酔っ払った女の子って、いつもより大人の色気が感じられますよね? 今回は穂乃果のそんなお話です。
センター試験も間近に控えた1月中旬、穂乃果たちは試験対策に追い込みを掛けるため、今日は1日中俺の家に集まって勉強合宿をすることになった。
しかし正直な話、3人共俺の素晴らしい指導のおかげで、学力が1年前と比べて格段に上昇している。そのためわざわざプチ合宿などする必要もないのだが、心配性な海未の猛烈な押しによりやむなく決行されることになった。しかし海未は間違いなく勉強目的だろうが、穂乃果とことりは明らかに俺の家に泊まることが目的ってくらいに喜んでたな。これは深夜寝ている時に襲われぬよう気を付けないと……。
そんな訳で、今日は朝から晩までみっちりと勉強漬けである。そんな退屈で地獄のような計画を立てたのはもちろん海未。アイツに予定を決めさせるとロクなスケジュールにならないどころか、人間業では到底達成し得ることのできない計画ばかり立ててきやがる。合宿で海に行った時を思い出してもらえれば分かるだろう。
そんなことをリビングのソファに座ってぼぉ~っと愚痴っている内に、家のインターホンが鳴る。
俺は
「おっはよーう!!零君♪」
「うぉいっ!!急に飛び込んでくんな!!」
ドアを開けたと同時に、穂乃果が俺の懐へと飛び掛ってきた。いい感じにボディーブローを受け、俺は2、3歩後ずさりしながらも彼女を支える。
しかし穂乃果の身体をギュッと抱きしめるたびに、彼女の口から小さい吐息が漏れ出しているのだが、まさかこんな秒速で発情しているとは流石に思いたくない。確かに俺はμ'sの一部メンバーを変態化させた張本人だ。だけどたった1回のハグで発情してしまうほど、俺の調教はまだ進んでいないはずなのだが……大丈夫だよな?
「わぁ~零君あったか~い♪このまま穂乃果専用のホッカイロにしたいくらいだよ」
「ご生憎様、そんなダッチワイフみたいな扱いはゴメンだね」
「だったら穂乃果が零君のその、だっちわいふ……? になってあげようか?」
「お前、絶対意味知らないだろ。もう少し勉強してこい」
「もちろん!零君に喜んでもらえるなら!」
「普段学校の勉強は嫌がる癖に、そういう勉強はマジになるのな……」
人の身体を求めてくるにも関わらず、そういった淫語録は全くと言っていいほど無知なのが穂乃果の可愛いところでもある。言うなればウブなビッチなのだが、淫乱なのかそうでないのか訳分かんねぇなこれ。
「そういや、ことりと海未はどうした?一緒じゃないのか?」
「うん。ことりちゃんは途中で忘れ物したから途中で帰っちゃって、海未ちゃんは家の用事で少し遅くなるってさ。だから穂乃果だけ先に来たんだ」
「あっそ。ていうか、遅れるなら俺に連絡して来いよな……」
「あはは……でも2人共もうすぐ来ると思うよ。ん~そういえば、楓ちゃんは?」
「アイツは今買い物に出掛けてるよ」
「そっか。なら零君と2人きりってことか……えへへ」
「2人きりって、もうすぐみんな来るんだろ?」
「それでも誰にも邪魔されず、零君と2人きりでいる時間は楽しいから♪」
太陽の笑顔でそんなセリフを言われたら、冬の寒さも吹き飛んでしまいそうだ。コイツはこれまで何人の男をその無邪気な笑顔で誑かしてきたのだろうか。そんな笑顔されたら誰でも惚れるっつうの。俺だってそうだったし……。まあ今の穂乃果は俺だけの彼女、あらゆる男を勘違いさせてきたコイツを1人占めできる優越感が素晴らしく堪らないね。
「それじゃあ零君、早く行こ!」
「言っておくけど、あくまで今日は勉強だからな」
「分かってるって!お邪魔しまーす!!」
「オイッ!ちゃんと靴整えて行けって!!はぁ……全く」
穂乃果は靴を放り脱ぐと、そのまま小走りでリビングへと向かった。俺の家をマイホームと勘違いしてないか?ほんの些細なことでも、昔から穂乃果と付き合ってきたことりと海未の苦労が分かるな。
~※~
「ねぇ零君、喉渇いたから飲み物貰うね!」
「お前、勝手に冷蔵庫開けるなよ……」
リビングに向かった矢先にこれである。人の家の冷蔵庫を勝手に開けたり、「頂戴」ではなく「貰うね」という半ば貰うことを強制的に確定させていたりと、穂乃果の親と海未と雪穂はコイツにどんな教育してんだ……。それだけ俺の家にマイホームのような安らぎを感じるっていうのなら、それはそれでいいんだけども。
「どれにしよっかなぁ~?」
「まだ許可出してないよな……?もういいや、勝手にしろ」
こういった身勝手な理不尽さが高坂穂乃果という人間なのだろう。でなきゃ靴も揃えず人の家に上がり込んで、真っ先に冷蔵庫へと向かい、更に冷蔵庫の扉を開けっ放しにしながら飲み物を選定するなんて奇々怪々な行動、普通の人間ならするはずがない。それは俺に心を許しているからだと考えると、素直に怒れないのがまた悩むところだ。どちらにせよ理不尽じゃねぇか!!
まあもうそれはいいとして、穂乃果が飲んでいるジュース、あれはなんだ?見た目は果汁100%に加え、オレンジの粒まで入ってるかってくらい濃い色をしたオレンジジュースに見える。でもあんなの家にあったっけ?確か昨日飲み物がなくなりかけているから、今日楓は朝早くから買い出しに出かけているはずだ。だからジュースなんて高級な嗜好品は、今の俺の家にある訳がない。
「結構濃厚だけど、このオレンジジュースおいし~♪」
ここで俺の脳裏に、超極悪な悪魔の笑顔が過ぎった。穂乃果なんかよりも何万倍も理不尽な、あの姉の憎たらしい笑顔がまただ。俺と楓以外でこの家に入ることができるのはアイツ1人だけ。そして穂乃果の飲んでいるジュースをよく見ると、さっきまでは感じられなかった禍々しい雰囲気があの飲み物から漂ってくる。
俺の中の緊急秋葉速報が、身体を震わせるほどの唸りを上げていた。
ヤバイ……あれを穂乃果が飲みきったら最後、俺の平穏な生活がまたしても打ち崩される。そんな予感がビンビンするぞ!!
「穂乃果!飲むのをやめろ!!」
「へ?そう言われても、もうコップ一杯飲んじゃったけど……ヒック!」
「ま、まさかもう!?」
「ヒック!な、なんらか気持ちよくなってきちゃったぁ~……♪」
遅かったァアアああああああああああああああああああああああ!!
もう少し早く気付いていれば、俺の平穏は保たれたのに……。でも過ぎてしまったことはしょうがない、今はこの状況を打破する方法を考えよう。
見たところ、穂乃果は完全に酔っているようだ。ただの酒でここまで早く酔いが回る訳がないから、これは確実に秋葉の薬の力だろう。アイツの薬にはこれまで様々な効果があった。子供になったり女の子になったり、性格が真逆になったり――――だが今回は一番面倒なパターンだ。だって俺は、酔っぱらいの相手が大嫌いだからだ。
秋葉が家に帰ってくるたびに俺はアイツのヤケ酒に付き合わされるのだが、アイツの酔った時の絡みがウザイのなんのって!酔った勢いか何か知らないが、俺のことを好きでもなんでもない癖にキスをしようとしてきたり、抱きついて胸を押し当ててきたりしやがる。正直役得と思ったことはあるのだが、抵抗しないとマジで性行為からの下半身挿入のプロセスを達成しそうなので、俺の精神衛生上よろしくない。男には全く興味がないって言ってるくせに、どうして俺に対してはあんなに積極的なんだよ……。
そんな訳で、俺は酔っぱらいの相手が苦手で大嫌いなのである。穂乃果が秋葉みたいな暴走機関車になっていないことを祈るしかないな。
「零くぅ~ん!なんだかね、穂乃果ね、胸がウズウズしてきちゃってるの……零君の手で、鎮めて欲しいな……」
「あ、そう……」
その希望はあっという間に消し去られてしまった。穂乃果も秋葉同様に、酔っ払うと淫乱度が増すタイプの人間だったか。これは面倒なことになってきた、早く海未たちが来てくれることを願って、ここは耐えるしかないか。ことりと楓は悪ノリしてきそうだから、頼りになるのが海未しかいないってのも問題だが……。
「えへへ……ヒック、零君ってカッコいいけど、割りと可愛い顔してるよね。穂乃果、そういう零君も好きらよ~♪」
「それはどうもありがとよ。呂律が回ってないから、とっとと休みな」
「零君もう一回ギュ~ってしてぇ~」
「話がさっきからコロコロ変わりやがる……」
穂乃果は千鳥足で俺の元へと歩み寄ってくる。顔は既にトマトのように真っ赤っかであり、目も半開きではぁはぁとちょっぴり卑猥な小さい吐息を漏らしている。そんな彼女の姿に、不覚にも大人の魅力を感じてしまった。秋葉が酔った時もそうだが、酔っ払った女の人って妙な色気を感じることない?いつもよりオープンな性格になったり、フェロモンが放出されていたりするからだろうか。
酔っ払いの厄介なところは、面倒を見るのが嫌だからといって放ってはおけないこと。今の穂乃果も千鳥足になっているので、いつ転んでしまうかどうか分からない。だから常に見守ってあげないといけないのだ。もうどう足掻いても絶望。俺は酔っ払いとは縁を切れない人間らしい。
「零く~ん!ほら、ギュ~~♪」
「お、おいっ!力強いって――――うわぁあああっ!?」
「えへへ~……ヒック、零くんを押し倒しちゃったぁ~♪」
「穂乃果……ぐぅっ、な、なんだこの力は!?離してくれ!!」
「へっへ~ん、逃がさないよ~♪穂乃果を満足させてくれるまで、ずっとね……ヒック」
俺は穂乃果に抱きつかれるのと同時に、その勢いで後ろに押し倒されてしまった。しかも彼女からは、俺を凌駕するほどの物凄い力が感じられる。これが酔っ払った女の子の力だっていうのか?秋葉でもこんなに力強くねぇぞ!?
確かに少し油断していたってのもある。だがこの俺が女の子に組み伏せられるとは、プライドを切りつける刃と屈辱の汚名が同時に襲いかかってきているみたいだ。いくらスクールアイドルのために体力作りをしている穂乃果であっても、男の俺に敵うはずがない。一体こいつの華奢な身体のどこにこんな力が蓄えられているんだ!?
「ヒック、も~う!そんなに動かれると、穂乃果酔っちゃうよぉ~」
「もう酔ってるだろうが!!俺の身体から降りろ!!」
「やだよ~んだ!今日は零君と2人きりでいちゃいちゃしまくるの♪だから絶対に離さないからぁ~」
「勉強をしに来たんだろ!!いいから離せって!!」
なんか段々とヤンデレ気味になってきてないか!?目が半開きで光彩がよく見えないので、余計にヤンデレの兆候を感じてしまう。それに顔も赤く吐息も次第に激しくなってきているため、酔っていると知らなければ発情しているようにも見えなくはない。そんな穂乃果に心をくすぐられながらも、女の子に組み伏せられているという屈辱的なこの体位を、何としてでも崩そうと画策する。
だが俺が暴れれば暴れるほど、俺の身体を押さえつける力は強まっていくばかりだ。まさか穂乃果に屈服させられるとは、プライドだけでなくメンタルまで崩壊させられそうだ。
「もう!零君うるさいから口塞いじゃお!!」
「えっ――――むぐっ!!」
「んっ……ちゅ……」
「んんっ!!」
いきなり唇を奪われ、一瞬酸素の吸引が滞ってしまう。それでもなんとか意識を保って、穂乃果のキスの迎撃に備えた。
いつもの甘く優しい口付けとは全然違う。アルコールの匂いをプンプン漂わせ非常に鼻に付く。しかも穂乃果はただキスがしたいだけのようで、俺を気持ちよくさせることなど一切考えず、好き勝手に唇を動かして舌を俺の口内へと侵入させてきた。にゅるっ、と触手を滑り込ませてくるかのような舌さばきで、口内の唾液を乱暴に絡め取る。まるで彼女の舌に捕食されている感覚だ。
「はぁっ、んっ、ちゅ……ん!!」
酒のアルコールと穂乃果特有の甘い唾液が混じり合い、何とも言えない味となって俺の体内に流れ込む。彼女は俺を求めているのか、はたまたただ酔った勢いで自己満足のためにキスをしているのかは知らない。だがひたすらに顔を動かし、執拗に唇に吸い付いてくる執着心だけはひしひしと伝わってきた。
ここまで唇が熱く感じたことは初めてだ。穂乃果が酔って身体が火照っているからだろうが、このままでは彼女の激しい濃厚なキスに飲み込まれてしまいそうになる。どこでこんな舌使いを覚えてきたのかは知らないが、口内をここまで巧みに荒らされると、段々と謎の快感に襲われてしまう。このままでは、コイツの虜になりそうだ……。だがお互いの唇は溶接されているかのように熱く密着し、もう生半可な力では離れそうにもない。
俺は穂乃果の口内攻めに耐えながら、両手で彼女の肩を掴む。そして舌を噛まれないように注意をしながら、両手に渾身の力を入れ彼女を思いっきり引き剥がした。
ぷはっ、と唇が離れる音がしたと共に、穂乃果の舌によって分泌されていた大量の唾液が宙を舞う。
途中から呼吸困難に陥っていたため、お互いに酸素を十分に吸引するインターバル。だが、その間も穂乃果は俺に不満そうな表情を向けていた。
「どうして離れようとするの!?もっと零君を堪能したかったのにぃ~!!」
「酔っ払いにキスされても嬉しくないんだよ」
「うぅ、足りない……まだ零君エネルギーが足りないよぉ~……ヒック」
「あんなに激しくキスしたのに、まだ酔い覚めてないのか。こりゃあ秋葉よりもヒドイぞ……」
「むっ、今は穂乃果の相手をしてよ!!他の女の人の話題はダメぇええええええええええええ!!」
「がぁっ!!けほっ、けほっ!」
穂乃果はいきなり立ち上がると、無駄に体力を使わされて寝転がっている俺の身体に思いっきりのしかかってきた!あまりにも容赦のない衝撃に身体の酸素が一気に抜け出し、回復していた呼吸が再び乱れ咳き込んでしまう。
「穂乃果はね……ヒック、ずぅ~っと零君と一緒らの。だから零君も一生穂乃果のことだけを見ていればいいんらよ♪ヒック……うぅ、なんだか頭がふわふわして気持ちいい~……これが愛する人とのキスの力なんらね……ヒック」
「いやいや、それはただ酔っ払ってるだけだから。だからさっさと休め!もうちょっとで海未たちも来るし、楓も帰ってくるから!」
「穂乃果酔ってないもん!穂乃果酔ってないもん!」
「2回言わんでいい!それに酔ってないと言っている奴が一番酔ってるって、これ常識だから」
「あぁ~零君の身体、暖かいなぁ~♪」
「話聞けよ!!」
もうどこからツッコめばいいのやら分からねぇな。とにかくこの酔っ払いをなんとかしないと、みんなにこの俺の痴態を拝ませてしまうはめになる。俺が下で穂乃果が上、男が女に押し倒されているこの状況を見られるなんて、俺のプライドに反する。何度も言っているが、俺は女の子を支配したい人間なんだ。だからこうして女の子にいいように攻められる展開があってはならない!!
だがしかし、穂乃果の拘束の強度は計り知れない。柔道経験でもあるかのような体位で俺を組み伏せ、単なる力技だけでは彼女を振り解くどころか、腕や脚すらまともに動かすことができないのだ。これが酔っ払いの実力なのか?まさか酔っ払うと潜在的な力を引き出せるとでも……?冗談じゃない!!やられた分まできっちり仕返ししてやるからな!!
「ヒック、あぁ~……気持ちよすぎて眠くなってきちゃったぁ~……」
「寝るならそこソファで寝ろ!俺の上で寝るなって!!」
「動いちゃダ~メ!零君は穂乃果の抱き枕にするんだからぁ~♪」
「この状況よく見ろ!完全に俺が敷布団にされてるじゃねぇか!!おーーい!聞いてんのか!?」
「よしよし、零君も早く寝ないと大きくなれないよ~……ヒック」
「子供かよ俺は!?はぁ、疲れた……」
もうツッコミを入れる気力すら失せてきた。どうせ寝ちまうんなら夢の奥深くまでたっぷりと熟睡させ、その後で穂乃果を俺の身体の上から動かせばいい。流石に睡眠の最中なら、酔っ払った時よりも抱きしめる力は弱まるだろう。
「ぐ~……すぅ」
「寝るの早いなオイ。でもこれでやっと酔っ払いから解放されるぞ、ふぅ~」
まだ10秒も経ってないのに寝やがった……某の○太もビックリの熟睡スピードだな。だけどようやくドタバタも収まり、家の中も静かになった。
俺は穂乃果を持ち上げ一旦床に寝かせる。気持ちよく寝ている彼女を見ていると、どうも復讐する気が削がれてしまうのだが、例え恋人であっても心を傷つけた罪は重い。俺の心はもう鬼神と化している。寝ていて抵抗できない今が復讐のチャンスだ。無防備だからって手加減なんてしないからな……。
そして今度は俺が彼女の上に跨り、そのまま四つん這いとなって彼女の顔に自分の顔を近づけた。
コイツ、今日は散々俺のプライドをズタズタにしてくれたじゃねぇか。そして幾度となく俺に屈辱の泥水を飲ませやがって……その気持ちよさそうな顔を、別の意味で心地よい表情に変えてやろうか??その可愛いおクチからどんな喘ぎ声が漏れ出すのか気になるなぁ~。さあ、男の本当の怖さを教えてやろう……。
しかしその時だった。リビングのドアが開いて、3人の女の子が入ってきたのは――――
俺の背中に、ゾワゾワとした悪寒が走る。
「お兄ちゃん、たっだいま~って――――えぇっ!?」
「お邪魔しま~す♪そこで楓ちゃんに会ったんだよ、って――――ひゃっ!れ、零くん、穂乃果ちゃんに一体なにを……」
「あなた、もしかして昼寝している穂乃果を無理矢理……?」
「お、おかえり楓。ことりと海未もいらっしゃい……」
し、失念していた!!穂乃果への復讐に業を煮やしていたせいで、3人がもう少しでやって来る事実をすっかり忘れてた!?あまりの衝撃に、俺は3人に対して普通に挨拶をしてしまうほどだ。
この状況、誰がどう見ても俺が気持ちよく熟睡している穂乃果に、無理矢理襲いかかっているようにしか見えないよな。しかもこんなに顔を近付けて、勝手に唇を奪おうとしているみたいに……。
「お兄ちゃん、まさか私たちに見せつけるように性行為だなんて、まさかここまで大胆になっているとは……」
「いいよいいよ、ことりたちなんて気にしないでそのまま続けてもらっても。穂乃果ちゃんをめちゃくちゃにしてどうぞ♪」
「いや、これは違う!!」
「零、今日は勉強会のはずでしたよね……?」
「いやこれは穂乃果と秋葉が悪いのであって、俺はむしろ被害者で――――」
「言い訳は後から聞きますので、2人きりで一緒にお話しましょうか♪」
「だから俺は悪くないんだってぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!」
今日も今日とて、理不尽な結末が俺を襲うのか……。でももうね、段々と慣れてきたよ。悟りすら開いちゃうもん。はいはいどうぞ殴るなり蹴るなり、好き勝手にしたらいいだろ!!――――はぁ……。
そして、俺が理不尽な目に遭っていることなど知らず、未だいい顔で眠り続けているコイツは――――
「零君暖か~い……大好きだよぉ~♪むにゃむにゃ……」
ま、まあ今回だけは許してやるか。でも今回だけだからな、許すのは!!
私も酔った穂乃果ちゃんに襲われたいです(切なる願望)
穂乃果を飲み会の席で酔わせて、そのまま自宅へお持ち帰りする展開が来ないかなぁとずっと妄想しています。妄想だけです(悲愴)
前書きでも本編でも言いましたが、酔った女の人って色気がいつもより数割増しだと思いません??テンションは子供っぽくなるのに、フェロモンは大人びているとかズルいんですけど!!
次回は花陽回です。エロになるかそうでないかは……知りません!でもそろそろ堕ちる時かなぁ~()
新たに高評価をくださった
Kearnyさん
ありがとうございます!
Twitter始めてみた。
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