そうは言ってもやっていることはR指定の方向ですがね(笑)
みんなは覚えているかな?以前私がお姉ちゃんの研究室の掃除に駆り出され時に見つけた、お姉ちゃんへの復讐の火種を……。そう、それはお姉ちゃんが初恋相手に綴ったと思われるラブレター。これがあれば、あのお姉ちゃんの薄ら笑いを絶望の顔に変えることができる。
そして今日が、その復讐の決行日。お姉ちゃんが家に帰ってくるこの日を、復讐を誓ったあの日からずっと待ってたんだよ!!お姉ちゃんは仕事や研究の都合でたまにしか家に帰ってこないから随分と待たされたけど、その待たされた分だけ募った欲望を全て解放して、お姉ちゃんを絶望のどん底に堕としてあげる……。
だからいつもはやらないけど、お姉ちゃんを出迎える準備でもしておこうかな。どうせ後から私に屈服する雌奴隷のような扱いになるんだから、家に帰ってきた直後くらいはいい思いをさせてあげないとね♪
あっ、そろそろ帰ってくる時間かなぁ。スクールアイドルで培った営業スマイルでおもてなししてあげるよ、お姉ちゃん♪
そしてその直後、家の扉が開かれた。既に戦いは今から始まっているとは知らず、のこのこと帰ってきたね……私はこの時をどれだけ楽しみにしていたか!さあ、開戦だ!
「おかえりーー!って、あれ?楓ちゃん、もしかして私の帰りを待っていてくれたの?」
「そうなんだよぉ~!お仕事や研究お疲れ様、お姉ちゃん♪」
「久々の我が家でようやくのんびりできるよ。ここのところまた研究室に篭ってたからねぇ~」
のんびり……か。今から私にたっぷりと調教されるとも知らずに呑気なものだよ。
これまで幾度となく妙な実験の被検体にされた恨み、ここで全て晴らさせてもらうから!小学生の頃からずっとぞんざいな扱いだったからね私……。
そしてお姉ちゃんは靴を脱いで、私の横を通ってリビングへと向かう。その足取りは、久しぶりの我が家で安心しているかのように軽やかだ。
しかしその時、お姉ちゃんは足を止め、顔だけを私の方へ振り向かせた。
「あっ、そうそう」
「なにかな?」
「変なことを企んでいるんだったらやめておいた方がいいよ。楓ちゃんの身のためにも……ね♪」
「…………へぇ」
なるほど、私のことなんて全てお見通しって訳か。
それならそれでいいよ。相手が強者であるほど屈服させがいがあるってものだから。ゴミ虫のような弱者を踏み潰してもつまらないからね♪
それに私は、お姉ちゃんの初恋ラブレターという主砲もあるし。
「そんな余裕ぶってられるのも今の内だけだよ、お姉ちゃん♪」
「案外素直に吐くのね。もう少しくらい猫を被るかと思ってたけど」
「お姉ちゃん相手に余計な小細工は無駄だからね」
「お褒めに預かり光栄だよ。だからとっととその妙な策を巡らすのはやめなさい。私には通用しないから」
「果たしてそれはどうかな?これを見てよ」
「ん……?」
私はポケットの中から1枚の封筒を取り出す。もちろんそれはお姉ちゃんの研究室に隠されていた、黒歴史たっぷりの初恋ラブレター。あれだけ私たちの目を欺くように隠してあったってことは、そこまでしてまで誰かに見られたくないということ。だけどこのラブレターは今私の手中にある。つまりこの時点でもうチェックメイトって訳だよ!!
「それ……ふ~ん、なるほどねぇ」
「無理して体裁を取り繕わなくても、素直に驚けばいいのに……」
「それをあなたが持っているってことは、容赦なく私好みに調教してもいいってことよね?」
「へぇ~そんなこと言うんだ。もっと動揺するかと思ってたよ」
「そんなことでいちいちショックを受けるほど、私の精神がヤワだと思う?」
「ま、どうでもいいけどね。あとで泣いても知らないよ?」
「それはどっちのセリフだろうね!!」
「!?!?」
リビングに向いていたお姉ちゃんの身体がぐるりと180度回転し、そのまま突如として私の懐に突撃してきた。長期間研究室に篭っていたとは思えないくらいの瞬発力だけど、私としては問題はそこではない。
お姉ちゃんの右手にいつの間にか縦長で少し野太い、マイクのような形状の機械が握られいる。先端は男性の亀頭のようなカタチのモノが備え付けられていて、お姉ちゃんが親指を弾いてスイッチを入れると、それがブルブルと振動しだして――――――こ、これは、確実に……バイブ!!
なんとか横に避けようとするも、
「あっ、んんっ!!」
「ちょっと押し当てただけなのに、いい声で鳴くね♪」
「そ、そんなことは……あんっ!」
「どうせ楓ちゃんのことだから毎晩零君のことを想って、おっぱいや下のおクチを自分の手で弄りまわしているんでしょ?そのせいで敏感になっちゃってるのかなぁ~??」
「ん、はぁ……!!」
私は気付かぬ間にお姉ちゃんに廊下の角にまで追い詰められ、バイブを胸の先端部分に押し当てられ刺激を加えられる。しかもこんな体術をどうやって覚えてきたのか、絶妙なマウントポジションを取られ私は満足に身動きが取れなくなっていた。研究室に篭もりっきりの引きこもりのくせにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
「はぁ、はぁ、どうしていきなりこんなことを……」
「そのラブレターを見られた事実は、もう何をしようが覆らない。だったら人のラブレターを勝手に見た無礼な子を調教して、私に従順な子に仕立て上げ口封じするしかないでしょ」
「女の子同士とか……偏った趣味してるね。んっ、はぁ……」
「勘違いしないで。私は性奴隷が欲しいんじゃなくて、ただの奴隷が欲しいだけなの。私の実験の被検体になってくれる、モルモットちゃんをね♪」
「どちらにせよ、はぁ……趣味悪いね……あっ、はぁ」
「段々と声が色っぽくなってるよ。もう我慢せずにイっちゃいなよ♪」
「こんな玩具ごときで……」
でも正直なところ強制的に興奮が煽られてしまっている。毎晩の自分磨きで乳首が敏感になっていることが、まさかこんなところでアダになるなんて……だからと言って自分磨きをやめたりはしないけど、お姉ちゃんのいいようにされるのだけは無性に腹が立つ!!私が人生で最も負けたくない相手だから!!
しかしこのままだと……確実にイかされる!!この私がこんな粗末な玩具ごときにぃいいいいいいいいいいいいいいいい!私をイかしていいのはお兄ちゃんだけなんだぁああああああああああああああ!!
「楓ちゃん、このバイブの先っぽ、実はある人のアレをモチーフにしてあるんだよねぇ~」
「はぁ、はぁ、あ、ある人……?」
「またまたとぼけちゃって!私たちの周りにいる魅力的な男は、ただ1人しかいないでしょ?」
「お、お兄ちゃん……」
「その通り!だから楓ちゃんが『ゴメンなさい。もうラブレターのことなんて忘れて、お姉ちゃんの奴隷になります!』って誓うのなら、零くんのアレを模したこのバイブを、楓ちゃんの大切な部分に突っ込んであげてもいいよ♪」
お兄ちゃんのアレが私のナカに!?毎日夢を見ていたお兄ちゃんとの直結が、こんなところで果たされるっていうの!?それは私にとって願ってもないことだけど、お兄ちゃんのアレとは決定的に違うものがある!!だから私は――――――
「そんな玩具には屈しない!!私はお兄ちゃんにナマで挿れてもらうまで、自分の処女を取っておくんだ!!」
「へぇ~。だったらその身に火照る興奮を抱いたまま、ずっともがき苦しむといいよ。どうせ楓ちゃんのことだから、自らの興奮を抑えられなくなって私に泣きついてくると思うけど♪」
私の胸からブルブルと激しく揺れていたバイブが離れていく。正直なところ、お兄ちゃんのアレと同じカタチをしていると聞いて若干興奮していたけど、そんな玩具で私を絶頂させようなんて片腹痛いよ。
しかしお姉ちゃんもお姉ちゃんでまだ諦めていない様子。まあそう簡単には屈服してくれないよね……そっちの方が楽しめるけどさ♪
「今のところは見逃してあげる。久々の我が家でゆっくり休みたいし。じゃあね~」
お姉ちゃんは私に背を向けながら、手を振ってリビングへと向かった。
こうして見るとお姉ちゃんは随分と余裕そうだけど、反撃の糸口が切れた訳ではない。
私と交戦している時にお姉ちゃんは自ら"ラブレター"という言葉を何度か口に出していた。さらに私を奴隷にしようとしていた時、私に『ラブレターのことなんて忘れて』と、わざわざラブレターを強調していたところを見ると、お姉ちゃんは私にラブレターを見られたことに対して完全に未練を断ち切った訳ではない。
つまり、ラブレターのことをこれ以上追求するなということ。裏を返せば、そこを的確に突いていけば確実に勝てる!!
フフフ……本当の勝負はここからだよ、お姉ちゃん♪
~※~
「はぁ~喉渇いた。どうして家に帰ってきまであんなに騒がなきゃいけないのよぉ~」
いやいや、先に仕掛けてきたのはお姉ちゃんでしょ!!
そんな訳で私は今、リビングでくつろいでいるお姉ちゃんを扉の隙間から観察しているところ。もう第二ラウンドは既に始まっているというのに、相変わらず呑気すぎるよあの人は。でもそうやって気を抜いていられるのも今のうち、さっき私が受けた屈辱を倍返ししてあげるよ……。
そしてお姉ちゃんはキッチンへ向かい、冷蔵庫からキンキンに冷えた麦茶を取り出した。
11月になって寒くなったと言っても、家の中は暖かいから冷たいお茶を飲みたくなるもの。それにウチのお茶は代々お手製で私たちが幼い頃からずっと飲み親しんできたものだから、久しぶりに家へ帰ってきたお姉ちゃんが麦茶を飲みたくなるのも計算のうち。
つまり、どうなるのかと言うと……。
「ふぅ~やっぱりこの味だよねぇ~。飲むたびに懐かしい味がするわ!」
フフッ、遂に飲んじゃったね!
ここから私の逆襲ショーが開演するよ!心してね、お姉ちゃん♪
「んっ……急にカラダが熱く……ど、どうして……」
「お姉ちゃ~ん♪気分はいかがかなぁ~♪」
「楓ちゃん……なるほどそういうこと……はぁ、はぁ」
「ど~お?私特製の媚薬入り麦茶は?」
「やってくれたわね……はぁ、はぁ」
お姉ちゃんは机に手を付いて、フラフラになりながら私を睨む。
いいねいいねその眼!その反抗的な眼を叩き潰すのが私の愉悦なんだよ♪それにお姉ちゃんの火照った顔なんて、珍しくてイジメたくなっちゃうしね♪
私はお姉ちゃんの元に近付いて顔を覗き込んだ。お姉ちゃんの顔は既に真っ赤に染め上がっており、淫らな息遣いが元々色っぽいお姉ちゃんを更にオトナのオンナとして覚醒させている。でも今の私にとっては、ただの調教の対象でしかないけどね!
「カラダが疼いて仕方がないんじゃない?私が沈めてあげようかぁ~?ツンツン♪」
「ひゃっ!!くぅ……」
「う~んいい声で鳴くねぇ~♪その声を聞くと、自分の心の内からドス黒い欲望が湧き上がってくるのが分かるよ!これだから人をイジメて陥れるのはやめられないんだよねぇ~」
「相変わらずのクズね、あなた……」
「それ本気で言ってる?絶対にお姉ちゃんが言うことじゃないでしょ!!」
この女、自分のことを棚に上げてよくそんな罵倒が言えたものだよ。今までもそうだし、さっき私にした仕打ちを胸に手を当てて考えてみろっての。だけどそんなお姉ちゃんを雌奴隷の顔に変えられると思うと……あっ、ちなみに勘違いしないで欲しいんだけど、別に私は女の子同士の趣味はないからね。これはただの復讐だよ、ふ・く・しゅ・う♪
「お姉ちゃんカラダ熱いのぉ~?だったら私が脱ぎ脱ぎさせてあげるよ♪」
「や、やめなさい!!んっ、んあ!」
「カラダに触れるたびに刺激が走っちゃうでしょ?この前ことり先輩がくれた超強力な媚薬なんだ」
「ひゃん!あっ!!」
私は故意にお姉ちゃんの肌に触れながら、徐々に服を脱がしていく。焦らせた方が屈辱的な時間が長く続くからダメージ大きいでしょ?このままお姉ちゃんを恥辱の深淵へと突き落としてあげるからね♪
「おぉ~お姉ちゃんやっぱスタイルいいねぇ~おっぱいも私より大きいし、ほれほれ!」
「あんっ!か、勝手に揉むんじゃないわよ!!」
「じゃあ事前に言っておけばいいんだね。揉むよ、ほらほらぁ~」
「ひゃっ!あ、ん……♪」
「喘ぎ声がオトナのオンナになってきてるよぉ~♪気持ちいいならイっちゃいなよ!」
「ふざけ、ないで……あぁっ♡」
来てるよ来てるよ!!私の天下が!!このままお姉ちゃんの痴態をお兄ちゃんに見せつければ、お姉ちゃんは羞恥に押し潰されて私に降伏せざるを得ないはず!お姉ちゃんが私に跪く姿を、遂に見られるんだよみんな!楽しみすぎでしょ!!
しかしここで、私は慢心していたことに気付いていなかった。お姉ちゃんがなけなしの力を振り絞って、机の上に置いてあった麦茶の入っている容器を掴んでいたことに……
そして私がそれを察知した頃にはもう遅い。お姉ちゃんは悪い笑みを浮かべた後、麦茶の入っている容器を私の頭の上でひっくり返した。容器に入っていた媚薬入りの麦茶が、私の頭から全身を伝って溢れ出す。
「つ、冷たい!!」
「ふっふ~ん!油断大敵だよ、楓ちゃん♪」
「か、カラダが……熱い!!」
ことり先輩から貰ったビンの中の媚薬を全て麦茶に投与していたため、飲む以前に肌にその麦茶が触れただけでも電流のような刺激が走る。私もまさかここまでの威力だとは思ってなかったよ……。
「ほらほら楓ちゃぁ~ん!さっきの威勢はどうしたのぉ~?ツンツン♪」
「あぁああんっ!カラダに浴びただけなのに……はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ……私の苦しみ、よく分かったでしょう?だからラブレターのことはもう忘れて私に返しなさい!!」
「い、イヤだね……お姉ちゃんが私に完全屈服するまでは、一生それで弄り続けてやるんだから……」
「そう、だったらもっと触ってあげるわ!」
「はぁ♡んんっ!!お、お返し!!」
「ひゃう♡はぁ……」
私たちは2人共服がはだけてしまっていることには目もくれず、ただ相手を無理矢理興奮させて絶頂へと導くため、互いのカラダに触れまくっていた。相手の手が自分のカラダに触れるたびに、リビングに艶かしい嬌声が響き渡る。姉妹で何してんのと思っているかもしれないけど、私たちは全力で相手を屈服させようとしているんだよ!!
「無駄に大きいおっぱいぶら下げて!!研究バカなお姉ちゃんにはこんなに大きいの必要ないでしょ!!」
「好きでこんなに大きくなった訳じゃないわよ!!もう面倒だからさっきのコレで私の奴隷にしてあげる!!」
「またバイブ……あ、ひゃん♡ぶ、武器に頼るのはズルいよ……えいっ!!」
「はぁん♡か、勝てばなんでもいいのよ!!」
もうお互いに意地。女のプライドを掛けて相手を調教し自分の奴隷にする、どんな方法を使ってでも……。リビングに響き渡る嬌声とバイブ音、もはや女の死闘場になっていた。
「どうせその無駄な巨乳で、お兄ちゃんをたぶらかそうとしているんでしょ!?はっ、あぁ……♪」
「ど、どうして……んっ♪零くんが出てくるのよ!!」
「とぼけたって無駄だよ……ひゃあっ♡ラブレターの中身、ちゃんと見てるんだからね!」
「なるほど、だったら尚更このまま生かしておく訳にはいかなくなったよ!徹底的に調教して、二度とそのことを口にできないようにしてあげる!!」
もはやお互いに服もスカートもはだけ、上下の下着がモロ見えになっている。更にその下着さえもズレ、もう少しで生の胸まで曝け出してしまいそう。さっきからお姉ちゃんの無駄おっぱいが、私の目の前でぶるぶると震えている。不快……!!
だが私たちは、お互いを調教しようと躍起になっていて気が付かなかった。この家には私たちの他にもう1人いることを。そしてその人はこの家の主にして、私の最愛の――――――
「お、お前ら……何やってんだ?」
「お、お兄ちゃん!?」
「零君!?」
いつの間にか、リビングの入口にお兄ちゃんが立っていた。髪の毛がボサボサのところを見ると、恐らく今起きてきたんだと思うけど、これは最悪の現場を見られてしまった気がする!!
「いや、俺は別に女の子同士だからと言ってお前らを淘汰したりはしない。だけどそういうのはもっと別のところでやって欲しいというか、一応俺もこの家の住民なんだから場所くらいは
やっぱり勘違いされるぅうううううううううううううううううううううううううううううううううう!嫌な予感的中だよ!!でも言い訳しようにもこの状況が私の言い分を全て否定しちゃう!!
「お前ら顔真っ赤だし服もはだけてるし……お互いに久しぶりに会って嬉しいのは分かるけどさ、リビングでヤるのはちょっとな」
「零君、これは違うの!!」
「じゃあお前の右手に持ってるソレはなんだよ……?」
「あっ、こ、これは……」
お姉ちゃんの右手に握られていているのは、お兄ちゃんのアレを模したバイブレータ。それこそ私たちの言い訳を掻き消す最大の要因となっていた。お互い半裸のこの状況に加えてバイブだなんて、もう言い逃れの言葉すら言えないじゃん……。
「そういやこの前、花陽も俺の体操服でコソコソやってたな。やっぱり女の子は裏で何をやっているのか分からねぇ……」
「なに悟り開いてるの!?別に私はお姉ちゃんを調教したいだけで……」
「楓ちゃん!!そんなことを言ったら余計に!!」
「あっ……」
「オーケー把握した。俺は顔を洗ってくるからあとはご自由に」
「ちょ、ちょっと待ってお兄ちゃん!!お兄ちゃぁああああああああああああああああああああん!!」
そして無慈悲にも、私の耳にはリビングの扉が閉まる音だけが聞こえてきた。私たちは決して百合やレズの属性がある訳ではなく、単に相手を調教したかっただけなのに……って、こんなことを思っているから勘違いされるのか。
「お姉ちゃん、案外落ち着いてるね……」
「あなたほど零君に固執している訳じゃないし。さっき楓ちゃんの絶望した顔を見られたから、それで満足かなぁってね♪」
「私にとってはお兄ちゃんが最愛の人であり、一番の難敵だったよ……まさか見られちゃうとは」
「お互いに発情しちゃってたからねぇ……今は割りと落ち着いてきたけど。こんな短時間で興奮が静まるなんて、ことりちゃんの媚薬はまだまだ生温いわね」
「もう、また変な欲を起こさないでよ。面倒だから」
「麦茶に媚薬を仕込んだあなたがそれを言う……?」
まあどっちもどっちっていうことだよ!私はお姉ちゃんの妹なんだから、性格が似るのも無理はない。それにお兄ちゃんに目撃されたことで、なんか一気に媚薬の興奮も覚めちゃったし、騒ぐ気にもなれないよ。
「はい、これ返しておくね」
「これって私のラブレター……どういうつもり?」
「もうどうでもよくなってきちゃった。調教とまではいかなかったけど、初めてお姉ちゃんに対抗できて満足したしね」
「あれで私に勝ったつもり?まだまだ甘いわね」
「それでも私は満足なんだよ」
そして私たちは微笑み合う。喧嘩するほど仲がいいっていうのはこういうことを言うのかな?たまにはお姉ちゃんとこうしてギャーギャーうるさく馬鹿騒ぎするのも悪くないと思った私でした。
「ま、楽しかったから、これ以上のラブレターの追求はしないであげるよ♪」
「楽しかった?まさか楓ちゃん、レズ属性?」
「違うわ!!!!」
楓と秋葉、初めての微エロ。
今回は楓と秋葉さんの回でした!
この2人でR指定の話を書くのは、100話記念の楓の描写を除けば初めてです。まだR-17.9には到達していないものの初めてオリキャラで、しかもオリキャラ同士のエロを書くのはかなり新鮮で楽しかったです!
しかも今回は女の子同士だったので、もしかしたら敬遠された方もいるかもしれませんが、私としてはこの程度の微エロだったら女の子同士も少しはありかなぁと思っています。ガッツリとしたレズプレイは無理ですがね(笑)
今回で2月分の投稿は終了で次回から3月分に突入していくのですが、3月からは投稿ペースが落ちます。週に1回、多くても2回更新になってしまうことをご了承ください。
新たに高評価を下さった
ビルトインスタビライザーさん
ありがとうございました!
Twitter始めてみた。
https://twitter.com/CamelliaDahlia