ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 レギュラーキャラが増えたせいで、話の展開をオムニバス形式にすると文字数が肥大化するという面倒な現象が起きてしまいました。読み手からすれば文字数が多い方がいいのかもしれませんが。

 今回は零君が、μ'sのみんなを子犬キャラに仕立て上げます!命令などちょっぴり、ほんのちょっぴりハードな内容もあるのでご注意を!!


子犬キャラのμ's

子犬キャラのμ's

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーーーし!!遂に届いたぞ」

 

 

 ただいまアイドル研究部部室、俺はそこそこ重量のあるダンボールを抱えて机の上に置く。いやぁ~~届くまで意外と時間が掛かったな。でもそんなことはもうどうでもいい!!今はいち早くこれを開封しなければ!!

 

 

「随分と大きいダンボールだね?何が入ってるの?」

「焦るな穂乃果、今開けてやる」

 

 

 現在部室にいるのは俺、穂乃果、ことり、海未の3年生組だけだ。他のみんなも順次来るだろう。それまではこのダンボールの中身を穂乃果たちに使って遊ぶとするか。

 

 

「きたきた!!これだよこれ!!待ちに待ってた待望のプレイがようやくできるぞ!!」

 

 

 俺はダンボールに入っていたモフモフしているカチューシャのようなモノと、同じくモフモフしているホコリ取りのような細長いモノを穂乃果たちに見せつける。ようやく俺の念願が叶う時がきたんだ!!

 

 

「「「い、犬耳!?」」」

 

 

「そうだ!!そしてこっちが犬のしっぽだ。ちゃんとμ's全員分買ってあるからな、安心しろ」

 

 

 穂乃果たちは目を丸くして驚く。そりゃそうだ、こんな大きなダンボールに入っているんだからライブで使うものだと思うよな。だがその考えはあまーーーい!!

 そう、俺が部費を横領して買ったのは犬耳と犬のしっぽ――つまり犬のコスプレセットだ。これを使ってμ'sのみんなを俺のペットにする、それが俺の夢だった。長年(1年間)追い続けてきた夢が今日ようやく叶うんだ。

 

 

「あ、安心しろって……またあなたはこんな無駄遣いを!!」

「騒ぐな騒ぐな、犬になりたい気持ちは分かるけど落ち着け」

「どうせ部費を勝手に使ったのでしょう?通報しますよ?」

「やれるものならやってみな。そう思ってんのはお前一人だけだから」

「どういう意味です?」

「穂乃果もことりも、犬のコスプレしてみたいよな?」

 

 

「「うん♪」」

 

 

「な゛っ!!」

「ほ~ら見ろ」

 

 

 穂乃果もことりも可愛いものには目がないからな、当然といえば当然の結果だ。これで3:1、あとは勢いで海未を丸め込んでしまえばμ'sのワンワンパラダイスにまた一歩近づくことになるぞ!!以前の温泉での光景は興奮に次ぐ興奮だったが、今回はテーマは癒しだ!!犬となったμ'sのみんなに存分に癒してもらおうじゃないか!!

 

 

「わぁ~~ことりちゃんすっごく可愛いよ!!」

「えへへ~~ありがとう♪穂乃果ちゃんもとっても可愛いよ♪」

 

 

 既に穂乃果とことりは犬耳としっぽを装着していた。いつも小動物みたいに甘えてくるこの2人だからこそ、犬のコスプレがより際立ってとても似合っている。穂乃果もことりもご機嫌なのか、犬耳やしっぽがピコピコと動いていた。

 説明を忘れたが、この犬耳としっぽは装着者の意思や感情に反応して自在に動く仕組みとなっている。これでより犬に近づけるわけだ。

 

 

「ほ~ら穂乃果、ことり、こっちにおいで~!!」

「わ~い♪零君♪」

「こら穂乃果」

「な、なに!?」

「今の穂乃果は子犬なんだから、『ワン』って言わないとダメだろ?」

「あっ、そっか!!」

 

 

 これぞ子犬プレイの醍醐味!!命令しているみたいで申し訳ないのだが、俺は彼女たちに子犬となってじゃれついてもらいたいんだ!!俺は欲望を忠実に再現する男だから、細かい設定までしっかりと決めておくのが我が流儀。

 

 

「ワンワン!!」

「いやぁ~穂乃果は可愛いなぁ~!!もっと撫でてやろう!!」

「くぅ~ん」

 

 

 まだ1人目にして萌え死そうなんだがどうしたらいい……

 穂乃果は俺に抱きついたまま頬を俺の胸にスリスリする。彼女の頭を撫でてやるたびに、しっぽが左右に大きく振れているからよほど気持ちがいいのだろう。

 

 

「ワンワン!!」

「そうだよな、ことりもやって欲しいよな。よし、こっちに来い!!」

 

 

 まるで昔あったチワワのCMみたいに、ことりは愛おしそうな目を俺に向けていた。本当にことりって反則だよな……だって目だけで男を落とすことができるんだから。アキバのメイド喫茶界隈で、伝説のミナリンスキーと言われるだけのことはありますわ。

 

 そこで俺はある命令を思いついた。思い立ったら吉日とも言うし、ダメ元で命令してみるか。もしこれで穂乃果とことりが命令を受け入れたら……その時はその時の俺に任せよう。今は何よりも好奇心が勝る。

 

 

「犬が服着てるのはおかしいよなぁ~~」

「わ、わん……?」

 

 

 穂乃果がキョトンとした顔で俺の顔を見つめる。流石にこんな命令を聞き入れるわけないよな……むしろ俺としても彼女たちに露出グセがあるとは思いたくもない。じゃあなんで命令したのかって?一度でいいから言ってみたいじゃん!!

 

 

「なに!?」

「わ、ワンッ!!」

「こ、ことり!?」

 

 

 なにやら布が肌に擦れるような音がしたと思ったら、ことりが自分の制服に手をかけていた。既にリボンは解かれ、制服もかなり乱れていてことりの白い肌があちらこちらから覗いて見える。そうだった!!今のことりはこういう奴だったんだ!!

 

 

「ま、待てことり冗談だ!!ちょっと言ってみたかっただけなんだよ!!」

「わ、わん……」

「そ、そんなにしょぼくれるなよ……そこまで脱ぎたかったのか?」

「ワンッ!!」

「元気よく答えなくてもいい!!」

 

 

 とにかくことりに服を着させないと!!完全に脱いではいないのだが、もしこの状況を誰かに見られたりでもしたら即通報ものだ。幸い海未は部室の端っこで怯えているし、穂乃果は俺の命令を待っているのかずぅ~と俺を見つめたまま動かない。本当の犬みたいだな。それより早急にことりを元に戻して場を整えなければ、もうすぐ誰かがここに――――

 

 

「よ~し、今日も頑張るにゃ~……?」

「こんにちは~……?」

「外まで声が聞こえてたけど……?」

 

 

 や、やっちまったぁあああああああ!!凛たち2年生組が何の前触れもなく部室に入ってきやがった!!『入るよ~』って声掛けてくださいよ!!

 俺の右手にはことりの制服、そして目の前にはシャツ1枚かつ犬となっていることり、隣には俺に擦り寄っている穂乃果犬、部屋の隅には丸まっている海未。この状況をなにも知らない人見たらもちろん……

 

 

「かよちん!!あの変態を通報だにゃ!!」

「えぇっ!?」

「何してるの花陽!!このままだと、私たちまであの変態に手を出されるわよ!!」

 

「ちょっと待たんかぁあああああああああああああい!!俺の話を聞いてくれ!!」

「黙りなさい!!女の子の服を脱がせてる輩に弁解の余地はないわ!!」

 

 

 俺だけで弁解しても埒があかない。こうなったら穂乃果たちからも事情を説明してもらうしかなさそうだな。それでコイツらが納得するかは別として。海未は部屋の隅で震えていて使い物にならないから、ここは――――

 

 

「俺の代わりに説明してくれ穂乃果!!」

 

 

「ワンッ!!」

 

 

「「「!!!」」」

「オイッ!!そこは設定に忠実じゃなくてもいいんだ!!真姫たち勘違いしてるだろうが!!」

 

「零君……穂乃果ちゃんたちを……?」

「待て花陽!!俺はお前に見放されたら人生が終了する!!だから引かないでくれ!!」

 

 

 その後、犬語から元に戻った穂乃果とことりにより何とか俺に無実は立証された。実際に命令したのは俺なんだが、そこはもう黙っていよう……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「でもこの犬耳よくできてるね!!かよちんだったら似合いそうだにゃ!!」

「そ、そうかな?コスプレなんてしたことないけど」

「折角買ったんだし、ちょっと付けてみろよ。ほら、凛も真姫も」

「わ、私はいいわよ!!」

「残念ながらお前らに拒否権はないんだ。俺がいる限り俺が正義なんだよ」

「いつからμ'sはあなたの絶対君主制になったのよ……」

 

 

 無駄に全員分の犬耳としっぽを買ってしまったため、どうせなら着用しないと勿体無い。それに子犬キャラとなったμ'sなんて貴重な映像、今しか見ることはできないぞ。忘れないうちに脳内HDに焼き付けておくんだ!!

 

 そして凛はノリノリで、花陽は渋々犬耳としっぽを装着した。

 

 

「どうどう零くん、凛の子犬姿似合ってる?」

「ああ!!小柄なお前にピッタリだよ!!」

「零く~ん♪」

「よしよし凛も可愛いなぁ~」

「ワンワン!!」

 

 

 凛がじゃれついてきたので俺もそれに応えるように頭を撫でてやる。そのたびにフリフリと触れるしっぽを見ると元々小柄な身体なことも相まって、凛が本当の子犬に見えてくる。

 いつもは『にゃーにゃー』と、猫語を話している凛が子犬キャラになっているため中々面白い。犬の姿で『にゃーにゃー』言われると存外に滑稽である。

 

 

「花陽もすごく似合ってるぞ!!」

「あ、ありがとう……でも恥ずかしい!!」

「ほら、花陽もこっちおいで~。来ないならこっちから抱き寄せちゃうぞ?」

「れ、零君!?」

 

 

 いつまでもオドオドしている花陽を思いっきり引き寄せ、そのままギュッと抱き寄せた。初めは驚いて落ち着きがなかった花陽だが、頭を撫でてやると次第にしっぽを大きく揺らしながら気持ちよさそうに俺に擦り寄ってくる。やっぱり普段から純粋な花陽が子犬になると、それだけで守ってやりたくなる可愛さがあるな。危うく悩殺されそうだった……

 

 

「真姫も付けてみろって。絶対に可愛いから、な?」

「そ、そこまで言うのなら……仕方ないわね」

「ま、真姫!?あなたも零の言いなりに!?」

「別に!!ただ凛や花陽が零にじゃれついているのを見て、私もやってみたいと思ったとかじゃないから!!」

 

 

 いやいや口に出てますから!?絶対に思っているだろ!!相変わらず分かりやすいツンデレを発揮しやがって、コイツがマトモにデレる日はくるのだろうか?

 

 真姫は緊張しているのか、犬耳を持ってしばらく硬直していたが、決意を固めて遂に犬耳としっぽを装着した。

 

 

「すまん、テンション上がってきた!!」

「ちょっと!!急に抱きつかないでよ!!」

「いいじゃんいいじゃん!!ナデナデしてやるからさ」

「そ、そんなので……んっ、気持ちよくなんてならないんだから」

 

 

 だったらさっきの『んっ』ってなんだよ?やっぱり真姫は色々と感じやすいのかもしれない。この前『ワシワシMAXハイパー』を試した時だってそうだ。これも自分磨きの賜物か。

 

 

「こんにちはーー」

「すみません、遅くなりました」

「またラブコメの匂いがする……」

 

 

 次に入ってきたのは亜里沙、雪穂、俺の妹である楓の一年生組だ。今回は服を誰かの服を脱がしているなどという犯罪行為はしていないため、騒ぎになることはないだろう。受け入れてもらえるのかと言えば話は別だが……

 

 

「ちょうどよかった!!お前らにこれをプレゼントしよう!!」

「い、犬耳!?まさかこれを私たちに付けさせようと……?」

「当たり前だ!!雪穂も可愛い子犬になると思うぞ?」

「ぜっっっったいに付けませんからね!!ね?亜里沙、楓?」

 

「えぇーー私は可愛いと思うけどなぁ~」

「お兄ちゃんが命令なら付けないわけにはいかないね♪」

 

「ふ、2人ともぉ~」

 

 

 これは穂乃果たちと同じパターンだな。亜里沙と楓という外壁を固めていけば、如何に雪穂が強靭な牙城を立てていたとしても切り崩すのは簡単だ。あとは勝手に堕ちてくれるからな。

 

 

「なら雪穂はそこでカカシになって見ていればいいよ。私は亜里沙とお兄ちゃんに可愛がってもらうから」

「れ、零君に……?」

「雪穂も一緒に子犬さんやろうよ!!零くんにナデナデしてもらえるよ!!」

「う、うぅーーーー」

 

 

 いい調子だ。この調子で雪穂のガードを全部破ってしまえ!!これで雪穂が俺の犬になるのも時間の問題だな、ワッハッハ!!この言い方もかなり犯罪臭がする言い方だけどな。

 

 そして雪穂の牙城は崩れ去り、3人まとめて俺の犬にしてやった。もうこの言い方やめようか、流石に敵しか生まなくなる。

 

 まず俺は子犬の亜里沙を引き寄せて抱きしめた。

 

 

「そういえば、こうやって亜里沙を抱きしめるのって初めてだな」

「そうですね!でもお姉ちゃんから聞いてた通り、零君とっても暖かいです♪」

「俺もだよ。悪いけど亜里沙、ちょっと犬の言葉で喋ってみてくれないか?」

「ワンワンッ!!」

 

 

 凄まじい!!子犬亜里沙+犬語の破壊力!!俺はこんな天使に犬をやらせて、しかも犬語で喋らせているのか!?ここまできて罪悪感が半端ではない!!そんな笑顔でワンワンって言われたら……また新たな性癖に目覚めてしまいそうだ。

 

 

「ワンワンワンワンワンワンワンワン!!」

「うおっ、楓か!?うるさいうるさい!!お前は色々と成長し過ぎていて子犬に見えないんだよ!!」

「ワンワンワンワンワンワンワンワン!!」

「だぁあああああ!!こっちに擦り寄ってきて脱ごうとするな!!ことりと同じ展開になるだろうが!!」

 

 

 相変わらずコイツはいつでもどこでも容赦がないな!!人前で脱ぐなんて、変なところでことりに似ている。むしろおかしくなったのはことりの方かもしれないけど……でもことりは彼女、コイツは妹。俺をどれだけ犯罪者に仕立てあげれば気が済むんだ!?

 

 

「雪穂、そんなところに突っ立ってないでこっちに来いよ」

「変なことしません?」

「しないしない」

「……じゃあお言葉に甘えて」

「いい子だなぁ~雪穂は!!」

「きゅ、急に撫でないでください!!」

 

 

 雪穂も真姫と同じく素直になれない系女子だけど、押してやれば借りてきた猫のように素直で大人しくなる。現に今も俺の背中に手を回し、俺にそっともたれ掛かっている。頭を撫でるたびにしっぽを揺らしていることから、俺のことを許してはいるようだ。まさか雪穂と抱きつき合うことのできる関係になるとは、今まで思ってもなかったけどな。

 

 

「どうしたの?廊下まで声が聞こえてきたけど?」

「また零君が面白いことやってるん?」

「にこたちにまで飛び火しなきゃいいけどね」

 

 

 最後に大学生組が順番に部室へ入ってきた。とうとう最後の獲物が網にかかったか。これよりμ's犬化計画は最終段階を迎える!!みんな俺に従順な子犬ちゃんにしてやるぞぉ~~!!

 

 

「こ、これは……逃げましょう」

「そ、そうやね……」

 

「逃がすかぁああああああああああああああああああ!!」

 

「「きゃぁっ!!」」

 

 

 俺は後ずさりして逃げ出そうとした絵里と希に飛びかかり、ものの一瞬で2人に犬耳としっぽを装着した。μ's内で1、2を争うアダルトボディを持つ2人が犬になる姿を、この目で是非拝んでおかなければな!!

 

 絵里と希の子犬姿は、いつもの大人びた2人とは違ってとてもギャップがある。そのギャップに萌えるというか、ここまで愛くるしい彼女たちを見るのは初めてかもしれない。

 

 

「これは中々……なぁ絵里、希!!ワンッって言ってみてくれ。一回だけでいいからさ、頼むよ」

「イヤよ!!」

「そうか……だったら子犬となった亜里沙で遊ぶとするか……フフフ」

「そ、それだけは……」

「じゃあワンと鳴くんだな!!」

「絵里ち……ウチも一緒にやるから」

「希……ありがとね」

 

 

 おぉ~~いい友情だな。でも俺の前では友情の力なんて無意味なのだよ、この亜里沙という人質ならぬ犬質がいる限りは!!なんだか俺、悪役になってね?みんなを犬化させている時点で悪魔なのかもしれないが。

 

 絵里と希はモジモジしながらも、俺の目を上目遣いで見つめる。流石にこの2人が長身だといっても男の俺には敵わない。まるで本当の子犬みたいだ。

 

 そして2人は大きく息を吸い込んで――

 

 

「「わ、ワンワン!!」」

 

 

「ぐうっ!!」

 

 

「ちょ、ちょっと零大丈夫!?」

「あぁ……なんとか」

 

 

 ギャップ萌えとはまさにこのことを言うのだろう。危うくμ'sのお姉さま方2人に悩殺させられるところだった。結果が出た、お姉さんキャラの2人が子犬キャラになると男は死にかける。何とか鼻血だけは回避できたからよかったが、体制がなければイチコロだっただろうな。

 

 

「れ、零!!」

「にこ……お前」

 

 

 後ろからチョンチョンとつつかれたので振り返ってみれば、なんとにこが自ら犬耳としっぽをつけて犬と化していた。その姿は真上にピョコっと立っている犬耳と、左右に垂れているツインテールが合わさり最強に見える。凛や亜里沙の時も言ったけど、小柄な身体だとやっぱり子犬姿がよく似合うな。

 

 

「似合ってる、可愛いよ」

「あ、ありがとう……れ、零、それでね!!」

「分かってる。思いっきり来い!!」

「ワンワン!!」

 

 

 にこは今までの誰よりもかつてないほどしっぽをフリフリして、俺の胸に飛び込んで来た。

 いつもは強気の彼女だが、意外と繊細で寂しがり屋なのだ。前回の新入部員歓迎会の時も、長い期間俺に会えなかった鬱憤がここぞとばかりに発揮された。そして今回も、にこの表情を見ていれば大体分かる。これでも付き合い始めてからそこそこ時間が経ってるしな。

 

 

「くぅ~ん♪」

「そうだよな寂しかったよな、ゴメンな」

 

 

 やはり大学生組とは高校時代とは違って会える時間が減っている。特ににこはそれを気にしているみたいで、こうしてみんなの前であろうと甘えん坊になることも多い。

 今のにこは子犬となっている。今日は思いっきり愛でてやろう。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「さぁ最後は……」

「わ、私はそろそろ帰りますね!!」

「何言ってんだ。まだこれから練習があるだろ」

 

 

 コソコソと帰ろうとしてもそうはいかない!!俺が海未の存在を忘れるとでも思ったか?多分この中で一番子犬のコスプレに相応しくないであろう海未を、敢えて子犬に仕立てあげイジメるのが俺の最後の楽しみなんだ!!

 

 

「そこまでイヤか?」

「見てるだけでも恥ずかしいのに自分が子犬になるなんて……」

「そうか……なら海未を取り押さえるんだ!!穂乃果、ことり!!」

 

「「ワンワンッ!!」」

 

「穂乃果!?ことり!?離してください!!私は……私は!!」

「怯えたいい目をしているぞ、海未。そんな子犬みたいな目をしていると――――イジメたくなっちゃうじゃん」

 

 

「こ、こっちへ来ないでください!!あ、あぁああああああああああああああああああ!!」

 

 

 そこで海未は堕ちて(?)しまった。

 大和撫子が似合う海未に子犬は不釣り合いだとは思ったのだが、その怯えた目だけは子犬そのものだ。スレンダーな身体、長く綺麗な髪、透き通った白い肌、こんな子犬がいてもいいじゃないか!!この俺が一生飼ってやろう。

 

 

 ちなみ海未を愛ですぎて、キレた彼女をみんなで止めている間に完全下校時刻になってしまったのは内緒な。

 

 全く誰のせいだよ!!

 

 




 この小説でのことりとにこのキャラ崩壊が半端ではないですね(笑)個人的には可愛く描けていればそれでいいと思っています。

 子犬となったμ'sの姿、是非見てみたいですね!だったら自分で書こうとも思いましたが、自分は1つの絵を完成させるのに半日は費やすので12人分書くとしたら6日ですか……流石に諦めました(笑)
 ちなみに『非日常』の第4章では毎回下手くそな絵を書いてましたので、興味がある方はそちらまでどうぞ!


 Twitter始めてみた⇒https://twitter.com/CamelliaDahlia


 まだなにもわからない状況なので、色々と教えてもらえると助かります。

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