最近というか、この間からずっと思っていることがある。
花陽の色気が、上がってきてないか?
これは俺の勘違いかもしれないが、今まで幾度となく色んな女の子の相手をしてきた俺の目に、ほぼ狂いはないと思っている。どこか身体的に変化したところなどはなく、花陽も自分から意識して色気を上げているようにも見えない。
だが、彼女からは1年前にはなかった女性のオーラが感じられる。なんて言ったらいいのかよく分からないが、なんかこう、女性的な魅力があるんだ。根拠もへったくれもないが、もう1年間も花陽の彼氏を勤めている俺なら分かる、大人の魅惑が彼女から放出されているんだ。
もう御託を並べるのはいっか。一言で言うとだな――――――
花陽からエロスを感じるってことなんだよ!!
そして俺はここで考えてみた。
極度のアガリ症でおっとりとした性格の花陽は、こう言っては申し訳ないが、大人な女性のイメージとは遠くかけ離れた子だ。どちらかといえば魅惑で男を誘惑するよりも、優しい聖母のような雰囲気で男を包み込む、そんなイメージの方が近い。しかしそんな彼女から、前者の魅力を感じるのだから驚きだ。今でも彼女の振る舞いや話し方も、天使のような性格も何も変わっていないのに、大人の女性のオーラを感じるのは何故なんだ……?
あの花陽にエロスを感じることなんて、日常生活でそうそうどころか全くない。むしろ彼女に欲情するのは、天使を穢しているようで若干だけど罪悪感が生まれてしまう。だが、今の彼女はそんなことすらも忘れさせるほど、俺の男の欲望をくすぐりやがる。あのエロ属性の一切ない、超純粋な彼女からだ。
だから俺は確かめなければなるまい、彼女の身に何が起こっているのかを。俺をここまで欲情させる、その理由を。
そう、どんな方法を使ってでも――――――
~※~
私は今日もまた寝る前に、ベッドの上で寝転がりながら携帯を眺めている。
私の指は自然と画面の"写真"のアイコンをタッチし、μ'sの写真アルバムとは別の、凛ちゃんにすら内緒にしているパスワード付きのアルバムを見た。このアルバムの中の写真を眺めることが、私の毎晩寝る前の日課となっているのです。今日はすぐに寝ようと思っていても、気が付いたらこのアルバムを開いている。もう無意識にそう行動してしまうくらい、私は
私の秘蔵のアルバムに入ってる写真、そこにメインで写っているのはたった1人。
神崎零くん。
アイドル研究部は活動報告の一貫で、練習中もどこでも所構わず写真を撮ります。そうなればもちろん、私たちの手伝いをしてくれている零君も写真に写ってしまうのです。初めは零君が写っているのは当たり前だろうと、特に何も思うところはありませんでした。ですがいつからか、写真がグループ間で共有された時に、私は零君のよく写っている写真を誰にも内緒で、普段使っているものとは別のアルバムに保存するようになったのです。
何故零君の写真だけ別に保存してあるのか、私自身でもよく分かりませんでした。しかしやがて気付いたのです、私は毎日――――彼の写真ばかり見ていると。
落ち込んで元気をもらいたい時、零君と会いたくて仕方がない時、ただ単に彼の顔を見たい時、私はベッドの上で寝転がりながら、その写真を見ることが条件反射のように習慣となっていたのです。写真の中の零君の笑顔を見ているだけで心が暖かくなって、迷いも焦燥も落ち込んだ心も晴れやかになります。もうこの写真がなければ私という存在が保てなくなるくらいには、彼に依存してしまっているのです。
そしていつも、写真を見ていると段々零君が愛おしくなってきて、心もドキドキしてきます。自然と身体も熱くなり、私と零君だけの世界にのめり込んでいく……。私が見ているのはただの写真だけど、その中の笑顔の零君が、私に優しい言葉を投げかけてくれているようで、余計にその写真に釘付けとなってしまうのです。
「はぁ……」
こうなるといつも、私の口から吐息が漏れてくる。
疲れている訳でもないし、体調が悪い訳でもない。ただ写真の中の零君と見つめ合っているだけなのに、私の身体が火照ってきて仕方がない。むしろ疲労や体調不良とは全くの逆、身体も心もふわふわして気持ちがいい。私の身体は、いつからこんな風になっちゃったのかな……。
いつしか右手の指先が、私も無意識の内にパジャマを押し上げる胸へと伸びる。そして左手の指は太ももの間、女の子の大切な部分が隠されている下着の上に当てられていました。
「んっ、ふぁ……」
携帯を顔の隣に置いて、零君と添い寝をしている感覚になりながら、私は両手の指先をゆっくりと動かし始めました。右手の人差し指は胸の先端の周りをなぞるように、それ以外の4本で胸の側面を弄る。左手の指は人差し指だけを使って、下着の上から私の湿らせている元凶を、割れ目に食い込む強さで上下に動かします。
熱い……胸と下半身を弄っている最中に、携帯に映った零君の写真が目に入ることで、私の心臓が早鐘のように鳴る。熱さで頭もぼぉっとし、もう気持ちよくなることしか考えられなくなってしまいます。
「はぁ……ん……あっ!」
こんなことをしちゃダメ……そう思っているのに、指の動きは留まるどころかより巧みに蠢いています。まるで指に私の身体が犯されているかのような、そんな感覚。
きっと私がこんなことをしているなんて、μ'sのみんなは誰も知らない。それどころかみんなは私に「花陽ちゃんは純粋で天使みたいだね」と言ってくれる。
違う、私はそんな純白ではないのです。
恋人の写真を眺めるだけで、こうして1人で自分を慰めてしまうくらいにエッチな子。今まで零君に何度か身体を攻められ、そしてその快感に堕ちてしまった哀れな子。気持ちよくなりたい、そう思っても、己の羞恥心から彼に相手をしてもらえるよう懇願することもできず、こうして毎晩1人で寂しく自営をするしかないのです。彼に作り変えられてしまった、この身体を自分で弄って……。
「零、くぅん……っうぁ……あっ、んぁ……ッ!」
身体中に電流が走るこの快感、知ってしまう前は非常に怖かった。ことりちゃんや楓ちゃんの話から、自分の身体に今まで感じたことのない快楽に襲われると聞いて、私は絶対にそんなことはしないと決めていた。
だけど一度この快楽を覚えてしまうと、もう抜け出せない。そして毎回自分を慰めている時に蘇る、零君によって辱められた恥辱の記憶。公園の陰に連れ込まれ、身体中を弄られたことを思い出してしまう。
――――胸の先端を執拗に攻め立ててくる、零君の右手。
――――おしりに指が食い込むほどに揉みしだいてくる、零君の左手。
――――そして、下着の上から女の子の大切なところを時には優しく、時には激しく弄り回す、零君の指。
「もっと……っ……あっ、んっ……!」
触って欲しい、もっと私を。零君の手で、卑しく支配して欲しい。
動き始めた私の手は止まらない。今は自分の手を彼の手に見立てて、欲望のままに蠢かせる。だけど、自分の手では十分に満足することはできない。やっぱり零君じゃないと……私の愛しの彼の手じゃないと、満足できないよ……。
心が満たされないと悟り、私は無理矢理指遊びを止めました。もちろん身体の疼きと火照りはまだ残ったままです。早くこの欲情を抑えないと、自分がもっともっと壊れちゃいそう……。そしてそんな淫らな私を助けてくれるのは、この世でたった1人――――
「零、くん……」
私は微かな声で愛しの恋人の名前を呟くと、激しく自分を磨いていたことの疲労から、そのまま夢の中へと旅立っていきました。
~※~
翌日、思いがけないことが起こりました。なんと零君から私とお話がしたいと連絡が来て、人気のない校舎裏に呼び出されたのです。ただ彼と2人きりでお話をするだけでも舞い上がってしまいそうなのに、何故校舎裏なのかを勘ぐると、更なる期待を抱いてしまう私がいます。こんなことを考えてしまう辺り、私ももうことりちゃんや楓ちゃんと同じ淫乱さんなのでしょうか……。
そんなこんなで校舎裏へ行ってみると、もうそこには既に零君が腕を組みながら、校舎の壁にもたれ掛かっていました。その表情はいつになく真剣で、まるで別れ話を切り出すかのような重々しい雰囲気が……。さ、流石に違うよね?でもでも、わざわざ人気のないところに呼び出されたし……。そういえば最近生徒会が忙しくて、零君のお手伝いをしてあげてないような気がする……。
だ、大丈夫!零君の性格上、一度心に決めた女性を見捨てるはずなんてないよね!!そうだよ……ね?
「あのぉ……零君?」
「おっ、来たか――――って、どうしてそんなに離れてんだ?もっと近くに来いよ」
「へっ!?あっ、う、うんそうだね……」
「お前なんでそんなに畏まってんだ?」
「いやだって、零君と2人きりでの校舎裏だなんて、誰でも緊張しちゃうよぉ……」
別れ話かもしれないという緊張感から来る不安と、もしかして私の身体がめちゃくちゃにされてしまうかもしれないという、ちょっぴり淫猥な妄想から来る期待。その2つが今同時に私の中で揺れ動いています。1つ言えるのは、どちらにせよこのドキドキは収まらないことです。今から零君に何を言われるのだろう、何をされるのだろう、募る不安と高ぶる期待に、心が弱い私は押し潰されそうになります。
「そうか、ならとっとと本題に入るか」
「へ…………きゃっ!!」
零君はいきなり私の手首を掴み壁際に引っ張ると、素早く自分の立ち位置と私の立ち位置を入れ替えました。そうすると必然的に私が校舎の壁に背を預けることになり、零君の身体と壁に挟まれ身動きが取れない状態になってしまいます。これが壁ドンと言われるものなのかな……?
それにしても、零君の顔が近すぎるよ!!
自分の顔がどんどん朱に染まっていくのが分かります。そして何故か身体まで熱くなってきました……もしかして、昨日身体の疼きをそのままにして寝ちゃったから、今それがぶり返してきたとか……?まだそっち系の話題になると限った訳じゃないのに、やっぱり私ってもうことりちゃんたちと一緒だよぉ~……!!
すると零君は、未だ真剣な表情を崩さないまま口を開きます。
「もう単刀直入に言うぞ。お前、欲求不満なんじゃないのか?」
「ふぇっ!?ど、どどどどうしてそんなことを……」
その瞬間、私の心臓が止まりそうになりました。まさかいきなりそんな話題で切り込んでくることと、心眼を持っているかのような的確な指摘に、思わず吃ってしまいます。
「あれ、違うのか?でも最近のお前を見ていると、どうも大人の雰囲気を感じてな。いつものおっとりしているお前と違って、近頃はどうも艶っぽい。こうして近くで見ても、化粧をしている訳でも身だしなみが変わった訳でもねぇし、なんでだろうって気になっていたんだ」
「へ、へぇ……」
「そこで俺は1つの結論に至った。もしかしてお前が、1人で自慰行為をしているんじゃないかってな。言ってしまえばアレだよ、オナニーだよ」
「えっ、あっ、そ、それは、そのぉ……」
「大方、俺に相談するのが恥ずかしくて、やむを得ず1人でやっちまってるパターンだと踏んでいるんだけど。どうだ?」
「うぅ……正解です」
やっぱり零君は凄い。普段の私の様子だけで、日常習慣まで的中させちゃうんだから……。
でも、それだけ学校生活でも零君に気を掛けてもらっていたってことだから、そういう意味では結構嬉しかったり。最近は生徒会とμ'sの練習で忙しくて、零君と話す暇が中々なかった分、これからはしっかりとお相手しないと!
するとここで、零君は再び私の手首を掴みました。さっきからずっと近かった顔が更に近付けられ、もうお互いの吐息が相手の顔に当たるかの至近距離にまで詰め寄られます。私の身体は完全に固定され、私の目にはもう零君の顔しか見えません。
「壁に手を当てて、俺におしりを突き出せ」
「え……?」
「なぁに、もう休み時間は終わる。そこまで長引かせたりはしない」
「わ、私は……」
「早く!!」
「は、はい!」
私の中に一瞬の迷いがありましたが、零君の一喝によって強制的に従わされてしまいました。
私は少し身を屈め壁に両手を着くと、おしりを真っ直ぐ零君の方へと突き出します。この体勢だと、もう何もしなくてもスカートからパンツが見えてしまいそうで、物凄く恥ずかしいです!!
でも、昨日の夜から待ちに待ち焦がれていた展開が訪れ、期待が膨れ上がっている私がいることも事実。まだ触られてもいないというのに、私の身体は既に熱を帯びています。
「やっぱり花陽にはこの体勢が似合う。半年前にデートした時も、確かこんな格好だったかな。その時からずっと、またお前とこの体勢で色々やりたいと思っていたんだよ。そう、色々とな……」
「色々!?零君、早く……早く触って!もう私、我慢できないよぉ……」
「おっ、まさかお前からせがんでくるとは。まぁお前に頼まれなくても、最初からそのつもりで校舎裏に呼び出したんだけどさ。よし、俺が解消してやるよ、お前の欲求不満を全て」
初めからそのつもりだったんだ……。だったら妙な緊張をしなくてもよかったんだね。私は一度心の安らぎを取り戻します。そしてこれから零君から注がれる寵愛に、もう身も心も悦んでいました。
ここで零君が動き始めます。右手で私の胸を、左手で私のおしりを強く握り締めました。
「ひゃうっ!あぁっ……!!」
「そうだ、この花陽の身体の感触!これを久々に味わいたかったんだよ!身体を曲げているせいで垂れているお前の大きなおっぱいを、こうして後ろから揉みしだくこの感触を!!触ってくださいとばかりに突き出されているこのおしりを、指が食い込むくらい弄り倒すこの快感を!!」
「ふぁ……あぁ……ん、んあっ!!」
零君は食事に飢えたケモノのように、私の身体にがっついてきます。
でも、それが何よりも嬉しい。この時の彼こそが、私を愛してくれていると一番実感できるから。彼女が12人もいる彼にとって、全員平等に時間を割いて愛することなんて不可能。だからこそこうやって彼に私の身体が求められている、この瞬間こそが私が幸福に満ち溢れる時なのです!!
そして1人でやっている時とは、快楽の感じ方が全然違う!零君の大きな手で胸もおしりも弄られて、もう私の身体が勝手に悦んでいます!彼の手が私の身体に俺のモノになれと、徐々に調教されているみたい……。
「校舎裏だからといってあまり声を出すと、誰かに聞かれちまうかもしれねぇぞ」
「ッあ、あぅん……っ……いいんです!だからもっと……あ、んっ……!私を、満足させてください!!」
今まで私の身体は、零君からねちっこく調教を繰り返されてきました。それは決して激しいものではなかったけど、もうこの身体は日々の自分磨きと相まって、彼の手でしか満足できないよう仕込まれてしまったようです。彼から与えられる快感に、もはや私は順応してしまっています。
「お前の身体は、どこも柔らかくて大好きだよ。まさに全身オナホだな」
「そ、そんな恥ずかしいことぉ……あっ、んぁ……ッ!」
「さて、こっちの方はどうかな?」
「あっ、そこは……んっ、ふぁ……」
零君はおしりを触っていた左手を離すと、すぐ隣、女の子の秘所へと人差し指を伸ばしました。
もうここまで辱められ、至高の快楽を感じてしまっている私の秘所は、触られる前から蕩けて濡れていました。
零君の指が触れ、くちゅり、と淫らな水音が小さく校舎裏に響きます。
「ふわぁ、あっ、ほんとに逝っちゃ、うぅぅ……っ!!」
「おいおい、まだちょっと触っただけだぞ。まあこんなにも濡れてるんじゃあ無理もないか」
「うぅ、あ、はぁ……っ!!」
「我慢しなくてもいいんだ。お前の欲求不満を改善するためにしているんだからさ」
その言葉を引き金に、私の
羞恥心という最後の砦すら打ち崩され、私はもう彼から快楽を求めるだけの、性に乱れて彼を悦ばせるだけの奴隷のような存在になっていました。もう咎めるものはなにもない。
――――ただ私を愛して欲しい!!
――――もっと快楽を与えて欲しい!!
――――触ってください、私の身体を!私の全てを!あなたの手で、あなたの色で染め上げて、私を満足させて!!
下着の上から下半身を、そして制服の上から胸を同時に攻められ、私の頭は真っ白になっていました。もうひたすらに与えられる快感で喘ぐだけ。それでもいいんです。欲求が満たされればそれだけで……。
「あぁ!も、もう……もうらめれす!!」
「我慢しなくてもいい。溜まった性欲を全部ぶちまけろ!!」
「あっ、あ゛ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
人気のない校舎裏に、男の人の手によって果てさせられた女の声が、淫らにも響き渡りました。しかし、もう誰にバレてもいい。そう開き直ってしまうくらいには、私の心は満たされたのです。
私はその場でおしりを突き出していた体勢を崩し、ガクッと地面に座り込んでしまいました。
さっきまで茹で上がっていた興奮が一気に冷め、激しく息が切れます。
「はぁ、はぁ……」
「大丈夫か?」
「はい。疲れたけど、とっても気持ちよかったです……」
「それならよかった。これからは我慢せずに、ちゃんと俺に相談するんだぞ?欲求ならいつでも満たしてやるからさ」
「零君……。はいっ!ありがとうございます!!」
笑顔でそう答えてしまう辺り、もう私は性欲に取り憑かれてしまってるのでしょうか……?
でも、もうそれでいいんです。これからはずっと、零君が私の欲望に応えてくれるのだから――――
言い訳をさせてもらうと、天使は堕ちる定めだと、どこかのお偉いさんが言っていたので実行してみただけです。私は悪くありません()
でもやはり純粋な子が堕ちていく過程は素晴しいですね!本当は零君の視点で書くつもりだったのですが、堕ちる過程での女の子の心を描写してみたくもあったので、今回は花陽視点で書かせてもらいました。ご満足いただけたでしょうか?(笑)
次回は、大学生組のターン!
主に希&にこがメインになりそうです。
新たに高評価をくださった
シャラットさん
ありがとうございます!
そしてこれまでに何度か言っているのですが、これまでに高評価をくださった方で、また同じ☆の数の評価に入れ直している人が何人か見受けられます。その際に名前の掲示は行いませんのでご了承ください。
Twitter始めてみた。
https://twitter.com/CamelliaDahlia