ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回は最後の個人回なので、今までよりも一層本気を出しました。やはり妹キャラは最高!


兄妹だから一緒にお風呂に入るのは当然だよね!

「お兄ちゃん!一緒にお風呂入ろうよ!」

「はい……?」

 

 

 妹のあまりにも直球すぎる爆弾発言に、俺はいつものあしらい方も忘れ呆気に取られていた。

 2月も終わりに近付き、春の暖かさを感じるようになってきた日の夜、突然俺の部屋に突入してきた第一声がこれである。

 

 よく勘違いされるのだが、俺たち兄妹の仲がいいと言っても風呂まで一緒に入ってる訳ではない。風呂が狭いとかモラルの問題だとかは、実の兄妹で恋人になっているから無視するとして、単純に俺自身が不甲斐ないからである。

 だってあの楓だぞ?高校一年生のくせに胸はF~Gカップ並、スタイルも抜群で、そのわがままな身体を存分に使って誘惑してくるような子なのだ。それに風呂だと当然裸の付き合いになる。そんなの妹であっても襲ってしまうに決まってんだろ。一緒のベッドで寝るだけでも欲情しそうなのに、コイツの胸や裸なんてみたらその場でママにしてしまいかねないのだ。

 

 

「まだ私とお風呂に入るの避けてるのぉ~?理性を守るだのなんだの、相変わらずお堅いんだから。固くするのはお兄ちゃんのソコだけでいいのに♪」

「お前のエロジョークも相変わらずだな……」

「こんなに安売りするのはお兄ちゃんの前だけだから!ちなみに代金は、私のココでたっぷりと受け取るから♪」

「買った覚えはないんだけど……」

「いいお兄ちゃん?今の日本は少子化で、もしかしたら将来精子が枯渇しちゃうかもしれないんだよ。そうなったら日本は誰が救うの?日本唯一の男であるお兄ちゃんしかいないでしょ!!そのためにも、今のうちから私のナカに精子を貯蔵しておかないと!!」

「それっぽいこと言ってるようで、メチャくちゃ言いやがってお前!!」

 

 

 今日も我が妹の痴女っぷりは絶好調である。楓と恋人関係になってからというもの、兄妹という垣根を感じないほど彼女の積極性が激しくなっていた。禁断の愛で悩んでいた頃の楓はどこへ行ったのか、今や一緒に添い寝してきたり勝手に性欲処理をされる始末。まぁ、一部は俺が望んだことでもあるから文句は言えねぇけど。

 

 ちなみに楓が『唯一の男』と言ったのは、彼女が周りの男を全く認識していないからだろう。噂によれば、言い寄ってくる男子生徒を完全無視しているらしい。そもそもクラスメイトの男子の名前すら覚えていないと言っていたので、彼女の世界に男は俺しかいないのだろう。男性諸君、元気出せ。

 

 

「たまにはいいじゃん!恋人になってから、一度も一緒にお風呂入ってないでしょ?恋人同士だったら混浴なんて当たり前だよぉ!」

「俺もそうしたいんだけど、お前がママになっちまう可能性が高い」

「私のことを考えてくれる優しいお兄ちゃんは好きだけど、性に乱れて息を荒くしているお兄ちゃんはもっと大好きだよ♪」

「それって喜んでいいのか……?」

「いいんだよ!だから入ろうよね~ね~!!」

 

 

 楓は俺の右腕に絡みつき、胸を押し付けながらおねだりする。それに加え甘く囁くような誘惑をしてくるものだから、俺の心は大きく揺れ動かされてしまう。さりげなくそんなテクニックを使ってくるなんて、流石我が妹、俺の陥落のさせ方はμ'sの誰よりも理解しているようだ。

 

 彼女は俺の腕を抱きしめて、2つの胸にむにゅむにゅと絡ませてくる。右腕が胸の谷間にすっぽりとはまり、擬似パイズリのような形となっているため感覚的にも視覚的にも欲情して、今にも身体が熱くなってしまいそう。いつもは俺も軽くあしらって、楓も冗談風味な雰囲気で、言わばこのような行動は日常的なノリなのだが、今日の彼女は本気のようだ。でなきゃここまで身体を使って誘ってくるはずがない。

 

 そして楓は俺が焦っていることを察知したのか、今度は大胆にも正面から抱きつき、そのまま俺をベッドの上に押し倒した。

 

 

「お、おい……」

「もう私ね、我慢できなくなっちゃったの。恋人になって2ヶ月だし、もうそろそろ一歩先へ進んでもいいかなぁって」

「でも……なぁ」

「据え膳食わねばなんとやらっていうでしょ?それに、お兄ちゃんも期待してるじゃん。雰囲気で分かるんだよ、お兄ちゃんの考えてることなんて」

「ぐっ……」

 

 

 率直に言おう、俺だって楓と一緒にお風呂に入りたいよもちろん!!まだ童貞だけど俺だって男だ、わがままボディのエロい女の子の生裸を見たいと思うのは当然だろ!!しかもその相手が愛する妹と来れば、拒否する理由なんて99%ない!!

 

 だけど、残りの1%が俺の邪魔をする。他のみんなには俺自身のケジメのため、高校卒業までそのような行為は待ってもらっているのだ。だからいくら兄妹で特別な関係とは言っても、楓だけに手を出してしまうのはどうかと思っている。楓のことだから言いふらしたりは……しそうなんだよなぁこれが。

 

 

「もしかしてお兄ちゃん、先輩たちに申し訳ないと思ってる?私だけとエッチをするのが……」

「えっ……」

「図星って顔してるね。でもいいんじゃない、誰にも言うつもりないし」

「ほ、ホントか……」

「もちろん。それに黙っているのが条件でお兄ちゃんとヤれるのなら、むしろ言いふらしたりしないよ」

「マジで言ってんのかそれ」

「マジでマジで」

 

 

 楓はベッドに押し倒した俺の上に跨りながら、こちらへゆっくりと顔を近付けてくる。少し釣り上がった目、くっきりとした瞳、誰もが羨む美貌を兼ね備えた整った顔立ち、淡く桃色に光る唇、非の打ち所が無い。そして頬を赤くし、俺の心を鷲掴みにする妖艶な表情を見せながら、楓は耳元で囁く。

 

 

「私はただお兄ちゃんとお風呂に入りたいだけなの。別にエッチな意味じゃない。ただ兄妹で、ただただ普通に入浴するだけだよ。そう、普通に……ね♪」

「っ…………」

 

 

 楓の官能的な声が、俺の脳内へ吸い込まれるように流れてきた。

 何も一緒にお風呂に入ることが淫行に繋がる訳じゃない。そんな気持ちでいるからこそ間違いを犯す。ただ兄妹が仲睦まじく風呂に入る、小学生の頃のような純粋な心を持てばきっと大丈夫なはずだ――――と、彼女の声が俺の脳内に響いていた。さっきまでの僅かながらの抵抗は、彼女の煽られた俺の意志によって上塗りされる。彼女に身も心も操られている、そんな感覚に陥っているが、当の俺はそんなことに全く気付いていなかった。

 

 

「だから一緒にお風呂入ろ、お兄ちゃん♪」

「あ、あぁ……」

「やったぁ~フフッ♪それじゃあ先に入ってて、私も後から行くから……」

「分かったよ……」

 

 

 俺は反射的に返事をしていた。言われるままに流されるままに、フラフラと立ち上がって部屋を後にする。

 恐らく楓と混浴したいという今まで溜め込んできた欲望をダシに使われたのだろう、俺はその欲望に捕らわれているらしい。もちろん、今の俺はそんなことすら考えられないだろうが……。

 

 

 そして、俺が出て行った後の部屋では。

 

 

「私知ってるよ。お兄ちゃんのことならぜ~んぶ♪お兄ちゃんの弱いところも、どうやったら私の言うことを聞いてくれるのかも、ぜ~んぶね……」

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「あぁ……とうとう言ってしまった」

 

 

 風呂場に、俺の脱力した声が響いた。

 一息ついてようやく我に返ったので、湯船に浸かりながらさっき部屋で起こったことを思い出す。楓に見事心を揺さぶられ、彼女の思惑にまんまと乗ってしまった。エロいことをする訳ではないと言っていたが、あの淫乱を具現化したような子が我慢できるはずがない。そして俺も理性を保っていられる自信がない。だが一度混浴を承諾してしまった以上、ここから抜け出すことはアイツが死に物狂いでも阻止してくるだろう。

 

 それに、俺もそこまで逃げたいとは思ってない。あんな可愛い妹と一緒に風呂が入れるなんて、むしろこっちから歓迎したいくらいだ。途中で道を踏み外さなければの話だが……。

 

 そして、遂に風呂場の扉が開け放たれる。

 

 

「お邪魔しま~す!」

 

 

 バスタオル姿の楓が中に入る。いつも聞いている彼女の声だが、今は何故かその声を聞くだけで心臓がドクンと跳ねた。妹相手に緊張しているのか、唐突な浮遊感に見舞われる。俺は思わず湯船の中を覗き込んで、底に足が着いているのかを確認してしまうほどに。

 

 湯船に落ちた俺の視界に、楓の綺麗な脚が映った。すらりとしてしなやかな脚。スクールアイドルによって程よく鍛えられているにも関わらず、どうやってその造形美を保っているのか不思議なくらいだ。

 

 

「身体洗ってあげるよ、お兄ちゃん」

「も、もう……?」

「湯船に入る前に身体を洗うのは常識でしょ?」

「そんな、銭湯じゃねぇんだから……」

「はいはいいいから早く出た出た。そこに座って、全身くまなく洗ってあげるから……ね♪」

 

 

 ここで抵抗の言葉が出て来ない辺り、やはり俺も真意では期待しているらしい。俺は楓に背を向けてその場で立ち上がると、湯船の脇に置いてあったタオルを掴んで腰に巻く。

 

 

「別に隠さなくってもいいのに。どうせあとから洗うんだから。それとも、身体を洗う前に先にそっちを綺麗にしておく?私の口なら、いつでも使えるよ」

「……今は勘弁してくれ。多分歯止めが効かなくなる」

「もうっ、いつもは変態さんなのに、どうしてこんな時だけは紳士になるかなぁ~」

「変態紳士だからな」

 

 

 楓は口を尖らせながら文句を垂れる。いつでもどこでも盛ってしまったら、それこそμ'sのスクールアイドル活動に支障が出る。腹ボテスクールアイドルなんて汚名、絶対にみんなに着させたくはない。

 

 俺は湯船から出ると、楓に導かれるままに風呂椅子に腰を掛ける。するとすぐに、楓が後ろから胸を押し当てるように密着してきた。やはりエロいことをしないというのは嘘だったみたいで、本人は気付いてないだろうがクスクスとした笑い声が漏れ出し俺の耳をくすぐっている。だが俺は言葉も出せず、バスタオル越しでも分かる彼女の胸の柔らかさに浸るだけだった。布切れ1枚くらいなら、いっそのこと脱いでくればいいのにと思ってしまう。

 

 

「ねぇ、これ着てきたけどいらなかったかな?どうせお兄ちゃんのことだから、生のおっぱいを堪能したいと思ってるんでしょ」

「俺のことは何でもお見通しってことか」

「妹ですから♪それに最初から裸じゃなくて、脱がす方が興奮すると思ったんだけど」

「それは間違いない」

 

 

 全裸は全裸で女の子の全てが見られていいけど、こちらから中途半端に脱がすのもそれはそれで一興である。特に制服なんかは半脱ぎの状態で止めておく方が至高だし、バスタオルだって胸や秘所が見えるか見えないかギリギリのラインの方が唆り立つものがある。もちろん全裸も魅力的なので、シチュエーションごとの使い分けが必要だな。

 

 

「う~ん、でもバスタオルのままだとお兄ちゃんの身体洗いにくいから、もう取っちゃうね」

 

 

 さっきまでの考察は一体なんだったんだよ……。

 楓は石鹸を手に取ると、何やら後ろでゴソゴソと身体を動かし始めた。背中に泡のくすぐったい感触が伝わってくることから、恐らく石鹸を泡立てているのだろうが、それをどこでやっているのかが気になるところ。バスタオルは床に放置したままだし、石鹸以外のものを持ち去った形跡もない。

 

 しばらくした後、俺の背中にソープに身を包んだ2つの果実が押し当てられた。背筋に広がるひんやりとしたソープの感触、生温かい乳房の圧力。これは胸で石鹸を泡立てていたに違いない。

 

 

「えへへ、お兄ちゃん気持ちいい?」

「あぁ。それにしてもまた大きくなったんだな」

「そうだよ。毎日お兄ちゃんを想って、お兄ちゃんのために育ててきたんだから♪」

 

 

 俺のため――――そう、楓はいつでも俺のために生きてきた。曰く、生まれてきた時から俺にご奉仕し続けることを使命付けられていたらしい。子供の頃から俺のために生き、俺のために成長し、俺のための身体に育ってきた。男からの告白もファッション誌のスカウトも、モデルへの招待なども全て断り、俺のためだけの存在になっている楓。本人はそれで幸せだと言う。曰く、世界のあらゆる万物は2つに分けられる。すなわち俺とそれ以外。それ以外のものは、自分の世界から存在を消していると公言するほどだ。

 

 俺のためだけに、俺の好みを全て兼ね備えた女の子。それが例え妹であったとしても、惚れてしまうに決まってる。むしろ、虜になっているのは俺の方なのかもしれない。

 

 

 楓は身体を軽く上下に動かす。そうすればもちろん胸が俺の背中をスライドするように動くため、その大きさ、弾力、柔軟さ、彼女の胸が持ち得る全ての特性が生で伝わってくる。すべらかな双丘は突き出ていながらも柔らかで、肌はしっとりと濡れていた。

 

 

「どう?痒いところない?」

「それは頭を洗う時のセリフだろ」

「えへへ、余裕があるみたいだから、もっとゴシゴシ洗ってあげるね♪」

「おいおい……」

 

 

 楓は身体の上下運動を保ったまま、今度は俺の胸元に手を当ててきた。ただ闇雲に手を動かすだけではなく、ねっとりと卑しい手付きで脇腹や横腹など、人間の弱い部分を重点的に攻め上げる。思わず反射的に身体をピクっと反らせると、背中に当てられていた乳房を乳首ごと押し潰した。

 

 

「んっ……」

 

 

 俺の耳元で、欲望を助長させるような艶っぽい声が漏れ出す。

 急に頭が熱くなった。今までそれなりに我慢してきた欲求が、楓の淫猥な吐息で一気に爆発しそうになる。ただの吐息でここまで熱くなるなんて……。今まで必死に押さえつけていたように見えた欲求だが、実は俺の知らないところで相当溜まっていたらしい。

 

 

「お兄ちゃん、不意打ちなんて卑怯なマネするんだぁ……」

「知らねぇよ。お前が勝手に気持ちよくなっただけだろ」

「へぇ~そんなこと言っちゃうんだぁ。だったら……」

 

 

 楓の手が、徐々に身体の下へと降り始める。彼女がどこを洗おうとしているのか一瞬で分かったのだが、意外にも強く背中を包容されているため動くことができなかった。あそこを触られると本格的に歯止めが効かなくなると危惧した俺は、僅かに動く身体を全力で上下させ、彼女の乳房を先端ごとまとめて刺激する。

 

 

「んっ……ほ、本当に抜け目無いねお兄ちゃんは。ちょっとした隙も逃さずに、女の子を気持ちよくさせるなんて。私も負けていられないよ」

 

 

 楓の行動を阻止しようとして乳房を刺激してやったのだが、それが逆に彼女の対抗心に火を点けてしまったようだ。こちらも下半身のタオルを取られてはなるまいと抵抗したいのだが、乳首が背中に擦れているせいか、楓から漏れ出す吐息が耳をくすぐってこちらが脱力してしまう。それも彼女の狙いなのかは分からないが、このままだと確実に子作りコースだ。着衣ならまだしも、全裸同士であそこをシゴかれたら理性なんて速攻で捨て去ってしまうだろう。

 

 しかし、さっきから性欲の高まり具合が半端ではない。ここで楓の手を逃れたとしても、風呂を出た後でまたお世話になることは必死だ。せっかく一緒に身体を洗いっこしているのだから、ここは俺のためにも身体を差し出すのが順当なのではないか。そう勝手な理由を考えている間にも、彼女の手は着々と俺のタオルを引き剥がすために進行を続けている。

 

 逆転するなら今しかない。あれに触れられたら最後、俺はその快楽に身を委ねてしまうだろうから。

 

 

「お、お兄ちゃん!?」

 

 

 俺は楓の包容から逃れその場で180度すると、両手で彼女の脇腹を掴む。その動きに合わせて、ボリュームに満ちた双乳がぷるんと揺れた。肉丘のまろやかさを視覚的に感じ、薄桃色に色づいた先端部分に目を奪われながらも、楓の身体を椅子ごと180度回転させる。

 

 これで俺たちの立場が逆転した。楓が前となり、俺がその背中を陣取る。

 

 

「まさかお兄ちゃんがここまで積極的だなんてねぇ」

「洗ってくれたんだから洗い返すのは普通だろ?疚しいことなんて何もない」

「そうだね、普通だよね♪」

 

 

 楓は驚いている様子も焦っている様子もない。恐らく自分から手を出そうが俺から手を出されようが、そんなものどちらでもいいのだろう。ただ自分が俺と気持ちよくなれればそれで。だからどちらにせよ、俺は楓の思惑通りに行動させられている。冷静でいる辺り、ここで俺が自身の欲求を抑えられなくなることもお見通しだったのだろう。流石、俺の妹なだけのことはある。

 

 そして気が付けば、無意識のうちに手で石鹸を泡立てていた。俺の手はもう楓の身体に触れたくて仕方がないらしい。楓も楓で何も臆することはなく、俺が自分に触れるのを今か今かと待っている。

 

 

「洗うぞ?」

「うん、来て――――んっ……」

 

 

 俺はまず、彼女の横腹に優しく手を当てた。次に背中を経由して脇腹へと、彼女にやられた方法をやり返すように卑しい手付きで洗っていく。

 

 少し横に身体を逸らせると、楓の横乳が身体からはみ出しているのが見えた。多少仰向けになっていても崩れない豊満なバスト、触ってみるとより際立つくびれたウエスト、そして水滴が滴り落ちてより艶かしく見える透き通るような純白の肌。白い首筋から水滴が一筋流れた。恐らく深い胸の谷間に吸い込まれていったのだろう。想像だけでも興奮が余りある。

 

 

「お兄ちゃんの手付き、とってもえっち……んっ」

 

 

 もちろんこれだけで満足できるほど、俺の欲求は満たされていない。お次はメインディッシュ。脇腹に当てていた手を身体の前へとスライドさせ、両手同時に彼女の乳房を握り締める。

 

 

「ふぁんっ、あぁっ!!」

 

 

 指を食い込ませると、挑発的に押し返す弾力と、蕩けるように沈み込む食感が並列して伝わってきた。掴みきれない白い乳肉が、指の間から溢れ出る。手のひらに肉感と柔らかさたっぷりとが広がり、楓の甘い匂いが鼻孔に入り込んでいく。恍惚が押し寄せてきて、己の理性が狂っていくのが分かる。豊乳が手によって自在に形を変え、強く揉みしだくたびに楓から嬌声に近い吐息が漏れ出す。そんな声を聞くたびに、ゾクリと嗜虐心が響く。

 

 

「いいよぉ~お兄ちゃん♪その調子!」

 

 

 楓は胸を揉みしだいている俺の手を持って、自ら動かし始めた。そのままぐっと押し込められる。

 

 

「んっ……はぁっ、あぁっ!」

 

 

 彼女が俺の手を押すたびに、その下で形の良い膨らみが潰れる。その自慢の弾力により弾んで揺れ、豊かな肉圧を返してくる。俺のために16年を掛けて育て上げられてきた乳房は、文句の付けようのない素晴らしさだ。もうこれから一生弄っていたくなる、それくらい俺は彼女の胸に没頭していた。

 

 すると、楓が首を捻って顔だけをこちらへ向けてきた。既に目は蕩けていて、俺の欲望を誘うかのように瞳を怪しく光らせる。

 

 

「お兄ちゃぁん、ちゅーしよ?」

 

 

 さっきまで色っぽい吐息を漏らしていたのに、唐突に子供っぽく甘い誘惑をしてくる楓。しかしそんな彼女にも俺はドキンと心を打たれる。俺は薄く開いた彼女の唇に、自分の唇を被せた。同時に乳房をあやすように撫でながら。

 

 

「んぅぅっ」

 

 

 楓はうなりをこぼし、身体をビクビクと軽く痙攣させる。

 唇を重ねたまま、舌を伸ばして口内をまさぐった。楓もそれに応えるように舌を絡ませ、唾液同士が複雑に絡み合う。お互いにお互いの粘液を全て舐め取るように、ぴちゃぴちゃと卑しい水音を立てながらより一層相手を求めるため、強く唇を重ね合わせる。

 

 

「ふぁ、あっ」

 

 

 首を揺らして楓が喘ぎ、その拍子に唇が外れた。お互いにはぁはぁと息が切れており、接吻の時間は短かったがさっきのキスがどれだけ激しかったのかが分かる。

 

 そして、楓は性に揺らいだ表情ながらも笑顔を作り、再び俺に向き直った。

 

 

「続き……しちゃう?」

「…………少しだけな」

「あはっ、やっぱりお兄ちゃんも我慢できなくなっちゃんたんだねぇ~♪」

「あぁ、お前のおかげでな」

 

 

 そこからの俺たちは、もう性欲に捕らわれた獣のようになってしまった。

 本番はやったのかって?それはご想像にお任せするとしよう。

 




 今更ですが私は妹キャラが大好きなので、楓は私が妄想する妹キャラの特性を全部取り入れた最強の妹となっています。読者さんの中にも「楓ちゃんが好き」と感想をくださる方が多くて嬉しいです!やはり共感してもらえると楓をもっともっと活躍させてあげたくなりますね!

 そして、これにてμ'sの個人回は全て終了しました。アニメの性格とは程遠くなってしまったキャラもいますが、逆にそのキャラ崩壊がもはや普通と言ってくれる読者さんもたくさんいるので、この小説の影響力が凄まじいことがよく分かります(笑)

皆さんはこの小説のキャラの中(原作キャラ、オリキャラ問わず)で誰が一番好きでしょうか?全員と言いたい気持ちは分かりますが、誰か1人を選ぶならってことでお聞かせ願いたいです。


 先日、感想数1700件&投票者数200人を突破しました!もうすぐ最終回を迎えますが、またの感想&評価お待ちしています!



 次回はサンシャイン特別編のラストです!



新たに☆10評価をくださった

シャウタッタさん、やっき~さん

ありがとうございます!




Twitter始めてみた。
 https://twitter.com/CamelliaDahlia

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