この小説で曜がヨーソローって言ったことあったっけ??(今回は言いません)
スクール水着。それは思春期女子の発展途上の身体を限界まで浮き彫りにする魅惑のアイテムである。プールサイドで水も滴る若々しい肌を見せつけながら、我々男子を性的に誘惑してくるその姿はまさに美の象徴。普段は制服に包まれた胸の膨らみや身体のラインを曝け出し、自然と目が惹きつけられるのは必死だろう。
このように性欲真っ盛りの思春期男子にとっては核兵器のような衝撃なのだが、俺のような大学生でもスクール水着の魅力は十分に分かる。というより、大人になってからの方がスク水のありがたみがよく分かると言った方がいい。何故なら大人になればなるほど周りの女の子がスク水を着る機会は減っていき、学生の頃は必然的に拝むことができた女子のスク水姿を満足に拝めなくなるからだ。見られなくなって初めて実感するスク水の良さもある。あの胸とヒップを押し付けるピッチピチのスク水と、そこから伸びる濡れに濡れた二の腕や太ももにもエロスを感じざるを得ない。男なら誰もが好きな女の子のスク水姿を想像したことがあるだろう。
以上のように、スク水とは性欲真っ盛りの男の思春期を直撃する台風の目であることに間違いはない。
しかし、最近はスク水の存在が消えかけているという事実がある。成長過程のぷりぷりの太ももを見せないよう、スパッツタイプのスク水まで存在している始末。その背景にはやはり今の俺のような邪な思考を持った輩がいることだろう。まだネット社会が発展していない頃は盗撮も流行っていたし、ロリコンの大人の男にとっては身近にいる最も有用なオナネタだったに違いない。だからこそスク水を淘汰する現在の風潮を打ち壊すべきだと動いている変態な大人たちもいるとかいないとか。
まあどうして俺がそんな話をしているのかと言うと、今まさに目の前でその光景が映し出されているからだ。
「せんせ~!! 見てくれてた~??」
25mプールの先、スク水姿の渡辺曜が水中から顔を上げ、ゴーグルを額へとずらしこちらに向かって手を振っている。俺はその様子をプールサイドから眺めている訳だが、まさか大学生になって思春期女子のスク水姿をもう一度拝めるとは思っていなかった。よくよく考えてみればこの時期は丁度プール日和であり、そのタイミングで教育実習に来られたのは僥倖と言えよう。
「ちょっと先生聞いてるのぉ~?」
「聞いてるよ! すげぇ泳ぐの早いんだなビックリした」
「えへへ、これでも水泳部のエースですから!」
勝ち誇ったように胸を張る曜。その胸がプールの波に揺られている光景は、未だに思春期を引きずっている俺の目を奪う。さっき初めて彼女のスク水姿を見たのだが、そのボディは衝撃の一言だった。筋トレが趣味なおかげか身体付きは抜群に良く、それでいて3年生組に負けずとも劣らない豊満な胸。それに程よい筋肉と肉付きの良い二の腕や太ももといった、思春期男子を殺すための要素が盛り沢山だ。やはりスク水はその子の身体が余すことなく晒されるので、わがままボディであればあるほど俺たち変態男子への殺傷能力は高い。要注意人物だな、渡辺曜……。
ちなみにどうして俺がこれほどオイシイ状況に立ち会っているのかと言うと、浦の星女学院がもうすぐ授業でプール開きを行うらしく、授業で使う前に水泳部が試しに泳いでプールの水量や何やらをチェックしているらしい(詳しいことはよく分からん)。その役目を担ったのが曜であり、そして山内先生の威光により何故か俺も連れてこられたという訳だ。結局理由がよく分からなかったって? それは俺もだから聞くな。
「先生は泳がないんですか?」
「俺はプールや海ってのが苦手でな。だから普段はもっぱら女の子鑑賞に浸ってるんだよ」
「もはや隠す気ないんですねその性格……」
「お前らAqoursのメンバーくらいだよ、俺の本性を出せるのは」
いつの間に再び25mを泳いだのか、曜は俺の目の前でプカプカと浮かんでいた。
ここへ教育実習に来た頃は生徒たちに健全で品行方正な先生と印象付けるためある程度仮面を被っていたのだが、やはり内に眠る欲望を抑えることはできずありとあらゆる方法でAqoursのメンバーに手を出してしまったため、Aqoursのメンバーには大体の本性がバレてしまった。隠すのも面倒なのでコイツらだけに限って言えばかなり素を出して接している。
ちなみに他の浦の星の生徒に対しては(多分)いい先生を演じられていると思う。しかし学内SNSを見る限りではまだ俺のことをヤリチン先生だと思い込んでいる奴がいるようなので、依然としてイメージは払拭できてないっぽい。もういっそのこと女の子全員食ってやろうか??
「でも先生が素を出してくれたおかげでとてもフレンドリーになった気がして、私は嬉しいですよ♪」
「こんな変態野郎なのに?」
「そりゃあ千歌ちゃんに堂々と痴漢したのは驚きましたけど、それはそれで男らしいと言いますか、いい度胸してるなぁと思いました♪」
「変わってんなお前。痴漢野郎なんて女の宿敵も宿敵だろうが」
「まあまあ女の子の気持ちは複雑なんですよ!」
「それを言われると頷かざるを得ないな……」
彼女が12人もいて、しかももう5年の付き合いなのだが未だに自分は女心に疎いと思う。端々にデリカシーのない発言をしたりするのは日常茶飯事であり、特に恋愛方面になるともうお手上げ状態。行動パターンくらいだったらエスパーかのように読み当てられるんだけど、やはり女心というのは人間の知能だけでは理解できないようだ。
「折角ですし、先生もパァーッと泳ぎましょう! 私とコミュニケーションを取るなら一緒に泳ぐのが一番ですよ!」
「何そのエロゲみたいな設定!? もし仮にお前が攻略対象でも、疲れることはしたくないからパスだ」
「む~。そこまで拒否されると女性として傷付きますよぉ……」
「えっ、もしかしてお前……」
な、なにこの乙女な表情!? 頬を少し膨らませながら上目遣いとか威力高すぎ!! 俺はプールサイドで曜はプール内部にいるためか、自然といい感じに上目遣いとなって心を揺さぶってきやがる。しかもスク水姿でそんな表情をするとか、俺が本当の思春期だったら一撃で殺されていたところだ。一応恋人持ちなためそこそこ耐性はできているのだが、やはり現役JKのスク水上目遣いのコンボは恐ろしい……。
「へへっ、だから一緒に楽しみましょう! せんせ♪」
「へ……?」
「えいっ!!」
「うぁあ゛ぁああああああああああああああ!?!?」
プールに大きな水没音が上がる。
突然プールから曜の腕が伸びてきたので動揺していたら、俺の身体は一瞬の内に水中へ引きずり込まれていた。あらかじめ息を溜め込んでいなかったせいか、水中にダイブして速攻で溺れかけてしまう。ばしゃばしゃと水飛沫を立てながら、俺は決死の思いで顔を浮上させた。
「ちょっ、お前いきなり何すんだ!? ていうか騙したな!! さっきの表情も作られたものだったのか……女って怖い」
「あはは! そんなことで取り乱していたら、海では本当に溺れちゃいますよ♪」
「だ~か~ら~! 俺は海には行かねぇっつってんだろ!!」
悪気のあるような様子は一切なく、ヘラヘラ笑いながら俺の命を奪おうとした殺戮女神:渡辺曜。泳げない訳ではないのだが、そんなの得意不得意関係なくいきなり水中に引きずり込まれたら誰でも溺れるだろ。幸いにも海パン+薄手のパーカーという装備だったので、下手に着衣していて身動きが取れない事態に陥らなく助かった。ていうかむしろ曜もそれを見越してのイタズラだったのだろう。そうでなければ本当に奴は俺を殺すつもりだったってことになるぞ……。
「先生って逐一反応が面白いですよね! 私も子供みたいにイタズラしたくなっちゃいますよ♪」
「子供って、お前だってまだ高校生のガキだろうが……」
「先生よりは大人っぽいと自負してますけど?」
「言わせておけば……お前なぁ!!」
向こうは冗談交じりのイタズラを仕掛けてきたので、こちらも少々イタズラ混じり+怒りをぶつけるためにで曜の肩を掴んでプールの端まで追い詰めた。しかし、その行為が意味深過ぎると気付いたのはそのすぐ後だ。
男が女の子の肩を掴んでプールの端に追い詰める。もう一度この文章を見ると、それだけで卑しい何かを感じられるだろう。しかも俺たちは教師と生徒、もう背徳感満載の匂いしかしない。曜もまさかこんな展開になるとは思っていなかったのか、何も言わず俺の目をジッと見つめたまま動かなかった。俺も俺でここから何を言いたいのか、何をするのか全く考えず衝動的に動いていたため、ただ彼女のサファイアに輝く瞳を吸い込まれるかのように見つめていた。
プールの波の音だけが聞こえる。プールの水ってここまで暖かかったかと疑問まで抱く。
そして気付けば、曜の頬がほんのり赤くなっていた。さっき俺を騙すために作られた乙女な表情とは違う。これは明らかに素の反応だ。いくらプールの水が暖かく感じると言っても、頬が染まるほどではないはず。だったらまさかコイツ……いや、ただ男に近付かれて緊張しているだけなのか。どうやらAqoursのみんなは男性経験は今まで微塵もないようで、男への耐性が皆無みたいだからな。
時間が停止したような空気に耐え切れなくなった俺は、小さく口を開いた。
「どうした……?」
「あ、あの……肩……」
「あっ……」
いつの間にか曜の肩を掴む手の力が強くなっていたことに気が付いた。それも分からないくらい彼女に夢中になっていたということか。この歳になってもまだ女子高校生に浮気する甲斐性のなさがあるとは、もう自分でも驚きだよ。でも今までAqoursのメンバーを可愛いと思ったことは何度もあったが、それは親が赤ん坊に抱く感情と同じだ。だからこうしてAqoursのメンバーを1人の女の子として真っ直ぐ向き合ったのは初めてかもしれない。
手の力を緩めると、曜は拘束から解放された勢いでゆっくりとプールの角へと背を預けた。
普段は活発で元気一杯なのが魅力の彼女だが、今はどこか妖艶な雰囲気を漂わせる。ただスク水+わがままボディの属性だけではない、女性としての魅惑を感じた。顔もさっきより赤くなってるし、なんだか目も泳いで身体もそわそわしている。
「先生は――――」
「ん?」
「やっぱり先生は、女の子の身体に興味あるんですか……?」
「え゛っ……!?」
い、いきなり何を言い出すんだコイツは……!? そんな乙女な表情でその発言は誘っているようにしか聞こえねぇぞ……。
俺の身体の中からゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。自分の教え子がいきなり売春発言とは、これどう答えればいいんだよ教職授業でも習ってねぇぞどうしたらいい!?!?
「興味ないと言えば嘘になる。お前も知ってるだろ、俺の性格のことは」
「知ってますよ、だから質問したんです」
「お前どうしたんだ? さっきから変だぞ」
「変にしたのは先生のせいなんですけどね……」
「お、俺のせい? どういうことだよ??」
「案外鈍感なんですね、先生」
うわぁあああああああああああああああああ!! 女心が分からん!! 全くもってコイツが何を考えてるのか分からん!! もう俺に女心を読み取らせるのはやめてくれよぉ~……今まで何度『零君は鈍感だ』って言われたと思ってんだ。毎日女の子に飢えてるのに、いざとなったらこの体たらく。μ'sのみんなと恋人になってからまるで成長していない。
「あのぉ……触りたいですか?」
「はい……?」
「触りたいですか? 私の身体……」
「な゛、に゛……!?」
「いいですよ。先生になら触られても」
「あ゛、な゛、あ゛ぁぁぁ……」
さっきから曜の衝撃発言で、俺の口からは言葉かどうかすら不明な呻き声しか出ない。女の子側から触ってと言われるのはμ'sの淫乱ちゃんたちのおかげで慣れてはいるのだが、なんたって今回はまだ出会って数日しか経っていないAqoursのメンバー、渡辺曜である。これまで痴漢やセクハラ騒動などでAqoursのメンバーに対してそこまで好感度を稼いだ記憶もなく、どちらかといえば嫌悪感を募らせたメンバー(ダイヤや善子)もいる中でこの爆弾発言だから驚くなという方が無理あるだろう。
しかし、驚いているからといって女の子側から身体を差し出してくれるのならそれを断る理由は一切ない。正直曜のスク水姿を一目見た時からムラムラとした欲望が生まれていたし、この歳になって生JKのボディを堪能できる機会なんて早々ない。つまりこれは天から舞い降りてきたチャンスなのだ。
「い、いいのか……?」
「はい……一回だけなら」
「どこを触っても怒らない?」
「我慢します。私もよく分からないんですけど、さっきから先生を見てると身体がウズウズしちゃって……はぁ、はぁ」
「お、おい息切れしてるぞ?」
「どうしてでしょう……? 先生に追い詰められた時からずっと身体が火照っちゃって……はぁ、はぁ」
プールの角に背を預けていた曜だが、身体がふらふらし始めたのと同時に今度は俺の胸元へと寄りかかってきた。ただでさえあんな誘惑をされて性欲が高ぶってきているのに、ここでボディタッチとは俺の欲望の暴走を助長させるのが目的なのかコイツは!? スク水姿の女の子の口から漏れ出す吐息は普通に聞くよりも数百倍も淫猥で、まるで今から水中姦というマニアックなプレイを行う前触れのようだ。
「胸もお股も疼いちゃって、どうしちゃったのかな……? せ、せんせぇ~……」
「そんな甘い声で呼ばないでくれ。理性が切れるだろ……」
「どこを触っても怒りませんし誰にも言いませんから、とにかく触ってください!! さっきから胸も股も全身もウズウズして止まらないんです!!」
「誰にも、言わない……?」
曜の懇願の強さが秒単位で増していく。俺にしがみつく手にも力が入っているので、本当に彼女の身体が激しく疼いているのだと実感した。既に彼女の顔は緩み、スクールアイドルがしてはならない大人のエロい表情になっている。
ここまでお願いされているんだ、もちろん断る理由などないだろう。それに合法的に女の子の身体に触る機会なんて滅多にないし、こんなエロい女の子を自らの手でイキ狂わせてやりたい欲望も止まらない。相変わらず教師と生徒関係の葛藤はすぐに消え去り、男としての欲望に従っていた。だって男は女の子を性的に支配したいと思う生き物だろ? 違うか? その相手が例え同級生だろうが先輩だろうが後輩だろうが、実の妹だろうが教え子だろうが、そんなものは一切関係ない。しかも今回は周りに誰もいないし、曜も黙っていてくれると言うのだからメリットの塊だらけだ。
結論、触る。
「自分からそう言ってくるってことは、覚悟はいいんだよな?」
「い、一回だけですよ? 身体は疼きますけど恥ずかしいのは恥ずかしいですから……」
「分かってるよ。要望には答える」
そして俺は曜を抱きかかえていた右手を彼女の身体から離す。1回しか触れられないのでどこを触ろうか迷っていたのだが、やはり女の子の象徴であるおっぱいを触るのが妥当だろう。さっきから彼女が俺の胸に寄りかかっているせいで、その豊満な果実がグイグイ押し付けられ気が狂いそうだった。だからその腹いせも兼ねて、最初で最後の一揉みに魂を掛けてやる。
俺は曜を一旦自分の身体から優しく引き剥がすと、徐々に右手を彼女の胸へと近付ける。曜もどこを狙われているのかが分かったみたいでギュッと目を瞑った。俺は右手の5本の指を大きく広げ、スクール水着をぷっくりと押し出している卑しい膨らみに向かって――――激しく襲いかかった。
「ひゃんっ!!」
学院のプールに上がってはいけない嬌声が響く。
果実を掴み取った右手の指は、スク水越しなのにも関わらず指先が見えなくなるくらい食い込んだ。その感触はもはや生の乳肉と変わらない。水泳部としての活動でほぼ毎日水着を着ているせいで、もう身体と水着が一体化してしまったのだろうか。そう思ってしまうくらいには生胸の弾力が感じられた。一回だけという制限付きなのだが、もはや勢いで二揉み、三揉みと連続で指を食い込ませてしまう。
「んんっ、あぁああっ!! せ、せんせぇ~……!!」
「わ、悪い!!」
曜の声を聞いて始めて彼女の身体から手を離す。一瞬で我を忘れさせられてしまうくらいのこのおっぱい、恐るべし……。
「あっ、もうそろそろAqoursの練習の時間なので行きましょう!! 更衣室の前で待ってますね!!」
「えっ、お、おい!! どうしたいきなり??」
「心配しなくても今日のことは誰にも言いませんから!! それではまた後で!!」
「え、えぇ……」
さっきまで発情して俺を求めていたと思ったら、今度は逃げるようにプールから立ち去りやがった。一体彼女の身体に何が起こっていたのか、彼女にどんな心境の変化があったのか、2つの謎を残しながら俺は手に残る曜のおっぱいの感触が忘れられず、指を胸を揉むように動かしながらプールに佇んでいた。
~※~
ちなみに職員室にて山内先生と、とある影が1つ――――
「どう山内先生? あっという間にプールに水が満杯になったでしょ?」
「流石天才発明家の秋葉さんです! プールの水入れ作業は毎年大変だって聞きますけど、まさか数分で終えちゃうなんて」
「でしょ? しかも今年のプールの授業は女の子たちが興奮すること間違いなしなんだから♪」
「興奮……? 生徒たちは毎年プールを楽しんでますけど、それ以上に?」
「はいっ、プールの水に秘密があるんですよ! それにそろそろ楽しんでる頃じゃないかなぁ~? ねぇ、零君♪」
旨い話には裏がいるとは、まさにこのこと……。
曜ちゃんの心境についてはまだまだ描写されていない部分もあるので、今後の展開にご注目ください!
梨子ちゃんの時といい、何だか女の子がチョロいような気がするのは気のせいです。ちなみに私はチョロいのも時間を掛けて調教しながらでも、どちらの展開も好きですよ(笑)
ここまでAqoursのメンバーを1、2人個別にスポットを当ててきましたが、次回の千歌回でとりあえずラストになります。そろそろ全員集合させてあげたい……
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