ラブライブ!~蓮ノ空との新たなる日常~   作:薮椿

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 今回は、花陽推しの方必見の花陽個人回!!花陽視点で零君とのイチャコラなデートをお楽しみください!!

 これからデート回のタイトルは分かりやすく『(主役キャラの名前)との○○』にしようと思います。


 いくぞ読者方!!壁の貯蔵は十分かぁああああああ!!


花陽とのほんわか日和

 

「おっ、あれが花陽の言っていたクレープ屋か。そこそこ人もいるな」

「うん、特に学生には大人気なんだよ。一度でいいから食べてみたかったんだぁ~♪」

 

 

 今日は部活がお休みなので、零君と2人でちょっと離れたところにあるクレープ屋まで足を延ばしてみました。もちろん雑誌などでも取り上げられているクレープも楽しみなのですが、私としては零君と2人でデートをする方が何倍も楽しみでした。前々からデートの約束はしていて今までに何度もデートはしているけど、やっぱり当日は緊張します!!

 

 

「今日はこのために昼飯も控えめにしたんだ。たっぷり味わうぞぉ~!!」

「私もクレープは久しぶりだから楽しみだよ♪」

「そうだな。それに花陽と放課後デートってのは初めてか」

「うん♪よろしくお願いします!」

「任せろ!!楽しすぎて昇天しちゃうぐらい、俺が紳士的にエスコートしてやる!!」

 

 

 その時零君が向けた笑顔に、私は見とれてしまいました。零君の笑顔を見ると、いつも引っ込み思案な私も何でもできるような気がするのです。だから……今日はもっと積極的になろう!!いつもいつも零君にエスコートされてばかりだから、今日は私からもアプローチを仕掛けないと。

 

 

「よし、行こうぜ。ほいっ」

「え……?」

「手だよ手。結構人がいるから、花陽が迷子になっちまわないようにな」

「えぇ!?そこまで子供じゃないよぉ~!!」

「いやぁ~~お前を見ていると心配になるんだよな、はぐれた途端変な男に声掛けられそうで。だからお前は俺のモノって証をみんなに見せつけるんだ」

 

 

 もうっ!!普段は変態さんなのに、どうしてこういう時だけはイケメンさんなの!?自分でも顔が真っ赤になってるって分かっちゃうよぉ~~!!

 

 でも、私はどんな零君も大好きです♪カッコいい零君はもちろん、変態さんな零君も全部。恐らくですが私、零君に手を出されることをちょっぴり期待しているのだと思います。恋人同士になり零君とのスキンシップも増え、みんなは『セクハラだ!!』と言うけれど、私はそうは思ってなかったり。むしろ、もっと零君と一緒に触れ合いたいなぁと日々考えている私は変態さんなのでしょうか?

 

 そして私はこちらへ向けられた零君の左手に、自分の右手をそっと差し出しました。

その直後でした、零君は私の右手の指と指の間に自分の指を素早く滑り込ませたのです!

 

 

「こ、この手の繋ぎ方は……?」

「俗に言う恋人繋ぎってやつだな。俺とお前は恋人同士なんだから、別におかしいことはないだろ?」

「そ、そうだよね!!私たち恋人同士だもんね!!えへへ♪」

「そうそう。じゃあ行こうか?」

「うん♪」

 

 

 やっぱりまだこのドキドキには慣れません。でも零君と2人きりでいる時は、今までに感じたことのない幸福感が私を包み込むのです。μ'sのみんなには申し訳ないけど、今は零君を独り占め。この独占欲にさっきの変態さん、もしかして私、零君の影響をもの凄く受けているみたいです。でも……零君好みの女の子になれればそれでもいいかなぁ……なんてね♪

 

 

 今日の放課後デート、思いっきり楽しもう!!そして、あわよくば私から零君に……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「意外とここのクレープって小さいんだな」

「あはは……男の子が食べる量としては少ないかもね」

 

 

 数十分並び、ようやく念願のクレープを買うことができました。零君の言う通り、普通のクレープに比べれば一回り小さいのですが、放課後に学生が買いに来るという想定で作られているのでそれ相応の大きさになっているらしいです。

 

 

「あっ、これ美味しいね♪」

「ああ、ちょっと甘すぎるところが俺好みだ」

「零君って甘いもの大好きだよね?いつもことりちゃんのお菓子を美味しそうに食べてるから」

「お菓子でも何でも、基本甘いものなら好きだぞ。花陽はお菓子とか作ったりしないのか?」

「料理はするけど、お菓子作りはあまりしないかな」

 

 

 ご飯やどんぶりものは好きでよく料理はするんだけど、お菓子作りは1人でやったことはないなぁ。穂乃果ちゃんのお店ならお手伝いしたことがあるんだけどね。

 それよりもこれは、零君を私の家に招待するチャンスかもしれません。今日は家に家族がいないので、零君にお手製の料理を振舞うことができるかも。よし、勇気を出して誘おう!!ファイトだよ!!私!!

 

 穂乃果ちゃん、セリフ取っちゃってゴメン……

 

 

「零君!!」

「ん?どうした?」

「きょ、今日私の家に来ない?」

「な、に……?いいのか?」

「うん。今日は家に私だけだし……それに折角零君と2人きりなんだから、放課後だけっていうのは勿体無いもん」

「花陽からそういう提案があるとは驚いたな……じゃあ喜んで行かせてもらうよ」

「やった♪ありがとう!!」

「なんでお前が喜んでんだよ、ハハハ!!」

 

 

 そういえばそうかも……?私も零君につられて一緒に笑ってしまいました。でも、それくらい零君と一緒にいられて嬉しいからだよ♪零君と一緒にいると、普段引っ込み思案であまり喋れない私がまるで別人になったかのように口が弾むんです。『もっとあなたとお話したい!!』『もっとあなたに私を知ってほしい!!』、そう思っているからかな?

 

 

 あっ、零君の頬っぺにクリームが付いてる……どうしよう、言った方がいいよね。違う……今日私は自分からアプローチするって決めたんだった。だったらここは――――

 

 

「な゛っ!?は、花陽!?」

「えへへ♪零君の頬っぺにクリームが付いてたから、つい」

「『つい』って……お前からそういうことをしてくるなんて珍しいな」

「今日の私はいつもと違うよ!!積極的な小泉花陽になりますから!!」

「そうか、なるほど……」

 

 

 零君は私が舐めた部分を指で触りながら、私の顔をジッと見つめています。うぅ……お互いに何も言わず見つめ合っているのが一番恥ずかしいよぉ~~!!零君のカッコよさに吸い込まれてしまいそう……でもそれでもいいかなぁっと思ったり。

 

 普段は変態さんだけど、それは私たちの前だけらしいのです。普通に学院内では頼れる男の子ということで同級生の女の子から好かれているばかりか、憧れの先輩として後輩の女の子にも注目されています。私たち2年生の教室でも、凛ちゃんや真姫ちゃん以外の女の子から零君の話題が出ることがあるんだよね。やっぱり零君てモテるんだなぁ~~

 

 でもそんな零君を今私が独り占めしていると思うと、ちょっぴり優越感に浸れます♪

 

 

「じゃあ積極的な小泉花陽ちゃん!!俺にお前のクレープを分けてくれないか?」

「えっ?もちろんいいよ」

「でも普通に貰っては面白くない。だから口移しだ!!」

「口移しぃいい!?そ、それは……」

「今まで普通にキスしてただろうが……それに今日は積極的な小泉花陽じゃなかったのか?」

「そ、そうだけどぉ~……」

「条件は2つ。1つ目はお前から俺に食べさせること。2つ目は俺が食べ終わるまで唇を離さないこと。ちなみにお前に拒否権はない。さぁ来い!!」

 

 

 それってもうキスと何も変わらないような……?でも自分から積極的になるって言っちゃったんだし、ここはやるしかないよね!!やるったらやるっ!!あっ、また穂乃果ちゃんのセリフ取っちゃった。ゴメンね♪

 

 それにしても、相変わらず零君の強引さには目を見張るものがあります。でもその強引さがあってこその積極性だと思うんだよね。穂乃果ちゃんや凛ちゃんみたいな、元気よくみんなを引っ張ってくれる人もそういった強引さがあるし、私も少しでいいから強引になって零君に甘えてみようかな?

 

 

 私は自分のクレープを一口サイズに噛じり、唇でクレープを挟みながら零君の口へ向かって近づいていきます。その間に零君が私の背中に腕を回してきたので、私も近づきながら零君の首に腕を回しました。身体が触れ合うたびにドキドキして、今からキスをすると思うと自然と気持ちも高揚してきます。大好きだよ、零君♪

 

 

 そして――――

 

 

「ちゅっ、くちゅ……」

「んっ……」

 

 

 零君は我慢できなくなったのか私が零君の口に到達する前に、零君が自ら近づいてきて私の唇が奪われました。やっぱり零君は強引さんのようです♪私も負けないくらいキスを堪能しちゃおう!!

 

 私は咥えていたクレープを零君の口に放り込み、自由になった唇で零君の唇に貪りつきました。本当に今までの私じゃないみたい……いつもソフトで優しいキスだったから、ここまで濃厚なキスをするのはこれが初めてなのです。

 

 

「ちゅっ、ちゅぅ……」

「んぁちゅっ……んぅぁ……」

 

 

 ふぇえええええええええええええ!!今私、すごく変な声出してなかった!?ディープキスってこんなにも気持ちいいものだったんだ。これはにこちゃんやことりちゃんがハマっちゃうのも仕方ないね。現に私も零君の虜になっちゃいそう……いやもう虜になってるんだけど、さらに魅了されちゃった♪このままキス中毒なったらどうしようかなぁ♪

 

 

 あっ、今『ゴクン』って音がした。多分零君がクレープを全部飲み込んだ音だね。クレープを食べきるまでキスをするっていう条件だったけど、零君は私から離れるどころかさらに強くキスをしてきました。私もそれに応えるように舌を零君の口内に侵入させ、零君の味を堪能します。こうなったら、この甘いひと時を十分に味わっちゃおう♪

 

 

「んぁっ、ちゅっ……」

 

 

 私、もう自分から卑猥な音を出しちゃってる……『くちゅくちゅ』と周りにも聞こえるような大きな音を。でももう周りとか人目だとかどうだっていいんです!!零君と一緒ならどうなったっていい、だから今だけは――

 

 

「ちゅっ、んん!!」

「んぁちゅっ……んぁ!!」

 

 

 お互いにお互いを求めすぎて息が続かなくなったため、仕方なく唇をそっと離しました。名残惜しいですが、また次の機会の楽しみができたということで。

 

 

「はぁはぁ……激しいな花陽。このまま窒息死するかと思ったぞ……」

「それは零君もだよ……はぁはぁ……」

 

 

 まだ口の中に零君の唾液が残ってる……すぐに飲み込むのも勿体ないし、しっかりと私の口に染み込ませてから飲み込もう!!それに零君も口元を動かしているから、多分私と同じことを考えているんじゃないかな?零君と以心伝心だなんて……でも零君には私のすべてを知ってもらいたいからそれでいいかも。

 

 

「花陽、ちょっと来てくれ」

「え?急にどうしたの?」

「積極的なお前を見て、そしてお前を堪能して、もう我慢できなくなった……いいか?」

 

 

 我慢できなくなった――ということは零君、やっぱりそういうことを望んでるんだ。やっぱり零君は変態さんだね♪もちろん私もそのような覚悟があって零君と付き合っているのです。むしろ今の私、いや私たちは自分から零君を求めるようになっている。あの天国へ昇天しそうなくらいの、気持ちいい快楽を零君に求めて。だから、その答えはもちろん――

 

 

 

 

~※~

 

 

 

 

「ここなら誰にも見られねぇだろ」

「でもちょっと薄暗いね……」

「あぁ、いいシチュエーションだろ?」

 

 

 私は零君に連れられて公園のトイレの裏まで来ました。周りは木で囲まれているため、トイレに入る人に見つかる心配はありません。まるで今から私たちが行う行為を察しているかのように、木々が夕日の光を遮ってくれています。

 

 

「さぁ、花陽。壁に手を突いて、少しおしりをこっちに向けてくれないか?」

「うん……」

 

 

 あぁ、身体が勝手に動いちゃう!!もうちょっとで零君に愛してもらえると思って、私の身体が喜んでいるのかな?でもこの体勢すっごく恥ずかしよぉ~~!!ゴメンなさいお父さんお母さん、そして健全なお付き合いをお触れにしている海未ちゃんに絵里ちゃん!!花陽、零君にこの身を差し出します!!

 

 

「まさかこの『ワシワシMAXハイパー』を花陽に使うとはな……でも自分の欲求には逆らえないんだ」

「いいよ♪きて……」

「やるからにはお前を絶対に気持ちよくさせてやる。いくぞ!!」

 

 

 そして零君は私の胸を後ろからガシッと鷲掴みにしました。その瞬間、導火線に火が付いたかのように身体が温まり始め、その火が導火線を辿るように身体中を駆け巡ったのです。真姫ちゃんやにこちゃんから聞いていましたが、まさか身体がビクビク震えるほど快楽が全身に伝わるとは思ってもみませんでした。

 

 

「あっ、あん!!」

 

 

 あまりの気持ちよさに声を上げずにはいられません!!私が快楽に身を投じて身体を震わせようとすると、零君はそれに合わせて揉み方を変えてきます。にこちゃんがこの前言っていました、『零はにこたち9人の胸をそれぞれ別の方法で揉んでいる。アイツはにこたち1人1人が悦ぶポイントを知っているのよ』と。これがもし私のためだけに開発された揉み方だとしたら……もう言葉にできないぐらい嬉しいです!!

 

 

「あぁ……ん!!」

 

 

 大きな声を出せば周りの人に見つかってしまう、でも声を出さなきゃ我慢できなくなっちゃうこのジレンマ。身体がビクビクして今にも体勢が崩れそうだけど、この体勢を崩してしまうと零君から愛してもらうことができなくなる。だから私は必死でおしりを突き出した体勢を保ちながら、零君から流し込まれる快楽を味わなければならないのです!!

 

 

「あんっ!!あっ!!」

 

 

 あぁっ!!大きな声が出ちゃった!!だけど、もう誰に見つかってもいいや……

 そうやって自分の理性が失われるほど零君に愛され続けました。私はずっとその快楽に身を任せて、ただただ喘ぎ続けることしかできなかったのです。それでも自分の欲求が爆発しないよう、残り僅かな理性を持って抵抗をしています。

 

 でも導火線の火は着実に私の抑えられていた欲求に近づいてきて、そして――――

 

 

 

 

「あぁあああああああああああああああああ♡」

 

 

 

 

 遂に果てちゃいました……

 

 

 

 

~※~

 

 

 

「はぁはぁ……」

「大丈夫か?俺も夢中になっていて、あまりお前のことを気遣えてなかったかもしれない。ゴメンな」

「ううん、むしろこんな気持ちいいこと絶対に忘れないよ♪ありがとう♡」

「俺がしたかっただけなのに、感謝されるとなんだかな……でもまぁ、どういたしまして」

 

 

 あっ、珍しい!!零君が照れてる!!

 零君が私にそういう感情を向けるのって初めてだと思う。普段、私に対しては頼れる先輩でお兄ちゃんのようなキャラだからね。こんなこと言ったら楓ちゃんに怒られちゃうな。

 

 

「一息ついたしもう帰ろうか、花陽の家に」

「うん。それじゃあ、はい♪」

 

 

 今度は私から零君に右手を差し出しました。今日の私は積極的な小泉花陽ですから!!零君に満足してもらえるアプローチ、たっぷりできたかな?

 

 

「じゃあしっかりエスコートしてくれよ?積極的な花陽さん?」

「任せてください♪」

 

 

 再び私たちは恋人繋ぎをして家へと帰りました。でもまだまだ、2人きりの夜はこれからですよ!!

 

 

 覚悟してね、零君♪

 

 




 この話のタイトルを見て、『何がほんわか日和やねん!!』とツッコミを入れた方、間違いじゃないですよ(笑)

 投稿間隔が短いので後書きに書く内容がなくなった!!それでは今日の花陽回に満足をして頂けた方、是非とも高評価をください(笑)
増えれば増えるほど『R-18』へと近づいていきますから……



 書くことがないので、なぜ個人回をμ'sメンバー視点にしたかだけを。
 実は――――『いちゃこら』タグの付いている、ラブライブ小説作品の個人回の影響を受けただけという非常に短絡的な理由。その話を見て、『そういえばμ's視点で話を書いたことがほとんどないなぁ』と思い始めたのが始まりです。あちらの作品とは違って、個人回であっても馬鹿なことしまくってますから(笑)
 この作品で純愛は書けません!!純愛を見たい方は是非あちらへ!!



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 ⇒ https://twitter.com/CamelliaDahlia




 前回感想にて、毎日投稿するよう煽られたので明日も投稿します!!さらに前回の次回予告の内容を1つでも没にしたら飛ばされるらしいので、次回はあの話の中のどれかになります。

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