ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 いつもは零君が完全に主導権を握る展開が多いので、今回はμ'sのターン!!だってバレンタインは女の子主役の日ですからね(笑)


ブラッディでハーレムなバレンタイン(前編)

 2月14日。毎年世間一般で大々的にメディアで取り上げられる一大イベント、バレンタインの日がやってきた。

 チョコを貰えない側の男からしてみれば、やれお菓子業界の戦略だの、やれ甘いものが苦手だの、それらしい正論でネットの掲示板が荒れるのが毎年の常だ。リア充たちは恋の駆け引きで熱くなり、非リア充たちは嫉妬と欲望の業火を撒き散らすため、もしかしたらこのバレンタインの日が色んな意味で一番熱くなる時期なのかもしれない。

 

 斯く言う俺は、お生憎様だが前者の人間である。バレンタイン直前になってμ'sのみんなから甘いものの好みを事細かく聞かれたので、とりあえず貰えることは確定だろう。あんな可愛い恋人たち、しかも今まさに世間を賑わす超人気のスクールアイドルの面子から貰えるなんて、もう今回自慢しまくるわ俺。

 

 前日にそう心を躍らせながら、遂にバレンタインの当日がやって来た。

 

 

 やって来たのだが――――――

 

 

「な、なにこれ!?動けないんですけど!!」

 

 

 俺の目覚めの原因、それは身体に束縛感を感じたからだ。それで目を覚ましたら案の定、腕も脚も拘束されミノムシみたいにぐるぐる巻きにされていた。

 こんなことをしそうな奴は……結構いるな。楓に秋葉に穂乃果にことりに――――言いだしたらキリがない。じたばたと暴れて縄を解こうとするも、俺を縛ったのは相当な束縛のプロなのだろうか、縄はビクともしないどころか逆に強く縛り付けられているような気がした。

 

 

「誰だよこんなことをした奴はよぉ……」

「まあまあ落ち着きなさいな」

「起きてすぐこんな状況なのに落ち着いてられっか――――って、母さん!?」

「おはよ~零くん♪」

 

 

 いつの間にかベッドの脇に、俺の母さんこと神崎詩織が非常ににこやかな表情で俺の目覚めを出迎えてくれた。しかし今の俺が感じているのは、ただならぬ負の雰囲気。あの秋葉を育ててきた母さんのことだ、もしかしたら今からえげつない事態に陥るのかもしれない。

 

 嫌な悪寒が走る。今年はμ'sのみんなからたくさんチョコを貰って、大フィーバーのハッピーバレンタインなはずだったのに!どうして俺には素直な安息が訪れないんだ!?

 

 

「言いたいことは分かってるよ。みんなちゃんとチョコを持ってきてるから♪零くんはそのままベッドの上で、みんなからのチョコを受け取ればいいの」

「……ちょっと意味が分かんないんだが」

「今から代わる代わるみんながこの部屋に入ってくるから、零くんは何もせずともこの場でチョコを受け取ればいいって話だよ」

「なるほど、また訳の分からんイベントを……。でも縛る必要あんのか?」

「バレンタインは女の子のイベントなんだよ!!チョコを渡している最中に、変に零くんが欲情してがっついちゃったらどうするの!?今回零くんは受けなのです!」

「欲情!?母さんはアイツらに何をさせる気なんだよ!?」

「さぁ?零くんにチョコを渡す方法は、それぞれ個人で考えてきてって言ってあるから♪」

「前々から計画してたのね……」

 

 

 とりあえず、みんなからはチョコを貰えるらしいので一応安心はした。だがこの束縛されている状況では手足どころか、まともに身体すら動かせない。みんながどうやってチョコを渡してくるのかは知らないけど、もう既に何人かヤバイ奴の検討は付いてしまっている。厄介なことにならなければいいが……。

 

 

「そうだ、みんなの前にこれ!」

「これって……チョコ?それに2つも」

「そう、私と秋葉ちゃんの分ね!秋葉ちゃん忙しくて、今日は帰って来られないみたいだから」

「アイツのチョコとか核兵器にしか見えねぇんだけど……まぁいっか、ありがとな」

「へへ、どういたしまして!可愛い息子のためですから!」

 

 

 こうして見ると、やっぱり母さんは子供っぽい。女優としての母さんはとても美人でお淑やかなのに、俺たち子供の前だと子煩悩全開になる。それはそれで勝手に添い寝されたり大変な面もあるけど……。

 

 それより秋葉がチョコをくれるなんて珍しい。例年は適当に買ってきたモノなのに、今年は自分で包んだのだろう、少々雑なラッピングまでしてある始末。それってつまり、チョコも自作したってことだよな……?アイツのチョコとか想像するだけで怖いんだけど。食ったら性別が変わるとか、背が縮むとか――――考えだしたらそれこそ一生が終わってしまうからやめよう。

 

 とにかく、今はみんなからチョコを貰えることだけを楽しみにしておくか。

 

 

『現在のチョコ数:2個』

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「ほらお兄ちゃん!ちゃんと舌をチョコを使って取り出さないと、おっぱいで窒息死しちゃうよ~♪」

「んぐぅーーーーっ!!」

 

 

 突然だが、俺はいきなり楓からの洗礼を受けていた。

 一番初めに俺の部屋に入ってきたのは雪穂、亜里沙、楓の仲良しシスターズトリオ。初めなんだから穏便にチョコを渡してもらえるのかと思っていた俺がバカだった。

 

 楓はまず俺の身体に跨ると、上半身の服を脱いで半裸になり、胸の谷間にチョコを沈ませて俺の口元に押し付けてきたのだ。

 実妹の胸のボリューム、弾力、暖かさ、乳圧――どれを取ってもパーフェクトなのだが、胸で窒息死しそうになっているのが今の状況。楓は胸の谷間に沈めたチョコがなくなるまでおっぱい攻撃をやめようとはしないみたいだ。

 

 

「楓……すっごく大胆だね。私たちもああやってあげれば、零くん喜んでくれるかな?ねぇ雪穂」

「わ、私に聞かないでよ!!それに楓みたいに胸大きくないし……」

「胸の大きさは関係ないんだよ。こうやってお兄ちゃんを喜ばせてあげられれば……ねっ♪」

「んぐーーーーっ!!むーーーーっ!!」

「ひゃんっ♪お兄ちゃんくすぐった~い!」

 

 

 亜里沙は興味津々で、雪穂は恥ずかしがりながらも楓の大胆な行動を凝視している。もちろん2人が助けてくれそうな雰囲気もなく、俺は彼女の2つの果実で顔を挟まれていた。

 

 正直な話、物凄く息苦しいがこれほど興奮を煽られる展開はない。実の妹だろうが何であれ、胸に顔が包まれる行為を拒む男はいないだろう。楓が手で胸を動かすたびに、俺の頬に暖かく柔らかい乳房がむにゅむにゅと押し付けられ、もうこのまま窒息死して天国に登ってしまってもいいってくらい極楽浄土な気分になれる。ていうか、もうここが天国なのかもしれない。

 

 楓の胸の谷間にはチョコが埋め込まれているので、その甘い風味と彼女の甘い匂いが相まって、俺を興奮を鼻でも刺激する。顔に押し付けられる極上の乳圧に包み込まれ、俺の満足に動かない身体は可能な範囲で暴れている。そしていつの間にか無意識に舌を出し、まるで触手が蠢くかのごとく彼女の谷間に潜り込ませた。

 

 

「ひゃっ!お兄ちゃんの舌捌きえっちぃよぉ~……胸が犯されているみたい♪」

「むぐっ、んぅ……」

「あっ、ようやくチョコに辿り着いたんだね!えらいえら~い♪」

「んーーーーっ!!」

「もうっ、おっぱいの中で暴れちゃくすぐったいよぉ~♪」

 

 

 なんか子供扱いされてる気がするから声を荒げたのだが、胸に埋もれているからか上手く声を出せず逆に楓を悦ばせてしまう結果となった。

 仕方ないので、舌で巻き取ったチョコを堪能してみる。暖かい胸に挟まれていたためだろう、チョコは既に形を崩していたのだが、俺好みの絶妙な甘さに変わりはなかった。流石は愛する妹、俺の味覚をとことん熟知しているようだ。伊達に毎日俺のメシを作っていないな。

 

 

「零くん零くん!私のチョコも受け取ってください――――んっ」

「あ、亜里沙!?お前……!!」

「ほう、これは大胆な……」

 

 

 おっぱい攻撃から解放されたと思ったら、いつの間にか俺の枕元にいた亜里沙が、なんと口にチョコを含んでこちらに差し出してきた。

 亜里沙も亜里沙で恥ずかしくはないようで、目をギュッと瞑り頬はほんのりと赤みがかっている。今か今かと俺の受け取りを待っているこの状況に、楓は「早く」と焦らせ、雪穂は自分で作ったチョコを片手にそわそわしていた。

 

 亜里沙のキス顔+唇にチョコのコンボ――――ヤバイ、興奮する。

 そうだ、彼女とは恋人同士なんだ。気を咎める必要なんてないじゃないか!!

 

 

「あっ、ん……ちゅ……」

 

 

 俺は彼女の唇を奪う形でチョコを受け取った。

 受け取るだけですぐに唇を離せばいいものの、亜里沙の口内に広がっていた彼女の唾液とチョコの甘さを堪能したいがためにそのまま口付けを続ける。彼女もそれを受け入れてくれたようで、舌を差し出して一緒にチョコを絡め取りその甘さを味わう。

 

 

「はぁ……む……ちゅ……」

 

「わわわ……亜里沙といい楓といい、こんなに大胆だったっけ……?」

「私はいつも通りだけど、まさか亜里沙がここまでするとはね。雪穂もお兄ちゃんに何かしてあげれば?」

「わ、私は普通に渡すからいいよぉ~……」

「ちゃっかり右手にチョコ持ってるのに?」

「うっ、別に他意なんてないから!!」

 

 

 そんな会話が行われている横で、俺は聞き耳を立てながらも亜里沙との口付けを堪能していた。

 くちゅくちゅ、と舌同士がゆっくり絡み合う音が直接脳内に響く。亜里沙の口付けはまだぎこちない動きではあるが、彼女と唇で触れ合っているという事実、そして舌の粘膜どうしが触れ合う快感はまさに至高の快楽だ。

 

 俺たちの口内を行き来していたチョコが完全に溶けると、俺は彼女から唇を離した。

 

 

「えぇっと……とても美味しかったです♪」

「俺のためのチョコなのに、自分で味わっちゃってどうすんだよ」

「あっ、そうでした!!ゴメンなさい!!」

「いや別にいいよ。俺も美味しかったからさ」

「そ、そうですか?ありがとうございます!」

 

 

 いやぁ相変わらずいい笑顔だ!この笑顔のためにこれからの人生を生きてもいいってくらいの眩しさ。こんな一途な彼女からチョコをもらえるなんて、身も心も幸福に満ち溢れそうだ。

 

 そして最後。雪穂がモジモジしながら俺の元へと歩み寄ってきた。

 先程の亜里沙と楓の行動が大胆すぎて、自分も何かやらなければと思っているのだろう。だが未だその手の耐性がない彼女のことだ、踏ん切ることができないに違いない。

 

 

「こ、これ!私からです、受け取ってください!!」

 

 

 結局、このように普通に手渡される。

 だが――――――

 

 

「ありがとう!美味しく頂くよ!」

 

 

 シンプルイズベスト!楓のようなソープ嬢顔負けのプレイも嬉しいが、みんなから逐一あんなことをされていたら俺の身体がもたない。ハーレムだって楽じゃないんだよ?

 

 

「ありがとうございます!」

「いやいや。亜里沙といいお前といい、お礼を言うのは俺の方だって」

「でも今まで友チョコや義理チョコしか作ったことがなかったので……。誰かを想って本命チョコを作り、それを手渡すなんて初めてでしたから、つい嬉しくなっちゃって!」

「そっか。なら一口一口丁寧に味わって、後日食レポ並みの感想を言わないとな」

「そ、それは恥ずかしいのでやめてください!!」

 

 

 この初心な反応がこれまた見ていて微笑ましい。あのクーデレな雪穂がここまで俺に愛情を見せてくれるのは珍しいから、ついついからかっちまった。いずれ雪穂も楓みたいに大胆になる日が来るのかな?

 

 

『現在のチョコ数:5個』

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「ちょっ、え、絵里……お前なんて格好してんだ!!」

「こ、これは希とにこに無理矢理……。私だって望んでこんな格好してるんじゃないわよぉ~……」

 

 

 次に俺の部屋に入ってきたのは大学生組だったのだが、早速俺の度肝を抜かされてしまった。

 何やら部屋の外で入室を拒んでいた絵里。希とにこに抱きかかえられて俺のベッドに放り投げられたと思ったら、彼女の身体は――――全裸だったのだ。

 

 いやその言い方には語弊があるか。全裸と言っても、身体中が赤いリボンで結ばれていて、特に胸の先端と秘所の部分を隠すように覆われているので完全に肌を露出している訳ではない。しかし所詮たかがリボン、肌を隠している面積は極少。もはや全裸と言っても差し支えないほどの姿だった。

 

 

「あ、あまり見ないでぇ……」

「そんなこと言われてもなぁ……」

 

 

 μ'sの中ではズバ抜けてスタイルのいい絵里が、これでもかと言うくらいに素肌を晒して、俺の上に乗っかっている。"全裸"+"リボン"のコンボ攻撃に加え、彼女の綺麗な肌が光り輝いて俺の目を奪う。しかも恥じらう姿に羞恥心で潤った目。なんだ、これが芸術か。

 

 

「それじゃあ、そろそろ本番に行っちゃうわよ!にこにー特性、旦那様への愛情たっぷりチョコを味わってもらうから」

「ほら絵里ち、動いたらいかんよ!」

「も、もうっ!こんなことをするなんて聞いてないわよ!!」

「そりゃあ言ってないしね。ほら、暴れたら身体中チョコ塗れになるからおとなしくしてなさい」

「身体中ってまさか……!!」

「そのまさかよ。はい、べっとり」

「きゃぁっ!!」

 

 

 にこはトレイに入っているドロドロに溶かしたチョコを刷毛に漬け、絵里の胸に塗り始めた。

 胸の先端を隠していたリボンは簡単に解かれ、乳首の上からもチョコ付きの刷毛が絵里の真っ白な胸をビター色へと侵食していく。

 

 

「ひゃっ、んっ……あっ」

「絵里ち、乳首に刷毛が当たって感じちゃってる?」

「そ、そんなことは……あっ、んんっ!!」

「口で抵抗していても身体は正直ね。希、もっと絵里の身体を抑えて!」

「はいはい♪」

「ちょっと2人共、あまり冗談が過ぎると――――ひゃぅっ……ああっ!!」

「"ひゃうっ"だなんて、絵里ち可愛い反応するんやねぇ~♪」

 

 

 あれだけ刷毛で胸の先端を撫で回されると、相当くすぐったいんだろうなぁと傍観者目線で思う。現に絵里はそのこそばゆさに耐え切れず、小刻みに可愛い嬌声を上げて身体もビクビク震わせている。

 

 にこは故意に絵里の興奮を煽っているのだろう、乳首を攻める刷毛の塗り方がいちいちエロい。乳輪をなぞるように刷毛を動かしたり、乳首のさらに先の部分をピンポイントで攻め上げたりと、女性の悦ぶポイントを熟知しているようだった。これも普段の自分磨きの賜物なのだろうか。

 

 そして気付けば、絵里の胸の3分の1くらいがチョコによって塗り固められた。胸の先端部分がチョコで残りの部分が純白肌なので、その2階層はまるでプリンのように見えなくもない。彼女が少しでも動くと顕になっている胸がぷるんと揺れるので、見えなくもないというよりもうプリンにしか見えない。そう考えると、俺の中で変態特有の野生衝動がみるみる高まってきた。

 

 

 揺れている胸にはむしゃぶりつく、これが変態の本能!!

 

 

「絵里、もう我慢できないからいいよな!?なっ!?」

「れ、零!?ちょっと――――あっ……あんっ!!」

 

 

 俺は揺れているプリンの先端を目掛けて、勢いよく口を近づけ捕食した。

 元々女の子の胸は甘かったり甘酸っぱかったりと色々な味があり、これまでも何度か体験してきたのだが、こうして味付けして楽しむのは初めてだったりする。

 

 ちゅるちゅる、と卑しい音を立てて絵里の胸を吸い上げる。チョコの風味と香味、胸をしゃぶっている興奮、彼女の口から漏れ出す甘い嬌声―――様々な要因が重なり、俺の中で渦巻く性欲が極限まで引き上げられた。一心不乱に、何も考えずに、目の前のプリンにがっつく。

 

 

「あっ、だ、ダメよ零!そ、そこはぁ……ひゃっ、ああっ!!」

「予想通りの展開やね。零君がケモノさんになるのも想定内!」

「理性を失わせてあげれば、このまま流れでにこたちも……フフッ♪」

 

 

 どうやら絵里に裸リボンをさせて俺を興奮させたのは、彼女たちの策略だったらしい。しかし今の俺はそんなことなど耳にも入らず、ただ目の前に曝け出されているプリンにむしゃぶりつくことしか考えていなかった。

 

 胸を唇で摘み圧迫するだけで、彼女から漏れ出す卑猥な吐息。男の欲望を覚醒させる雌の声。白い乳房の先端に輝く、妖艶に映るチョコの頂き。興奮と同時に食欲まで唆られる。

 更に絵里が暴れているせいか、リボンが徐々に解け始めていた。そうなればもちろん今まで隠れていたところが晒される訳で。そう上半身も下半身も全て……。俺は彼女の大切なところが現れる緊張で唾を飲み込む。

 

 すると、さっきまで横で俺たちを眺めて楽しんでいた2人が再び動き出した。

 

 

「ねぇねぇ零。そろそろにこたちの相手もしてよぉ~!」

「そうやね――――あっ、手が滑って零君の口元にチョコが付いちゃったぁ~」

 

 

 なんという説明口調の棒読み……。希は明らかに俺の唇を狙って、チョコの付いた刷毛を俺の顔に押し付けてきた。そのせいで口元から頬までがべっとりと生チョコで濡れ、さっきまで感じていたチョコの風味に俺の鼻が支配される。

 

 

「ほら、にこたちが舐め取ってあげるわよ――――れろっ……ちゅ……んむっ……」

「零君、手も足も使えへんもんね。だからウチらがお掃除してあげるから――――ん……はぁ……んちゅ……」

「お、お前ら……!!ん、ぐぅ……!!」

 

 

 ここで俺は正気に戻った。さっきまで女の子の胸を捕食していたはずなのに、いつの間にか捕食される側になっていたからだ。にこも希も俺の顔に付着した(明らかに故意)チョコを舌で、そして唇に付いたものは口付けをする形で綺麗に舐め取っていく。ベッドの両サイドから、女の子に顔を舐められ唇を奪われるこの光景。情けないと見るべきか、それとも役得と思うべきなのか……。

 

 ただまあ、不思議と気分は悪くない。たまには女の子の方から攻めてきて、ご奉仕されるのもいいものだ。

 

 

「ふぅ、やっと休めるのね……」

「ちゅ……何言ってるのよ……れろっ……まだ塗ってないところがあるでしょ」

「おい、人の顔舐めながら喋るな!」

「絵里ちの大切なところ、零君に食べてもらわなくていいん?ん……ちゅ……」

「な゛ぁ!?そ、そんなことしないわよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 遂に絵里の羞恥心に導火線の火花が辿り着いたようだ。そりゃあいきなり全裸にさせられリボンで拘束され、こんな変態野獣に胸をしゃぶり尽くされたらそうもなるわな。同情するよ、うんうん。

 

 ちなみにだけど、3人からあとでちゃんとチョコは貰いました。

 

 

『現在のチョコ数:8個』

 

 

 

 

To Be Continued……

 




 μ'sがいつもの仕返しとばかりに零君を攻めているこの光景、割と好きになってしまったかも……。いつもは零君が主導権を握っているので、前後編を通してこのような展開になるのは新鮮だったりします。たまには無理矢理にでもご奉仕される展開もいいのではないでしょうか。

 次回は怒涛の後半戦。2年生組と3年生組のターン!!
 ブラッディの意味も次回明らかになるかと。


 先日、私の活動報告にて『日常』『非日常』『新日常』の設定集を投稿しました。小説2話分程度でかなりのボリュームがあるので、読んでみるとそこそこ楽しめるかと。
オリキャラの設定を確認したい方は以下のリンクから、もしくは私の活動報告にて。文字数制限で1つにまとめられなかったので、2つに分けました。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=124823&uid=81126
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=124825&uid=81126




Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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