ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 前回の予告で一瞬だけほのりん回をやりますと予告していたのですが、唐突に真面目な回をやりたくなったので変更しました。

 ということで、今回はいつもと雰囲気をガラリと変えて真面目な回となっております。


未来の分岐点

 

「さっむ」

 

 

 玄関の扉を開けると、凍えるような冷たい風が俺の身体を叩きつけてきた。流石に寝巻きのまま外に出るのは11月の朝を舐めすぎていたか。ただそこのポストまで新聞を取りに行くだけでも億劫になってしまうくらいだ。その代わりにいい目覚ましにはなるのだが、寒すぎて残念ながら目覚めがいい訳ではない。

 

 

 俺は身体の体温を保つため、腕組みをしながらとぼとぼとポストへ向かう。そしてポストの摘みを捻り、毎朝いつもの通りに新聞と広告の束を右手で掴んで一気に引き抜く。もはや毎朝同じ行動をしているからか、反射的に俺の身体が動いているため、俺自身、新聞と広告の束を引き抜くまで一通の手紙が入っていたことに全く気がつかなかった。

 

 

「ん、なんだこれ?」

 

 

 俺が手紙に気付いたのは、新聞たちを引き抜いた拍子にその手紙が俺の足元に落ちた時。ただ普通の手紙ならいつもの反射行動が崩れることはないのだが、その手紙の形状を見て俺は我に返った。

 

 その手紙の封筒は赤と青で縁取られており、まるで理髪店のサインポールのようだ。表にはもちろんだが俺の家の住所と消印、それも英語――――そう、これはエアメールだ。そしてわざわざ海外から俺たちに手紙を寄越してくるような人物は、この世で1人しかいない。

 

 俺は封筒の裏を見て差出人の名前を確認すると、あらかじめ予想していたのにも関わらず、その人物の名前を口に出してしまった。

 

 

「父さん……」

 

 

 そこで俺はまだ、再び人生の岐路に立たされていることに一切気付いていなかった。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 新聞と広告の束、そして父さんからのエアメールを手にリビングへ向かうと、エプロン姿の楓が朝ごはんの用意に勤しんでいた。朝ごはんに昼食のための弁当作り、本来なら俺も手伝うべきなのだが、そうすると決まって楓は『私が好きでやってることだから、私にやらせて』と、丁重にお断りされてしまう。俺の男飯の腕を知らないのか?いや、知っているから突き放しているのか……。

 

 

 それはそれでもう暗黙の了解になっているからいいとして、気になるのは父さんからの手紙だ。

 別に父さんからの連絡は珍しいことでもないのだが、このご時世にわざわざ手紙で連絡など寄越さなくても、メールや連絡用のアプリなどの対話手段はいくらでもある。なのに手紙を送ってきた。俺は父さんの手紙の内容よりもそっちの意図の方が気になっている。

 

 

「あれ?それってもしかして、エアメール?」

「あぁ、父さんが送ってきたんだ」

「へぇお父さんが。読んだら後で何が書いてあったか教えてね」

「おう」

 

 

 俺がテーブルの席についたと同時に、楓はコーヒーの入ったマグカップを俺の目の前に置いてくれた。そしてまた改めて朝食作りに戻ると……相変わらずできた妹過ぎて、一刻も早く告白して俺の彼女にして一生俺の傍に置いておきたい。そんなシスコン発言をして恥ずかしくないのも、朝でまだ寝ぼけているからだと思っておこう。

 

 

 どうせ近況報告か何かだと思い、俺は適当にコーヒーを啜りながら封筒を開けていく。特に封筒や包装紙を綺麗に剥がす性格でもないので、封をビリビリに破り捨てゴミ箱に投げ捨てる。

 

 そして中に入っていた2つ折りの便箋を、特に何も考えずにぼぉーとしたまま開け、適当に目を通す。文章自体は自然な入りで、悪く言えば定型文のような挨拶だ。もちろんそれがいけないと言っている訳じゃないけど……。

 

 

 文章を流すように読んでいた俺だが、途中で話題が切り替わったことで俺もようやく父さんからの手紙に集中するようになった。いつもは普通に携帯に連絡を入れてくるのに、わざわざこうして手紙を送りつけてくるから、それ相応の話があると若干ながら覚悟していたからだ。

 

 

 だがしかし、そんな僅かな覚悟は速攻で打ち破られる。

 声を上げるほどではないのだが、目を見開いて何度も読み直してしまうくらいには衝撃だった。便箋に書かれていた内容を一部抜粋してみる。

 

 

『この前お前が気まぐれで受けた、私が勤める大学の入試テストの結果なんだが、上層部からの連絡によれば合格ラインを軽々と超えていたらしい。それどころか全受験生の中でも上位の成績だったと聞く。つまりお前は私の勤める大学への入学を認められた訳だ。そこで私からの提案なんだが、音ノ木坂学院を卒業後、私の大学に来てみないか?日本からの学生は珍しいらしく、大学側も大いに歓迎すると言っていた。お前は私や秋葉の研究に少なからず興味はあるのだろう?それなら私の大学が最も打って付けだ。もちろんお前の将来はお前のものだ、私から無理強いは一切しない。自分で考えて、お前の進みたい道を選ぶといい。だだ私の提示した道も存在するとだけ、念頭に入れておいてくれ』

 

 

 この文章の後にもまだ父さんの言葉は続くのだが、重要なところだけ文章を抜粋すると先ほどの通りだ。俺が父さんや秋葉の仕事に興味があることも本当だし、それを学ぶなら海外へ進出した方がいいという父さんの提案した道も、秋葉という前例がいるからこそその道がいかに素晴らしい道かはよく分かっている。

 

 

 自分の道。そう言えば自分の未来って俺自身あまり考えたことがなかった。いつも穂乃果たちと一緒にいることばかり考えて、気ままに生活して、アイツらとバカやって、大学もアイツらが絵里たちと同じ大学に行くから俺もふら~っと便乗しただけだし、完全にアイツらの後をついて行くように進学しようとしている。

 

 

 こう思い返すとこの1年半、俺の人生はアイツらに左右されていた。そして父さんから大学の入学を誘われるまでは、そんな人生でもいいと思っていた。

 

 

 だけど、本当にそれでいいのだろうか?ずっと他人に振り回される人生で、将来の俺は満足できているのだろうか?

 

 

 未来なら何度も岐路に立たされたことがある。俺が優柔不断であったせいで穂乃果たち9人が豹変したあの出来事もあった。俺がスクールアイドルになった時、未来の彼女たちの笑顔だけを追い求めて今の彼女たちを蔑ろにしていたこともあった。そして雪穂、亜里沙、楓の心の叫びを受け止めたこともあった。

 

 しかしそれは全て穂乃果たち絡み話だ。俺と彼女たちの未来は何度も追い求めて、何度も決断してきた。俺たちの選択した未来に間違いはないと思っているし、これからどんな困難が待ち受けていようとも、アイツらと一緒に乗り越えていくと決心している。

 

 

 そこで問われるのは、俺自身の未来。

 父さんの手紙を見て、俺がいかに自分自身の未来を見据えていないかを認識させられた。

 

 

 俺は一体、どうすればいいんだ……?

 

 

 穂乃果たちが絡めばすぐにでも決断できる自信があるのに、自分のことになるとこんなに迷ってしまうのか。自分が未来の選択でこれほど迷ってしまうこと自体今分かったことだ。もしかして俺って自分のことがほとんど分かっていないのかもしれない。

 

 

「お兄ちゃん?」

「か、楓……」

「朝ごはんできたよ。ぼぉ~っとしてないで、早く食べよ」

「あっ、悪い」

 

 

 楓に声を掛けられたことで、俺の意識が現実に引き戻される。

 彼女は自分の作った朝食を無視されていたことに腹を立てているのか、ムッとした表情でテーブルに着いた。本来なら可愛い妹の作ってくれる飯なら飛びついて食べるのだが、さっきから未来の話で頭がいっぱいになって意識が夢と現実を行き来している。ここまで自分自身のことで悩むのは初めてかもしれない。

 

 

「そういやお父さんからの手紙、なんて書いてあったの?」

「あぁ、特にこれといって。ただの近況報告だよ」

「ふ~ん……ま、どうせお母さんとよろしくやってるんでしょ」

「そんなところだよ」

「ふ~ん……」

 

 

 楓に手紙のことを聞かれて、俺は咄嗟にその内容を誤魔化してしまった。"しまった"と言っているが、割りと意図したところはある。俺自身が自分の未来を決めあぐねているというのに、楓に余計な心配を掛けたくない。もちろん彼女を信頼してない訳ではないが、また自分の未来の決断に誰かの思考を混入させてしまったらと考えると、俺はこの先一生自分で自分のことを英断できないような、そんな気がしたから。

 

 

 そこからは楓はいつもの調子に戻ったため、結局いつも通りの平日の朝に戻ってきた。さっきまでいかにも怒ってますよな表情だったのに、いつの間にテンションが回復したのか。

 

 しかし俺は、それ以降も頭の片隅に未来の選択肢の画面が消えてなくなることはなかった。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「零君おっはよーー!!」

「おはよう零くん♪」

「おはようございます、零」

「おっす」

 

 

 教室に入ると毎朝彼女たちに笑顔で迎えられるなんて、なんと幸せな人生なんだろうか。

 ――――と、今まではそう呑気に考えていた。やっぱり俺の人生には常に彼女たちがいる。

 

 ここで勘違いしないで欲しいのだが、俺は彼女たちと一緒に歩む人生がイヤだという訳じゃない。むしろ俺が好きで彼女たちと人生を一緒に歩むと決めたんだから、イヤだと思うなんて有り得ない話だ。

 

 

 俺が問題視しているのは、俺自身の人生を決める時に彼女たちまで巻き込んでしまわないか、ということだ。いくら俺たちが共に人生を歩んでいこうとしても、俺自身だけで未来を決断しなければならない時が必ず出てくる。その時になってまで彼女たちを巻き込みたくはないんだ。

 

 

「零君!今日の体育は穂乃果のタオルを使ってね!」

「えっ!ことりも零くんのためにタオルを持ってきたのにぃ~!!」

「ことりちゃんは絶対にそのタオルを良からぬ用途で使うよね?」

「それは穂乃果ちゃんに言われたくないよ!」

「あなたたちどっちもどっちでしょう……零からも2人に何か言ってやってください」

「…………」

「零?」

「えっ、あ、ど、どうした?」

 

 

 やべっ、さっきの一連の会話を全く聞いていなかった。実際に穂乃果たちと合間見えてみると、思い描いていた人生の岐路がより現実のように思えてくるな。穂乃果たちの前では普段と同じでいようとして、朝ようやく頭の片隅にまで追いやることができたのに、逆に今はまたそのことについて考えを巡らせてしまっている。

 

 

「もうっ!穂乃果たちの話、ちゃんと聞いてた?穂乃果のタオルを使うのかことりちゃんのタオルを使うのか、今ここで決めてね!」

「た、タオル?そんなのどっちも使えばいいじぇねぇか」

「どっちも……なるほどその選択肢があったね!さっすが零くん♪」

「零、あなた正気ですか……?まさか自ら2人に提供するなんて……」

「はぁ?タオルだろ……あっ!!」

「零君、ごちになりまーーす!!」

 

 

 穂乃果とことりのテンションが早朝からMAXになる。コイツらはこのテンションでいつも放課後の練習まで持つから相当なんだよな。凄くお気楽というか何というか、俺以上に気ままに生きているような気がする。そんな穂乃果たちと一緒にいると、未来のことだからと言って難しく考えすぎなのかなと妙に勘ぐってしまう。

 

 

「ほら、静かにしないとまた笹原先生に怒られますよ。穂乃果とことりの声は廊下にまでよく響くんですから」

「えぇ~、そんなに騒いでるかなぁ?」

「騒いでます!」

「海未ちゃんも結構大きな声出してるけどね。ことりたちに負けないくらいに」

「別に勝ちたくないので構わないのですが……それに大きな声を出させている原因はあなたたちでしょう全く……」

 

 

 穂乃果とことりが騒ぎ立て、俺が盛大にツッコミを入れ、海未が俺たち3人を粛清する。そんないつもの構図を想像して、俺はμ'sの中でもコイツら3人とはより近い間柄で共に同じ道を歩んで来たんだと感じさせられる。いずれ結ばれ合う未来があるとしても、その途中の道はお互いに分岐するかもしれない。その時になって穂乃果たち3人は、果たしてどのような選択肢を選ぶのだろうか?

 

 

「零くん」

「ん?どうしたことり?」

「なんか元気ない?さっきから全然喋ってないけど……」

「そ、そうか?」

「もしかして、熱でもあるのかな?」

「ちょっ、ことり!?」

 

 

 突然ことりは俺の肩を両手で掴んで、自分の身体を押し上げる形で背伸びをする。そして前髪かき上げて、自分のおでこを俺のおでこに――――ピタッとくっつけた。

 

 

「えっ、ちょ、えぇ!?」

「動いちゃダメ!!今熱を測ってるから!!」

「は、はい……」

「ことりちゃん、大胆だね……」

「いつものことではありますが……」

 

 

 近い!!ことりの顔が……近い!!しかも彼女は目を瞑ったまま俺のおでこに自分のおでこを当てているせいか、傍から見たらまるでキスをしているかのような体勢に見える。むしろそうにしか見えねぇ!!しかもここは教室、周りにクラスメイトたちがいるせいか余計に緊張するんですけど!?

 

 それにあのことりのことだ、隙を見て本当にキスをしてくるかもしれない。流石に周りにたくさん人がいて、しかも俺たちに思いっきり注目が集まっているこの状況でそんなことをされたら……何とか回避しないと!!

 

 

「う~ん、熱はないみたい」

「ま、まあ別に体調が悪い訳ではないからな」

「そうなの?それならそうと早く言ってよぉ~」

「その前にお前が飛び込んできたんだろ」

「まあまあ、何ともないならおっけーだよ♪」

「そ、そうか……」

 

 

 意外にもことりは俺の唇に飛びついてくることはなく、そのまま俺の身体から離れてしまった。

 あの脳内ラブホテルと言われた彼女が、そのまま何もせずに引き下がるなんて考えられないんだが……秋葉の発明品で性格や人格を変えられたと勘ぐってしまうくらいには。

 

 もしかして俺を気遣って、意図的に理由を聞き出そうとしなかったのかもしれない。久しぶりにことりの本来の優しさに触れたような気がする。最近の彼女が()()()()だからな……。

 

 

「そういえば明日のホームルームで進路調査があるんだったっけ?」

「そうですよ。もう11月なのですから、今までみたいに適当に書いてはいけませんからね」

「そんなことしないよぉ!むしろ穂乃果は狙っている大学もうはっきりと決めたからね。あとはそこへ向けて一直線に進むだけだよ!」

 

 

 進路調査か……そういやそんなものが放課後にあったな。ん、でも待てよ、ということは遅くても明日の放課後までには俺自身の道を決めないといけないってことか!?まだ全然何も決まってないし、最初の一歩すら踏み出してないのにマジかよ……。

 

 

 そのまま穂乃果たちと同じ大学に進む道と、父さんが勤める海外の大学に進む道。俺は現在この2つの道の岐路に立たされている。

 

 穂乃果たちと同じ道に進めばその先に絵里たちもいるし、今の高校生活同様楽しい人生が送れることは間違いないだろう。父さんが示してくれた道を進めば穂乃果たちとは一定期間だけ離れ離れになるものの、その先の将来はほぼ確実に安定していると言っても過言ではない。先程その大学の就職先をチラッと見てみたのだが、有名どころが軒並み名を連ねていた。穂乃果たち9人、加えて雪穂や亜里沙、楓すらも十分に養っていけるくらいだ。

 

 そして父さんの大学に行けば俺がやりたかったこと、興味がある研究に触れることができる。それ以外にも向こうの大学なら絶対に不自由はしないだろう。自分のこと以外では一切動かない秋葉ですらもわざわざ海外へ飛びその大学にお世話になっているのだから、父さんの示してくれた道がどれだけ魅力的かは分かっているつもりだ。

 

 

 どちらの道を選ぼうがデメリットはない。俺にとってどちらも有意義な道になることだけは確かだ。

 

 

 だから、迷う。

 

 

 

 

 そこでまた穂乃果たちの会話が耳に入ってきた。

 

 

「大学に入れば絵里ちゃんや希ちゃん、にこちゃんと一緒にキャンパスライフを送れるし、それだけで穂乃果頑張れちゃうよ!」

「それだけであの大学に?就職で苦労しそうですよ穂乃果は」

「大丈夫だよ!いざとなれば穂むらを継げばいいし。でもお父さんからは自分のやりたいことをやりなさいって言われてるんだよねぇ~。どうせなら子供の頃からの夢だった幼稚園の先生とかケーキ屋さんとかになるのもいいし、穂乃果たちスクールアイドルで有名だしアイドルとしてスカウトされちゃったりするかも!?」

「それは夢の見すぎだと思いますが……」

「でも幼稚園の先生やケーキ屋さんは穂乃果ちゃんにピッタリだと思うよ♪ことりは将来ファッションに関して留学してみようかなぁって思ってるんだ。一年前のリベンジを果たしに!」

「ことりはしっかりとした未来があるのですね。私は大学で更なる教養を身につけたあと、武道や作法などの先生になろうと考えています」

「いかにも海未ちゃんらしいね~!とても厳しそうだけど」

「どういう意味ですかそれ!!」

 

 

 そうか、穂乃果たちは夢でありながらも、その実現に向けて自分の道を歩き始めていたのか。今まで俺と一緒にただ単純に青春を謳歌し、自由気ままに生きてきたと俺が勝手に思い込んでいただけで、本当は自分のやりたいことをこうして口に出して言えるほどはっきりとしていたんだ。

 

 対して俺はまだふわぁっとしか未来を見据えられていない。いきなり提示された選択肢に、人の声が聞こえなくなるほど頭を悩ませてしまうほどだから。

 

 穂乃果たちが確固とした未来を抱いていることに、俺は今まで以上の危機感を感じてしまった。彼女たちに寄り添ってずっと一緒に歩いていくのか、それとも彼女たちの未来を見据えて一定期間だけ我が道を進んだ方がいいのか。正解がないからこそ迷ってしまう。

 

 今まで何度も人生の岐路に立たされてきたが、それは全て正解の道があったから乗り越えられてきたんだ。彼女たちの心を傷付けないような道が、俺の最善だったから。

 

 だが今回は俺だけの道だ。自分の将来が正解かどうかなんて初めから分かるはずがない。そもそも正解とか不正解とか、そんな概念自体が存在しないのかもしれない。ぶっちゃけて言ってしまえば、俺が選んだ道ならそれが正解になり得る道なのだ。

 

 

 

 

 だから、今の俺が一番されたくない質問がある。そしてこの会話の流れで、その質問が飛んでくることは既に明白――――――

 

 

 

 

「ねぇねぇ!零君は将来何になりたいとか、子供の頃の夢ってあった?」

 

 

 

 

 その質問に対して俺は、こう答えるしかない。

 

 

 

 

「ない、かな……」

 

 

 

 

To Be Continued……




 ここまで読み終えた人はこう思うと思います。「あれ?読む小説間違えたかな?」と。安心してください、作者は薮椿ですよ(笑)


 今回は久々に真面目回を執筆しました!
 いやぁ慣れないことはするものではないですね。いつもとは違って執筆していて疲れました(笑)
私は堅い文章が苦手なので、真面目回の執筆の最初は物凄く躊躇してしまうんですよね。でも書き始めると普段のドタバタ回よりも一気に文字数が増えていく謎現象。普段と雰囲気が違うからこそ本腰入るのでしょうか。

 本編中でもありましたが、零君がμ'sのことではなくて自分のことについて葛藤する話はこれが初めてです。つまり零君自身の話を書くのはこれが初なんですよねビックリ!!『日常』『非日常』『新日常』で合計251話も連載しているのに、主人公のことについてようやく語られるのはどうなんですかね?そもそもそんなことに気付いていなかった読者さんの方が多いような気もしますが(笑)


 そんな訳で次回はお悩み解決編です。
 でも零君がどの道を選ぶのかは、ハーレム小説なので大体分かる人が多いかもしれませんね(笑)


新たに高評価に入れてくださった

カイカイXさん、ハイドレンジアさん、bocchiさん

ありがとうございました!

あとたまにあるのですが、一度評価を入れてくださった方の再評価分に関しては名前を掲示しないのでご了承ください。
(例:最初に☆10を付けて、また同じ☆10を付ける)
(※☆9⇒☆10などで評価値が上昇した場合は掲示します)


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