ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 Aqours編に入ってから初めての秋葉さん回。
 でも彼女の出番が多いかと言われると……うん()


デレ度MAX、SAN値ゼロ!(前編)

「はぁ? 浦の星に行くだとぉ?」

「そうそう♪」

 

 

 いつも通り2人で食卓を囲み飯をつついていると、唐突に秋葉が浦の星女学院侵攻作戦を計画していたことを知らされる。さっきまでの世間話の流れをぶった切ったあまりに突発的な告知だったので、俺は思わず箸で摘んでいた唐揚げを床に落としてしまった。しかし秋葉は自分の作った唐揚げを落とされても顔色1つ変えず、むしろなにか企んでますよ的な笑顔を浮かべている。もうこの時点で危険信号が点っているんだが……。

 

 

「いきなりどうしてそんなことを?」

「零君が大層ご執心なAqoursのみんなを生で見てみたいなぁと思ってね。彼女が12人もいる男が性懲りもなく手を出すような女の子たちなんだから、みんな可愛いんだろうなぁ~」

「それを言うなよ心が痛むだろ……。それにな、まだ手を出してない」

「まだ?」

「あっ……くそっ、ハメやがったなお前」

「自爆したくせに何言ってんだか」

 

 

 秋葉は憎たらしい表情で口角を上げ、俺を見下すように嘲笑う。

 自爆したってのは認めるが、失言をしたとは思っていない。大っぴらに言えないことは確かだけど、俺は欲しいものは物であろうが女の子であろうが必ず手に入れたい自己欲の塊だから。しかもそれなりにAqoursのみんなからの好感度も高まってきつつあるし、中にはいい感じに俺へ恋愛光線を向けている子もいる。言ってしまえばまだ手を出してないってのは語弊があって、もう手を出していると言った方がいいのかも。

 

 しかし今はコイツが浦の星を襲撃しようとしている件だ。秋葉に目を付けられたら最後、人間は灰となり物や建物は塵と化してしまうぞ……。

 

 

「なによその目は、もしかして私が好き放題暴れるんじゃないかって危惧してる訳?」

「当たり前だろ。俺たちは実験モルモットじゃないんだよ」

「…………!?」

「いや、えっ嘘みたいな顔されても困るんだが……」

 

 

 怖い怖い怖い怖い怖い怖い! やっぱコイツ本気で俺たちを実験のサンプルにする気満々じゃねぇか!! いい大人のくせに可愛く首を傾げやがってこの野郎……。

 

 

「まぁまぁ心配しなさんな。ちょっとご挨拶に行くだけだから。()()()()()にね♪」

「何故2回言った何で強調した!?」

「もうっ! どうして零君はいつもお姉ちゃんを信用してくれないの? 家族なのに……家族なのにぃ~!! いいよ、お姉ちゃん泣いちゃうから!」

「いや嘘泣きすんな。そもそも信用は勝ち取るものだ。お前、一回でも俺たちの信用を勝ち取るための行動をしたことあるか?」

「それじゃあ明日、浦の星にお邪魔するね♪」

「誤魔化すんじぇねぇよ……」

 

 

 どんな目的かは知らないが、俺が止める間もなく秋葉の浦の星襲来が決定してしまった。

 そういや秋葉はライブ映像などでAqoursを知ってるけど、Aqoursのみんなは秋葉のことなんて全く知らないんだったっけ。唯一ことりの来訪時に曜がコイツと出会っているが、あの淫乱鳥が場を掻き乱していたせいで大した会話はしていないはずだ。だからもう全員が秋葉のことを初見なのか。まあ知りたいかどうかは別として……。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

 そして翌日、学院に着いて間もなく事態が急変した。

 俺さっきから――――――女の子たちに囲まれてるんですけど!?!?

 

 

「せんせぇ~大好きぃ~♪」

「先生の背中大きくて逞しいですぅ~♡」

「あぁ~先生いい匂い~♪」

「先生のおっきなココが欲しいよぉ~♡」

 

「な、なんなんだよお前ら!!」

 

 

 学院に着くやいなや、いきなりたくさんの女子生徒に押し倒され抱きつかれで一瞬でハーレム状態になった。女の子特有の甘い香りに包まれ脳みそが蕩けそうになるが、ここで倒れたらそれこそ彼女たちのお人形になってしまうので必死に堪える。

 

 つうかどうしてこんなことになってんだ!? 元々この学院の女の子たちは俺にかなり好意的だったのだが、ここまでベタベタと抱きついてくることはなかった。そもそも1人の男を数十人の女の子がお出迎えだなんて正気の沙汰じゃない。これは何かの陰謀か……そう、確実に()()()のな。

 

 そうと分かればコイツらを引き剥がしてこの騒動の真相を確かめに行かなければならないのだが、俺を囲う女の子たちが身体のいたるところに胸を押し付けてくるため力がヘナヘナと抜けていく。それに今日のこの子たち、頬がピンクに染まっていてちょっぴり大人っぽく見える。化粧は校則で禁止されているので自然体なのだろうが、むしろ自然体だからこそ感じる女子高生特有の甘い色気がある。そう思うと少しはこの大ハーレムを堪能してもいいかも……。

 

 

「せんせぇ~ちゅーしよちゅ~!!」

「あぁっ! ず~る~いっ!!」

「もちろんあたしからだよね、先生♪」

「私は先生のココにちゅ~しちゃおうかなぁ~♡」

 

 

 女の子同士に取られ合うシチュエーションっていいよな。オーソドックスだけど、多人数に受け入れてもらえるからこその王道なのだ。ちなみにさっきから1人だけ危険な発言をしている子がいるが、ここは敢えてスルーしよう。

 

 そういや1つ分かったのだが、この子たちの喋り方が非常にふんわりしている。酔っていると言えば一番分かりやすいか。もちろん酒の匂いは微塵もしないので、恐らくあの悪魔(あきは)に何か仕込まれたのだろう。でなきゃ華の女子校生たちがこんな発情期みたいなテンションで絡んでくるはずがない。どれくらいこの子たちが激しいのかと言うと、俺が手を出そうとしても出す前に向こうから触られに来るくらいには全員末期だ。

 

 

「先生。千歌が一番だって言ってくれたのに……」

「千歌!? お前いたのかよ!? しかも顔真っ赤だし」

「部屋で一緒に抱き合って愛し合って、そして1つのベッドで絡み合ったまま一夜を共にしたのに!!」

「おい待て。お前の家にお邪魔したのは事実だがお前の言ってることは事実無根だ!!」

 

 

 いつの間にか腕に絡みついていた千歌は、周りに無数の女の子がいるのにも関わらず存在しない事実を大声で漏らす。いや、たくさん女の子がいるからこその虚言なのか……。でもこれでみんなが俺のことを幻滅して離れてくれるかも? 正直腑に落ちないがこの際仕方がない。

 

 

「先生ったら高海さんともうそんな関係に!? だったら私とも一緒に寝てよね!!」

「先生今日私に勉強教えてくれるって言ったよね!? それじゃあ保健体育の授業を……♡」

「私は保健委員ですから、保健室のベッドの確保はお任せください♪ いつにしますか今すぐ確保しますか??」

「もうっ! 先生は千歌と愛し合ってるんだから取っちゃダメぇえええええええええええええ!!」

「うぐぐぐ……!!」

 

 

 千歌とその他女の子たちに顔まで埋め尽くされるくらい抱きしめられ、とうとう息苦しくなってくる。しかもちょうど俺の顔面に千歌の胸がダイレクトにヒットしているため一概にこの状況が悪い訳ではないのが困るところだ。千歌は他の女の子たちに俺を取られまいと必死に俺の顔を胸に抱きかかえ、女の子たちも負けじと身体のいたるところに絡みついてくる。中には下半身を狙ってくる痴女もいるみたいで、優しく手を触れられ下半身に血液が集まっていた。

 

 このようにみんなヤる気満々のハーレム地獄を堪能している訳だが、流石にこんなくだらないことでこの子たちの処女を散らす訳にはいかない。なんとかこの場だけでも脱出しないと……なにより秋葉の思い通りに事が進行しているのが気に食わん!!

 

 打開策を見つけるため死に物狂いで辺りを見回してみると、女の子集団の隙間から梨子がこちらを眺めているのが見えた。千歌に顔を抱きしめられているこの状況では満足に声は出せないので、腕を闇雲に振って彼女にSOSを求める。

 

 すると梨子は頬を染め、女の子たちを掻き分けこちらに近寄ってきた。どうやら俺のジェスチャーが上手く伝わったらしい。梨子は破廉恥行為絶対許さないマンだから、この状況にも厳しく一喝してくれることだろう。いやぁ助かった助かった!

 

 

「先生……」

「いいところにいて助かったよ。早く俺をここから――――」

「まさか直々にご指名いただけるなんて!! 私嬉しいですっ♪」

「え゛っ!? う、うぐぐっ!!」

「り、梨子ちゃん!? 千歌から先生取らないでよぉ~!!」

 

 

 どうして俺は梨子だけが冷静でいられると思っていたのだろうか。そうだよ、みんながほろ酔い状態なら梨子もそうに決まってんじゃねぇかアホか俺!! 今度は梨子の胸に顔を抱き寄せられ、彼女の若干慎ましやかな胸が鼻頭に当たりいい心地で―――――じゃなくって、この状況どうすんの!? いや気持ちいいのは確かだけどさぁ……。

 

 そして梨子の胸の心地良さや女の子たちのボディタッチが激しすぎて気付くのが遅れたのだが、段々とズボンが脱がされているような気がするんだが!? さっきからやけに痴女発言が多い子もいたし、一体誰なんだソイツは??

 

 俺は千歌や梨子、女の子たちを身体から丁寧に引き剥がす。上半身を上げれば俺の下半身に取り付いているビッチちゃんの正体が判明するはずだが――――――

 

 

「お、お前……」

「あっ、せんせ~♪ おはようございます!」

「おはようじゃねぇよ何やってんだ曜!! てかさっきから下半身弄ってたのお前か――って言ってる傍からズボンのチャック下ろしてんじゃねぇよ!!」

「だってことりさんが男は下半身さえ支配してしまえば心も物にしたも同然と言っていましたから!」

「ありとあらゆる世界の格言でアイツの話だけは絶対に信用すんな――だからチャック下ろさず話を聞けって!!」

 

 

 曜は口でズボンのチャックを下ろすという超絶興奮するシチュエーションを繰り広げる。

 だがこのままでは本当に性器を露出させられるのでなんとか彼女を手で押さえつけようと画策するが、引き剥がした女の子たちが再び俺に取り付いてきたので上半身がガッチリホールドされている状態になる。意図せず協力プレイしているこの子たちだが、このままだと学院内で性器を露出したくさんの女の子に見られている中で口淫をされるという羞恥を背負わされるはめになる。

 

 どうすんだよ……? このままだと女の子たちに視姦されながら無様に白濁液をぶちまける情けないM男みたいになっちまうぞ!?

 

 

 

 

「はいは~い! みんな静粛に~!」

 

 

 

 

「ま、鞠莉……?」

 

 

 救世主というのはこのことか、突然集団に割り込んできた鞠莉の一声で場が一気に沈静化した。学院内では帰国子女かつその天真爛漫な性格から圧倒的な存在感を放つ鞠莉。だからみんないくらほろ酔い状態であっても彼女に注目せざるを得ないのか。

 

 モーゼの十戒のごとく女の子たちが道を開け、鞠莉がゆっくりとこちらに近づいてくる。その表情からは何も読み取れないが、もしかしてコイツも他の女の子たちみたいに俺を玩具にして遊ぼうとしているのだろうか……ありえる、鞠莉なら。

 

 

「先生、very hardだったね♪」

「えっ、助けてくれんの……?」

「そりゃ理事長としてはキャバクラみたいなこの状況を放っておけないし」

「そうかそうだよな……助かる」

 

 

 学院の全生徒が惚れ薬状態になっているのかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。流石にあのままでは身体が色んな意味で持たなかったので、ここで一呼吸置けるのは助かるよ。

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「先生はやっぱり、1年生のような初々しい女の子の方が好き?」

「ちょっ、鞠莉!?」

 

 

 一呼吸置くとは一体なんだったのか、鞠莉は椅子に縛り付けられている俺の膝に跨って正面から抱きついてくる。さっきの女の子たちとは比べ物にならない豊満な胸が俺の胸で自在に形を変え、まるで手で触っているかのように弾力のある感触が伝わってくる。制服の上からでもこの柔らかさ、もしかして……着けてない??

 

 結局助けてくれるとは口実で、生徒会室へ逃げ込んだ瞬間に鞠莉に羽交い締めにされ椅子に縛り付けられた次第である。聞くところによればさっきの女の子たちもみんなグルだったようで、こうして俺を拘束した後にみんなで美味しく頂こうという策略のようだ。つまりこのまま時間を浪費すればさっきの女の子たちが雪崩混んでくる訳で……もうそうなったらテクノブレイクは必死だ。

 

 

「この学院の生徒は子供っぽい子が多いから、私でちょっぴりドキドキする体験……してみない?」

「お、おい!!」

 

 

 鞠莉はリボンを外し、制服の上2つのボタンを取る。そうなればもちろん彼女のふくよかな胸の谷間が顕現する訳で、逃げようにも男の本能でその谷間に釘付けとなってしまう。正直その隙間に手を突っ込みたくて仕方がないのだが、それだとコイツの思う壺になってしまうのが癪だ。そしてそれ以前にこの事態の背後にいる秋葉の計略にまんまと引っ掛かる気がするので余計に癪だ。

 

 

「先生!! さっきから大勢の女性の囲まれ、鞠莉さんに抱きつかれデレデレと……」

「だ、ダイヤ……お前もいたのか。そう思うなら鞠莉を引き剥がしてくれよ」

「わ、私にも構ってくれないと、この窓から飛び降りますから!!」

「はいぃいいいいいいいいいいいいい!?!?」

 

 

 ダメだ、まともな奴は1人もいないと思った方がいい。今までの女の子たちは千歌や鞠莉を含めてみんな俺にデレッデレなのだが、何故かダイヤはメンヘラ。ただでさえ鞠莉だけでも手強いのに、そんな捻じ曲がったキャラで来られたらもう対処できねぇぞ!

 

 

「先生は私と鞠莉さん、どっちを取りますの!? もちろん私ですわよね!? なんたってこれまで幾度となくあなたに愛情を伝えてきたではありませんか!!」

「知らねぇよそんなこと! むしろAqoursの中ではお前が一番お堅いんだが!?」

「そうですか伝わっていかなったのですか……飛び降ります」

「お、おい待て待て!! 好きだから、お前のこと好きだから!!」

「先生? 私のことを好きだって言ってくれたのはウソだったのぉ~? もしここで私を選んでくれれば、私の身体を先生の好きなだけめちゃくちゃにしていいよ♪」

「マジ……? 鞠莉の身体を好きに……!?」

「先生が鞠莉さんに寝取られてしまいましたわ!! 飛び降ります……」

「あぁもう面倒だなクソッたれ!!」

 

 

 みんなのキャラがいつもと違うとここまで疲れるもんなのか……。鞠莉もダイヤも俺にデレてはいるみたいだが、片方は誘惑、もう片方は自暴自棄と1人1人対処の仕方が違いすぎて逐一反応するだけでも疲労が半端ない。しかも椅子に縛られっぱなしで動くこともできないし、もしかしたらさっきの女の子集団がこちらに攻めてくる可能性があることを踏まえると、もう俺のSAN値がやべぇ……。

 

 

「もう先生! いつも女の子には鼻の下を伸ばしてるのに、こうしていざとなったら臆するヘタレだったの!?」

「違う! 俺は女の子を攻める方が好きなんだ! 自らの手で女の子を俺の魅力に没頭させていくのが快感なんだよ!!」

「それなのに先生は私が飛び降りようとしても助けに来てくれさえ来ない……」

「縛られてるからな! そう思うなら先にお前が俺を助けろ!!」

 

 

 もう正気を失いそうなくらいさっきから大声で叫んでいるような気がする。ダイヤはこちらを見ながら目をウルウルとさせ必死に構ってちゃんを演じているが、鞠莉に股間を膝で軽く攻撃されているため身動きが取れないどころの騒ぎではない。校門で曜にずっと触られていたためずっと大きくなっていた性器に更に追撃を掛けられていることで、下半身にピリピリとした刺激が走り満足に声も出せなくなってきた。

 

 

「ほら先生苦しいでしょ? もう出しちゃお? びゅ~びゅ~ってね♡」

「くっ、あぁ!!」

 

 

 女の子に上から乗っかられた状態で出すなんてシャレにならねぇぞ! しかも生徒に拘束されてズボンの上から出して下半身をぐしょぐしょにした教師なんて事実、他の奴らに知られでもしたら恥ずかしすぎてもう生きていけない。こんな死屍累々な状態なのにメンヘラダイヤちゃんの動向も伺わなきゃいけないしで散々過ぎるだろ!!

 

 

 

 

「はいはい、鞠莉もダイヤもちょっと落ち着いてね」

「か、果南!?」

「お前……!?」

「は、離して! 今から私と先生のディープな時間がぁ……!!」

 

 

 カオスな空気の生徒会室へ入ってきたのは、Aqoursのまとめ役である果南だった。鞠莉の首根っこを掴み、やや乱暴に俺から引き剥がす。最初は果南もキャラ替わりしているのかと警戒していたが、様子を見る限りではそんなことはない……と思う。もしかしたら俺の救世主様になってくれるのか……? でもこれでさっき痛い目見たしなぁ。

 

 果南は俺の後ろへ回り込むと、俺に装着されていた拘束具を手早く外してくれる。これがインストラクターの手付きかと感心している間にも、もう俺の身体は自由になっていた。

 

 

「今度は果南さんに私の先生が寝取られてしまいましたわ……飛び降ります!!」

「そう言ってそんな気は一切ないんでしょ? さっきからずっと飛び降りる詐欺してるから」

「うっ……!!」

「もう先生! 私よりも果南を取るって言うの!? こんなに身体をめちゃくちゃにしてきたのに!?」

「それは鞠莉が自分で脱いだんでしょ」

「くっ……!!」

「ほら先生行きましょう。ここは危険です」

「あ、あぁ……って、そんなに強く手握らなくてもいいから」

 

 

 俺は果南に半ば強引に手を引っ張られ生徒会室から脱出した。絶えず襲いかかる荒波のような女の子たちの襲撃を回避し一抹の安息を覚える。それになによりこのズボンの盛り上がった部分をどうにかしないと……。

 

 だが、俺はそんな安心感のせいで気付いていなかった。

 

 

 どうしてさっき生徒会室に入ってきた果南が、ダイヤが何度も飛び降りようとしていたことを知っているのか――――

 

 どうして鞠莉が自分から脱いだってことを知っているのか――――

 

 どうして逃げるだけなのに、ここまで手を強く握るのか――――

 

 

 

 

To Be Continued……




 いつも描いているキャラが全く別の性格になると、あっ意外に可愛いと新たな一面に気付けるのが小説のいいところだったり。皆さんもこの小説を読んでそんな経験があると思います。

 次回はしっかり秋葉さん登場させますので!(笑)
 前後編と分けていないのですが、次回はこの騒動をとっとと終わらせて秋葉さんに出演してもらいたいと思っている次第です(予定)


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