ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回は絢瀬姉妹回です!
 最近妙に変態気質が上がってきているこの姉妹ですが、今回で遂に彼女たちの性事情が明らかになるかも……?


絢瀬姉妹の性事情

「お願い零!私に力を貸して!!」

 

 

 俺に対して頭を下げているのは、意外や意外μ'sのお姉さん担当である絢瀬絵里だ。

 彼女からはμ'sの活動関連で仕事を頼まれることは多々あるものの、こうしてプライベートで俺に手を合わせてお願いしてくるのは珍しい。しかも彼女の表情を見る限り相当切羽詰っている様子、一体何があった?

 

 

「もし断るって言ったら?」

「お願いよ!!あなたにしか頼めないことなの!!」

「ちょっ!?!?」

 

 

 俺の想像以上に問題は深刻なのか、なんと絵里は俺に抱きついてまで懇願してきた。しかも涙目になって、いつも大人びている彼女がとても子供っぽく見えて可愛いらしい。普段はこんなに大胆にならないのに、絵里が背負ってる問題はそこまで重大なのことなのか……。なんかちょっと悪いことをしてしまったような気がする。

 

 ていうか、抱きつかれた拍子に胸や太ももが身体中に当たって気持ちいいのなんのって!!俺がそんな色仕掛けに騙されるとでも……うん、まあ男だったら騙されるのが普通だろ。

 

 

「分かったから一旦離れよう。とりあえず鼻をかめ」

「うん……」

 

 

 絵里は目に涙を溜めながら、ティッシュで目や鼻元を拭う。

 それにしても、絵里ってこんなに幼い奴だったっけ?さっきも言ったけど普段はお姉さん気質が強いから、こうして幼気な彼女を見るとギャップ萌えというか、ああやっぱり女の子なんだなと納得してしまう。この弱った心につけ込み抱きしめて誘惑すれば、もしかしたらベッドインまで容易なんじゃね?――――と、薄汚い感情が湧き上がってくるくらいには……。

 

 

「それで何があったんだ?手短に話してみろ」

「うん。ここ最近、亜里沙の様子がおかしいのよ」

「亜里沙の?アイツはドが付くほどの天然だから、普通の人とは少し違った挙動をしていてもおかしくないだろ」

「いくらあなたが私の恋人だとしても、亜里沙を侮辱するのだけは許さないわよ……」

「えぇ……」

 

 

 そういや絵里も俺と同じくそこそこのシスコンだったな。でもついさっきまで泣いていたのに突然真っ黒な顔付きに変わるんだもん、さっきの涙が偽りだと思っちまうよ。

 

 

「分かった分かった。で、どのように様子がおかしいのかを具体的に教えてくれ」

「えぇ。亜里沙が部屋で1人の時、部屋から変な声が聞こえるのよ」

「例えば?」

「そ、そのぉ~……ちょっと言いにくいんだけど、あ、喘ぎ声みたいな……?」

「オイもっと詳しく教えろ!!」

「どうして急にやる気になってるのよ!?本当に現金ねあなた!!」

 

 

 当たり前だろ!!世界一ぴゅあっぴゅあな亜里沙の、自ら性に溺れている姿が見られるチャンスかもしれないんだぞ!!そんなの冷静で黙っていられるはずがない!!女の子の乱れた姿を見られるのなら、体裁もプライドも全て投げ出してやる!!

 

 

「ほらもっと……もっと話してくれ」

「目が怖いわよ……もっとと言われても、私が知っているのはこれだけだから」

「そっかぁ~くっそぉ~……。でもさ、それなら本人に直接聞けばいいんじゃねぇの?」

「聞ける訳ないじゃない!亜里沙の前ではいいお姉ちゃんでいたいのよ!!それなのに『亜里沙、あなた自分磨きとかしてるの?』とか聞いたら、私が破廉恥なお姉ちゃんだと思われるでしょ!?」

「お前そこまでシスコンだったのか……ていうかそんなこと思わねぇよ。多分……」

 

 

 これは賢くない、全然賢くない。絵里は真面目さ一辺倒の中でも少しドジっ子さが垣間見えるのが可愛いのだが、今日に限ってはドジっ子が垣間見えるどころか全面に押し出されている。久々にこんな無邪気な彼女を見たよ。

 

 

「大体事情は分かった。つまり自分が亜里沙に聞くことができないから俺に聞いて欲しい、そういうことだな?」

「いいえ。ストレートに聞いても恥ずかしがって話してくれないかもしれないわ」

「えっ?だったらどうしろって言うんだ?」

「私の部屋に来て」

「へ……?」

 

 

 な、なんだと……絵里が俺を自分の部屋に連れ込むとは、彼女は既に俺と交わる決心ができたということなのか!?変にドキドキしちまうじゃねぇかちくしょう!!

 

 

「あなたの思っているようなことじゃないから!私の部屋で亜里沙の動向を探って欲しいだけよ!」

「なるほど。期待して損したけど、亜里沙の自分磨きが見られる可能性があるなら悪くない」

「仮に、もしそうだとしてもあなたには絶対に見せないから」

「シスコン極まってんなぁお前」

 

 

 俺が亜里沙をイヤらしい目線で見ると、絵里の目付きがμ'sに反抗していた頃よりも鋭くなる。どれだけ亜里沙を溺愛しているのか……まああの純粋無垢でピュアの化身とも呼べる彼女を穢したくないという気持ちは、若干分からなくもないがな。でも俺はどちらかといえば、綺麗なものほど汚したくなる人間なんでね……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 善は急げ、思い立ったが吉日ということで、絵里に依頼された日の夜に俺は彼女の部屋へと潜り込んだ。俺が絵里の部屋にいることは絵里以外誰も知らない。亜里沙に俺の存在がバレたら、普段の自慰行為をしなくなる可能性があるからな。それに絵里の両親が今晩仕事で遅くなることも幸いして、これなら亜里沙のエッチな声をたっぷりと聞き浸れそうだ。

 

 絵里の話では、亜里沙の淫らな行為は毎晩行われいるらしい。毎日盛ってるとか、もうことりやにことなんら変わらない変態じゃないか。明日亜里沙に天使のような笑顔を向けられたら、俺どう接していこう……?

 

 

「そういやお前の部屋に来るのって久しぶりだよな」

「そうね。でもあまりジロジロ見ないでくれると嬉しいかな。穂乃果たちの部屋と比べて全然女の子っぽくないでしょ?」

「確かにそうだけど、俺としてはこっちの方が落ち着くよ。女の子女の子してる部屋は悪くないが、男にとっては肩身が狭いからさ」

「そう……あなたが来るから部屋を掃除している時になんとなくそう思ったんだけど、あなたにそう言ってもらえると安心だわ」

 

 

 掃除なんてしなくても、絵里の部屋だったら元々綺麗だとは思うがな。人を呼び寄せておいて部屋を全く掃除しない穂乃果や凛の部屋に比べれば。

 

 

「で?この部屋にいたら亜里沙の喘ぎ声が聞こえてくるんだよな?」

「いや、この部屋にいるだけでは聞こえないわ」

「あぁ、アイツの部屋の前を通った時とか?」

「違う。ここの壁に耳を当てたら微かに聞こえるのよ。亜里沙のイヤらしい声が」

 

 

 は……?今コイツなんつった?俺は今まで隣の絵里の部屋に聞こえるほどの喘ぎ声だから絵里が迷惑しているとばかり思っていたのだが、まさかコイツ……。

 

 

「お前、自ら壁に耳を当てて妹の声を盗み聞きしてたのか。とんだ変態シスコン女だな」

「ちょっと!変なあだ名付けないでよ!!たまたま!たまたま寝ている時に耳が壁に当たって、その時に亜里沙の声が聞こえてきちゃっただけだから!!」

「それでもすぐに耳を離そうとせず、ずっとアイツの声を聞き続けていたのは否定できねぇだろ」

「ぐっ……」

 

 

 絵里のシスコン気質が遂に限界点を振り切ってきたな。亜里沙もまさかここまで姉から愛されているとは思うまい。いや逆に愛されすぎてその愛が段々妙な方向へとシフトしているような気もするが、まあそれは俺も楓に対して溺愛を持っているから人のことはあまり言えない。

 

 

「とにかく真相を確かめるためには、アイツの喘ぎ声とやらを実際に聞いてみるしかないな」

「真相を確かめるのはいいけど、その右手に持っているスマホは何なの!?まさか録音するつもりじゃないでしょうね!?」

「絵里、あまり察しが良すぎると人に嫌われるぞ」

「カッコよく言ってるつもりだけど、やってることはただの盗聴よ。それだけはさせないから!!」

「ちょっとくらいいいだろうが!俺はこの事件の報酬として、亜里沙のイキ声を貰うんだよ!!」

「そんなこと大声で言わないで!もし亜里沙に見つかったらどうするのよ!!」

「お前も相当声デカイけどな……」

 

 

 こうやってお互いにグダグダ言い争いをしているが、結局の話どっちも変態なのは明らかだ。同じ妹好きとして同調し合うべきなのか、それとも女の子と一緒にその子の妹の喘ぎ声を盗聴しようと目論んでいることに危機感を持った方がいいのか……。

 

 

 しかし彼女の依頼を完遂するために、亜里沙の動向を知る必要があるのは事実。スマホはあっさり絵里に没収されてしまったので、俺は仕方なく絵里のベッドに座り込み壁に耳を当てた。どうやらこの壁の向こう側に亜里沙の部屋があるらしい。

 

 どこからどう見ても俺の行動は犯罪臭しかしないのだが、だからこその背徳感というものがある。俺は亜里沙の謎の行動の真相を突き止めるよりも、やはり清純ぴゅあぴゅあな彼女の淫らな声を聞いてみたいという邪な心があった。もう少しで天使の喘ぎ声が聞けると思うと自然に心臓が高鳴ってくる。その心臓の音で彼女の声を聞き逃してしまいそうになるくらいには、俺の興奮も沸き立っていた。

 

 

「どう?何か聞こえる?」

「う~ん……今は何も」

「声が聞こえる時間帯はまちまちだから、気長に待つしかないわね」

「アイツがいつヤるかも分かってねぇのにお前何回もアイツの喘ぎ声聞いてんのかよ……見上げた執念だな。そこだけはお前を見習ってやってもいいぞ」

「執念って、私はただ亜里沙が何をやっているのか気になってるだけよ」

「それだけのために壁に耳を当てて見張ってるのがすげぇんだって」

 

 

 まあ俺でもμ'sのみんなのエロい声を聞けるのならコイツ以上の執念は見せるだろうが、流石に毎日毎日夜の時間を潰してまで壁の反対側で待機しようとは思わない。愛する妹のためならってことなのか……こりゃあ俺以外に亜里沙に声を掛ける男子がいたら、ソイツ絶対絵里に殺されるだろうな。

 

 

 

 絵里との罵り合いが終わり再び壁に耳を当てたその時だった。壁の向こうから、微かだが亜里沙の声が聞こえてきた。しかもその声はただの声じゃない。

 

 

 

 

 これは……これは――――――!!

 

 

 

 

『あっ……んっ!』

 

 

 

 

「き、聞こえた……お前が言っていたのって、もしかしてこの声か!?」

「えっ!?どれどれ……」

 

 

 絵里もベッドに飛び乗り壁に耳を当てる。

 そしてその瞬間、彼女は目を大きく見開いた。どうやらコイツがいつも聞いていた声と全く同じらしい。遂に……遂に亜里沙の自分磨きの声を聞ける時が来たのか!!今日はこのために絢瀬家に上がり込んだんだ、俄然テンションが上がってきたぞ!!

 

 

 

 

『ふぁ、んっ……あ、ん!』

 

 

 

 

「おいおいおいおいマジかよ。あの純粋無垢で穢れ無き天使の亜里沙が自分磨きを……?」

「はぁ……あなたのせいで亜里沙がこんなことに……」

「俺のせいかよ!?」

 

 

 でも可愛い美少女の嬌声さえ聞ければ俺は悪魔にだってなる。そもそも女の子の喘ぎ声を聞くためだけに生きていると言っても過言ではない。

 

 

 

 

 そう喘ぎ声。亜里沙のそのような声も気になるのだが、俺はそれと同じくらい気になることがあった。

 今、俺と絵里はベッドの上に座って仲良く壁に耳を当て亜里沙の部屋を盗聴しているのだが、何故かお互いに向かい合っている。絵里は亜里沙の声を聞こうと必死で気付いてないみたいだが、男女2人がベッドの上で向かい合っているこの状況……心底唆られるものがある。

 

 

 もしこのまま絵里を押し倒したら、彼女はどのような反応をするんだろう……。驚き?それとも怒り?それとも悦び?

 

 

 俺は亜里沙の喘ぎ声を聞きたいと思う傍らで、唐突に絵里をベッドに押し倒してみたくなった。そして彼女がどのような表情をするのか見てみたい。そんな欲が心の奥底からふつふつと湧き上がってきた。

 

 

「れ、零?どうしたの?私の顔に何かついてる……?」

 

 

 どうやら絵里もようやく俺の様子がおかしいことに気付いたようだ。そして俺とかなりの至近距離で向かい合っていることも。そのせいで彼女の顔がみるみる内に赤くなっていく。

 

 

 その表情を見た俺は、いつの間にか右手が絵里に伸びていた。

 

 

「きゃっ!!」

 

 

 俺は絵里をベッドに押し倒す。

 もう大学生の彼女だが、ベッドの上だと尚更大人の女性に見える。部屋着であるせいか身体のラインがくっきりと現れ、胸がいつもよりも自己主張を増している、そして唯一肌がさらけ出されているのが首筋。彼女の首筋は非常に艶やかで、思わず息を飲んでしまう。

 

 彼女の表情も初めは戸惑っていた様子だったのだが、徐々に状況を理解してきたのか段々と目を麗せてこちらを誘惑するように見つめてくる。もちろん本人に俺を誘う意図はないのだろうが、俺は既に亜里沙の部屋を盗聴することなど忘れ絵里に見惚れていた。

 

 

「零……ダメよ、隣の部屋に亜里沙がいるのよ?」

「それがどうした。アイツの喘ぎ声も聞きたい。だがお前の淫らな嬌声も聞きたいんだ」

「あっ……」

 

 

 俺は絵里の身体に跨ると、彼女の服のボタンへと右手を掛ける。上から順番に1つ1つゆっくりとボタンを外していくと、次第に彼女の胸の谷間が俺の眼前へと顕になっていく。そして、その途中で気付いたことがあった。

 

 

「お前、下着してないのか……?」

「え、えぇ。部屋着の時はしないこともあるから……」

「つまりする時もあると。もしかして、俺のために着けないでくれていたとか?」

「そ、そんなことは……」

 

 

 絵里は顔を染めながらプイッとそっぽを向く。大人の魅力を醸し出している彼女でも、そんな行動だけは子供っぽくて愛おしくなる。そのせいで俺の欲情が高ぶっているとも知らずに……。

 

 俺は湧き上がる感情を抑えきれず、再び彼女の服のボタンに手を掛けた。ボタンを外していくたびに胸の谷間が広がり、俺の目を釘付けにする。

 

 

 そして遂にボタンを全て外す。

 服の間からチラチラと見える白い双丘の谷間に見惚れてしまうが、真に彼女の双丘を拝むのはここからだ。俺は両手で彼女の服を持ち、微かに前がはだけている服を左右に大きく解き放った。

 

 

「あっ……」

「おぉ……!!」

 

 

 自身を押さえつける衣がなくなったせいか、服をはだけた瞬間に絵里の胸が大きく揺れて姿を現す。二つの張りのある乳房は、形よく均整美を保って隆起して美しい。そして蕾のように上向いた乳首が彼女の羞恥心を具現化しているようで、艶やかながらもちょっぴり可愛らしくもある。

 

 

 気が付くと、俺の右手は彼女の胸の先端へ吸い寄せられるように伸びていた。そして親指と人差し指を立てその突起を――――軽く摘んだ。

 

 

「んっっ!ああっ!!」

「全然力を入れてないのにそこまで喘ぐのか……もっと俺にその声を聞かせてくれ」

「ふあっ、あ……っっ!!」

「この感度……もしかして普段から乳首を弄ってたりするのか?」

「そ、そこまでは……あっ、はぁん!!」

「女の子っていつもどうやってオナニーするんだ?やっぱ乳首と股が主流なのか?」

「ど、どうして……んっ!そんなことばかり聞くのよ……はぁ、あっっ!!」

 

 

 俺は絵里の乳首を指で摘んだり手のひらでコロコロと転がしながら、彼女の蕩けた表情と漏れ出す淫らな声を楽しむ。同時に女の子がいつもどのように自分磨きをするのか気になってもいた。隣の部屋で亜里沙が自分磨きをしていると知って尚更だ。ことりや楓に頼めば公開オナニーしてくれるだろうか。

 

 

 俺は再び絵里の身体に目を向ける。男の興奮を煽る艶かしい身体に、俺の欲求も止まることはない。特に未だにピンと立っている胸の先端に目が惹きつけられてしまう。

 

 

「なあ、吸ってもいいか……?」

「え、えぇ。私の身体を好きにしていいのは、あなただけなんだから……」

「絵里……」

 

 

 その言葉を聞いた瞬間、俺の中で何かが崩壊した。μ'sのみんなの身体は俺のモノだと世界の真理で決まっているのだが、本人から許可が出ると歯止めをしていた最後のリミッターですらあっさりと外しれてしまいそうだ。

 

 

 俺は絵里の身体に覆い被さると、そのまま顔を彼女の右胸へと近づける。そして軽く唇を開き、さっきからピン立ちしている自己主張の激しい胸の突起を――――唇で咥えた。

 

 

「はっ、ああっ……!!」

 

 

 もちろん咥えただけで留まる俺ではない。絵里の喘ぎ声を聞いて彼女の興奮が極限まで高まっていることを確認した後、今度はその突起を思いっきり吸い上げる。

 

 

「ひゃっ!あっ、ああ……っっ!!」

 

 

 乳首を吸ったところで俺に気持ちのいい感触もなければ、女の子特有の柔らかい温もりも感じられない。だが全身に電流のように走る刺激と快感に耐え切れず、声を上げて身体をよがらせる女の子を見るのは視覚的興奮を覚える。絵里は身体をビクビク震わせながら、吐息と共に淫らな声を部屋中に響かせていた。

 

 

「はぁ……!ああっ!!」

 

 

 もっと……もっとだ!!こんなものじゃ俺を満足させることはできないぞ!!もっと俺に聞かせてくれ、俺に服従する牝の叫びを!!

 

 

 

 

 しかしこの時、俺たちは忘れていた。隣の部屋に亜里沙がいて、そして俺たちが声を荒げて大暴れしていることに。そして俺たちは気付かなかった。絵里の部屋のドアから、何やら音がしていることに――――

 

 

「あ……えっ!?零くん……お姉ちゃん?」

 

「「亜里沙!?!?」」

 

 

 後ろを振り返ってみるとそこには亜里沙がドアの隙間から、ベッドで重なり合っている俺たちを目を見開いて凝視していた。それもそうだろう。だって亜里沙には俺が来ることすら伝えてなかったし、その上自分の恋焦がれる男性と上半身裸の姉がベッドの上で喘ぎ声を漏らしながら格闘技をしている真っ最中なんだから……。

 

 

「ご、ごごごごめんなさい!決して覗き見るつもりはなかったんです!でも隣の部屋がやけに騒がしかったから、お姉ちゃんに何かあったのかと思って焦っていただけで……と、とにかくごゆっくり!!」

「ちょ、ちょっと待って亜里沙!!」

「そうだ!お前も同類じゃないのか!?」

「えぇ!?ど、同類ってどういうことですか!?」

「お前、この期に及んではぐらかすつもりじゃねぇだろうな?絵里から聞いたぞ、お前が夜な夜な自分磨きをして喘いでいるってことを」

「え……えぇ!?」

 

 

 ん?イマイチ話が噛み合ってないような……まあ自分から自分磨きしてましたなんて言う奴は、よほどの淫乱か変態じゃないといないだろうが。とりあえずさり気なく事情を聞いてみるか。

 

 

「なあ、お前最近夜になにしてんだ?絵里の話では日課にしていることがあるって話だけど」

「夜ですか?ああ、体力作りをしているんですよ。私ってμ'sの中でも体力が全然ない方ですから、そのために最近は夜もストレッチをしているんです」

「「す、ストレッチ……?」」

 

 

 これは……もしかしてもしかしなくても、俺たちの勘違いだった?なんか勝手に盛り上がって勝手に騒ぎ合ってた俺たちが馬鹿みてぇじゃん……いや馬鹿か。

 

 

「なるほど、ストレッチでの息継ぎや呼吸の声が卑猥に聞こえてきたってことか。要するに絵里、お前の勘違いだったんだ。人騒がせな」

「な゛っ!?悪かったとは思うけど、さっきあなたも壁に耳を当てた時は勘違いしてたじゃない!!それにスマホまで持って盗聴しようとしていたものね!!」

「おい!この世には言ってもいい事実と言ってはならん事実があるんだ!!ここに亜里沙がいる手前、どう考えても後者だろ!!」

「あなたがやろうとしていたことは犯罪だから」

「そこは否定できねぇけど……つうかお前早く服着ろよ。さっきからおっぱい丸出しだぞ」

「っ~~~~!!あ、あなたねぇもっと早く言いなさいよ!!」

 

 

 俺にそう言われ、絵里は顔を真っ赤に沸騰させながら身体に腕を回して胸を隠す。

 

 なんだ、折角大天使亜里沙の淫らなお声をお聞かせ願えると思ったのにとんだ骨折り損だったな。もう少しで亜里沙の性事情、あわよくばあのまま絵里の性事情も聞き出せるところだったのに……。

 

 

「あのぉ~これって私のせいですか?」

「いいや全然、絵里のせいだ」

「ごめんなさい亜里沙。私の早とちりだったみたい……」

「いいよいいよ!それより零くんが遊びに来てくれてくれたんだし、3人で一緒に遊びましょう♪」

「亜里沙……」

「これが天使か……」

 

 

 そうだよそうだよ亜里沙は天使なんだ!天使が自分磨きなんてそんなこと……ある訳ないよな?ていうかコイツはしたことあるのかな?自分を慰め自分を磨く行為、通称オナニーを……。

 

 

「な、なぁ亜里沙」

「はい?なんですか零くん♪」

「い、いやぁ……なんでもない」

 

 

 ダメだ、俺はこの笑顔に一生勝てない聞き出せない。

 気になる……亜里沙が自慰をしたことあるのか物凄く気になるんですけど!!絶対に亜里沙の性事情を暴いてやる、いつの日か……。

 




 天使は穢したくなるもの。それが私です……


 今回は絢瀬姉妹の性事情を明らかにしよう!という回だったのですが、書き上げてみればあまり明らかになっていかなったという……。亜里沙に至ってはまだ自分磨きの行為自体知らないぴゅあぴゅあちゃんでしたから。でもそんな純白の彼女を堕とすのが私と零君の役目なので、あの天使がどのように乱れるのかは今後をお楽しみということで!ちなみに以前投稿した亜里沙と野球拳をする回でなら、一足先に天使の乱れる姿が見られたりします(宣伝)

 ちなみに今回の話を執筆していて思ったのですが零君と絵里、仲良すぎやしませんか??ボケとツッコミが上手く入れ替わっていいコンビに仕上がりました!しかし絵里に関しては終始ポンコツキャラよりも、真面目キャラの中で稀にポンコツなところがある方が可愛げがあると思っています!


 次回はリクエスト小説を1つ執筆してみようと思っています!




 そしてここからはいつもの宣伝を。

 ハーメルンで"ラブライブ!"そして"ラブライブ!サンシャイン!!"の小説を執筆なさっている鍵のすけさんの企画で、サンシャインの短編小説を執筆することになりました。
この企画は以前私が主催した企画と似たようなもので、ハーメルンのラブライブ作家、また普段はラブライブ以外の小説を投稿している作家さんも多数参加予定です。

 投稿日時は4月25日(月)からの予定です。私は大トリを飾ることになりましたので、参加者の変動がなければ私の小説は5月16日(月)になります。そちらでも感想をくださると嬉しいです!


新たに高評価を下さった

ジマリスさん、雷電pさん

ありがとうございました!


Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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