ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 最近かなりブッ飛んだ話が多かったので、タグに『R-17.9』と付けておきました。それに伴い『新日常』のあらすじも変更したので、よければご確認ください。あくまでも『日常』です(笑)

 そして今回もそのタグに相応しい話となっています。まさにタイトル通り!!


ドSな変態の『ワシワシMAXハイパー』

「零君を呼んだのは他でもない。ワシワシMAXのさらに上の技を伝授するためや!!」

「は、はぁ……」

 

 

 腰に手を当て自慢の胸を揺らして強調させながら、希は俺の前で仁王立ちをした。

 ただいま俺は何故か希に誘われて、彼女の住むマンションへと来ている。用件は来てから話すって言ってたけど、まさか"あの"続きだったとは……前回は滝に打たれたり、ムチで打たれたり散々な目に遭ったからな。

 

 

「まだあの技の上があるってのか?」

「そう。ウチがこの春にこっちを練習台にして編み出した、更なるワシワシを零君に伝授してあげるよ♪」

 

 

 今さらっと流してはいけないことを言ってなかったか?にこがたまにゲッソリしていたのはコイツのせいか……

 それにしてもそれでいいのか新大学生。忙しい忙しいと言っていたのは何だったのか……思いっきり変な技の開発に勤しんでるじゃねぇか。

 

 

「全くどうしようもねぇ変態だな」

「それ、零君が一番言ってはならない言葉やと思うよ」

「俺のワシワシは愛があるからいいんだよ。お前のワシワシは単なる遊びだろ?」

「失礼やなぁ~ウチも楽しめるし、何よりみんなも気持ちよくなれるしwinwinじゃない?」

 

 

 女の子の胸をいきなり鷲掴みにしてモミモミして気持ちよくするなんて、最低な奴だな!!犯罪者だよ犯罪者!!変態だよ変態!!通報だよ通報!!あ~~この世にそんな変態がいるとかないわーーー汚らわしいわーーーー(棒)

 

 

「どう?自分の手でみんなが気持ちよくなる姿を見たくない?」

「う~ん……今のままでもみんなを気持ちよくさせられるしなぁ~」

「それ以上の快楽が零君にもみんなにも与えられるんや!!これを機に、新たなワシワシを学ぶしかないよ!!」

 

 

 どうしてコイツは俺にワシワシを教えたがる?そうだよ、わざわざ俺に教えなくとも自分だけで楽しんでおけばいいじゃないか。自分の趣味を誰かと共有したいってやつか?こんな変態な趣味、俺とぐらいしか共有できないからな。

 

 ん?待てよ……もしかして希の奴……

 

 

「なるほどな」

「な、なにがなるほどなん?」

「お前、俺にワシワシして欲しいんだろ?」

「ギクッ!!」

 

 

 ギクッて声に出すものじゃないだろ……ということは、完全に図星だったってわけだ。俺も希と恋人同士になって、コイツの扱いが段々と分かってきた。元々は掴みどころのない奴だったけど、今は随分と羞恥心が顔にも表れて分かりやすくなってきたもんだ。

 

 

「そ、それはちゃう!!」

「嘘つけ。俺にワシワシを習得させたのもそれが狙いだったんだろ?前回お前、俺の手ですっごく気持ちよさそうにしてたしな」

「あ、あ……うぅ……」

「そんな可愛らしくしょぼくれた顔すんなって。イジメたくなっちゃうだろ」

 

 

 いつもは俺みたいに余裕綽々そうに見える希だが、彼女はもちろん女の子、大好きな人の前では簡単に乙女になってしまうのだ。流石μ'sの女神と言われるだけのことはある、恥じらう姿も美しい。

 

 

「お前の望み、俺が叶えてやる!!みんなが幸福になれるなら、俺は変態でもなんでもいい!!」

「ちょっ!?」

 

 

 俺は立ち上がり、希のもとへと歩いていく。俺と希の距離が縮まるたびに、彼女の顔が茹でられているかのように真っ赤になっていくのが分かる。彼女の怯えた表情が、さらに俺のドS精神を刺激する。花陽みたいにいつもオドオドしている子を攻めるのももちろん興奮するが、いつも大人びたイメージで取り乱さない希を攻めるのはそれ以上だ。

 

 

「逃げないってことは、お前も期待しているんだろ?」

「期待……ウチが……?」

「そうだ。いつもお前はワシワシする側の人間だったからな。本当は自分もその快楽に身を任せたかったんだろ?昇天するぐらい気持ちよくなりたかったんだろ?」

「っ……」

 

 

 俺の攻めによって希の心がどんどん追い込まれていくのが分かる。別にイジメているわけじゃないぞ!!そんな女の子を泣かすようなマネするかよ!!俺はただ、希が羞恥心に溺れるところを見たいだけだ!!

 

 

「お前も俺と同じ変態だったってことだよ。でも快楽に浸りたいというのは、人間なら誰にでも持ち得る欲求だ。だから我慢しなくてもいいんだよ。今すぐにでも天国へ連れて行ってやる」

「ホントに……?」

「あぁ……それにそんなおもちゃが欲しい子供みたいな目をされたら、こっちもやるしかないな」

 

 

 俺は希の後ろへと回り込んだ。希はもう決心をしたのか、その場からピクリとも動かない。もう俺を受け入れる体制は整っているということか。

 

 

「いくぞ!!これが俺が更なるアレンジを加えたワシワシMAXだぁああああああああ!!」

「きゃあっ!!」

 

 

 そして俺は後ろから希の豊満な胸を鷲掴みにした。毎回思うけど、何をしたらこんなに大きくなるんだ!?もしかして毎日自分で揉んでいるのかも?いや、それだったら凛やにこは苦労しないだろうな……

 

 希は身体をビクビクと震えさせながら、俺からの快楽を全身で受け止めている。ここまでの流れを知らない人がここだけを見たら、明らかに俺が性犯罪者にしか見えねぇな。似たようなものだから別にいいんだけどね!!よくない?

 

 

「あっ……ああ!!」

「いい声だ!!天国は目の前だぞ!!」

 

 

 希は快楽に我慢ができなくなったのか身体がさっきより大きくビクついたが、俺もその動きに合わせてワシワシの仕方を変えているため、彼女はその快楽に幽閉されて逃げられない。喘ぎ声に近いものを発することによって何とか自我を保っているようだが、それももうここまでだ。

 

 

「ここまでは今までの『ワシワシMAX』と同じ、ここからが俺のアレンジ技『ワシワシMAXハイパー』だ!!くらぇええええええ!!」

 

 

「あぁああああああああああああああああああああ!!」

 

 

 そして希は快楽の底に沈んだ。よかったな、願いが叶って。

 『ワシワシMAX』から何が変わったって?それはみんなに与える気持ちよさと、俺が味わう幸福感と満足感に決まってるじゃん!!

 

 

「れ、零君……」

「おっ、気づいたか。それでどうだった?俺の新たなワシワシは?」

「こんな幸せ、ウチ初めてや……やっぱり好きな人にヤられるのはえぇなぁ~~。もっとやって欲しいかも♪」

 

 

 こ、ここまでデレるとは予想外だった。しかも希に甘い声で『やって欲しい』とか言われると鼻血ものだぞこれは……

 でもこれは今まで素直じゃなかった奴を更生させるいい機会だ。この力、是非他のみんなにも試したくなったぞ!!あれ?俺ってば闇堕ちしてる?

 

 

「また今度な。そんな一気に快楽を味わわせたら勿体無いだろ?徐々に攻めていった方が楽しめるってもんだ。俺も、お前もな」

「もう、零君のイジワルさん♪でも……」

「でも?」

 

 

「待ってるからね♪」

 

 

「お、おう……」

 

 

 なんか素直になられると、ワシワシとかいうふざけた技を披露していた俺が馬鹿みたいじゃねぇか……これだったら今日一日ずっと希と一緒に愛を深め合ってもいいかもしれない。普段デレない奴が急にデレるのは反則だ。

 

 

 まぁいい。今の俺はこの力を試したくてウズウズしているところなんだ。これだけの快楽を与えるとは思っていなかったけど、これも毎日徹夜で研究をしていた賜物だな。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「おーーーい真姫!!こっちだ!!」

「もうっ!!そんな大声出さないでよ恥ずかしい!!」

 

 

 未だ身体をビクビクさせていた希を残し、続いて真姫を公園へと呼び出した。休日はぐうたらしてるであろう穂乃果や凛を呼び出そうとしたのだが、ここは素直になれない最強のツンデレ属性を持つ真姫こそが技の生贄に相応しい。

 

 

「悪いな急に呼び出したりして。もしかしたら忙しかった?」

「別に、私も暇だったし」

「そうかそうか、俺の呼び出しに心をウキウキさせていたんだな」

「な゛っ!?そ、そんなわけないでしょ!!仕方なくよ仕方なく!!しょうがないからあなたに付き合ってあげてるだけ!!」

 

 

 おーおーこのツンデレさ加減が如何にも真姫らしい。ますます素直になれないコイツを、俺に対して従順にしてやりたくなってきたぞ!!

 

 

「そんなに起こるなよ、綺麗な顔が台無しだぜ?」

「そ、そんな言葉なんかで騙されないんだから……」

「俺たちはもうただの友達関係じゃない、恋人関係なんだ。自分の彼女のことを褒めるのは何が悪い?」

「こういう時だけ彼女彼女って……全く都合いいんだから」

「そうか?俺はいつも真姫のことを見ているよ。『今日も綺麗だなぁ』とか『可愛いなぁ』とか」

「も、もう!!!!」

 

 

 してるしてる動揺してる!!もちろん俺が言ったことは嘘じゃない、紛れもない事実だ。真姫は自分へ向けられた好意を受け取ることに慣れていないため、こうしてド直球で想いをぶつければ簡単に取り乱してしまう。いつもの冷静さなど皆無だ。

 

 

「そんなことより、用事ってなんなのよ?」

「ん?そんなものはない。俺はお前と一緒にいたいと思っただけだ」

「な、なによそれ……」

「ダメか?」

「別にいいけど。私も久しぶりに零と一緒にいたいと思ってたしね」

 

 

 さっき『仕方なく』とか『しょうがなく』とか言ってなかったっけ?これが真姫の"デレ"の部分か。やっぱり本当は俺と一緒にお出かけしたかったんじゃないか!!でも今日はお出かけなんて睦まじいものじゃない。『ワシワシMAXハイパー』という男女の営みが待っているのだ!!

 

 

「ということだ真姫、そのまま動くなよ」

「なにが『ということ』なのよ!?そ、そんなに近づかれると……」

「お前は素直になれない人だからな、こうして2人きりの時ぐらいしか抱きつけないだ……ろ!!」

「きゃぅ!!」

 

 

 俺は素早く真姫の後ろに回り込み、自分の身体と腕で包み込むように抱きついた。真姫は俺に回り込まれると思っていなかったのか、俺が抱きついた拍子に聞いたこともない可愛い声を上げる。

 

 

「柔らかくていい匂い、もしかして俺に会うために少し香水とか付けた?」

「そ、そそそそそそんなわけないじゃない!!なんで私が零なんかと会うためにそんなものを!!」

「言わなくても分かってるよ、ありがとな。ずっとこのままでいたいぐらい、真姫からいい匂いがするなぁ~」

「ど、どういたしまして……」

 

 

 さっきまでジタバタと暴れていた真姫だが、俺からお礼の言葉をもらうと借りてきた子猫のようにおとなしくなった。後ろからだと辛うじて横顔しか見れないが、彼女の表情はどこかホッとした感じに見える。香水を付けることに抵抗でもあったのだろうか?俺としては匂いがキツイのは勘弁だが、元の真姫の匂いを残しながら、その匂いを引き立てるかのような香水の香りなので何の問題もない。

 

 これだと俺、匂いフェチだと思われてしまいそうだ。まぁ少しそっちよりなんだけどさ……

 

 

「なぁ真姫」

「なに?」

「もっと、身体をくっつけてもいいか?」

「……いいわよ。私ももっとあなたと一つになりたい。久しぶりだから、こんな感覚」

「そうか……じゃあ新しい快楽も同時に味わわせてやるよ」

「え……?」

 

 

「これが、ワシワシMAXハイパーだ!!」

 

 

 俺は真姫の未だ発達過程の胸をガシッと掴む。真姫は驚いた表情を浮かべるが、周りに悟られないようにするためか声は一切上げなかった。でももうそんな我慢もできなくなるだろう。俺の『ワシワシMAXハイパー』は、どんな女の子でも昇天してしまうからな。

 

 

「れ、零……?」

「イヤなら今すぐ俺を振りほどいてくれ。それに対して俺は抵抗しない。お前が本気でイヤなら、俺は何もしないから……でも、少しでも俺を受け入れてくれるなら、このままでいてくれないか?」

「…………もう、そんなことを言われたら離れられないじゃない。いいわ、あなたの欲望はすべて私が受け止めてあげる。だって私はあなたの彼女だもの」

「真姫……」

「好きにしなさい、私を……」

 

 

 そこで、俺が今まで保っていた理性がかなり揺らいだ。あの真姫が自分から自分自身を好きにしていいと、承諾が出たことに驚いた。驚くのと同時に、俺の理性にヒビが入り崩壊寸前にまで追い込まれる。

 真姫は俺を全力で受け止めようとしているのだ。そこまで言われたら、もう男として引くわけにはいかない!!

 

 

「それじゃあもう一度。これが、ワシワシMAXハイパーだ!!!!」

 

 

 やることは単純、女の子をワシワシするだけ。あとはお互いに快楽の渦に身を任せるだけだ。どう?簡単でしょう?皆様もご実践あれ!!

 

 

「あぁああああああああああああああああああああああ!!」

「本当にいい声で鳴くな真姫!!もっとだ!!もっと楽しませてくれ!!」

 

 

 真姫も希同様に身体を大きくビクつかせながら、まさに女の子の声というべき喘ぎ声をあげる。その声はさらに俺の興奮を引き立たせ、彼女に更なる快楽を送り込むための力となる。

 もう公園という屋外でヤっていることなんて忘れていた。俺と真姫はただただ一緒にこの気持ちよさに浸っている。あとから学院に通報されようが、そんなことはどうでもいい。今がよければそれでいいんだ!!

 

 

「はぁはぁ……身体が熱い……こんな感覚も久しぶりね」

「まだ身体がピクピクしてるぞ。思っていたよりも敏感なんだな、お前」

「あなたのせいでこんなに敏感になったんだから!!」

「ヤバイ、そのセリフ興奮する……もう一回言ってくれ」

「イ・ヤ!!」

 

 

 おいおいデレてたんじゃないのかよ……さっきのセリフ、録音しておきたかったなぁ~……

 こうやって話していると真姫は意外に冷静そうに見えるが、よ~く彼女の身体を観察すると顔も身体も汗でベタついているのが分かる。まだ少し息も荒く、身体もたまにピクついている。まだまださっきの余韻が残っているようだ。

 

 

「もう一回するか?」

「……流石に疲れたから無理よ」

「何ださっきの間は?もしかして期待してる?」

「!!!!そ、そんなことは……」

「顔に出てるって……まぁ、今日は満足したからもういいか」

 

 

 俺が夜な夜な開発してきた『ワシワシMAXハイパー』は見事大成功であった。もちろんこれで終わりではない。まだまだ進化の余地はある。今後この技に磨きをかけて、μ'sのみんなを快楽に沈めるのが俺の夢だ。最低?人生っていうのは欲が強い奴ほど成功するんだよ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 真姫は零と別れ、自宅へと向かっていた。

 さっきから、自分の太ももに冷たいなにかを感じる。真姫は周りを警戒しながら、自分のスカートにそっと手を入れた。

 

 

「ぬ、濡れてる……」

 

 

 今日の真姫の夜はこれまた捗りそうだ……

 

 




 そろそろ路線を変更しないとヤバイかも!?4話連続ぐらいで『R-17.9』の小説になってしまっているかもしれないので……

 今までが普通のギャグ小説だったものが、ちょっぴりHな要素を加えたギャグ小説になっているような気がします。どちらかといえば、自分はこっちの路線の方が好きですね(笑)
 だって可愛いし萌えるじゃないですか、恥じらうμ'sというのは(ドS精神)

 真姫の誕生日小説が書けなかった(書く気がなかった)ので、これで満足してくださると助かります。

 GWは久々に毎日18時更新しようと思っていたけど無理っぽいかな?一応頑張ります!

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