ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常2~   作:薮椿

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 今回のAqours編から読んでくださる方は初めまして! 前回のμ's編から読んでくださっている方はお久しぶりです!

 この小説は今回から『ラブライブ!サンシャイン!!』の物語に突入します。前回のμ's編のようにアニメには沿わない完全オリジナル展開(になるつもり)で、再び『新日常』ワールドを広げていきたいと思います。


※今作の時系列はアニメの9話(Aqoursのメンバーが全員揃った回)以降。
※μ's編を読んだことのない方でも、これまでの展開が分かるように描写していきます。
※μ's編で執筆した『サンシャイン特別編』と今作は関連がありません。


Aqours編
変態な彼はいつも変わらず


「ちっくしょォオオおおおおおお!! 相変わらず慣れねぇなこの生活!!」

 

 

 結局のところ、余裕で寝坊した。

 朝っぱらからドタドタと騒がしく家中を駆け回り、適当に顔を洗い適当に髪を整え、そして適当に着慣れないスーツをぎこちなく着用する。本来なら1時間前には起床して準備万全の状態で新たな環境を迎えるはずだったのに、どうも不幸というのは肝心な時に起こるものらしい。新環境当日に寝坊するとは、だらけてるぞ俺の脳と身体。だから決して俺が悪いわけではないのであしからず。

 

 まったく、今日はこの俺、神崎零(かんざきれい)が大人になる晴れ舞台だぞ? もっとシャキッとしろよ俺!! 今ここにあの最愛の妹がいてくれたら、ここまで慌てる必要がなかったんだよ。こうして考えると、俺ってつくづく妹に甘えていたんだと実感させられる。そして妹の顔を思い出すたびに、同時にμ'sのみんなの顔も次々と思い浮かんできた。そういや高校を卒業してから、アイツらのヒモみたいな生活してたなぁ……。

 

 そう、音ノ木坂学院を卒業してから4年が経った。俺と穂乃果、ことり、海未は絵里たちと同じ大学へ通っている。卒業したとはいえ、結局高校生活の時と同様の日常を送っているので毎日は相変わらずだ。

 唯一変わっているところと言えば、俺は今穂乃果たちと離れた土地で暮らしていることだろうか。もちろんだが、別に破局したわけではない。俺がこの静岡の内浦に住んでいるのは大学の教職授業の一貫、つまり教育実習のためなのだ。この土地の高校である、えぇと、名前なんて言ったかな……そうだ、"浦の星女学院"! まさかの女子高デビューってわけだよ!!

 

 しかし、その華々しいデビューも遅刻のせいで儚く散りそうなんだけどね……。

 

 

「さっきから喜んだり落胆したり、どっちかにすれば? それに早く朝ご飯食べなさい。せっかく作ったのに冷めちゃうでしょ」

「こっちは輝かしいデビューが掛かってんだぞ!! 女の子たちへの第一印象が悪くなったらどうすんだ!?」

「相変わらず女の子に飢えてるわねぇ~……」

 

 

 この長身の綺麗な女性――――って、改めて俺から紹介するのも恥ずかしいな。コイツは神崎秋葉(かんざきあきは)。俺の姉でありマッドサイエンティスト、とでも言っておけば通じるだろう。今は訳があってコイツと同棲している。過去にこの悪魔が行ってきた所業を知っている者なら分かるだろう、コイツと一緒に暮らすことがどういうことなのか。もう地球壊滅規模のリスクを背負っているのと同義だ。しかしその壊滅的なリスクを背負ってでも、コイツと一緒にいなければならない訳がある。

 

 本来ならもっと説明したいところなのだが、残念ながら今はそれどころではない。女子高の美少女たちが俺を待ってるんだ!! コイツとの関係の謎は後回しにさせてもらう。

 

 

「恋人が12人もいるっていうのに、まだ女の子に手を出すの? 生きているうちに世界中の女性を虜にでもするつもりなのかしら」

「穂乃果たちは穂乃果たち、女子高の美少女は女子高の美少女だ。メインディッシュをたっぷり食ったあとデザートも別腹でたっぷりといただく。その理論と同じだよ」

「また刺されるわよ。今度は12人から……」

「それは冗談に見えて全然冗談じゃないからやめてくれ……」

 

 

 ヤンデレというより病み成分100%の穂乃果たちから厳しい仕打ちを受けたあの事件を思いだし、俺の身体が大きく震え上がった。5年経った今でも鮮明にあの血生臭い記憶が蘇る。まあ今となってはいい思い出だけどね。

 

 秋葉の口からも語られた通り、俺は穂乃果たち12人と世間一般で言う恋人同士の関係に当たる。元々のμ'sメンバーである穂乃果、ことり、海未、花陽、凛、真姫、絵里、希、にこに加え、新生μ'sとしてメンバーに加わった雪穂、亜里沙、そして実妹である楓。もうこの時点で色々とツッコミたい気持ちは分かるが、俺が正真正銘12股を掛けてるクソ野郎ってことは自分が一番良く理解してる。これに関しては様々ないざこざがあったのだが、今はみんな仲良くやっているからご心配なく。

 

 

「まだちょっと時間あるから朝食食べていけば? というか、私が作ってあげたんだから食べていきなさい」

「分かった分かった。それにしても、片付けもできない家事もできないお前がまさかここまで家庭的になるとはねぇ~」

 

 

 秋葉は研究者の名に恥じず研究所籠もりの生活をしていたため、家事は絶望的だった。だから一緒に同棲すると聞かされた時、コイツの面倒を見なければならないと思って物凄く拒絶した記憶はまだ新しい。

 だが、彼女は変わった。まさか料理や洗濯、その他諸々、あの楓にプライドをかなぐり捨てて頼み込み修行していたとは……。ここでの生活に馴染むために一応2日前からこの土地に上陸して同棲しているのだが、彼女の変貌具合にはずっと驚きっぱなしだ。

 

 

「どういう風の吹き回しなんだよ。お前がここまで家庭的になるなんて」

「そりゃあ大好きな零君と楽しく優雅に暮らすために決まってるじゃん!」

「結構恥ずかしいセリフを平気で言うんだな……」

「もう伝えちゃったしね、4年前にあなたに私の思いを……」

 

 

 実は秋葉ともただの姉と弟では言い表せない関係なのだが、ここで深くは言及しないでおこう。多分説明し出すととてつもなく長くなるから。1つだけ言っておくと恋人同士ではない、それだけ。

 

 

「でもまさかまたお前と同棲するとはな。お前が大学に進学する前以来か」

「そうだね~。私としては、零君で遊ぶ機会が増えたから嬉しいけど♪」

「おい、零君『で』ってなんだよ『で』って! そこは普通『と』だろ怖いんだけど!!」

「大丈夫大丈夫! ちょこぉっと実験モルモットとして大活躍してもらうだけだから♪」

「全然大丈夫じゃないし、活躍もしたくねぇよ!!」

 

 

 とうとう本性を現したなこの悪女め。コイツの実験に付き合わされるのはいい意味でも悪い意味でも慣れてきたのだが、この新しい環境でもいつも通り実験に巻き込まれると思うと、俺の人生ってつくづく変わりがないと実感する。ちょっとはいい気分で晴れやかなスタートを切らせてくれよ……。

 

 では何故こんな奴と一緒に暮らしているのか。それはコイツの研究所がこの内浦にも1つ構えてあるからだ。俺は浦の星女学院に教育実習へ行くため、秋葉は研究所で仕事があるため、つまりお互いの勤務先が近いがために一緒に暮らしているというわけだ。それにこの家は秋葉が用意してくれたものであり、俺は家賃を払わずにタダで住まわせてもらっている。そして秋葉は俺を実験モルモットにしたい。まぁあれだ、言うなれば一緒に暮らしているのは利害の一致ってやつ。秋葉は"害"の要素を背負ってはいないが……。

 

 

 とりあえず、うだうだ文句を垂れていても現状は変わらない。女子高で晴れやかなスタートを切るためにも、とにかく今は落ち着いて飯を食おう。人間三大欲求の1つである睡眠欲はたっぷり寝たから満たされた。そして今から食事。性欲はこのあと気に入った美少女を手にかければいい。欲求も満たされるわ女子高に合法的に入れるわで、いいことづくめじゃん!

 

 

「そういや、みんなからの連絡はどうなの?」

「毎日来てるし、毎日こっちからも連絡してるよ。携帯の通知が騒がしくって仕方ねぇ」

「それだけ愛されてるってことじゃん。おーおーモテる人は羨ましいねぇ~」

「お前さぁ、1日に1000件も来る連絡通知を見ても同じこと言えんの……?」

「プッ、アハハ頑張れ頑張れ♪」

「何故笑った……」

「想像以上の重すぎる愛に、驚きを通り越して思わず笑いが……プッ!」

 

 

 コイツ、人の苦労も知らないで……。こちとら律儀に返信まで返してんだぞ。

 1000件とは言っても、それだけスパム並に連絡を送りつけてくるのは穂乃果やことり、楓くらいなもので、他のメンバーからは1日1件と割と良心的だ。でもよくよく考えてみればまだ2日しか離れていないのに、みんなへそれぞれ1日1回の近況報告をさせられるってのも相当なんだけどな……。

 

 

「苦労はあるけど、この生活も教育実習生としての3週間だけだ。我慢しよう」

「えぇ~!? 零君はお姉ちゃんとの生活がそんなにイヤなのぉ~!?」

「わざとらしい口調だなオイ。それと、もうそろそろ時間だから行くわ」

「あっ、も~う!」

 

 

 秋葉の戯言に付き合っていたら、寿命が万年あっても足りないだろう。せめて穂乃果たちがいてくれたらコイツへのツッコミ役を分散させられるのに……。このままでは教育実習よりもコイツへの対応で過労死してしまいそうだ。

 

 

「そうそう!」

「なんだ……?」

「いってらっしゃい♪」

「!! …………行ってきます」

 

 

 秋葉が笑顔で見送ってくれたので、俺も思わず笑みが溢れてしまった。こういう素直なところがあるから憎めに憎めないんだよなぁ。さっきまで俺をダシに遊んでいたのにも関わらず、しっかりと家庭的なお姉ちゃんキャラを見せつけてくるからタチが悪い。もしかして、これが秋葉の作戦なのか……? それでも気持ちよく早朝に出掛けられるのは、彼女のおかげなのかもしれない。遠まわしに調教されてるなぁ俺……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「あっぶね~。バス乗り遅れるところだった」

 

 

 朝からドタバタと騒がしかったが、なんとか遅刻一歩手前のバスに駆け込めた。これで遅刻したらこのバスのせいにできるのでもう心配することはない。乗客には浦の星女学院の生徒たちもいるから、乗るバスを間違えたとか凡ミスもありえないしとりあえず安心かな。

 

 しかし車内を見渡してみると、物の見事にみんなウトウトと眠そうにしていた。朝も早いから当然として、バスの揺れがいいゆらぎとなって心地よくなっているのだろう。見ているだけでこちらまで眠気を誘われそうだが、朝の騒ぎで血の巡りが良くなっていたためか俺の脳も身体も快活そのものだ。

 

 そんなことよりも、座る席がねぇぞ。発車直後に駆け込んだ俺が悪いのだが、学院行きの早朝バスってここまで混むものなのか。空いている席は――――あっ、最後部座席に1つだけあるな。みかんのようなオレンジ色の髪で黄色のリボンと緑のクローバーの髪留めをして、浦の星女学院の制服を着ている女の子の隣。バスの揺れに合わせて身体が揺れかなり眠そうにしているが、こちらも立ったままでは疲れるヤワな身体なんでね。申し訳ないがお邪魔させてもらおう。

 

 

 運転席から見て一番左奥の席に腰を掛ける。俺の左隣ではオレンジ髪の女の子が眠そうに目を擦っていた。なんとか寝まいと目をパチパチさせ夢と現実の境界線を彷徨っていたのだが、やはり人間三大欲求である睡眠欲に勝てるはずもなく、数秒後にはもう完全に夢に捕らわれてしまう。

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

 まず第一印象として、とても可愛い寝顔だと思った。高校生なのに幼気な少女のようなあどけない表情で、首をこちらに向け小さな寝息を立てている。まだこの子のことを寝顔しか知らないのに、抱きしめて守ってやりたくなる衝動に駆られてしまう。相変わらず可愛い女の子に目のない俺だが、あの頃は高校生だったからよかったものの今は教育実習生、しかも自分が担当する学院の生徒に手を出したとバレれば……これ以上は想像したくもない。

 

 俺は大人になったんだ。高校生の時とは違う。違うん……だけど……。

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

 ダメだ!! この子の寝顔が無駄に愛おしいせいで変に意識しちまう!! バスの奥の席が空いていたのも、この子の隣になったのも、この子が首をこちら側に向けて寝ているのもすべて運命か!? 相変わらず俺は女性運だけには恵まれているらしい。まだ名前も知らないし生声も聞いたことない女の子に対してここまで……。

 

 しかしそんな純粋な愛情と同時に、微かな欲情も生まれつつあった。隣に誰が来るとも分からないのにここまで無防備な姿を晒すなんて、無神経にもほどがあるだろ。流石田舎の土地と言ったところか、こういった公共交通機関であっても基本は毎日同じ人が乗車する。そのせいで無意識的にガードや警戒が緩くなってしまうのだろう。現に、この子のスカートが少しはだけ綺麗な太ももが顕になってる。だから自分にその気がなくても男を誘っているようにしか見えない。

 

 ドクン、と心臓の激しく鈍い鼓動が脳内にまで響いてきた。この不規則な高鳴りは毎回決まって俺の欲求が煮えたぎる時だ。卒業してからずっとμ'sの愛しか味わってこなかったから、この犯罪臭のする背徳を久々に感じる。

 

 もちろんμ'sのみんなと愛し合っていたのはそれはそれで大いに満足している。だけど見ず知らずの出会ったばかりの女の子に手を出す、その行為のゾクゾクとした感覚も同じくらいに大好きだ。

 

 

 あぁ、俺って高校生の時から全然変わっていないんだな、むしろ安心したわ、と自分で勝手に納得をする。

 

 

 そして気付いた時には、俺の手が彼女の太ももに伸びていた。

 

 

「ふぁ……ん……すぅ、すぅ……」

 

 

 おっと、最初のワンタッチなのに少々力を入れすぎたか。女の子の寝息に不審な声が混ざってしまった。こういうのは周りに気付かれては素人だからな、ゆっくりと慎重に、それでいて自分を満足させられるよう大胆にやらないと……。

 

 やはり現役JKの太ももはいい。このムッチリとしていて張りの良い弾力は女子高校生だからこそだ。それにこの子は運動でもしているのだろうか、脚が適度に引き締まっている。そのせいで脊髄反射的に太ももからふくらはぎに掛けて手を滑らてしまう。脚の肉付きは非常に滑らかで、手が吸い寄せられるかの如くいつまでも触っていたくなる。

 

 

「ん、ぁ……すぅ……」

 

 

 久々にこんな痴漢&セクハラ行為をしているから、手に込める力が無性に強くなってしまう。だがそれでも起きない辺り、かなり眠りは深いようだ。一度寝たら全然起きない穂乃果タイプの女の子みたいだが、こちらにとって鈍い女の子は好都合。もう少しだけ君の身体を堪能させてもらおう。

 

 

 己の欲望に駆られているその時だった。オレンジ髪の女の子が寝たままの体勢を崩して、俺にもたれ掛かってきたのは。一瞬の内に女の子特有の甘い匂いに包まれ、ただでさえ激しかった欲望をさらに助長させてくる。

 それだけじゃない。こちらを向きながら身体が寄りかかってきたせいで、俺の腕にこの子の胸が当たっているのだ。おっぱいマイスターの俺の分析によれば、女子高校生にしてはそこそこのボリュームを誇っていると見た。制服の上からでも柔軟性を感じるので、肌触りの点でも合格と言えるだろう。

 

 だけど、実際に触ってみなければ確固たる証明にはならない。幸いにも奥の席の端だから、誰かに見られる危険性はゼロに近いだろう。触ってやるよ。俺の目の前でこんな無防備な姿を晒している君が悪いんだ。何も分かっていない子には、しっかりとお仕置きをしなきゃな……。

 

 左腕はこの子に寄りかかられているので、人差し指を伸ばした右手で彼女の胸を――――ツン、と突っついた。

 

 

「あ、ん…………すぅ……」

 

 

 おっ、これは太ももと同じくいい弾力。田舎の女の子は外で遊び回る傾向が多いためか、身体の発育はかなりいいと見た。完全に偏見なので想像の域を出ないけども、この子を触っている限りではそう確信できる。次は……次はもっと強く!!

 

 

 しかし、人生の転落は唐突に迎えるものだと知ったのは、その直後だった。

 暖かい人肌を感じる。それは俺に寄りかかっていた女の子の体温ではなく、その子の左隣にいた赤紫色のロング髪の女の子の手だ。伸ばしていた右腕の手首がその子に掴まれたと認識するまで、脳の回転に時間がかかってしまう。俺とその子はお互いに目を合わせながら沈黙する。そして、俺の背中にとてつもない悪寒が走った。

 

 

「千歌ちゃんに何をしていたんですか……?」

「えっ、あ……いや、そのぉ……」

 

 

 ば、バレただと!? 今まで幾度となく痴漢行為を働いてはきたが、バレるなんて愚行に陥ったことは過去に一度もない。その慢心のせいでもしバレてしまった時の対処法を全く考えておらず、赤紫髪の子の威圧にひるんで声も出せずにいた。田舎の人間は痴漢に対して鈍感だと思っていたのだが、この女……できる!!

 

 

「梨子ちゃん。やっぱりこの人、千歌ちゃんの身体触ってたの?」

「うん曜ちゃん。コソコソして怪しいと思ってたけど、さっきこの目でしっかりと見たわ」

 

 

 まさか赤紫髪の子の更に左隣にいたグレーの髪の子にまで俺の行動がバレていたとは……。これはマズイ!! 女の子1人だけならまだアレな方法で対処できたのだが、2人に知られてしまったとなれば口封じで襲いかかる(意味深)こともできない。しかもこの後オレンジ髪の子にもこの子たちの口から俺の所業が伝えられるだろうし、もうこの事実をひた隠しにはできないだろう。

 

 どうすんだこの状況……。みんなバスに揺られウトウトしていたり夢の中にいるせいか、この痴漢騒動はまだ俺たちしか認識していない。だから下手に声を荒げられて周りに事実が拡散されたら確実に人生が詰む。今までどうしてバレてこなかったのにどうしてこんな時に限ってバレてしまうのか。もしかして痴漢行為にかなりのブランクがあったせいか!? まあそんなことは今どうでもいいか。まずはこの場を切り抜けることが最優先だ。

 

 

「とりあえず私もこの場で騒ぎ立てることはしません。千歌ちゃんが痴漢されたって事実がみんなに知られたら、私たちの活動に関わってきますから」

「そ、そうか……ありがとな」

「どうして感謝してるんですか!! バスを降りたら速攻で学院と警察に連絡しますから覚悟しておいてください」

「おぉ~! 梨子ちゃんが頼もしい! ということなので、おとなしくしてくださいね痴漢魔さん」

「いや待て、最低なあだ名付けんな」

「正真正銘の事実じゃないですか……」

 

 

 グレー髪の子にジト目で睨まれ、俺は背中を丸くして萎縮する。ぐぅの音も出ない正論に、取って付けた反論や抗議の言葉も出ない。もうこれで人生が終了してしまうのかと躍起となって諦めそうになるが、東京で待つ恋人たちのためにもこんなところで捕まるわけにはいかない。

 

 俺は赤紫髪の子に手首を掴まれたまま、必死にこの状況の対処法を考え始めた。

 

 

 バスはもう間もなく、学院前に停車する。

 

 

 

 

 あっ、そう言えば1つ気になっていることが……。

 

 

「すぅ、すぅ……」

 

 

「この子まだ寝てるのかよ。意外と図太いんだな……」

「あっ、ホントだ……」

「千歌ちゃん、あなたって人は……」

 

 

 この時だけ、3人の気持ちが1つになった。

 

 

 

 

To Be Continued……

 




 この主人公、いつも人生終わりそうになってんな(n回目)

 今回のAqours編から読んでくださっている方は「なんだこの展開!?」と思うかもしれませんが、μ's編から読んでくださっている方なら「あぁ、いつものか」とむしろ安心できたかと(笑)
 そして秋葉さんもこのままサブキャラとしてですが続投です。彼女にも多大な応援を!

 そんな訳でまたグダグダと更新していくので、今後共よろしくお願いします!

 次回は活動報告に掲示したあらすじまで執筆予定。3話あたりでとりあえず全員集合させ……られるといいなぁ()


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https://twitter.com/CamelliaDahlia
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