μ'sメンバーの水着姿を想像する準備はできましたか?じゃあいってらっしゃい!!
新生μ'sが結成されてから一ヶ月と少しが経ち、12人となったμ'sは今も元気に練習中だ。もちろんいつも元気なのは変わらないのだが、今日はみんなのテンションが一段と向上している。アイドルグループの『μ's』としての活動が控えているということもあるが、一番の理由は今から30分ほど前に遡る。
端的に言ってしまえば、今年もスクールアイドルの祭典『ラブライブ!』が開催されるということだ。そのため先日からその出場権を巡り、スクールアイドルグループへの投票が行われているのだが、μ'sは前回の優勝者ということもあり短期間で大量の投票数を得ていた。ランキングもあのA-RISEと1位を奪ったり奪い返したりとせめぎ合いが何度も行われている。
つまりコイツらのテンションが高いのはこのためだ。予選に出場できることはほぼ確定なのだが、それは慢心に繋がる。去年無名だったμ'sが上位に食い込んだみたいに、また新たなグループが頭角を現す可能性もあるから油断はできない。それも相まって、メンバー全員の士気も高揚しているのだ。
「次、ラストいきますよ!!」
去年と変わらず海未と絵里が交代交代で指導し、メンバー人数が2桁になったのにも関わらず綺麗にまとめ上げている。もちろん俺が介入する余地など一切ない。いつも側でただぼぉ~っと見ているだけなのだが、今日は一段と空気だ。流石に何もしないというのは申し訳ないので、暫定的に撮ったPV動画を眺めて改善点を探しているところである。
「なんつ~か、普通だなぁ~……」
『これがダメ!!』ってところは見つからないが、特段に『これはイイ!!』ってところも見つからない。いや、みんなが可愛いのはいつものことだが、いつものこと過ぎてグッとくることがない。動画やライブでしかμ'sを見られない人ならこれでいいのかもしれないが、毎日彼女たちと一緒にいる俺にとってはこれといったインパクトが感じられなかった。
「これは……俺がPV撮影をプロデュースするしかねぇな」
全世界の人類がこぞってμ'sに投票したくなるような、元気で明るく、そして可愛く、さらに興奮を煽るようなPV動画を撮ってやるぜ!!今からでも興奮が止まらねえ……
「お兄ちゃん……またエロいこと考えてる」
「わ、分かるの!?」
「雪穂も覚えておいた方がいいよ。お兄ちゃんのあの顔は、私たちのよからぬ姿を想像して興奮している顔だから」
「え゛っ!?!?」
~※~
単刀直入に言おう、テーマは水着だ!!
もちろん俺が見たいからという邪な理由じゃないぞ!!あくまでアイドルらしく、さらに言えば女の子らしさを追求した結果なのだ。
普通のアイドルなら分かるがスクールアイドルに水着はどうなの?って質問もあるだろう。現にみんなにもそう訴えられたからな。でも問題はない。他のスクールアイドルグループもやっていることなのだ。その流行りに便乗すれば、今ノリに乗っているμ'sならば負けるハズがない!!だから水着を選んだんだ!!決して個人的な趣味ではないから勘違いするなよ?
とりあえずみんなに話を付け、個々人自慢の水着を持ち寄って俺の家で披露回!!
まとめて全員を撮影するのは無理なので、3人ずつ順番にリビングへ出てきてもらうことにした。
まずは――――
「じゃーーーん!!どうどう零君?穂乃果の水着似合ってる?」
「零くんのために今回はちょっと奮発しちゃった♪ほらほら花陽ちゃんも!!」
「引っ張らないでことりちゃん!!は、恥ずかしいよぉ~」
初めに登場したのは穂乃果、ことり、花陽のふわふわスイーツトリオだ。適当にこのトリオの印象を言葉にしてみたが、コイツらは共通してふわふわしているイメージがある。のどかなお花畑がもの凄く似合いそうだ。3人がそこでお昼寝している姿が容易に想像できる。
「えへへ~♪今年零君に見せようと思って買っておいた水着だよ!」
「もう買ってたのか。やけに早いんだな」
「女の子の水着は今の時期から選ぶものなんだよ。それに零君に早く見てもらいたかったからね♪」
「それはどうもありがとな。穂乃果の元気がそのまま水着に出ていて似合ってるし、とても可愛いよ」
「ありがと♪」
穂乃果の水着は鮮やかなオレンジ色のビキニだ。いつもでもどこでも元気ハツラツな穂乃果に絶妙にマッチしているな。でもオレンジ色って、地味に肌の色と似ていて見ようによっては全裸にも見えなくもない……
ゴホンゴホンッ!!こうして身体のラインを見てみると、初めて会った時よりも明らかにスタイルがよくなっている。まさかここまで穂乃果に興奮を覚えるとは……これもスクールアイドルの経験がゆえか。
「ことりの水着はオーダーメイドの特注品だよ♪少し生地が薄いけど、零くんこういうのが好きでしょ?」
「好きだけど、流石にそれを外で着るのは……他の男からイヤらしい目線で見られるぞ」
「心配しないで。この水着はμ'sのみんなと遊ぶ時だけだから。だからこの水着姿のことりは、ぜぇ~~んぶ零くんのものだよ♪」
「ぐっ!!また俺のSっ気をくすぐるようなマネを……」
「メイド精神ですから!!」
ことりの水着は白に近い明るいグレー色のビキニなのだが、さっきことりが言っていた通り如何せん生地が薄い。これといった装飾はないものの、肌がこんなに露出するだけでただならぬエロスを感じる。もちろん俺としては大歓迎で、今すぐにでも彼女の綺麗な肌を舐めてみたい!!ことりの肌だ、絶対に甘いだろうな。そしていい声で鳴くんだろうな……
「私、水着姿に自信がないんだよね。だからいつも恥ずかしい……」
「花陽もスタイル良くなってきているんだから、そこまで隠さなくてもいいよ」
「ほ、ホントですか!?」
「ほ、ホントだって……最近ご飯も食べ過ぎないようにしてるって言ってたから、そのおかげかな?」
「えへへ♪少しでも零君に見てもらえるように頑張ってるんだ!」
これぞ我が天使だ!!
花陽の水着は黄緑を基調とした至って普通の水着だ。普通だが、明るい黄緑色のカラーは花陽の穏やかな雰囲気に見事に適応し、彼女の魅力を十二分に引き出している。いつもは引っ込み思案でおとなしい彼女だが、今は"小泉花陽"という女の子が前面に大きく現れていた。そして花陽の豊満な胸も、ここぞと言わんばかりに激しく主張されている。あぁ……触りたい。
「よ~し!!それじゃあPV撮影始めるぞ!!」
もはやPV撮影というよりかはただの水着披露回のような気もするが、この際なんでもいっか!!みんなの水着が見れるだけでも役得だしな。もういっそのこと撮った動画を俺だけのものにしてしまおうか。これで年がら年中みんなの水着姿を拝めるわけだし!!
~※~
「次は凛たちの番だにゃ!!」
「どうしてわざわざ水着を着る必要があるのでしょう……」
「まぁまぁ、零君が可愛く撮ってくれるって言ってるからええやん」
2番手は凛、海未、希の凸凹トリオだ。どこが凸凹だって?そりゃあ……あそこだよ。
どう足掻こうが、海未にすべての負担が掛って過労死しそうなトリオだな。凛も希が悪ふざけしまくってまともに統率が取れるとは思えない。雰囲気も誠実さと淀みが混じり合い、上手く言葉にできねぇな。それぐらい不思議な組み合わせということだ。ちなみに3人共喋り方に特徴がある奴らばかりで、他のグループに比べて尖っていると思う。
「どうどう零くん?凛、可愛い?」
「ああ、もちろん!!それにしてもお前にしては結構派手な水着を選んだな」
「うんっ!!もう前みたいな控えめな凛じゃないからね。零くんをメロメロにしてあげるにゃ!!」
「もう俺は凛にメロメロだけどな」
「えっ!?えへへぇ~、そ~お?照れるにゃ~~」
可愛い。この一言で今の凛のすべてが表せる。顔を赤面+身体をモジモジ+乙女チック、これが『可愛い』と言わず何と言う!!
凛の水着は黄色で下がスカートになっているタイプだ。こうして躊躇なくスカートの水着を着れるとは、凛も成長したもんだ。まあ胸は成長してないようだけど……でも女の子の魅力は胸だけじゃねぇ!!この肌を露出させた小柄なボディを見ていると、全身で彼女を抱きしめたくなる!!これは凛が小さいからできることだ!!
「あれ?零君、ウチの水着姿に釘付け?」
「当たり前だろ……相変わらず反則級のカラダしてるよな、希って」
「また胸触ってみる?零君だけ、特別サービスや♪」
「うぐっ!!お前こそ、またワシワシされたいんじゃないのか?」
「それも含めてまた2人で……ね♪」
希の胸をワシワシか……またあの時の感触を思い出してしまった。あの胸の柔らかさも反則級だ。
希の水着は紫色を基調とした、かなり大人びたビキニだ。彼女のスタイルも相まって、アダルト雑誌に載っていてもおかしくはない。彼女が動くたびに、ボンッと強調された豊満な胸がプルプルと揺れているのがなんともアダルティックだ。男ならそれに興奮しないわけがない!!『あれで挟まれたらどうなるのだろう』とか、想像がさらに引き立ってきた。
「ん?海未……お前もしかして胸大きくなった?」
「や、やっぱり分かるんですね……はい、最近し、下着を買い換えることが多くなってしまって……」
「それは俺と付き合っているおかげかもしれないな。でも、俺はどんな海未でも大好きだよ。そこまでカラダを気にしなくてもいいって」
「な、なな……あなたはいつもいつも!!でも……嬉しいです、私もあなたが大好きですよ♪」
おぉう……海未のデレとは珍しい。いつも凛々しい彼女だが、その笑顔は完璧に乙女だ。毎回海未の笑顔にはドキッとさせられるんだよな。
海未の水着は青、まさに冷静沈着でクールな彼女にぴったりの色だ。さらにそれに加え、海未のさっぱりとした清潔感も同時に感じられる。青色という色が海未のために作られた色みたいだ。
対して彼女の肌の色は透き通るような白い肌。この前頬っぺを触らせてもらったが、普段は服で隠されている部分もスベスベなんだろうな。指でなぞって感触を味わってみたい!!そしてその時聞こえるであろう海未の呻き声も聞いてみたい!!
~※~
「にっこにっこに~~、今日は水着であなたをお・で・む・か・え♪」
「にこ、随分と気合入ってるわね。私も負けずに零にアピールしなくっちゃ」
「にこちゃんも絵里もどうしてそこまで肯定的になれるのよ……はぁ……」
続いてはにこ、絵里、真姫の常識人トリオだ。だけど実態は3人中ツンデレが2人、ポンコ……カッコよくて可愛いくて賢い子が1人。うん、実に歪んだバランスだ。
歪んではいるが、この3グループでどのグループがまともに練習をするかと言われれば間違いなくこのグループだろう。"基本"は常識人の集まりだしな。だが一番扱いにくいと言えば、3グループの中ではクセの強い奴らばかりで非常に面倒だ。真姫とにこは言わずもがな、絵里もあの凛々しい生徒会長の頃を少しでも思い出して欲しい。
「どう?もうにこの魅力にドハマり?謙遜しなくってもいいのよ。素直に『にこちゃんキュート!!』って言ってくれればいいからね♪」
「自分で言うなよ!!俺から言いづらくなるだろ!!」
「まあ言われなくても、アンタのイヤらしい顔を見れば一目瞭然だけどね」
「そんな顔をしてしまうぐらい、お前が魅力的だってことだよ」
「ふふっ、ありがと♪」
にこの水着は『これぞ女の子!!』と言うべき明るいピンク色の水着だ。残念ながら身体の方は貧相なためアダルトな魅力を感じることはないが、その分海未にも負けないもちもちふわっとしたお肌がある。彼女の二の腕や太ももに今すぐにでもしゃぶりつきたい!!一度でいいからパクッと食べてみたい衝動に駆られる。にこだったら許しれくれるかな……?
「ど、どうしたの……?鼻を抑えて……」
「気にするな、鼻血が出そうになっただけだ。でも流石μ'sのグラビア担当は違うな。非の打ち所が無い」
「そ、そそんなに褒めないで!!これでも水着を着るのは結構恥ずかしいのよ!!」
「それでも俺に見せるために着てくれたんだよな?心配すんな、綺麗だよ」
「零……ありがとう、嬉しいわ♪」
絵里は恋愛のこととなると、途端に花陽や海未のように奥手になってしまうことがあるんだよな。そっちの絵里は綺麗で美人というよりかは、幼くて可愛い印象だ。
絵里の水着は水色で、是非とも快晴の青空の下、鮮やかで綺麗な海で撮影回をしたいものだ。そしてなによりこの抜群のスタイル!!ビーチパラソルの下でサンオイルを俺の手で塗りまくってやりたい!!そうしたら合法的に絵里の身体のラインを感じることができるからな!!海やプールではしゃいで大きく揺れる胸にも注目だ!!
「あまり変な目でジロジロ見ないでくれる?」
「そんなエロい身体つきをしていて、見ないでっていう方が間違いだろ」
「え、え、え……ろって……あ、あなたねぇ!!女の子に向かってそのセリフはないでしょ!!」
「落ち着け!!変な目で見なくても十分に似合ってるよ。夏になったら一緒にプール行こうな」
「……や、約束よ!!」
チョロ……いやいや!!素直な真姫ちゃん可愛いなぁ~~!!
真姫の水着は赤をベースとした、これまたアダルティな水着だ。俺より1つ下なのにも関わらず、このスタイルは大人の女性にも匹敵するだろう。出ているところはしっかりと出ていて、引き締まっているところはちゃんと引き締まっている。女子高校生にとってはまさに理想なのではないだろうか。そしてまた太ももを舐めさせてはくれないだろうか、また胸をワシワシさせてはくれないだろうか……
~※~
「おい、楓はどうした?」
「楓の持ってきた水着が、紐みたいな水着でほとんどが丸見えでして……」
「暴走しないよう今お姉ちゃんたちが全力で押さえつけています……」
「よし、よくやった」
『お兄ちゃぁあああああああああああああああああああん!!』
「「……」」
「雪穂、亜里沙、撮り始めるぞ。あれはただの幻聴だ」
最後はシスターズの番なのだが、今は雪穂と亜里沙だけを撮ればいっか。アイツはいないものと考えよう、うんそれがいい。楓ならいつでも撮れるしな。
このシスターズというグループは楓が勝手に付けた名称なのだが、いつの間にか俺たちの中で浸透していた。構成員としては台風そのものの楓とそれを助長する亜里沙、そしてその暴走を一手に引き受ける苦労人の雪穂だ。俺としては雪穂がここまで過労で倒れなかったことに驚きだ。楓相手によく一ヶ月持ちこたえた!!がんばった大賞を受賞させてやろう!!
「うぅ……身体にも水着にも、あまり自信ないんだよね……」
「心配しなくても、今の雪穂は輝いてるよ。別に身体がどうこうとか、そんなこと関係ない。つまり俺が萌えられればイイってことだ。俺の興奮を引き立たせたら合格なんだよ。だからお前は合格!!」
「なんか上手く言いくるめられた気もするけど……それでも嬉しいです、ありがとうございます♪」
全くいい笑顔しやがって……姉妹揃って太陽でもやってろ!!
雪穂の水着はえんじ色のおとなしい感じの水着だ。まだ身体は全体的に子供っぽさが垣間見えるのだが、それはそれで趣があって大変よろしい。だって幼さが残る女の子って萌えるじゃん?雰囲気は大人びてる雪穂だが、身体はまだまだ子供というこのギャップが俺を焚きつける。だから、ちょっと無理矢理でもいいから襲ってみるといい声が聞けるかもしれない。
「零くんどうですか?一応新しく買ってきたんですけど……」
「気にすることはない、だって天使だもん!!可愛くないわけないだろ!!」
「ありがとうございます!!零くんに褒められるとすっごくドキドキするんです!!身体も熱くなってきちゃった♪」
「なぬ!?」
『お前の身体の疼き、俺が治めてあげようか?』と言いたいところなのだが、純粋大天使亜里沙様のことだ、これを邪な心なくそのまま受け取ってしまうだろう。そんな真っ白な天使を汚すことなんて、俺にはできない……
亜里沙の水着は白、とにかく白だ。しかも彼女の肌も白いため、見ようによっては全裸に見えなくもない。ヤバイ!!そんなこを考えてたら鼻血が蠢きだした!!でも妄想なら亜里沙を怪我してしまってもいいよな?だって一年前と比べて、明らかに大人な身体つきになってるんだもん!!これも絵里の妹がゆえか……
~※~
「えーー!?昨日撮ったPV使わないの!?」
「あぁ、ちょっとわけありでな……」
俺の言葉にμ'sメンバー全員が驚く。
PV撮影の翌日、俺は部室に集結したμ'sメンバーに、水着で撮ったPV動画を使わないというまさかの告白をした。わざわざ休日を返上して、中には恥を捨てて撮影に挑んだ人もいるから驚くのも無理はないが。
「どうして使わないのよ?みんな可愛く撮れたって自慢してたじゃない!!にこもあれだけ営業スマイル出したのに……」
「何か不都合でもあったのですか?映像が乱れていたとか……?」
「違うんだ、ただの個人的なわがままだよ。あのPVを編集してたらさ、いつもとは違うみんなを見られて、新しい魅力がどんどん伝わってきたんだ。それを見てたら……この映像、他の人に見せたくないなって思って。まぁ、ただ俺のものだけにしていってだけだよ。すまない……」
折角みんなが気合を入れて撮影に参加してくれたのに、流石にこんな私的な理由での採用見送りはマズかったか……?でもイヤなものはイヤなんだよ。みんなの水着動画が一般に公開されるのが。別にイジワルな独占欲と言ってくれても構わない。
「零君……」
「穂乃果……ゴメン、こんなこと言っても意味分かんねぇよな」
「零くーーーーーんっ!!」
「うおっ!?どうして急に抱きついてきて!?」
突然穂乃果は俺の首に腕を回し、そのまま勢いで俺に抱きついてきた。どうしてこうなった!?
俺はみんな呆れ返っているのかと思っていたのだが、ふとみんなの顔を見てみると、誰もがちょっぴり嬉しそうな表情を浮かべていた。てっきり怒られたり蔑まされたりするのかと覚悟していたから拍子抜けだ。
「それって、穂乃果たちの水着姿を零君だけのものにしたかったっていうことだよね?だったら穂乃果たちは怒らないよ。だって穂乃果たちの可愛いところ、零君に一番見てもらいたいから!!」
穂乃果の言葉に対し、みんなもウンウンと頷く。これじゃあ昨日の夜、たった1人で悩んでいた俺がバカみてぇじゃん。そうだったな、コイツらはこういう奴らだった。全く……また好きになっちまうじゃん。
「零くん、凛たちを独り占めなんて隅に置けないにゃ~」
「おいっ!?凛まで抱きついてくんな!!暑苦しいわ!!」
「じゃあ私も♪さっきの零くん可愛かったし♪」
「こ、ことりまで!?」
μ's全員にからかわれるとは……でもこれはこれで楽しかったりもする。いつもμ'sメンバーとのスキンシップを妨害する楓も、今日だけは笑って見過ごしてくれているみたいだ。さらに普段なら止めに入る海未たちも、『やれやれ』といった表情でお互いに微笑み合っている。
そうだ思い出した、なんで忘れていたんだ。μ'sの魅力は水着じゃない、この仲の良さなんだ。
そうだとしたらμ'sの絆の強さ、PVで全国に知らしめてやろうぜ!!
PV撮影でピンときた方は、相当私の小説を読み込んでいる方ですね?あの時の自分の文章と、この話の文章を比べてみると全然違うことに驚きました。今でも自分の文章がいいものとは思っていませんが……
そして今回どれだけ妄想できたでしょうか?これで穂乃果たちの魅力がさらに伝わってきたのなら、この水着回を書いた自分としても嬉しいです!!個人的に女の子に着せるなら水着より制服派なんですけどね(笑)
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今回雪穂と亜里沙のイメージカラーを一緒に考えてくださった方に多大なる感謝!!