりちゃんから聞いているはずだよ、自分たちが零君とイチャイチャしたっていう話を。その話を聞いて、自分も……と思ったことくらいあるでしょ?口では反論してるけど、顔を見ればすぐ分かるもん♪」

「わ、私が……そんな……」

 

 

 零に手を出されたいと思っている?私が?そ、そんなはずは……!!

 しかし、たまに彼を妄想して1人寂しくベッドの上で自分を慰めているのは事実。それに対して、穂乃果たちは零と本番とまでは行かないものの、お互いにお互いの欲求を鎮め合っている……。私は1人で、穂乃果たちは彼と2人きりで――――

 

 

 もし胸が大きくなれば、零は私のことを襲ってくれるのでしょうか……?

 もう1人寂しく慰めなくてもいいのでしょうか……?

 

 

 私の中に真っ黒に染まった欲望が渦巻き、徐々に心を侵食していきます。

 そしていつの間にか、私の心はその欲望にどっぷりと浸かってしまい、気がつけば私の口がこう動いていました――――

 

 

「秋葉さん……そのおクスリ、私にください!!」

「フフッ♪毎度ありぃ~!!」

「えっ?お金取るんですか!?」

「そんな訳ないじゃん!海未ちゃんは私の大切な教え子だからね、お金なんて受け取れないよ!だけどあとで使用感を教えてね♪」

「は、はい!ありがとうございます!!」

 

 

 結局、私は豊胸のおクスリを受け取ってしまいました。

 ですが後悔はしていません。自分の欲望に忠実となった結果です。いつも他のμ'sメンバーに彼を譲っているのですから、たまには私も彼に甘えて……いいですよね?胸が大きくさえなれば、彼に触ってもらうことだってできるはず。うぅ……もう既に顔が熱くなってきました!!

 

 

「それじゃあはいこれ。おクスリを飲むのは寝る前で、最低6時間は寝ること。その条件さえ乗り切れば、海未ちゃんのカラダがムフフなことになるから♪」

 

 

 私は受け取ったおクスリを見つめながら息を呑みました。

 今まで穂乃果やことりには散々胸のことで馬鹿にされてきましたからね……特に2人が淫乱になってからは。しかしそんな屈辱も今日で終わりです!!私も零を惹きつけるような、魅力的な胸を手に入れてみせます!!

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「ま、まさか……!?」

 

 

 翌朝、いつも通り穂乃果、雪穂、ことりの3人と一緒に登校するため、待ち合わせ場所に向かっている最中なのですが、私の日常はいつもとは違っていました。

 

 なんと……胸が本当に大きくなっていたのです!!

 秋葉さんのことなので若干疑ってはいたのですが、まさかあのおクスリにちゃんと豊胸効果があったとは!!起床したら本当に胸が大きくなっていて、思わず自分の胸を二度見どころか三度見してしまったくらい衝撃的だったのです。

 

 しかもよりリアルなのは一気に希サイズまで大きくなるのではなく、ことりサイズの少し上、花陽や楓サイズとほぼ同等にまで私の胸が成長していました。これなら変に怪しまれることもないでしょう。秋葉さん、たまにはいい仕事するじゃないですか!

 

 

「おーい海未ちゃーーん!」

「おはよう海未ちゃん」

「おはようございます、穂乃果、雪穂。珍しく早いですね」

「いや、今日は海未ちゃんの方が遅いんだよ。なんだか珍しいね」

「ホントに!海未ちゃんも寝坊するんだねぇ~♪」

「していません。身支度に少し手間取っていただけです」

 

 

 何も間違ったことは言ってないんですよね。胸のサイズを測ったり、胸に合うサイズの下着がなかったので、お母様に頼んで拝借させてもらったり……などなど、いつもの朝とは全然違いましたから。

 

 

 すると、隣から何やら突き刺すような視線を感じました。

 その視線の主は、ここにいる人の中で未だ一言も喋っていない、私の幼馴染の1人――――

 

 

「海未ちゃん……」

「ことり……」

 

 

 ことりは不思議そうな表情で私の顔、そして身体をジロジロと見つめてきます。やはり普段から脳内がお花畑の彼女だからこそ、私の胸が大きくなったことに気付いたのでしょうか?別に秘密という訳ではありませんが、自分から『胸が大きくなりました』と話すのは少々気恥ずかしかったりします。できれば話題を振ってくれると助かるのですが……。

 

 

「ねぇ海未ちゃん」

「はい、なんでしょうか?」

「雰囲気変わった?大人っぽくなったというか、いや前から大人っぽくはあったんだけど、大人の女性になったというか……うぅ~ん?」

 

 

 やはりいきなり胸が大きくなっただなんて思わないのでしょうか、あのことりですら私の変化に気付いてないみたいです。でもここまで自分の身体をジロジロ見られると恥ずかしいですね……。

 

 

「あっ、あそこに歩いてるのは零君!お〜い!零く〜ん!!」

「えっ零くん!?零くんおはよ〜!!」

「お姉ちゃんもことりちゃんも、零君を見かけた瞬間一直線に……」

「普段の練習でもあれくらいの瞬発力を見せてくれればいいんですけどね……」

 

 

 穂乃果もことりも、零に引っ付いていないと死んでしまう病気にでも掛かっているんでしょうか……?学院でも授業中以外は彼にベッタリですし、たまには私に譲ってくれてもいいと思うんですけど……それもこの胸さえあれば叶うかもしれませんね!

 

 

「おはよう穂乃果、ことり。相変わらず朝からうるせぇな」

「穂乃果もさっきまで眠かったんだけど、零君の顔見たら眠気全部吹き飛んじゃった♪」

「登校から零くんの顔が見られるなんて幸せだよぉ〜♪」

「大袈裟だなお前ら」

 

 

 またあの2人、周りに人の目があるというのに男女であんなにも近付いて……彼も満更でもない表情をしてますし、あの楽しそうな雰囲気を壊すのは毎回少々気が引けるんですよね。

 

 

「あれ?零君、楓はいないんですか?」

「アイツは今日日直らしいから、先に登校したよ」

「だったら今朝は零君に好きだなだけ抱きつけるってことだよね!楓ちゃんがいると邪魔されちゃうし」

「零くんぎゅ〜♪」

「穂乃果もぎゅ〜♪」

「おぉう!そうか、そう来るのか……だったら男を誘惑するとどうなるか教えてやる!!」

「「きゃぁ〜♪」」

 

 

 零は自分に抱きついていた穂乃果とことりを、上から更に抱きしめました。

 また公衆の面前であんなことを……いつもは止めに入るのですが、羨ましいというのが正直な話です。素直になれないのがここまで足を引っ張るとは……同志の雪穂も、頬を染めたまま3人の熱い抱擁を眺めてますし。

 

 

「おい海未」

「ひゃっ!!」

「な、なんでそんなに驚くんだよ?」

「す、すみません!あ、あれ?穂乃果とことりは……?」

「あそこで妄想に耽ってるよ。雪穂が面倒見てる」

 

 

 先ほどまで零たちのいたところを見てみると、穂乃果とことりは情けない緩んだ表情をしながらブツブツと妄想に明け暮れていました。

 私も彼にあのようにされてしまうのでしょうか!?心なしか、彼の私を見る目がどことなく卑猥な感じがしてならないのですが、私が破廉恥なだけですかね……?

 

 

「海未、お前……」

「ひゃい!!なんでしょうか!!」

 

 

 やはり変態の零ですから、私の胸の変化にも気付いたのでしょう!!柄にもなく破廉恥なことに期待してしまっている私がいます!!声も少し裏返ってしまいましたし。

 

 変に胸が高鳴ってきました……。不安定な心臓の鼓動に涼しい朝の中、全身が汗で濡れていくのが分かります。ここまで淫猥なことに胸を踊らせてしまうなんて、やっぱり秋葉さんの言う通り私は破廉恥な女性なのでしょうか!?でも彼が私の胸を求めるというのなら、差し出す勇気はもうできています!!

 

 

「ちょっとこっちに来い」

「えっ?れ、零……?」

 

 

 私の予想に反した彼の行動に、思わず素っ頓狂な声を上げてしまいました。

 零は私の腕を掴んで、半ば無理やり私を引っ張ります。そして気付けばいつの間にか、私は彼に建物と建物の間、朝の日差しも届かぬ薄暗い裏路地に連れ込まれていました。

 

 すると突然零は私の腕から手を離し、強引に私を建物の壁に押し付けました。唐突過ぎて私はなんの抵抗もできずに、彼の為されるがままになってしまいます。そして零は壁と自分の身体で私を挟むように自分の手を壁に付け、顔を私の眼前にまで近付けたのです。

 

 

 こ、これは俗に言う"壁ドン"なのではないでしょうか!?

 一度穂乃果の部屋にあった少女マンガを読んだことがあるのですが、まさか現実で、しかも私が体験することになるとは……!!れ、零の顔が近い!!

 

 

「海未……お前」

「は、はいぃ……」

 

 

 零のこんな真剣な顔は久々に見た気がします。もう顔と顔とが近すぎて、彼をまともに直視するのさえも恥ずかしいです!!自分の声も段々情けない声になってきていますし、私が望んでいた展開とはいえ、ここまで緊張するものとは……穂乃果やことりの凄さが今になって分かったような気がします。

 

 

「正直に話せよ。どんな手を使っておっぱいを大きくしたんだ?」

「へ……?」

「とぼけても無駄だぞ、俺は女の子のおっぱいのサイズなんて一目で見ただけで分かるんだ。今までのお前のおっぱいと今日のお前のおっぱいは大きさが明らかに違いすぎる。1日でそこまで大きくなるはずないだろ」

「…………」

「秋葉か?」

 

 

 うっ、やっぱり零の勘は鋭いです。制服の上からでも私の胸が大きくなっていることを見抜いただけではなく、誰の差金かすらも見破ってしまうとは……。これは隠し通すことはできなさそうですね……。

 

 

「――――――はい」

「はぁ……やっぱりな」

「な゛ぁっ!?」

 

 

 零は呆れて溜息を付いたのですが、その言葉に全くそぐわない行動に私は驚いてしまいました。なんと彼は私の制服のブレザーに手を掛け、巧みな指さばきでボタンを順に上から、1つ1つ外してきたのです!!

 

 抵抗しようとするも本来私が胸を大きくようとした目的を思い出すと、中々自分の身体が動いてくれません。それ以前に、彼に壁ドンされている状態なので初めからまともに動けはしないのですが……。

 

 

「あのな海未。俺はおっぱいの大きさなんていちいち気にしないんだよ」

 

 

 そう言いながら零は私のブレザーを脱がすと、今度はシャツのボタンに手を掛け始めます。

 しかし彼の身体によって私は身体を抑えつけられて動けないため、ただただ自分の服を脱がされていくのを傍観するしかありませんでした。シャツのボタンが上から外され、段々と下着が顕になっていくこの光景に、私は羞恥で身体が燃えるように暑くなりながらも、どこか彼を求めているみたいです。

 

 私は自分から胸を大きくしてしまったという自責の念と、彼にこのようなことをされる期待が相まって、緊張しながらも心が高鳴っているのが分かります。やはり私は破廉恥な女性みたいです……。

 

 

「俺が重要視しているのはな、おっぱいの感度なんだよ――――っと、本当に大きくなってるな。花陽と楓クラスか、それ以上かも……」

 

 

 とうとう私の上半身は下着1枚だけとなってしまいました。

 もしかしたら零に見てもらえるかもと思い、今日の下着は濃い青を貴重とした大人っぽいものを選んできたのですが、こうまじまじと見れれると羞恥心が爆発していまいそうです!!

 

 

「つまり感度っていうのはな、こういうことだ」

「ひゃっ♪」

 

 

 突然零に胸を触られ、私の口から淫猥な声が漏れだしてしまいました。

 彼は他のメンバーでもう慣れているのでしょう、巧みな手付きで私の胸を刺激してきます。下着の上から両手で力いっぱい私の胸を揉みしだき、途中で少し力を緩ませ私を安心させ油断を煽った後もう一度激しく揉みしだく。女性を弄ぶその淫らなテクニックに、私はただ快楽に溺れるしかありませんでした。

 

 しかし、彼からの寵愛はそれだけではありません。

 零は私の胸を刺激する間にも、私の背中に自分の腕を回し、下着の留め具をいとも簡単に外してしまいました。留め具の拘束が解けて緩くなった下着は、そのまま地面にヒラヒラと舞い落ちていきます。しかし零は私の下着などには目もくれず、顕になった生の胸を両手で鷲掴みにしました。身体に電流が走ったかのように、一気に私の全身が彼からの刺激によって震え出します。

 

 

 零は私の胸とその先端を激しく刺激しながら、私に語りかけてきました。それに対して私は、喘ぎ声を出しながら答えることしかできません……。

 

 

「海未」

「ん……♡あぁ!!は、はい!!」

「秋葉のクスリなんか使わなくてもいい。俺はいつもの海未のおっぱいが大好きなんだ。現にほら、これだけ感じてるんだからな」

「ひゃっ♡れ、零は、んんっ♪胸が大きい子が好きなのでは、あぁっ♡ないのですか?」

「さっきも言ったろ、重要なのは感度なんだ」

「は、はい……あんっ♡」

 

 

 零の手付きは素晴らしいの一言でした。今となっては穂乃果やことりが彼に夢中になってしまうのも分かります。なぜなら、私も彼からの快楽にどっぷりと浸ってしまったのですから……。

 

 まだ高校生の私たちがこんな破廉恥な行為をするなんて、止めなければならないのは分かっています。しかし、快楽には勝てないのです!!こんな気持ちいいこと、やめられるはずないじゃないですか!!

 

 

「ほら、やっぱりいい声で鳴く。俺はこの声が聞きたいんだよ」

「ん、んんっ♡れ、零……す、少し、ひゃっ♡休ませて……」

「やだね」

「あ゛ぁああああああ♡」

 

 

 身体の芯から熱くなり、1人で慰めている時よりも遥かに激しい刺激が私を襲います。この気持ちよさからは、もう戻れません……。

 

 

 しかし、彼からの愛撫はまだまだこんなものではありませんでした。

 彼は私の胸の先端に唇を付けると、そのまま勢い良くジュルジュルっと吸い上げたのです!その艶めかしい音は私を更に興奮へと導き、まるで精気を吸い取られるかのように全身の力が抜け、彼に身を委ねてしまいます。

 

 これは、これは――――――気持ちいいです♪もっと、もっと触ってください!!あなたの手で、もっと私を乱れさせてください!!今まで我慢してきた私が愚かでした!!

 

 

「ひゃっ♪んっ♪あぁっあああああ♡」

「それに俺は女性のおっぱいの中でも、お前たちのおっぱいが特段に好きなんだ。なんたって俺の彼女なんだから。無理に大きくしようとせず、自然の状態で俺を愉しませてくれればいんだよ。俺は今お前が叫んでいるような卑猥な声を聞けるだけで満足なんだから」

「あっ♪ひゃん♡」

 

 

 嬉しいです……零がありのままの私を好きだと言ってくれて。そうですよね、着飾る必要なんてどこにもありませんでしたよね。みんなもありのままの姿をあなたに見せている。欲望に忠実となって、素直な気持ちをあなたに……。ですから私もこれからは、変わらぬ愛と着飾らない純粋な気持ちを、あなたに伝えます!!

 

 

「だけど海未がこうして胸を大きくしたのも、俺に振り向いて貰いたかったからだろ?フッ、可愛いヤツめ!!」

「あぁあああぁあああああああんっ♡」

「聞かせろ!!もっとお前の自然な声を!!期待してたんだろ!?」

「はい……!!んっ♪ですからもっと、もっと私を――――!!」

「当たり前だ!!本当のお前を見せてみろ!!」

「は、はいっ!!あっ♪あぁあああぁあああああああああああぁあああああああ♡」

 

 

 そして私はとうとう全身を骨抜きにされ、彼に愛撫をされるがままとなってしまいました。

 でももうそれでいいのです。なんたって私から望んだことなのですから……。もうおクスリは必要ありませんね。彼から愛してもらえば、それ以外は何も。

 

 

 

 

 

 そのあと私たちは、しばらくお互いに欲求を満たすことばかりに気が行ってしまい、私たちを探しに来た穂乃果たちに気付くことができず――――

 

 その時の穂乃果とことりの悪魔のような笑顔は、私の中で一生忘れられない表情となりました……。

 

 

 そして後から分かったのですが、あの豊胸のおクスリには胸を刺激されると感度が数十倍にも跳ね上がる媚薬が仕込まれていたみたいです。もうあの頃の自分を思い出すだけで……う、うぅううううううううううううううううううううううう!!!!




 年内最後の大番狂わせ、どうだったでしょうか?
 実は海未がここまで乱れる姿を見せるのは、『新日常』本編では何気に初めてなんですよね。100話記念の番外編やコラボ小説、企画小説などでは既に描かれているので、あまり新鮮味はなかったかもしれませんが、私自身はほぼ初めて書いたと言っていいくらいです。感想ですか?海未ちゃんのエッチなシーン最高!!特に媚薬プレイ!!(笑)


 そういうことで、『新日常』の年内更新は今回でラストとなります。
 思い返せば日常回に真面目回、はたまたR-17.9回など今年も様々な話を投稿してきました。その投稿数は実に195話となります!単純計算で2日に1回は投稿しているペースなので相当ですね。皆さんはどの話が印象に残ったでしょうか?

 今年も笑いあり涙あり興奮ありの零君たちの日常を描いてきましたが、来年も変わらず、そして完結を向けて精一杯頑張りますので、新年も応援のほどよろしくお願いします!

 それでは良いお年を!!


新たに高評価をくださった

奥山 玲於さん

ありがとうございました!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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