前回のラブライブ!
練習をしようと思っていた矢先、お兄ちゃんによって仕掛けられていた問題がμ'sを悩ませた。的外れなことばかり言って全く先に進まない先輩たちの哀れな姿に呆れて、本当にしょ~がないから私がヒントを出してあげることにしたんだ。そして、イマイチみんなの輪に入れていない雪穂。だけどこの問題を解くには雪穂が必要不可欠なんだけどぁ。まぁ、いっちょここはお兄ちゃんの作戦に乗ってやりますか!!
~※~
現時点まとめ
穂乃果⇒2
ことり⇒5(右上に小さな点が2つある)
海未⇒4
花陽⇒7(他の数字より大きさが小さい)
凛⇒2(右上に小さな点が2つある)
真姫⇒6
希⇒2
雪穂⇒5(他の数字より大きさが小さい)
~※~
「う~ん……進展はあったけど、また行き詰まっちゃった。穂乃果の頭じゃ無理だよーーー!!」
「相変わらず、頭を使う時だけは根を上げるのが早いですね。零の泣き顔を見るのではなかったのですか?」
「みんなで力を合わせればきっと解けるから、頑張ろ♪」
穂乃果たちは場所を更衣室から部室へ移し、再び問題の解決に取り掛かる。脳みそを回転させすぎて疲れたのか、穂乃果は机の上に身体を預けてグデーンと伸びをしていた。
「かよちんは何か分かった?」
「うぅん、まだ何も……」
花陽も凛も頭は捻っているが、捻っているだけで特に妙案が思い浮かぶことはなかった。先ほど数字の意味が何かの順位付けではないと結論を出したっきり、そこから全く動けていない。
「零さ……じゃなかった、零くんの出す問題だから難しいね。雪穂は気付いたことない?」
「ゴメン、まださっぱり。それでも分かっていそうな人はいるけど……」
「ワタシ、ナニモキコエナイ」
「聞こえてるじゃん!!」
この中で唯一問題を解けている楓だが、さっきからとぼけるばかりでそれほど役に立っていない。しかし遠まわしだがμ'sにヒントを与えはしたし、零の狙いを考慮すれば自分一人だけがこの問題を解くわけにはいかないのだ。
「……」
「あれ?真姫ちゃんどうしたの?もしかして解けたのかにゃ!?」
「ゴメン凛、話けかないで……もう少し、もう少しでできそうだから」
「それじゃあ解けたら教えてね!!」
「いやいや、自分でも考えようよ」
「そんなこと言っても……じゃあ楓ちゃんは解けたの?」
「マダダヨ……」
わざとらしくカタコトにして話題を逸らそうとするが、このままでは凛が真姫に答えをねだってしまう。もしそうなったら零がこの問題を出した意味がなくなってしまうので、仕方がないがここでもう一つヒントを出すしかない。
「でもぉ~これ以上ヒントがないってことはないと思うんだ。お兄ちゃんのことだから、どこかにヒントが隠されているはずだよ。ほら、紙の後ろに書いてあった挑戦文なんて怪しくない?」
「これ?別に普通の文章だと思うけどなぁ」
穂乃果は机に肘を付きながら、メンドくさそうに真姫のロッカーに入っていた紙をめくった。その紙の裏には零が書いたであろう挑戦分が書かれている。もちろん全員が確認済みだ。
ちなみにその文章をおさらいしておくと……
『新生μ'sの諸君、よくぞ見つけ出した。この数字の謎を解き、学院にいる私の居場所を見つけ出してみたまえ!! No.0より』
「違う違う、怪しいのは文章じゃなくて最後の名前のところ!!ねっ、雪穂?」
「えぇっ!!どうして私に振るの!?」
「怪しいよね!?」
「そ、そうかな……?自分の名前をそのまま書けばいいのにって思うけど……」
「それだよ!!」
「て、テンション高いね楓……」
つまり楓が言いたいのは、わざわざ自分の名前を『零』と書かずに『No.0』と無駄にカッコをつけた厨二チックな名前にしているという点だ。彼ならそんなことをしそうではあるが、この文章で一番おかしなところは確定的にここだけだろう。
「確かに数字で書いてあるのは妙ですね。名前を数字……?」
「あっ……」
「ことり、何か分かったのですか?」
ことりは8枚の紙を並べながら、海未の言った『名前』と『数字』という言葉でピンと来た。楓はその瞬間、ニヤリとした表情が溢れる。どうやらことりは遠回しのヒントを上手く受け取ってくれたようだ。
「うん。この数字は名前を意味していると思うんだ」
「その理由を聞かせてもらえるかしら」
さっきまでメモ帳に何かを書いていて会話に入っていなかった真姫が、唐突に割り込んできた。その顔は少しドヤ顔を決めていて、いつもツンケンしている彼女とは到底思えない。
(真姫……もしかして)
(楓、一人で任せちゃって申し訳なかったわ。ここから私も協力するから)
(なるほど、やっぱりね……)
楓と真姫は目だけで会話しながら、お互いが協力体制に入る。どうやら真姫もこの問題が解けたみたいだ。それに零がこの問題を出題した意図もしっかりと理解している。
「零くんの名前が数字で書かれていたってことは、この紙に書いてある数字もことりたちの名前と関係があるんじゃないかな?」
「数字が名前と関係ある……でも私たちの名前の中で零くん以外に数字が入っている人っていなくないですか?」
亜里沙の言う通り、零以外には特段数字を含む文字を持つ名前のメンバーはいない。一応『南ことり』などの『み』を『3』と取ることもできなくはないが、それだと零の残したヒントにそぐわない。
「零君はこの学院のどこかにいるって言ってたから、もしかしたらこの数字の示す文字を合わせればその場所の名前になるのかも……」
「なるほど、かよちん天才!!」
((ナイス花陽!!いいレシーブ!!))
花陽のナイスレシーブにより、問題の解決へかなり近づいた。ここまでくれば、紙に書かれている数字がどんな文字を表すかどうかだが……
「あとは穂乃果でも分かるぐらい簡単に解けるわよ」
「なんか馬鹿にされているような気がする……最近真姫ちゃんも楓ちゃんも穂乃果に厳しくない!?」
「それはしょうがないよ、お姉ちゃんだもん」
「雪穂まで!?そんな雪穂は何か分かったの!?」
「ま、まぁ少しだけなら……」
「ホント!!?」
「うわぁっ!!」
穂乃果は机から身体を起こし、顔をズイッと向かいにいる雪穂に近づけた。逆に雪穂はその勢いでイスごと後ろに転げ落ちそうになるが必死にこらえる。実の姉が顔をキラキラさせて期待しているのを見て、はぁ~とため息を付きながらズレたイスを元に戻す。
もう一度まとめ
穂乃果⇒2
ことり⇒5(右上に小さな点が2つある)
海未⇒4
花陽⇒7(他の数字より大きさが小さい)
凛⇒2(右上に小さな点が2つある)
真姫⇒6
希⇒2
雪穂⇒5(他の数字より大きさが小さい)
「さっきのお姉ちゃんでも分かるって真姫せんぱ……真姫ちゃんが言った時に大体分かったよ」
「しくしく……妹にまで馬鹿にされた……」
「穂乃果は放っておいて、その続きは?」
「うん。それで単純に考えて、それぞれの名前の前から、書かれていた数字の場所の文字を取り出していけばいいと思うんだ」
ことりと花陽によって、紙に書かれている数字とその所有者の名前が関係していそうだということは分かった。雪穂の考えはそれをもっと詳細化し、それぞれ名前から数字の場所の一文字を取ってくればいいという単純なものだ。
「でもそれだったら雪穂ちゃんの数字は『5』だけど、『雪穂』って名前は3文字しかないにゃ」
「多分苗字を含めてだと思います。明らかに『6』とか『7』とか大きい数字もありますし」
「よ~し!!なんとか解けそうだね!!すごいよ雪穂!!」
「べ、別にそんなことは……」
「ことりもそこまでは考えつかなかったよ、雪穂ちゃんありがとう♪」
「ことりちゃんまで……ど、どうしたしまして」
雪穂は穂乃果とことりに素直に褒められて、恥ずかしそうに返事をした。彼女自身があまり素直に褒められることに慣れていないのか、一回り声が小さく聞こえる。それでも雪穂は自分がμ'sに貢献できたことを嬉しく思っていた。
そして、さっきまで諦め気味だった穂乃果は妹・雪穂の活躍によりやる気を取り戻した。穂乃果は立ち上がり、散らばっていた紙をそれぞれの所有者の前へ置き直す。
(どうやらお兄ちゃんの思惑通りになっているみたいだね)
(そうね。このままみんなで力を合わせればすぐに解けちゃいそう)
既に問題が解けている楓と真姫は、穂乃果たちの邪魔をしない程度に茶々を入れながら話し合いに参加していた。ここまで来ればもうラストスパートだ。
「穂乃果は『高坂穂乃果』で数字が『2』だから、前から数えると『う』だね!!」
「ことりは『南ことり』で数字が『5』だから、『と』だよ♪」
「私は『園田海未』で数字が『4』ですから、『う』ですね」
「『小泉花陽』で数字が『7』だから……あっ、私は最後の『よ』だ」
「凛は『星空凛』で数字が『2』だから、『し』だにゃ!!」
「『西木野真姫』で数字が『6』だから、私も花陽と同じ最後の『き』ね」
「希ちゃんは『東條希』で数字が『2』だから、『う』ですね!!」
「『高坂雪穂』で『5』、ということは『ゆ』か」
希の分は亜里沙が担当し、それぞれ自分の名前と紙に書いてあった数字と照らし合わせて自分の一文字を確定させていく。これで8枚の紙に対し8つの文字が出揃った。
現時点まとめ
穂乃果⇒『う』
ことり⇒『と』
海未⇒『う』
花陽⇒『よ』
凛⇒『し』
真姫⇒『き』
希⇒『う』
雪穂⇒『ゆ』
「もしかして、これを並べかえたら零くんのいる場所の名前になるのかにゃ?」
「う~んなんだろう?『うとうよしきうゆ』?どう並び替えればいいのかなぁ~?」
「こらこら、まだその文字って決まったわけじゃないでしょ?」
「楓ちゃん……他に何かあったっけ?」
「穂乃果がさっき自分で気づいてたでしょ?」
「……あっ、文字の大きさだ!!花陽ちゃんと雪穂の数字だけ大きさが、ほんの少しだけ小さかったんだ」
実はこれで完全ではなく、まだ使っていないヒントがあったのだ。それは穂乃果が更衣室で気づいたことそのもので、他の6枚に書かれていた数字よりも、その2人の紙に書いてあった数字の大きさが少し小さい。
「待って下さい。花陽と雪穂の文字は『よ』と『ゆ』ですよね?平仮名で文字が小さくできるのは『や行』の文字列だけです。と、言うことは……」
「花陽ちゃんの『よ』は小さい『よ』で、雪穂の『ゆ』は小さい『ゆ』だね!!なんか穂乃果、賢くなった気がするよ!!」
現時点まとめ
穂乃果⇒『う』
ことり⇒『と』
海未⇒『う』
花陽⇒『ょ』
凛⇒『し』
真姫⇒『き』
希⇒『う』
雪穂⇒『ゅ』
「まだよ、まだ使ってないヒントがあるわ」
「それって、真姫ちゃんが気付いた小さな点々のこと?」
「おっ、いいね亜里沙その調子!!お兄ちゃんの姿を拝むまでもう少しだよ!!」
まだ使っていないヒントとは、一部の紙には明らかに意図してプリントしたと思われる黒い点々が数字の右上に付けられていることだ。これは更衣室で真姫が見つけ、その時は訳がわからなかったので保留にしてきたが、平仮名に点々といえばもうアレしかない。これは残る全員が一斉に分かった。
「平仮名で点々と言えば、濁点しかないですね」
「点々が印刷されていたのはことりちゃんと凛ちゃんの紙だから、文字は『ど』と『じ』に変わるね」
これで与えられたヒントはほぼすべて使い切った。ここでみんなはもう一度得られた文字を整理するため、ルーズリーフを取り出し丁寧にまとめていく。
現時点まとめ
穂乃果⇒『う』
ことり⇒『ど』
海未⇒『う』
花陽⇒『ょ』
凛⇒『じ』
真姫⇒『き』
希⇒『う』
雪穂⇒『ゅ』
「さぁ、あとは並べ替えるだけだね!!ことりちゃんは何か分かった?」
「う~ん、初めの文字が分かればいいんだけど……」
(もうここまで来たらいいよね?)
(これ以上時間がかかると練習にも影響するしね。いいわ、勝手にしなさい……)
再び楓と真姫はアイコンタクトを取る。もうゴール直前までたどり着いたμ'sの背中をひと押しするため、楓が最後のヒントを与えた。
「最後のヒントは挑戦文が書いてあった紙。真姫の紙の裏に書かれていたのは適当じゃなくて、そこに書くことで意味があるからだよ」
「そこに書くことの意味……?」
「じゃあ亜里沙、よく考えてみて。お兄ちゃんがアホらしく書いたこの『No.0』を。そもそも『0』って数字の最初でしょ?それもどんな数字よりも先にある……」
「分かった!!最初ってことは、真姫ちゃんの紙の文字から始めればいいってことだね?真姫ちゃんの紙に零くんの名前が書かれていたから!!」
「なるほど、じゃあ『き』から始めればいいんだね?これなら凛でも解けそうだにゃ!!」
すべてのヒントを使い尽くし、遂にゴール寸前となった。みんなは一斉にアナグラムを開始し、零が隠れている場所を探り当てる。一番初めの文字は『き』で、なおかつ学院にある教室か建物の名前だ。
そして、全員の思考が同時に一致した。その場所とは……
「「「「「「「「弓道場だ!!!!」」」」」」」」
「やっと私のレベルに追いついたみたいですねぇ~~いや~遅い遅い」
「なんだかんだいって協力してたくせに……」
~※~
「おっせぇなアイツら」
今日は弓道場が休みだっていうからこの場所を選んだのに、これ以上ここにいると不審者扱いされそうだ。決して備品を盗みに来た泥棒さんじゃないぞ。でも先生に話しかけられた時の言い訳は考えいていない。特に用もなくここにいるから怪しまれても不思議じゃないな。
「あっ!!零君発見!!」
「やっぱり弓道場で合ってたんだにゃ!!」
ようやくμ'sの皆さんのご登場か。意外と時間がかかったな。これでも結構ヒントを散りばめたつもりだったんだが……
「その通り大正解だ。ご苦労さん!!それにお疲れ様、楓、その様子だと真姫もかな?」
「そうだよぉ~~遠回しにヒント出すの大変だったんだから!!」
「最後はかなり直接的だったけどね」
結局みんなが一斉に解く前に問題が分かったのは楓と真姫だけか。それにこの2人、しっかりと俺がこの問題を出した意図にも気づいているみたいだ。
「これも穂乃果の天才的頭脳のお陰だね♪頭使いすぎて疲れちゃったよ」
「あなたはあまり役に立ってないですけどね」
「ヒドイよ海未ちゃん!!3年生になって一番頭使ったのに!?」
「まぁお姉ちゃんですし、仕方ないですね」
「うっ、最近雪穂が反抗期すぎるよ……」
「でも雪穂ちゃんはナイス推理だったよ♪」
「あ、ありがとう花陽ちゃん」
ほぉ~う、雪穂がこの問題を解く手がかりを見出したのか。それは予想外だったが、俺が想定していた結果になったんだし別にいいか。
「全く、手の込んだことしてくれたじゃない」
「真姫……どういう意味だ?」
「とぼけてもダメよ。全部分かってるんだから」
「ふ~ん、じゃあ言ってみ」
「そもそもあなたはこの問題を私たちに解かせるのが目的じゃなかった。入部してからイマイチμ'sに馴染めていなかった雪穂を私たちの輪に入れようとしたんでしょ?だから問題に雪穂の名前を使ったのよね。そうすれば強制的に雪穂はその謎解きに参加しないといけないから」
「それがお兄ちゃんの狙い。みんなと一緒にこの問題を解くことで、雪穂にみんなと協力する楽しさを教えようとしたんでしょ?」
まいったまいった!!流石μ'sのブレインの2人なことだけはある。
昨日のミーティングの時も、雪穂はまだμ'sに馴染めず先輩にかなり気を使っていた。そもそも敬語を外す外さない以前に、雪穂は姉の穂乃果や親友の亜里沙以外の人に対して少し隔たりを作っているような感じがしたんだ。だからこの問題を立ち上げた。その狙いは今まさに真姫と楓が言ってくれた通りだ。
「零君……そこまで私のことを?」
「当たり前だ。μ'sの一員ということは、俺が守るべき大切な人だってことだからな。その人の悩んでいる顔なんて見たくなかったんだよ」
とてもおせっかいだったかもしれない、とても俺の我が儘だったかもしれない。だけどやっぱりμ'sのみんなが悩んだり、葛藤したりしていたら積極的に手を差し伸べたくなっちまう。みんなにはいつも笑顔でいてもらいたいからな。
それは雪穂だけではなく、新しくμ'sに入った亜里沙もそうだし、そしてコイツも……もう流石に自分の妹のあんな顔は見たくない。おっと、これじゃあシスコンと思われてしまう!!
「それでどうだった?みんなと力を合わせて謎を解いた感想は?」
「楽しかったです!!こんな感覚久しぶりかも……あっ、また敬語使っちゃった」
「別に慣れないならそのままでもいいぞ?亜里沙だって敬語抜けてないし、そもそも海未は敬語だしな」
雪穂も亜里沙も礼儀正しい子だから、先輩に対して敬語が抜けないのも無理はない。むしろそれが彼女たちの持ち味で、彼女たちの特色だとしたらそれを無理に消す必要はないんだ。それに海未は常に敬語だし、花陽もよく敬語になるからこんなことを言うのは今更かもしれないがな。
「え~~私はぁ?」
「お前の辞書に礼儀なんて言葉はないだろ、この小悪魔め」
「あれれ、バレてた!?」
「バレバレだよ!!」
このやりとりで一斉に笑いが起きる。スクールアイドルμ'sのメンバーでここまで一緒に笑ったのはこれが初めてだ。これなら雪穂は絵里たちとも一緒にやっていけそうだな。この俺が言うんだから問題ナッシング!!
「零君」
「ん?どうした雪穂?」
「あ、ありがとう!!私、みんなと一緒に力を合わせて頑張ってみるよ!!」
「そうか……俺も応援する。でも、何かあったらすぐに相談しろよ。お前は一人じゃないんだ。いつでもどこでも助けてやる」
「うん!!本当にありがとうございますっ!!」
そして雪穂の満面の笑顔を見るのもこれが初めてだ。μ'sのメンバーはもう揃っていたけど、μ'sメンバーの『笑顔』はようやく全部揃ったな。俺の意図を読み取って、雪穂を謎解きの会話に引き入れてくれた楓と真姫にもあとでお礼を言っておこう。
この前スタート地点に立ったばかりだが、もしかしたら今からが出発なのかもしれないな。
よ~し!!ここからが、本当に本当の新生μ'sスタートだ!!
一応ただの謎解き回じゃなくて、雪穂にとってはかなり重要な回となりました。小説中にもあった通り、ここからが本当の出発なのかもしれませんね。
今回の問題はどうだったでしょうか?弓道場を選んだ理由はμ'sメンバーの名前を使い、かつ学校にありそうな場所ってそこしかなかったんですよね。特に『つ』を含む名前のメンバーが誰もいなかったので、『○○室』とできなかったのがとても苦労しました。
次回からはまたドタバタ劇に戻ります。事前に『日常』の第29話、『神崎零の災難な1日』を読んで予習しておくと何かあるかもしれませんしないかもしれません(笑)